10/30放送の第4話「都市306からの脱出」 <これまでの粗筋> 子供達の為に賞金の懸けられたクリスタル探しを始めたリック達。手掛り は失われた筈のソロンの記憶……。途中、正体不明のコンバット・メタル に襲われたり、ファラァとシェラザードという妙な道連れが出来た。(^^; トラブルはあったものの、ソロンの導きによってクリスタルがあると思わ れるシティ306に到着。そして、そこで開催されたオークションでクリ スタルを見付ける。が、またしてもトラブル発生。会場に現われた盗賊団 「砂漠のひまわり」にクリスタルを奪われてしまったのだ……。 引き上げて行く盗賊団を追うリック。それに気が付いた賊の1人がリック に銃撃した。崩れ落ちた通路を見て慌てるソロン。急いでリックの所へ向 かうと、リックは愛用の特殊スパナで鉄筋にぶら下っていて無事だった。 無茶は駄目だと窘めるソロン。しかし、リックはクリスタルを取り返すん だと言って再び盗賊団を追い掛けて行った。ソロンは遣るしか無いのかと 諦め顔に。(^^; 宝石の輝きを前に上機嫌の砂漠のひまわり。意気揚々と飛行船に乗り込ん で行く一同の後ろで悲鳴が上がった。何事かと驚く砂漠のひまわり。中に 戻ると、仲間の1人が尻をスパナで挟まれて泣きながら走り廻っていた。 ふと見れば、その男が持っていた袋をリックが持ち逃げしていた。慌てて 追い掛けて行く下っ端達。砂漠のひまわりは「人の物を盗んじゃいかん」 と説得力の無い事を言いながら、リックに向かってスパナを投げ返した。 何とか避けたものの、スパナが壁に突き刺さったのが自分の股の下なので 引き攣りまくるリックであった。(^^;;; と、そこへ警察の射撃隊がやって来た。リックも盗賊団の一味と勘違いし た射撃隊の隊長がリックも捕まえるように指示を出す。右からは盗賊団、 左からは射撃隊が迫る。逃げ場の無いリックを助けたのはターザンの如く 現れたシェラザード。手甲に仕込んである銃で射撃隊と盗賊団に攻撃をす ると追い払ってしまう。クリスタルは無事だったが、射撃隊に左肩を撃た れたシェラザードを心配するリック。ショルダーガードを外し、服を脱ぐ シェラザードに慌てて後ろを向くリック。しかし、上着の下はリックが想 像したような格好では無かった。(^^;; 二重のショルダーガードの為に シェラザードは怪我をしていなかった。一安心のリック。 ホッとする間も無く、今度は警報音が聞こえてきた。警察のパトロール・ メタルが出動しようとしていたのだ。降伏しろと呼び掛ける警察を無視す る砂漠のひまわり。メタル部隊の攻撃が始まった。ミサイルが飛行船だけ で無くオークション会場にも命中して天井が崩れて来る。警察が来たと言 って慌てるソロンに、盗賊の仲間だと勘違いされているだけだと落ち着い ているリック。しかし、シェラザードは此処の警察は荒っぽいから言い訳 を聞いてくれないかも知れないと言う。となると逃げるしかない。(^^; 壁が突然崩れるとイリスが飛び込んで来た。パトロール・メタルがイリス を追い掛けて来る。どうやら強引に突入したので盗賊の仲間だと思われて いるらしい。攻撃してきたメタル部隊に反撃するイリス。ワイヤー付きの アームを射出するとパトロール・メタルの足に絡み付かせて薙ぎ倒す。 が、4体のパトロール・メタルの重さに負けてイリスが横滑りを始めた。 別のパトロール・メタルもやって来て攻撃を始める。このままではマズイ という訳でワイヤーを切り離したが、遠心力で振り回されたイリスは壁を 突き破ると外に飛び出してしまった。 羽根も無いのに空を飛ぶ戦車イリスに大慌ての一同。何とかしろと怒鳴る シェラザード。ソロンがスイッチを押すと車体の下から大きなバネが飛び 出した。(^^;;; イリスはそれをクッションにして無事に着地する。(^^; イリスはスゴイと喜ぶロッドに、祖父が作ったんだから当たり前だと言っ て自慢するリック。祖父の自慢ばかりだ言うロッドに、そうさ、と答える リック。祖父は立派な科学者だったから……。そう言うリックを無言で見 詰めるシェラザード。などと話しているとパトロール・メタルが現れた。 このままでは取り囲まれてしまう。イリスを走らせると逃げ出す一同。 下水に逃げ込んだ一同。ここに隠れていても何れ見付かる。それに子供達 が帰りを待っている。捕まる訳にはいかないのだ。リックはイリスを走ら せた。地上に出ると猛スピードで逃げるイリス。それを追い掛け、次第に 集まって来るパトロール・メタル。と、遂に行く手を塞がれてしまった。 手は1つしか無い。ターボ・エンジンを始動させると強行突破を仕掛ける イリス。攻撃をして来たメタル部隊にアーマー・システムを作動させて更 に突っ込んで行く。 その頃、砂漠のひまわりの飛行船は上空からイリスとパトロール・メタル の鬼ごっこを見て笑っていた。引っ切り無しに攻撃して来るメタル部隊に ウンザリするリック。初めからそう言っていると言うシェラザード。と、 ある事に気が付いて変だと言う。わざと狙いを外していると言うのだ。 言われてみれば確かに直撃が無い。どうやら何処かに追い込もうとしてい るらしい。罠にハマってしまったようだ。 イリスが追い込まれた先の広場には、何百というパトロール・メタルが待 ち構えていた。降伏を勧告するメタル部隊の隊長。リック達が盗賊の仲間 だと勘違いしている警察は飛行船にも着陸を勧告する。その勘違いを笑い 飛ばす砂漠のひまわり。仲間どころか本日の獲物を横取りされた憎き連中 である。警察もろとも消えてもらおうという訳で、船体の下部のハッチを 開けると機雷を投下し始めた。それに気付いたリック達はイリスの中に避 難する。そしてソロンにイリスの全アーマー装着の指示を出した。外部の 運転席が格納されると、アチコチから補強板が出て来てイリスを覆った。 機雷を投下しながら飛んで行く飛行船。その中では砂漠のひまわりが憎い 連中を全滅させた事で楽しげに大笑いをしていた。メタル部隊の全滅を目 にした市民が大騒ぎを始める。 イリスは後部アーマーを格納すると走り出した。何事も無かったかのよう にシティ306を後にしたイリスは走りながらアーマーを格納し、元の姿 に戻っていく。無事を喜ぶ一同。もちろんクリスタルも無事だ。 アカデミーに到着した一同。中に入って行くリック達を不安げに見詰める ファラァとロッド。例のお偉方の男の前に通された一同。男の指輪を見て 再び様子がおかしくなったソロンは、クリスタルと賞金を交換しに進み出 たリックに待ったを掛けた。クリスタルを渡してはいけないと言われて驚 くリック。理由は分からないが、自分の中の何かが渡しては駄目だといっ ていると言うソロン。賞金が無ければ子供達が家から追い出されてしまう と文句を言うリック。シェラザードもソロンの意見に賛成だと言う。賞金 の代わりに自分の金を渡すシェラザード。街まで乗せてもらったタクシー 代だと言って。 内輪で揉めていてクリスタルを渡そうとしない3人に怒り出した男。部下 の2人がクリスタルを奪おうと近付いて来る。それを見て銃を出して威嚇 するシェラザード。緊迫した空気が流れる。しかし、男はそれ以上の手出 しをしようとはしなかった。 夕陽の中を走るイリス。その頃、子供達の家にゴルマンが来ていた。約束 の3日が経ったから家の取り壊しをするというのだ。ショベルカーが家に 迫ったその時、待ちわびていたイリスが現れた。それを見て喜ぶ子供達。 ゴルマンを睨み付けていたリックがニヤリと笑う。リックが懐から取り出 した札束を見て驚くゴルマン。さすがのゴルマンも5年分はあるだろう金 額の札束を前払いだと言って手渡されては苦笑いするしかない。 ソロンが土産の入った大きな袋を持って出て来た。再び大喜びの子供達。 子供達とは対照的に、沈んだ顔をしてイリスの影で佇むファラァ。子供達 の事を説明し、一緒に暮らさないかと言うリック。しかし、ファラァは顔 を背けてしまう。どうしたのかと尋ねるリックにファラァは涙を浮かべな がら言った。ブルアイに連れて行って、と。ファラァは思い出したのだ。 ブルアイの事を。それは山の名前だった。 山の中にある塔。この山がブルアイなのだろうか? そこではアカデミー の男がドクター・アビスにクリスタル入手失敗の報告をしていた。らしく ないと言って窘めるアビス。向こうから来ないのならこちらから行くだけ だと言うと大笑いを始める。この2人は一体何を企んでいるのだろうか? -- 鈴木 順一 woodybell@mail.wbs.ne.jp (kanea-marigold@geocities.co.jp) http://www2.wbs.ne.jp/~woodybel/