11/6放送の第5話「記憶の中の風景」 <これまでの粗筋> 失われていたソロンの記憶を頼りにクリスタルを見つけ出したリック達。 しかし、警察に盗賊団の仲間と勘違いされ、盗賊団にはクリスタルを横取 りした商売敵と言う事で攻撃されるハメに。何とかシティ306を脱出し アカデミーに向かったリック達。いざ賞金を貰うというところでソロンが 取り引きの中止を言い出した。賞金の代わりにシェラザードに貰った金と 共にクリスタルを持ち帰る事にしたリック。クリスタルには何か秘密が隠 されているらしい……。 家の外で思い思いに楽しむ子供達。自分達の家を取り戻せたのだから喜ぶ のも無理はない。そんな中、1人でベンチに座り込むと考え事をしている ソロン。女の子が顔を覗き込んだりしても全く反応が無い。リックと話を していたファラァも考え事を始めた。自分が誰で、何処から来たのか何も 覚えていないという。そのうち思い出すから思い詰めるなと言うリックに クリスタルが見付かったらブルアイに連れて行く約束だったと詰め寄って 行くファラァ。その勢いに思わず尻餅を付いてしまうリックだった。(^^; 翌朝、リックが起きて来るとテーブルの上に地図が。さっそくブルアイ山 探しだと言うファラァ。その前に食事をしたいと言うリックだが、約束し たのだからとファラァに怒鳴られてしまい渋々と地図を見る事に。(^^;;; 地図を見てある事に気が付いたリック。手元にあるのは戦争前の地図で、 地形が変わった今は役に立たない。不機嫌そうなファラァに、街に出た時 に新しいのを買って来るからと冷や汗をかきながら苦笑いのリック。(^^; 街に買い出しに出たリック達。ロッドにブルアイの事を聞くが知らないと 言う。そこに何があって、どうしてファラァは行きたがるのかと考え込む リック。その頃、ソロンも考え事をしていた。お陰でイリスの操縦が疎か になり危うくトラックと衝突しそうに。(^^;;; 店で買い物をしていると 「砂漠のひまわり」の手下が1人現れた。どうやらリック達を探していた らしく、家に戻るイリスの後を付けて来る。リックが煙幕を張って撒くよ うにソロンに指示を出すが返事が無い。ソロンはまたしても考え事をして いたのだ。(^^; 男を撒いて家に戻ったリック達。様子がおかしかったソロンが休みたいと 言って部屋に引っ込んでしまった。不思議に思いながらもブルアイを探し 始めるリック達。ソロンはクリスタルを手にしながら考え事をしていた。 断片的に甦る記憶とクリスタルとの関係、自分がクリスタルを探知出来る 理由、どうしてクリスタルを渡してはいけないと思ったのか。そんな事を 考えていると突然クリスタルが光を放った。苦しみ出すソロン。ソロンの 声を聞いて様子を見に行ったリック達。クリスタルを見ていたら記憶回路 が作動したと言うソロン。頭部から出た映写機が記憶している映像を壁に 映し出す。何処とも分からない山の風景、そして見覚えのある2人の男。 それはランドシップのホログラムで見たアビスとヘリング博士だった。 ソロンが説明をする。ヘリング博士は地球を住み易い環境に戻す為の研究 をしていた。が、ある時、何かが起こったと。その説明を遮るかのように 映像の中のヘリング博士が話し始めた。「このままでは地球は滅ぶ」と。 更に謎な話が続く。「宇宙船の中にあったレインボー・システム。地球を 救うには、これに賭けるしかない。それにはシステムを起動させる装置の 7つのクリスタルが必要」だと。 戦争の後に起きていた地震や火山の噴火も今は納まっている。それなのに 地球が滅ぶとか地球を救うという話が出て来たので困惑するリック。と、 そこへファラァがやって来た。新しい地図にもブルアイが載っていないと 言う。地図に無い山。ピンと来たソロンが再び映像を出しながら言った。 地図に無いとすると誰かが意図的に消したのかも知れないと。映像を見て これがブルアイ山かも知れないので直ぐに連れて行ってと言うファラァ。 何処にあるのか分からないし、あれがブルアイ山かも分からないと乗り気 ではないリックに、ソロンはこの山がブルアイかは分からないが、何かの 手掛りになりそうだと言う。 窓の外を見ていたファラァが人影に気が付き、これから起こる事を予知し て怯えだした。どうかしたのかとリックが声を掛けたその時、銃声が鳴り 響いた。「砂漠のひまわり」の襲撃。またもや御出ましの盗賊にウンザリ するリック。イリスに逃げ込めれば何とかなるという訳でソロンがオトリ を買って出る。爆弾を抱えて外に飛び出したまでは良かったが、そこには 予想以上の人数が。(^^;;; 銃撃されて慌てて物陰に隠れたソロンが反撃 する。手にした爆弾を投げ付けて盗賊団の動きを封じた。この隙にイリス に乗り込んだリック達。しかし、今度はソロンがロケット弾の攻撃を受け て動きを封じられてしまった。 盗賊団に取り囲まれ、クリスタルの事を聞かれるソロン。そんな物は持っ ていないと呆けるソロンに賊の1人が発砲した。慌てて避けたソロンの体 が宙に浮く。リックがイリスのアームを伸ばして掴み上げたのだ。イリス の登場にたじろぐ盗賊団に向けて主砲を発射すると逃げ出したリック達。 しばらく走って行くが、追って来る様子は無い。どうやら上手く逃げ出せ たようだ。ホッとするリックだがロッドが不吉な事を言う。追って来ない のはおかしい。罠に掛かったのでは、と。変な事を言うなと怒るリックに ロッドが言う。2度ある事は3度ある、3度ある事は4度ある、と。(^^; 走って行くイリスを空から監視する飛行船。砂漠のひまわりは昼しか働か ないが賞金1千万クローゼとなれば話は別。夜間労働させてもらうと言っ て笑う砂漠のひまわり。 警報が鳴った。モニタを見ると、行く手に盗賊団が戦車を用意して立ち塞 がっていた。ロッドの言った通りになり歯噛みするリック。空から見張ら れていては煙幕で撒いても無意味。横手にある川に流れ込んでいる下水道 に逃げ込む事に。しかし、相手はプロ。狙った獲物は逃がさないとばかり に下水道の中にまで追い掛けてきた。ロケット弾で攻撃して来る盗賊団。 その衝撃でソロンは頭を打ってしまう。 頭を打った拍子に記憶が甦ったソロン。10年前、ソロンはヘリング博士 からレインボー・システムに関するデータをインプットされた。その作業 が終わった時、警報が鳴り響いた。研究室に何者かが侵入して来たのだ。 理由を知らされず、言われるままにリックを背負って逃げるソロン。洞窟 を抜け、渓谷に隠されている格納庫に辿り着くと、そこには博士が言って いた局地探査用装甲車「イリス」があった。イリスに乗り込もうとしたと ころで男達に追い付かれてしまい、何とか気を逸らした隙にイリスに乗り 込むが頭部を銃で撃たれてしまったソロン。朦朧とする意識の中でイリス を操縦して逃げ出すが崖から転落してしまう。機能の回復はしたものの、 その影響でソロンは記憶を失ってしまった。銃声。恐らく博士は……。 リックに声を掛けられて我に帰るソロン。このままでは追い付かれてしま うので機雷を使って攻撃をする事に。盗賊団の戦車とバイクが機雷に突っ 込む。大量に撒かれた機雷が爆発し、爆風がイリスをも襲う。崖の中腹か ら飛び出して来たイリスはスプリングを使って無事着地した。(^^;;; 街の外れに出たイリス。このままブルアイ探しに行こうと言うファラァに 賛成するリック。しかし、砂漠のひまわりから逃げ切ってはいなかった。 飛行船が現われると機雷を投下し始めた。慌てて逃げ出すリック達。その 様子を見詰める人物が居た。腕利きの賞金稼ぎ、シェラザードだ。自分の コンバット・メタル「ワルキュリエ」に乗ると空に飛び上がっていった。 それに気が付いたリックが空を見上げる。乗っているのがシェラザードだ と分かると、借りが出来たと言って微笑むリック。 突然現れたコンバット・メタルに驚く砂漠のひまわり。だが、相手が賞金 稼ぎと分かると、返り討ちにしてくれるとばかりに攻撃を開始。機関銃や ミサイルがワルキュリエを襲うが、華麗な身のこなしで全部避けていく。 コックピットから外に出たシェラザードがブーメランを放つ。船体を突き 抜け、自分の服を掠めて飛んでいったブーメランに驚く砂漠のひまわり。 その驚きは次の瞬間、恐怖へと変る。ワルキュリエがミサイルを発射した のだ。逃げる間も無く、ミサイルの直撃を受けた飛行船は夜空に散った。 シェラザードの戦い振りを見届けたリック達はブルアイを求めてイリスを 走らせて行く。 イリスが動き出した事を知り、楽しみが増えたと笑うドクター・アビス。 そんなアビスを横目で窺がうとニヤリとするパロ。この男、アビス以上の 曲者か? -- 鈴木 順一 LOOKIN' FOR THE RAINBOW woodybell@mail.wbs.ne.jp (kanea-marigold@geocities.co.jp) http://www2.wbs.ne.jp/~woodybel/