11/27放送の第8話「機械人形の街・前編」 <前回の粗筋> ファラァはアビスの孫娘だった。ブルアイ山に帰る事以外の記憶を消され クリスタルを手に入れる為にリック達の元へ送り込まれたのだ。しかし、 記憶が甦ってしまい、アビスの思惑通りにならなかった。ミッドガルドを を持ち出して実力行使に出たパロ。と、そこに現れたワルキュリエがパロ の邪魔をする。そんな中、クリスタルが光り輝くと不思議な力を発揮。 地球の危機とは何なのか。それを救うクリスタルにはどんな力が秘められ ているのか。7つのクリスタルを探す旅が再び始まる……。 子供達が見送りする中、クリスタルを探す旅に出発したリック達。まずは 近い所から行く事にしたリック。目的地まではイリスでなら3日。ただし 竜巻や盗賊団に遭わなければ。急いだ方が良いと言うロッドの意見に賛成 し、エンジン全開でイリスを走らせるソロン。 雲行きが怪しくなってきた中、気持ち良さそうに居眠りをしているリック とロッド。それを見て微笑んでいたファラァだったが、前方から近付いて 来る竜巻を見付けると大慌て。起こそうと声を掛けるが、リックは寝ぼけ るだけで起きる様子が無い。(^^; 怒ったファラァが大声を出す。(^^;;; それに驚いて飛び起きたリックとロッド。(^^; ファラァに言われるまま 前を見たリックは、迫り来る大竜巻に大慌て。(^^;;; イリスの中に避難 したリック達。竜巻に巻き上げられそうになって文句を言うソロン。(^^; 空中遊泳状態で、わざとやってないかとソロンに突っ込んでいたリックが ファラァの膝の上に着地。(^^;;; 思わず頬を赤らめるファラァ。(=^^=) 顔を反らすと赤くなるリック。(=^^=) 何か羨ましいぞ。(^^;;; もう少しで2番目のクリスタルがある場所に着く。そこは戦争の前は街の 全てがロボット化された実験都市ロボット・シティだった。戦争の後、ど うなったかソロンは知らないという。 ロボット・シティに到着した一同。木が植えられてはいるものの殺風景な 街並み。人通りが無いので余計にそう感じるのか。クリスタルがあるのか 気になるファラァ。ソロンのセンサーにもクリスタルは反応しなかった。 何を手掛りにしようかと思案するリックに、レストランがあるから何か食 べようと言うロッド。腹が減っては頭も働かないという事で賛成する。 店先の巨大なピエロが来店を歓迎すると右足を上げた。驚く一同。ここが 入り口になっているようだ。(^^; 店内にはロボットの従業員とロボット の客しか居なかった。ウェイトレスロボの持って来たメニューを見て驚く ロッド。そこにはガソリンソーダ、潤滑油パフェといったロボット向けの 品しか書かれていなかった。パンとかライスは無いのかと尋ねたリック。 それを聞いたウェイトレスロボが一同を見廻すと「人間!」と叫び声を上 げて逃げ出した。それを聞いて客のロボット達も慌て出し、更にリック達 の着いたテーブルとイスのロボットまでが逃げ出した。(^^;;; 従業員ロボが皿を投げ付け、ウェイトレスロボが警察に連絡する。どうも 様子がおかしい。ここは逃げた方が良いという事で店を飛び出した一同。 偶然やって来たタクシーに乗ろうとするが、リック達が人間と分かると慌 てて逃げて行ってしまう。そうこうする内に警官ロボがやって来た。ここ は人間立ち入り禁止地区だと言うと、投網ミサイルを打ち出す。慌てて逃 げだした一同の前からも警察がやって来て、逮捕すると言う。 どうやらロボット達は人間を敵視しているらしい。とにかくイリスに戻る 事にした一同だが、イリスの所には既に警察が来ていた。レッカー移動さ れそうになるのを見て、飛びだそうとするリック。それをソロンが引き留 めると、自分もロボットだからと話をしに出て行った。 機嫌を取ろうと笑顔で話し掛けるソロンに、住民登録のナンバーを尋ねる 警官ロボ。何番だったかと思い出す振りをして呆けるソロン。(^^; 更に 登録カードの提示を求める警官ロボ。カードを探し、無いポケットに手を やるソロン。(^^;; こうして時間を稼いでいる間に、ロッドがイリスに 乗り込もうとしていたが……バランスを崩して思わず声を上げてしまい、 警官ロボに見付かってしまった。(^^; 掴まってしまったロッドをリックとソロンが助けた。が、そこに警官ロボ の応援部隊がやって来た。慌てて逃げ出した一同だが、今度はソロンが掴 まってしまった。自分は大丈夫だから逃げろと言うソロン。言われた通り にしたリック達。警官ロボ達は投網ミサイルを発射しながら追い掛けて来 る。逃げ回るリック達の前に有刺鉄線の張られた柵が現われた。柵を開け てその向こうに逃げ込んだリック達を見て、ここなら問題無いと満足げに 言うと柵を閉じる指揮官ロボ。そして、追い掛けて来た警官ロボと一緒に 去って行った。 どうして戻って行くのかと不思議がるロッド達に声が掛けられた。振り向 くと、そこには老人と少女が立っていた。老人の家で話をする一同。老人 によると、崖と有刺鉄線付きの柵で囲まれた人間居住区にしか人間は住め ないのだと言う。どうしてここに来たのかと少女に聞かれて、返事に困る ファラァ。リックがクリスタルの事を聞くが、老人は知らなかった。 酷い目に遭ったと言ってぼやくロッドに、ここはロボットが全てを決めて 人間はそれに従うだけのロボットの街だと言う少女。どうしてそんな事に なったのかと聞くリック。老人ジャングロが語り始めた。ここでは昔、街 のあらゆる機能をロボット化する実験をしていたが、戦争でロボットを制 御するシステムが破壊された。そして、一体の狂ったプログラムを持った ロボットが生まれた。そのロボットはピグマリオと名乗り、自分の思った 通りにロボットを制御して新しいロボットを作っていった。こうして街は ロボットに支配され、人間はこの居住区に追い遣られたのだと。 抵抗出来なかったのかと言うファラァとリックにジャングロが言う。問題 はロボット達を人形のように操っているピグマリオ。ロボット達には罪は 無いと。ピグマリオは自分のコンピュータを巨大な鋼鉄のボディに移し、 無敵の存在となった。だから抵抗したくても歯が立たないのだと。多くの 人々が恐れをなして街から去った。残ったのは再び人間の街に戻る事を夢 見る僅かな人だけ。しかし、その日が来る事も無く、ここで何とか生き延 びているのだと。 その頃、イリスは街の中央にあるタワーに運び込まれていた。調査の結果 イリスは型は古いが強力な特殊合金で出来ているという。その報告を受け 解体して作業用ロボットに改造しろと言う指揮官ロボ。それを聞いて慌て るソロン。イリスは我々にとって大切な戦車だと訴えるが聞いてもらえな い。それどころか、ロボットなら人間を信じられないはずだと言われる。 どういう事かと尋ねるソロンに、人間はロボットと違って欲望のまま生き ている、自分達はその犠牲となり用が無くなれば捨てられる存在、戦争も 人間の欲望が引き起こしたものだと言う指揮官ロボ。そうかも知れないが その人間が自分達を作ってくれたと反論するソロン。しかし、それは愚か な理屈だと一笑されてしまう。 柵越しに街を見詰めるリック達。ソロンを助けに行きたいが、イリスが無 いのでどうしようもない。と、その時、ファラァがリックの胸元が光って いるのに気が付いた。内ポケットに入れていた車のオモチャを取り出すと ヘッドライトが点滅している。どうしたのかと不思議がる一同の目の前で ライトから緑色の光が伸びるとタワーの中に吸い込まれて行く。向こうに 何かあるのか、もしかしてクリスタル? などと話をしていると少女ミカ がやって来て、タワーに行くなら案内すると言う。付いて行ったリック達 は秘密のトンネルを教えてもらい、その中に入って行った。 トンネルを抜けるとタワーは目の前にあった。見張りをしていたロボット を殴り倒すと、リック達はタワーに向かって進んで行く。と、その途中で イリスを見付けた。スクラップになる運命のイリスを見て、ロッドが思わ ず声を上げてしまい、作業していたロボットに見付かってしまった。(^^; こうなっては逃げるよりもイリスを取り返すのが先だ。窓を破ると工場に 乱入するリック。手をドリルやドライバーに変えると迎え撃つロボット。 リックとロッドは次々とロボット達を打ちのめしていく。 タワーの一室に閉じ込められていたソロンは、外が騒がしくなってきたの に気付いた。窓の外を見ると警官ロボの一団が走って行く。どうやら自分 を助けにリック達がやって来たらしい。その頃、リック達は工場で奮闘し ていた。急がないとイリスがスクラップになってしまう。リックが駆け寄 ろうとするが、ロボット達に阻まれてしまう。と、ファラァがリックから 渡されていた銃でプレス機を撃つ。扱いに慣れていないのと、顔を背けて 引き金を引いていたので狙いが外れてばかりだったが、偶然にもスイッチ に命中してプレス機が止まった。ホッとして座り込んでしまったファラァ だったが、ロッド達に誉められ、ポーズを取ってそれに応えた。(^^)b イリスを取り戻す事に成功したファラァ達。ロッドが乗り込んで動かそう とするが、肝心の始動方法が分からない。(^^; 考えている間に外にいる ファラァにロボット達が迫って来た。適当にスイッチを操作すると、幸運 にもエンジンが掛かった。(^^;; コンベアの下に潜り込んだファラァを 追い掛けようとするロボット達に向かってイリスが進み出した。逃げ惑う ロボット達。(^^;;; その頃、タワーの上空に稲妻が走ると、タワー側面 の壁が開き始めた。その奥には赤く光る2つの目が……。 逃げようとするイリスとリックを包囲するロボット達。と、その時、何か が歩くような地響きがし、続いて唸るような声が。それを聞いたロボット 達はリック達の相手をするのを止め、地面に跪くと口々にピグマリオの名 を唱えながら祈りだした。その様子に驚いていたリックだったが、建物を 壊して姿を現したピグマリオを目にして驚きを新たにした。ジャングロが 言った巨大な鋼鉄のボディを持った無敵の存在。ピグマリオとは、巨大な 恐竜型ロボットだった。 -- 鈴木 順一 LOOKIN' FOR THE RAINBOW woodybell@mail.wbs.ne.jp (kanea-marigold@geocities.co.jp) http://www2.wbs.ne.jp/~woodybel/