12/4放送の第9話「機械人形の街・後編」 姿を現したピグマリオに怯えるロボット達。ピグマリオは愚かな人間達に 思い知らせてやると言うとイリスに攻撃を始めた。ロッドは早く逃げよう と言うが、リックはソロンを助けなければと反対した。人間が生きる場所 は此処には無いと言うピグマリオ。それを物陰から見詰めるミカ。ミカの ピグマリオを見る目には敵意が篭っていた。 ピグマリオが手を伸ばし、イリスに向けてレーザーを発射した。再び攻撃 が始まったので逃げ出すイリス。それを追い掛けて行くピグマリオ。踏み 潰されそうになったのでサスペンダーで横っ飛びして避けたり、レーザー 攻撃の爆風で吹き飛ばされたりと戦車らしからぬ動きの多いイリス。(^^; 捕まっているソロンを探して走るイリス。レーダーの反応に従って走ると 無事ソロンを発見。しかし、行く手をピグマリオに塞がれた。煙幕を張り 姿を隠そうとするが、ピグマリオのレーダーを誤魔化す事は出来ずに狙い 撃ちされるイリス。しかも、隠れるどころか直ぐ後ろに接近されていた。 慌てる一同。その時、イリスのセンサーに何かの反応が出ていた……。 ワイヤー・アームを撃ち出し、一気にソロンの所に近付こうとしたリック だが、ワイヤーをピグマリオに掴まれてしまい大慌ての一同。まるで糸の 先に付けたオモチャのようにイリスを振り回すピグマリオ。このままでは ソロンを助けるどころか自分達も危ない。何とか手を伸ばし、ワイヤーの 切断ボタンを押したリック。ワイヤーが切れ、イリスは遠心力で飛ばされ ると近くのビルの屋上に不時着した。(^^; 勝ち目が無さそうだし、この ままでは分が悪いので一先ず退散する事にしたリック。逃げ出したイリス に怒りを露わにしたピグマリオ。それを見た署長ロボが警官ロボに指示を 出した。警官ロボ達は数体集まると、ジープやパトカーに変形していく。 出発したロボット・カーを睨み付けるミカ。秘密の通路を通り、タワーの 直ぐ近くまで来ていたらしい。 警官ロボの作ったバリケードを難無く突破するイリス。追い付いて来たパ トカー3台が走りながら合体するとロケット砲を装備した。(^^; そして 街中なのにお構い無しでイリスに向けてミサイル攻撃を始めた。これは堪 らないと速度を上げて逃げて行くイリス。街から出るとロボット達は追い 掛けて来なかった。ホッと溜め息を吐く一同。しかし、ソロンが捕まった まま。必ず助けに行くと誓いを新たにするリック。 リック達を探しに人間居住区にやって来た警官ロボ達。一体何の騒ぎかと 外に出て来たジャングロに、リック達を何処に隠したかと問い詰める署長 ロボ。此処には居ないと答えたジャングロの言葉通り、警官ロボの報告は 何処にも見当たらないというものだった。何処かに居る筈だから探せと言 う署長ロボに、探さなくても戻って来ると言うジャングロ。理由は仲間の ロボットを助け出す為。たとえ危険でもそれを承知の上で。それを聞いた 署長ロボがそんな事は有り得ないと否定した。ロボットを作るだけ作り、 扱き使った挙げ句に用済みになれば捨ててしまう。身勝手な人間がそんな 事をする訳が無いと。だから自分達は人間を排除し、ロボットだけの街を 作ったのだと。署長ロボに本当にそう思っているのかと問うジャングロ。 人間が持っているのは身勝手さだけでは無い。愛情や友情、ロボットとも 友達になれるのだと言うジャングロの言葉に一瞬心が揺れる署長ロボ。 イリスの修理を終えたリック。これで街に戻れると喜ぶファラァの横で、 イリスが直ってもあの怪物には勝てないと泣き言を言うロッド。どんなに 強くても弱点がある筈だから諦めるなと言うリック。と、そこへミカが馬 に乗ってやって来た。警察が探していると聞いて慌てるロッド。ミカが話 を続けた。ピグマリオをやっつけて欲しい、逃げないで敵討ちの手伝いを して欲しいと。ミカの父はロボットと一緒に暮らしていく為に頑張ってい た。共存する事が出来る筈だと訴えるが耳を貸さず、次第に力を付けてい き人間を支配していくロボット達。そして、ある日、ピグマリオに……。 人間とロボットが信じ合える日を願っていたのに、あの怪物の所為で…… そう言って泣き出してしまう。そんなミカに、一緒に平和な街を取り戻そ うと言って慰めるリック。元気が出て来たミカが顔を上げると、荷物の上 に置いてあるクリスタルに気が付いた。これと同じ物をタワーの中で見た と言うミカ。第2のクリスタルだと喜ぶリック達。 タワーの中に居るピグマリオに祈りを捧げるロボット達。今度こそ人間達 を取り逃がすな、その為にソロンを罠に使え、とピグマリオの言葉を伝え る司教ロボ。それに従い、ソロンはタワーの前の祭壇で釣り上げられてし まう。これで奴等を探す必要が無くなったと大笑いする署長ロボ。しかし 署長ロボはリック達がソロンを助けに来るとは信じていなかった。人間と ロボットの友情など所詮は幻想……。と、その時、警官ロボが近付いて来 るイリスを発見した。それを見て驚く署長ロボ。イリスからスピーカーを 出すと友達を返すように頼むリック。それを聞いて署長ロボ達は考え込ん でしまう。人間とロボットの友情などある筈が無い。しかし、現に目の前 で危険を冒してまで人間が友達のロボットを助けに来ている……。 ピグマリオが怒っているから早く人間をやっつけろと命令する司教ロボ。 しかし、署長ロボ達は考え込んだままだった。ピグマリオの怒りが激しく なり、タワーからスパークを放ち始めた。スパークは近くの建物を襲い、 壊していく。と、遂にピグマリオがタワーを壊して現れた。慌てて逃げ出 すロボット達。怒りを沈めようとした司教ロボだったが、願いが通じる前 に踏み潰されてしまった。(^^;;; ピグマリオの尻尾で支柱を倒され、地面に投げ出されたソロンを助けに行 くリック。ソロンは腹部に内蔵しているレーザーで手枷を焼き切って自由 になったが、直ぐ目前に巨大な尻尾が迫っていた。間一髪の所でイリスが 間に合い、アームでソロンを助けあげた。もう少しでスクラップにされる ところだったと言ってホッと溜め息のソロン。(^^; イリスを追い掛けて来るピグマリオ。ソロンは逃げた方が良いと言うが、 リックにはそれが出来なかった。ミカと約束をしたから……。少なくとも 何もしないで逃げる事は出来ない。しかし、走り回っているだけでは約束 も果たせない。今度はこちらが攻撃する番だ。パルス・キャノンで攻撃を 仕掛けるリック。しかし、効果は無かった。反撃とばかりにパトカーを投 げ付けて来るピグマリオ。それをサスペンダーで避けると、そのままビル の屋上を跳ねて行くイリス。(^^;;; ピグマリオはイリスの移動パターン を計算すると、次の着地地点をレーザー攻撃した。足場を崩されてしまい 地面に落ちて行くイリス。 このままではイリスも持たない。一旦逃げる事にしたが、街の区画に関し てはピグマリオが断然有利。イリスの行く先を先読みして先回りし、更に 逃げ出す前に攻撃を仕掛けてきた。吹き飛ばされるイリス。逃げられない のなら戦うのみ。今度はウェーブ・キャノンで攻撃するリック。この攻撃 は効果があった。装甲が壊れ、中の機械が剥き出しに。これなら勝てる。 アームの先をモーニングスターに変え、アームを伸ばすと振り回しながら ピグマリオに迫るイリス。何故か空を飛びながら。(^^;;; モーニングスターが中の機械に触れると、装甲の頑丈さが嘘のようにバラ バラと崩れてきた。あまりの違いに唖然とする一同。(^^; と、ファラァ がピグマリオの体内にクリスタルを見付けた。砲撃しないで少しずつ壊し ていく事にしたリック。ピグマリオが反撃をするが、照準がずれてしまい 見当違いのところにレーザーを撃ってしまう。街外れの崖の上からイリス とピグマリオの戦いを見守るロボット達。予想に反してピグマリオが負け てしまい、我先にと逃げ出す警官ロボ。(^^; それを慌てて追い掛けて行 く署長ロボ。(^^;;; 爆発したピグマリオの残骸の中からクリスタルを見つけ出したファラァ。 これで2つ目、赤に続いて橙のクリスタルを入手し喜ぶ一同。と、そこへ ピグマリオの声が聞こえてきた。驚く一同。声はスピーカー付きの小さな 機械が出していた。それを地面に叩き付けて壊そうとするロッドを制止し たリック。その言葉「人間のしてきた事を真似ただけだ」だけは受け止め てやろう、と。納得したロッドは、その機械をポケットに仕舞い込んだ。 そこにミカ達がやって来た。ピグマリオを倒した事に礼を言うミカ。 イリスの修理も終わり、そろそろ出発するという時にジャングロ達が挨拶 に来た。ロボット達とやり直したら遊びに来たいと言うロッドに、それが 自分達の宿題だと言うジャングロ。支配者ピグマリオが居なくなった今、 壊れた街の復旧を人間とロボットが力を合わせてやる事が出来れば、それ は難しい事では無い筈……。ロッドとの別れを悲しむミカ。ロッドも寂し そうだ。クリスタルを探す旅が終われば、また逢えるだろう……。 2つのクリスタルを共鳴させて映像を出したソロン。それは地球の危機を 映し出していた。戦争が原因で起きた地殻変動は納まっておらず、地球の マグマのエネルギーは爆発寸前にまで高まっているらしい。話をしていた ソロンが驚きの声をあげた。ヘリング博士にはこの日の事が分かっていた と言う。マグマの大爆発までに残された時間は3ヶ月。それを聞いて驚く リック達。残りのクリスタルが見付からなかったらどうなるのかと尋ねた ロッドにソロンが答えた。地球も人類もお終い、と。 -- 鈴木 順一 LOOKIN' FOR THE RAINBOW woodybell@mail.wbs.ne.jp (kanea-marigold@geocities.co.jp) http://www2.wbs.ne.jp/~woodybel/