12/11放送の第10話「白く閉ざされた街」 戦争で傷を受けた地球の環境を作り替えるというレインボー・システム。 このシステムを動かすのが虹の色をした7つのクリスタルである。 ソロンが言う。マグマの大爆発まで、残り3ヶ月。それまでに残り5つの クリスタルを集めなければ、地球も人類も滅亡する、と……。 第3のクリスタルの位置を表示させるリック。オモチャの映し出した地図 は赤道付近を示していた。それを知り、飛び上がって大喜びするロッド。 赤道ならジャングルがあって、動物がいっぱい居る。気分はターザンだと 言って大はしゃぎ。(^^) ライオンに襲われたらどうしようと言うロッドに、ライオンだってエサは 選ぶと言うソロン。それを聞いて拗ねるロッド。(^^; 楽しい旅を続けて いた一同だったが、何時しか外の景色が一変している事に気付くと首を傾 げた。雪が降っている!? 熱帯に雪が降るなんて変だし、さっきまで暑 かったのに今は気温がマイナス。驚いているリック達を尻目に、ロッドは 服を脱ぎ、海水浴は出来ないけど雪合戦が楽しめると外に出て行く。(^^; 辺り一面の雪に大喜びのロッド。(^^) 連れ戻そうとイリスから顔を出し たリックに雪玉を投げ付け、怒ったリックを挑発すると逃げて行く。(^^; それを見て楽しそうに笑うソロン。(^^) 帰って来たらぶつけてやろうと リックも雪玉を作り始めた。(^^; 捕まえようったってそうはいかないと得意顔のロッド。と、突然地面が揺 れ出した。地震かと慌てていると、足元が崩れてロッドは斜面を転がり落 ちてしまう。幸い怪我はしなかったが、次の瞬間、慌てて逃げ出す事に。 目の前の雪山が崩れると、中から雪男が現れたのだ。逃げるロッドを追う 雪男。しかし、雪男は途中で引き返して行った……。 ロッドの声に、雪玉をぶつけようと構えるリック。しかし、ロッドは逃げ るどころか一直線に駆け寄って来るとしがみ付いてきた。雪男だと言って ロッドは怯えるが、雪男の姿は何処にも無い。(^^; 騙そうったってそう はいかないと怒るリック。本当に見たと言うが信じてもらえないロッド。 そんな遣り取りをしながら走って行くイリスを、崖の上から雪男が見下ろ していた。 雪に閉ざされた街。その大通りに少年の声が響き渡った。泥棒に倉庫の食 料が盗まれた、と。慌てて駆け付ける住民達。倉庫の壁が崩され、食料が 持ち出されていた。そこには犯人の物と思われる足跡があった。その大き さからすると雪男の仕業か? ただでさえ食料が足りないのにと困り果て る住民達。騒ぎを聞き付けてやって来た自警団らしい少女は、住民に落ち 着くように言うと、あの方に相談しようと提案し、何処かに向かった。 少女は街の最奥にある神殿に行くとラッパを吹いた。それを聞いた住民達 は、モスレッドを呼んだのだと知り、次々と神殿に集まって行く。神像の 影から姿を現した祈祷師モスレッドが言う。神はこの地から去った。街は 氷に覆われ、食料も奪われた。この街は呪われている。しかし心配は要ら ない。自分が皆の神になると。そして、ひざまずいて祈りを捧げる住民達 に、神像から食料を出して与えた。大喜びする住民達。モスレッドは手に した杖の先からレーザーを発射すると神像の顔を壊し、これからは自分が お前達の神だと宣言した。 イリスの中で毛布に包まって震えるロッドを笑うリック達。人の言う事を 聞かなかった罰だと言うリックに、雪男を見たのは本当だと言うロッド。 まだ言っていると呆れる一同。(^^; その頃、街では氷を使ってモスレッドの彫像が作られ始めていた。次第に 形が出来上がっていく像を見上げてニヤニヤと笑うモスレッド。どうやら モスレッドには裏がありそうだ。 雪原を走り続けてきたイリスが、雪に閉ざされた街の入り口に到着した。 外を見れば一面の雪。ここは本当に赤道付近の熱帯なのか? クリスタル は本当にあるのか? 考えていても仕方が無い。クリスタルを求めて街の 中に入って行くイリス。大通りを進んでいくと大きな穴があった。しかし 気付くのが遅く、イリスは穴の中に落ちてしまう。その穴は自然に出来た 物では無かった。外の様子を見ようとイリスから首を出すリック。と、そ こへ槍が投げ付けられ、更に掛け声も勇ましく飛び降りてきた少女に剣を 突き立てられた。リック達は侵入者、そして食料泥棒の疑いを掛けられて 捕まってしまう。イリスの中に仲間が残っていないか調べる少女。ソロン は壊れた振りをして何とか遣り過ごした。(^^; 自分達は泥棒では無いと訴えるが、誰1人耳を貸さない。モスレッドが明 朝に処刑すると宣告し、リック達は牢に入れられてしまった。事態が把握 出来ずに困惑するソロンは、穴の外を見上げながらリック達を心配する。 牢の中で具合が悪くなってしまったファラァ。それを見て、明日になれば 安らかに眠れると言う少女。リックが薬を要求するが、泥棒にやる薬など 無いと言い捨てると少女は立ち去った。リックの呼び掛けを無視して。 通りを歩いて行く少女の耳に、住民達の苦しむ声が聞こえてきた。空腹を 訴えて泣く子供、先が長くないと言う父を励ます息子。悲しみに暮れた少 女は泣きながら神殿に走り、そして神に問うた。自分達が何をしたのか、 どうして飢えと寒さを与えたのかと。でも、もう大丈夫だと言う少女。自 分達には新しい神が居るから。と、その時、神像の腹部の扉が開くと、缶 詰めが1つ転がって来た。それを見てハッとする少女。それは倉庫から盗 まれた食料だった。何故ここに……? 再びハッとした少女は、神像に駆 け寄ると扉から中に入り込んだ。中にあった部屋を覗くと、そこには食料 に囲まれながら笑うモスレッドの姿。更に雪男の足跡の付く靴があった。 住民達は騙されていたのだ。 少女スーはモスレッドの本性を知ったが、逆にモスレッドもスーがラッパ を落として行ったので見られた事を知った。スーは泣きながら走ると牢に 向かった。泥棒じゃない、クリスタルを探しているだけだと言うリックに クリスタルなんか知らない、ここには氷しかないと言うスー。熱帯のはず なのに氷で覆われているのは気象兵器が使われたから。その影響で全てが 狂ったままだと言って泣くスー。泥棒と間違えるなんて酷いと文句を言う ロッドに、スーは全てはモスレッドの所為だと言った。逃がそうとするが 一足遅く、モスレッドがやって来て、スーも一緒に捕まってしまった。 朝になった。ソロンはクライム・レッグを使ってイリスを穴から出した。 その頃、神殿前ではリック達の処刑が始まっていた。スーも一味にされ、 雪男を仕向けた事にされた。平行してモスレッドの像の除幕が行われる。 像を見て喜ぶ住民を見て、可哀相な人達と嘆くスー。と、その時、古い方 の神像の目から目映い光がリックを射した。クリスタルが像の目に? 処刑の開始を宣言するモスレッド。それを面白く無さそうに見ているのは お助けキャラのシェラザード。(^^; 執行人達が弓を引く。と、その時、 雪男が現れた。本当に居たでしょと言うロッドに、疑って悪かったと謝る リック。(^^; 雪男はパイプを掴み上げると、モスレッドの像を一撃で叩 き壊し、続いてリック達が張り付けられている処刑台に向かった。そして 処刑台を叩き壊した。 科学アカデミーの一室。そこでは、パロが楽しそうに笑っていた。雪男が 暴れる様子をモニタで見ながら、スイッチを押して雪男に指示を出した。 壊した処刑台の固まりを持ち上げると、神像に投げ付ける雪男。崩れて来 た像の破片に押し潰されたモスレッドを見て、やっぱり罰が当ったと言う スー。クリスタルは像の目の中にある。拾いに行きたいが、雪男が向かっ て来たので逃げ出す一同。途中で転んだファラァを助けに行くリック。再 び転んだ2人に雪男の大きな足が迫る! もう駄目だと諦め掛けたその時 イリスが間に合い、雪男の足を掴んで投げ飛ばした。それを見て、ホッと したように笑うシェラザード。 助けに来たイリスに乗り込むリック達。しかし、スーは剣を抜くと雪男に 向かって行った。雪男の攻撃で転んでしまったスーを助け起したリックは スーをイリスに乗せた。ソロンが喋ったのを見て驚くスー。(^^; ソロン はスーから雪男の事を聞くと、雪男の身体を調べ始めた。と、雪男の背中 にコントロール装置を発見した。 逃げ回るイリスを追い掛ける雪男。イリスは崖の上まで追い詰められてし まった。落ちると心配するリックに、その積もりだと答えるソロン。崖か ら落ちる事で逃げようというのだ。再び崖の上に戻ったソロンは、落ちま いと何とかしがみ付いている雪男の背中からコントロール装置を外した。 作戦が失敗した事を怒るパロ。しかし、次はもっと大きな罠が待っている と言ってニヤリとするのだった。 大人しくなった雪男は子供達の遊び相手になった。(^^) 壊れた神像の目 からクリスタルを取るリック。しかし、それはクリスタルでは無くて氷の 固まりだった。ガッカリするリック達をスーが神殿の奥へ続く洞窟に案内 した。そこには広場の像と同じ像が奉ってあるらしい。1人遅れて歩いて 行くファラァ。どうやら具合が悪いようだ。スーに案内された先には広場 にあったのと同じ像があり、その像の左目にクリスタルが。(^^) 喜んで台座に登るとクリスタルを外したリック。と、突然の揺れが一同を 襲う。どうやら泥棒避けの仕掛けがあったらしい。慌てて逃げ出す一同。 ふと見るとファラァが居ない。どうしたのかと心配するリック。その頃、 ファラァは洞窟の途中に座り込んでいた。消された記憶を取り戻していた のだった。パロに記憶を消され、そして時、身体も改造されたのかも知れ ない事を……。 クリスタルを手に入れたリックとソロンは街の復旧の手伝いをしていた。 壊れた風車が動き出したのを見て喜ぶ住民達。温室に電気が灯り、植物に 水が撒かれ始めたのを見て歓喜の声を上げる。別れの時が来た。今度は地 球を救う番、この街も元の姿に戻してと頼まれ、頑張ると答えるリック。 スーは感謝の気持ちをリックの頬にキスして伝えた。(=^^=) それを見て 怒るでもなく俯いてしまうファラァ。住民達に見送られ、イリスが出発し た。スーは何処か悲しげな顔でリックを見送った……。 走って行くイリスを崖の上から見送るシェラザード。と、そこへ通信が入 った。相手はアビス。どうやらリック達の持つクリスタルを奪ってアビス に渡す見返りに、改造人間から人間に戻る手術を受ける約束になっている らしい。クリスタルさえ手に入れば手段は問わないと言って笑うアビス。 リック達の周りには、2重3重にクリスタルを奪う為の罠が張られている ようだ。 考え事をしているリックに、スーの事を考えているんだと言って冷やかし ファラァの機嫌が悪いと言ってからかうロッド。(^^; 怒ってゲンコツを ロッドにくれるリック。(^^; ファラァはというと、さっきと同じで寂し そうな顔をするだけだった。 イリスに填め込んだクリスタルが輝いた。オモチャのスイッチを操作して 地図を表示するリック。第4のクリスタルは海にあるらしい。今回の事も あるし、簡単には行かないと言うリックに、行くしかないと言うソロン。 やれると信じて……。 -- 鈴木 順一 LOOKIN' FOR THE RAINBOW woodybell@mail.wbs.ne.jp (kanea-marigold@geocities.co.jp) http://www2.wbs.ne.jp/~woodybel/