12/18放送の第11話「立ち上がるパトロクロス」 地球は今、滅亡の危機にある。残された時間は3ヶ月。地球を救う為には 7つのクリスタルを探し、レインボー・システムを起動する必要がある。 第3のクリスタルを求めて訪れた街。そこでリック達は雪男に襲われた。 それはクリスタルを奪おうとするパロの罠。次の目的地でもきっと……。 しかし、一同は行くしかない。やれると信じて……。 第4のクリスタルがあると思われる場所に着いた一同。そこは海だった。 はしゃぐロッド、くつろぐソロン達。この辺りは戦火が及ばなかったのか のどかな風景が広がっていた。休憩は終わり、そろそろクリスタル探しを 始めると言うリック。この美しい景色を守る為に……。 まずは近くにある家に聞き込みだ。出発しようとしたリックの耳に、何処 からともなくピアノの音が響いて来た。引き返し、海を見詰めるリック。 その曲は聞き覚えのあるものだった。 町中をイリスで走り回って情報を集めるリック達。何時しか夜になり、空 には満月が昇っていた。空腹で月がホットケーキに見えると言うロッド。 しかし、リックはもう少し探そうと言う。そんな一同の前に家が現れた。 視線を感じて左右を見るリック。ファラァとロッドが顔を覗き込んでいた のだ。(^^; リックが折れ、あの家で最後にして食事する事に。(^^; 岬の上に建っている家は随分古く、今にも崩れそうな感じがした。ドアを 叩くリック。と、ドアが外れて倒れてきた。(^^; 家の中も荒れ果てて、 まるでお化け屋敷。人が住んでいるとは思えないので引き上げる事にした 一同。やっと食事に有り付けると喜ぶロッド。(^^) と、その時、家の中 から子守り歌の曲が聞こえてきた。その曲を何処かで何時も聞いていた気 がすると言うリック。気味悪がるロッド。リックは光が漏れている奥のド アに近付いて行き、そしてドアを開けた。 ドアの向こうの部屋には誰も居なかった。あったのは少しばかりの家具と 一台のピアノ。と、そのピアノの上に置いてある物に一同の視線が集まっ た。光り輝くそれはクリスタル!? 駆け寄り、手に取るリック。ソロン がセンサーで調べると、それは第4の緑のクリスタルだった。(^^)/ 突然、素っ頓狂な声を上げたロッド。(^^; その声に驚いて振り向くと、 さっき入って来たドアの所に夫婦らしい男女が立っていた。人の家で何を やっているのかと問う男性に、事情を説明しようとするソロン。と、男性 がソロンを見て驚きの声を上げた。ソロンは覚えが無いが、男性はソロン の事を知っているらしい。更に女性がリックの名を呼び、懐かしそうに近 付いて来た。リックの手を取ると喜ぶ女性、男性もリックが大きくなった と言って喜ぶ。そんな2人に、あなた達は誰なのかと聞くリック。それを 聞いて、顔も忘れてしまったのかと同情する女性。3人の様子を見守って いたソロンは、リックと男女の関係に気が付いたようだ。 どういう事か教えてくれとソロンに助け船を求めたリック。ソロンの返事 は喜びに溢れていた。ライム・ヘリングとカレン・ヘリングが生きていた と言って。(^^) 詰まり、この2人はリックの両親だというのだ。(^^)/ しかし、リックには信じられなかった。両親は事故で死んだ筈だと……。 街が1つ壊滅する程の大規模な爆発事故。それに巻込まれ2人は死んだ。 そして、祖父ヘリングとソロンと共に2人を天国に送ったのだと……。 ライムがリックに騙した事を謝ると説明を始める。あの事故で重傷を負っ た2人は奇跡的に助かった。が、ヘリング博士の意向で死んだ事にしたの だ。事故は研究を妨害する為に仕組まれたもの。レインボー・システムを 守るコンバット・メタル「パトロクロス」を完成させる為に別の場所で研 究を続けて欲しいと言うヘリングの言葉に従ったのだ。その日の夜に2人 は病院を抜け出し、今居る家に来た。ところがある日、ヘリングからの連 絡が途絶え、リックの行方も分からなくなったのだった。 遺体の無いまま葬儀を行った理由が分かったと言うソロン。だが、リック は未だ信じられないで居るようだった。カレンがリックにピアノを弾いて 聴かせる。その曲は何時も聴かせてくれた子守り歌。その事を思い出した リックの目に涙が溢れる。独りぼっちにされた事を悲しんで泣くリックに 泣かないでと声を掛けるカレン。リックは両親に抱き付くと、今度は再会 出来た事を喜んで泣く……。それを見たロッドが貰い泣きをする。羨まし いけど、本当に良かったと言って。しかし、ファラァは平然としていた。 それをソロンに見られ、思わず顔を反らすファラァ。 再会を祝し、御馳走を囲んで会食する一同。その途中、ソロンがライムの 手を見て何かに気が付いた。どうかしたのかと聞かれて、慌てて誤魔化す ソロン。ライムの話では、パトロクロスは既に完成しているという。今は ある場所に隠してあるが、動かすにはクリスタルが必要だと言う。貸して くれと言うライムに快諾するリック。しかし、ソロンは何やら申し訳無さ そうにそれを断わった。来る途中で隠したから今は渡せないと。 フカフカのベッドに喜ぶリックとロッド。(^o^) と、そこへファラァが やって来た。それに気が付かずに枕を投げてしまい、枕はファラァの顔に 見事に命中。(^^;;; 怒ったファラァがシーツを引っ張り、2人は床に転 げ落ちてしまった。(^^;;; そこにソロンがやって来た。楽しそうな3人 とは対照的に何やら考え事をしているのか黙ったままだ。そんなソロンに リックが尋ねた。何故、嘘を付いたのかと。ソロンが言う。彼らは偽者か も知れないと。ちゃんと説明してくれと言うリックに、確信は無いと言う ソロン。証拠も無いのに疑うのは酷いと言われ、ソロンは気が付いた事を リックに伝えた。食事の時にライムは右手にナイフを持っていたが、写真 と自分の記憶ではライムは左利きだと。あの2人は何の為に自分を騙した のか? 膝を落とし、悲しむリック。 と、その時、ファラァが苦しみだした。誰かが呼んでいると言う。どうや らテレパシーがファラァに届いたらしい。声のする方に向かうリック達。 階段を降りた下に大きな空間があった。パトロクロスの研究施設らしい。 そこで再び苦しみだしたファラァ。奥にあるドアの向こうに誰かが居ると 言う。ドアには鍵が掛かっていたが、ソロンが工作機械を出すと難無く鍵 を開けた。階段を降りて行く一同。リックとファラァが地下室に降りると 物陰から突然現れた男性と女性が襲い掛かってきた。叫び声に慌てて階段 を駆け降りるソロン。スコープで照らし出された2人はライムとカレンに そっくりだった。驚く一同を他所に、アビスには協力しないと一方的な話 をする女性。何がどうなっているのかとリックに聞くファラァ。リックと いう名を聞いて驚く女性。そして、リックがヘリング博士の孫と分かると 途端に笑顔に変わる。男性も喜び、ソロンに声を掛ける。どういう事だと 聞くリックにソロンが言った。今度こそ本当の両親だと。(^^) どうなっているのかと首を捻るファラァとロッド。あの2人は偽者だと言 うライム。アビスにはレインボー・システムの守り神になるパトロクロス の存在が邪魔だった。アビスの目を逃れてパトロクロスは完成したが、海 底基地に運び込んだ時に遂に見付かってしまった。襲ってきた2人組みは クリスタルを奪うと残りのクリスタルを手に入れる為にライム達に化け、 ライム達を閉じ込めるとリック達がやって来るのを待っていたのだった。 奴等はアビスの作ったアンドロイドだという。 苦しそうに咳をするカレンを気遣うリック。逢えて良かったと良いながら 抱き付くカレン。母の温もりに包まれ、リックは子守り歌を思い出した。 今度こそ本当の再会。それを見て涙ぐむロッド。対応の仕方が分からない かのように立ち尽くすファラァ。その肩を抱き寄せるソロン。 ずっと閉じ込められたままだったと聞いて怒りに燃えるリック。こんな所 からは早く出ようという事で、屋敷を後にする一同。と、その前に大事な クリスタルを取ってこないといけない。階段を駆け上がり、1人で取りに 行くリック。クリスタルを手にし、部屋を出ようとして振り返ったところ に偽カレンがやって来た。このまま立ち去れそうには無い。偽者だという 事を知っていると伝えたリックの前で、偽カレンことアンドロイドZは光 に包まれると本来の姿を現した。クリスタルを渡す訳にはいかないと言い Zは手を機関銃に変えるとリックを攻撃する。慌ててベッドの後ろに隠れ るが、そんな物では盾にはならない。あっという間に丸見えになってしま って大慌てのリック。と、そこへソロンが飛び込んで来た。ソロンはZに 体当りし、続いてリックに飛び掛かると窓から飛び降りた。(^^; 地面に向かって落ちて行く2人をロッドが操縦するイリスが助けた。そし て銃撃の中を逃げて行く。Zの所にアンドロイドXがやって来て、ライム とカレンを連れ去られた事を伝えた。Xも元の姿に戻るとZと共にイリス の後を追い始める。 無事だった事を喜ぶカレン達。しかし、喜んでいる暇は無かった。追い付 いて来たXとZがイリスにエネルギー弾で攻撃を始めたのだ。リックが操 縦を変わり、攻撃を避けながら逃げ続ける。が、このままでは殺られてし まう。しかも、悪い事に前方に崖が迫っていた。(^^; 崖から飛び降りる イリス。リックはイリスをサスペンダーを使って着地させた。逃げ切った かと思い、喜んで顔を出すロッド。(^^;;; しかし、XとZは追い掛けて 来ていた。イリスのスピードが遅いので難無く追い付いた2人は至近距離 からエネルギー弾をぶつけて来る。続いて正面に回り込むと突っ込んで来 ながら攻撃を続けた。と、避け損なったのかXとZがイリスにぶつかって しまった。仕留めたかと喜ぶリックだったが、どうやらダメージは無いら しい。今度は地面に潜るとイリスを追い掛け始めた。 リックにクリスタルの準備をしろと言うライム。パトロクロスを始動する にはクリスタルの力が必要なのだ。始動の手順を説明するライム。言われ るまま中央のモニタに右手を乗せるリック。モニタにパトロクロスの姿が ワイヤーフレームで描かれ、始動プログラムがスタートした。リックの右 手の掌紋がパトロクロスの起動キーになっていると言うライム。そして、 レインボー・システム、地球を守る為にパトロクロスは立ち上るのだと。 始動準備が完了した。XとZが地中からイリスに迫りつつある。ライムが クリスタルをセットするようにソロンに指示を出す。クリスタルをイリス のソケットに差し込むとロックしていくソロン。それに従って、海底基地 ではパトロクロスの発進準備が進んでいく。XとZがイリスに向かって来 た。そして、地中からエネルギー弾を発射した。吹き飛ばされるイリス。 手元が狂ったソロンだったが、慌てず騒がず4つ目のクリスタルのセット を終えた。すると、イリスがスパークに包まれて空中で静止した。 何をする気だと警戒するXとZ。ライムがロックの解除をリックに指示し た。リックがスイッチを操作すると、イリスが地面に着地し、車体前部の 6つの突起から緑色のスパークが海に向かって伸びて行く。すると、今ま で静かだった海に渦が起こり、その中心部から海に穴が開いた。そして、 その穴からコンバット・メタル「パトロクロス」が姿を現した。(^^)/ 第二の我が子とも言えるパトロクロスの起動に歓喜の声を上げるライム。 パトロクロスを見たXとZは、図体は大きいが実力は大して無いと判断し たらしい。イリスを後回しにしてパトロクロスに近寄り、エネルギー弾で 攻撃を始めた。それを見守るリック達。爆発の閃光の中、パトロクロスの カメラ・アイに光が灯った! -- 鈴木 順一 LOOKIN' FOR THE RAINBOW woodybell@mail.wbs.ne.jp (kanea-marigold@geocities.co.jp) http://www2.wbs.ne.jp/~woodybel/