12/25放送の第12話「新たなる誓い」 海の街。崖の上に建つ屋敷で第4のクリスタルを見付けたリック達。その 屋敷で、思い掛けない事が。死んだと思っていたリックの両親が生存して いて、レインボー・システムを守るコンバット・メタル「パトロクロス」 の開発を進めていたのだ。再会を喜ぶリック。しかし、ファラァの導きで 地下室に下りた一同の前に、もう一組の両親が現われた。この2人が本物 で、最初の2人はアビスの作ったアンドロイドだった。正体を見破られた 為に攻撃して来るアンドロイドXとアンドロイドZ。このままでは……。 ライムが言う。パトロクロスの始動にはクリスタルの力が必要だと。始動 準備を進めるリック達。そして遂に、パトロクロスがその勇姿を現した! XとZはパトロクロスにエネルギー弾で攻撃を続けていた。よろめき吹っ 飛ばされるパトロクロスを心配するロッド達。ライムがリックにイリスの 操作の指示を出す。リックがボタンを押すとパネルが起き上がってきた。 それはパトロクロスの操縦システム。パトロクロスはイリスからエネルギ ーを受けて機能するらしい。ライムの指示でリックが次のボタンを押すと イリスのボディが緑色に光りだした。 攻撃を受けるばかりで少しも反撃してこないパトロクロスを笑うXとZ。 見かけ倒しで大した事は無い、自分達で片付けてしまおうと余裕の2人。 Xがトドメのエネルギー弾を放った! と、その時、イリスから緑色の光 がパトロクロスに伸びてボディを包む。何事かと驚くXに、パトロクロス から強烈な光が放たれた! 逃げる間も無く消滅してしまうX。何が起き たのか分からずに戸惑うZ。続いてパトロクロスはZに向けて緑色の電撃 を放った! それを受けたZは、Xと同様に一瞬で消滅してしまう。 イリスから降りて来た一同がパトロクロスの近くにやって来た。XとZが 居ないので驚くロッド。ライムに分解したと聞かされて驚くリック。これ がパトロクロスの力。正確には力のほんの一部分でしかなかった。(*o*) 翌朝、一同は外で食事をする事にした。楽しそうに笑っていたロッドだが リックが母に甘えて嬉しそうな様子を見て、羨ましがり俯いてしまった。 そんなロッドにソロンが大根の空中輪切りの芸を披露する。見事に切れて 皿に乗った大根を見て喜ぶロッド。自分の代わりにロッドを慰めてくれた ソロンにファラァは礼を言った。 食事の準備が整った。テーブルの上には御馳走がズラリ。(^Q^) 大喜び のロッド。楽しく食事をするのは久しぶり、これが平和というものなのね と幸せを噛み締めるカレン。今は平和なのが当たり前になる事を祈るだけ と言うカレンに、7つのクリスタルを集めてその願いを叶えてみせると言 うリック。その為には、パトロクロスの事を良く知らなくてはならない。 ライムが説明を始める。イリスは探査用に作られたので力はあるが攻撃力 が欠けている。その弱点を補うのがパトロクロスだと。そして、イリスか ら操縦するのではなく、操縦者自身がパトロクロスと合体する事で能力は 更に発揮される。操縦者が合体すれば、この世で最強の攻撃兵器になる事 は間違い無い。あのアンドロイドが何人掛かりで攻撃してきても打ち勝つ 事が出来る強力なコンバット・メタルになると。カレンが続ける。イリス にクリスタルの力が加われば加わるほど、パトロクロスも強力になると。 その最強のコンバット・メタルを操るのがリックだと言うライム。7つの クリスタルは人々を支配出来る力も持っている。悪用させるな、すべての クリスタルを集め、レインボー・システムを完成して、そして地球を救う のだと。明日から合体の訓練をすると言うライム。自分に対して掛けられ ている期待と責任を聞かされ、神妙な顔付きで返事をするリックだった。 訓練が始まった。ライム達が見守る中、リックとソロンが乗ったイリスが 海と向き合う。コックピットにはソロンの、転送室にはリックの緊張した 顔があった。ライムの指示通りコントロール・パネルを操作するソロン。 すると海に穴が開き、パトロクロスが姿を現した。続いてイリスから緑色 の光が走り、パトロクロスにエネルギーが送り込まれた。イリスが緑色の 光に包まれ、転送が始まった。身体の周りに緑色の光の輪が走り、慌てる リック。と、リックの身体がカプセルに包まれ、イリスの上に移動した。 それを見て驚くロッド。ライムがその調子だと声を掛けるが、当のリック は騒ぐばかりで全然声が聞こえていないようだ。(^^;;;  続いて合体。無線で注意事項を告げるライム。ソロンがパネルを操作する と、イリスの上に浮かんでいたカプセルが消えてパトロクロスの前に現わ れた。カプセルが開いたハッチからパトロクロスの内部に入ろうとするが フラフラしているし、おまけに向きも違う。そうこうする内にリックが目 を廻してしまい、カプセルは海に墜落してしまった。(^^;;; 何とか海か ら上がったリックに、初めてにしては上出来だと誉めるライム。合体する には操縦者とパトロクロスが完全に同調しなければならない。意識を集中 して持ち堪えろとアドバイスを受け、リックは2回目に挑戦する。 ブルアイ山の秘密基地。そこにはリックとパトロクロスの合体特訓の映像 を見ながら笑うアビスが居た。ヘリングの設計通りなら、さぞ強力な力を 発揮するだろうと、パトロクロスの資料を見ながら完成――合体を果たし 最強のコンバット・メタルとしての完成――を楽しみにしていた。 海に日が沈む。夕焼けの中、合体訓練を続けるリック。良いところまでは 行くのだが、あと少し、詰めの部分で失敗していた。何回目だろうと聞く ファラァに指折り数えて10回は越えていると言うロッド。既にかなりの 回数を重ねているようだ。イリスの外に居る状態から合体を試みる。と、 今度はハッチの中に入って行った!(^^)/ が、最後の最後で同調に失敗 し、リックは外に投げ出されてしまった。 怪我は無いかと駆け寄って来る一同。身体の方は大丈夫だけど、自分には 合体は無理かも知れない、ソロンと代わってもらうのは駄目なのかと言う リック。弱気になっているリックに、お前しか居ないと言うライム。祖父 が夢を託したのはリックなのだから……。 トランプで遊んでいるソロン達。と、リックの呻き声が。テーブルの横に あるベッドの上で、リックはカレンに薬を付けてもらっていた。リックが 言う。合体に成功したらクリスタル探しを続ける為にお別れ、そんなのは 嫌だと。ずっとカレンと一緒に居たいと。自分も嫌だと言うカレン。でも これはリックにしか出来ない。カレンはリックに苦労させる事を詫びた。 朝が来た。カレンの声で起きたソロンがリックとロッドに声を掛けたが、 何故か2人とも居なかった。その頃、リックとロッドは海辺で水切りをし ていた。石を掴むと意識を集中し、水面から出ている岩に向かって投げる リック。石は岩の先端にぶつかって飛んで行った。それを見て大喜びする ロッド。と、そこへカレンがやって来た。何をしているのかと聞くカレン に、集中力を高める訓練をしていると答えるリック。 再び石を掴むと目を閉じて集中し、石を投げたリック。カレンがリックに 尋ねた。父を恨んではいないか、期待が重くは無いかと。ヘリングは孫で あるリックにレインボー・システムを託した。だからライムはその遺志を 実現させる為に厳しく接している。それは分かって欲しいと言うカレン。 分かっていると答えるリック。と、その時、ロッドが何かを見付けた。 ロッドが指差した方を見ると、そこには3羽の鳥が飛んでいた。その鳥は 普通の鳥では無くてロボット鳥だった。ロボット鳥はパトロクロスの上を 飛び回り、口からレーザーを発射して攻撃を始めた! 爆発音を聞き付け ライム達が家から飛び出して来た。パトロクロスの上を飛び交うロボット 鳥に驚く3人。リックが何処に居るか分からないが、戻って来るのを待っ ている間にパトロクロスが危ない。ライムとソロンはイリスに向かった。 攻撃を受けるパトロクロス。ロボット鳥はアンドロイドよりも遥かに攻撃 力が高いだろう。急がせるライム。最強のコンバット・メタルと言えども エネルギーの無い今のままでは鉄の塊に過ぎないのだ。走って来るイリス に気が付き、イリスに攻撃を始めるロボット鳥。パルス・キャノンで反撃 するが、相手が鳥では狙いも付け難くて不利だ。しかも地面に舞い下りた ロボット鳥がイリスに突っつき攻撃を始めた。サスペンダーを使って右に 左にと跳ねて避けるイリス。(^^;;; 襲われているイリスを見て、リックは崖を降りて行く。ロボット鳥に見付 かりレーザーで攻撃されるリック。爆発の勢いで吹っ飛ばされたが、全身 砂まみれになっているだけで無事だった。助けに来たイリスに乗り込む。 さあ、反撃開始だ!(^^)/ パトロクロスにエネルギーを送り込む為に走り出すイリス。ロボット鳥の 攻撃を避けながら海に入って行き、どうにかエネルギーを送り込むのに成 功した。沈み始めていたパトロクロスが突然手を伸ばし、頭上を飛んで行 こうとしたロボット鳥を掴んだ! そして、そのまま海に投げ込んでしま う。イリスはというと、その際に発生した大波に翻弄されていた。(^^;;; 陸地に辿り着いたイリス。ロボット鳥の攻撃も中断している。合体するな ら今しかない! 目を閉じて集中しているリックの周りを光の輪が走る。 カプセルが形成された。ソロンがレバー操作するとカプセルはスパークを 発した後に消え、パトロクロスの前に転送された。カプセルはスムーズに 中に入って行き、下部で方向転換をして上に行く。シートの前でカプセル が消え、リックはシートにくるまれるように着席する。リックの顔に照準 機と通信機器が装着され、スクリーンに表示されたゲージが伸びていく。 『コンプリート』 合成音の声が響き、カメラ・アイに光が灯った! 合体に成功した事を喜ぶソロンとライム。リックもホッと溜め息を吐く。 ロボット鳥が攻撃を再開した。爆煙の中から手を伸ばしたパトロクロスが ロボット鳥の腹部に拳を叩き込む。が、攻撃はこれが最初で最後だった。 合体に成功したのは初めてで、まだ操縦した事も無いリック。足元がふら ついて危なかしい。(^^; 再びスクリーンにゲージが表示される。合体は 完了したが、まだ動かすには完全でないのだろうか? そんな事はお構い なしで攻撃をして来るロボット鳥。やられっぱなしのパトロクロスを見て どうしたのかと気を揉むロッド。 ハッとするリック。パトロクロスの両手に緑色の光が灯り始める。それを 見て慌てるライム。撃つなら沖に誘えとリックに言うが、場所を移動する 前にパトロクロスが手を掲げた。それを見たカレンも危険を感じ、ロッド 達に後ろに下がるように言う。慌てて避難する3人。パトロクロスの前に 身長の倍ほどもある巨大なエネルギー球が発生し、近付いて来たロボット 鳥は一瞬の内にバラバラになってしまった。(*_*) その恐ろしいまでの 力に驚くリック達。カレンの居る所にリックが転送されてきた。合体に成 功した事を抱き合って喜ぶリックとカレン。 ロボット鳥が3機とも破壊されて映像が切れたモニタを見ながら、何度も 肯いているアビス。確かにパトロクロスは最強と言える程に強い。しかし 更に強いコンバット・メタルを手にする日が来ると言って笑うのだった。 出発の支度をするリック達。パトロクロスを置いていくのに不満そうな顔 をするロッド。クリスタルを探すだけならイリスで十分、必要となるまで 海でお休みだと言うリック。イリスからの呼び出しを受ければ何時でも出 動する事が出来るとライムに聞かされ喜ぶロッド。父さんと母さんも一緒 に来れば良いのにと言うリックに、まだやらないといけない研究が残って いると言うカレン。ライムが言う。ヘリングは研究者として地球を救う為 に命を懸けた。その遺志を受け継ぐのが自分とリックの仕事だと。自分を 信じろ、リックならきっと出来る、と。リックが応えた。もう弱音は吐か ないと。 ライムとカレンが見送る中、第5のクリスタルを求めイリスは出発した。 リックは2人を見詰めながら、クリスタルを揃えてみせる、地球を危機か ら救ってみせると再び誓った……。 -- 鈴木 順一 LOOKIN' FOR THE RAINBOW woodybell@mail.wbs.ne.jp (kanea-marigold@geocities.co.jp) http://www2.wbs.ne.jp/~woodybel/