1/8放送の第14話「湖の幻影・後編」 5番目のクリスタルを求めて、不思議な湖にやって来たリック達。そこで 出会った老人に案内され、古ぼけたホテルに泊まった一同。その夜、嵐の 中でおかしな事が起こった。それを気にしながら湖の探索を始めた一同の 前に、湖の宝を狙って盗賊団「砂漠のひまわり」が現れた。続いて現れた のは黒い影のような幽霊。砂漠のひまわりの攻撃を受けて巨大化した黒い 影。この先どうなってしまうのか!? 幽霊から赤く光る弾が撃ち出された。と、そこへワルキュリエが現われ、 光球の前に立ち塞がると身を呈してイリスを庇った。光球の攻撃力は強く ワルキュリエは吹っ飛ばされてしまう。続いて光球は砂漠のひまわり達が 乗っている水陸両用車に襲い掛かった。素早く避けてホッと溜め息を吐く 砂漠のひまわりだったが、車を襲った揺れに慌てる。光球が崩した遺跡の 破片の直撃を受けたのだ。(^^; しかも運が悪い事に破片のカドが車体に 当った為に穴が開き、水が入り込んで来た。(^^;; それを見て大慌ての 3人。(^^;;; 一方のイリスはと言うと、分裂した幽霊に囲まれてしまっていた。ロッド に声を掛けられ、我に帰ったソロンが攻撃をしようとしたが、ファラァが それを制止した。様子がおかしいというのだ。見れば、幽霊がその姿を変 え始め、それはヘリング博士になった。続いてファラァの両親が現れた。 3人はアンドロイドだと言うソロン。と、3人のアンドロイドがイリスに 取り付いた。自爆する気か!?(*_*) その様子をモニタで見ながら笑うパロ。どうやらパロの罠だったようだ。 イリスのハッチを破って湖に沈めてやると、パロがパネルのボタンを押し た。シェラザードがやって来て、リックを心配しながらイリスを見守る。 アンドロイドの身体が光り始める。アビスの仕組んだ罠だったのかと歯噛 むリック、恐怖のあまり声を失ったファラァとロッド、神に祈るソロン。 そして、遂にアンドロイドが自爆した! その威力は凄まじく、近くに居 たワルキュリエが吹っ飛ばされる程だった。これでクリスタルは頂きだと 言って笑うパロだったが、モニタに映るイリスの姿を見て驚愕した。破壊 するどころかイリスには穴一つ開いていなかったのだ。 ファラァ達を心配して声を掛けるリック。幾ら装甲が頑丈でも、中に居る 人には爆発の衝撃は大きかった。が、どうにか全員無事らしい。安心した のも束の間、ソロンが大変な故障に気が付いた。衝撃で酸素の供給装置が 壊れてしまったのだ。このままでは1分で酸素が無くなってしまう。緊急 浮上しようとするが主動力も故障していた。予備動力で脱出するイリス。 その頃、砂漠のひまわり達も悪戦苦闘していた。(^^; 穴を身体を張って 塞ぐ部下、壊れた車を直す砂漠のひまわり。もう1人の部下は何故か高見 の見物だったが。(^^;; 車が直ったと聞いて喜ぶ部下達。しかし、砂漠 のひまわりは宝捜しを続けるという。(^^;;; このままでは何時沈むか分 からないと文句を言う部下に、転んだからには何か頂く、それが「砂漠の ひまわり」だと諭す砂漠のひまわり。(^^; 付いて来なけりゃ良かったと ぼやく部下だが、今頃言っても時既に遅すぎだ。(^^;;; 浮上するイリスを見送るワルキュリエ。その脇を赤い光が走った。振り返 れば、そこには例の幽霊が。とっとと片付けろと機嫌の悪いパロの指示で ワルキュリエに攻撃をする幽霊。ワルキュリエは逃げる間も無く直撃を受 け、湖の外にまて吹っ飛ばされると岩に叩き付けられてしまった。続いて イリスに攻撃を仕掛ける幽霊。攻撃は外れたが、中に居るロッド達には命 の危機が迫っていた。水面まで約20秒。それまで酸素がもつか? もし 攻撃が命中して沈むような事があったら……。と緊迫した状況のイリスと 打って変わって緊張感の無いのが砂漠のひまわり達。(^^; 新たな水漏れ の報告を聞いて、残念ながら退却を宣言する砂漠のひまわり。水面に向か う車の中で、もっとスピードが出ないのかと不満を漏らす部下に、お前が 降りればスピードが出ると言う砂漠のひまわり。もう目茶苦茶。(^^;;; 何とか水面に浮かび上がって窒息の危機は回避出来たリック達。しかし、 例の幽霊が追い掛けて来て攻撃を仕掛けて来る。反撃しようにも、水中で 思いのほかエネルギーを使ってしまい、パワー・ダウンしていてウェーブ ・キャノンが撃てないでいた。時間を稼いでパワーが回復するのを待とう と言うソロン。それしかないと言う事で、イリスは逃げるのをやめて幽霊 と対峙した。ここぞとばかりに攻撃して来る幽霊。衝撃で呻き声を上げる 一同。手を繋ぎ、それに耐えるリックとファラァ。イリスが守ってくれる 事を信じて……。 エネルギーは順調に回復し、そして、遂に発射可能レベルになった。(^^) ソロンの合図でボタンを押すリック。ウェーブ・キャノンが幽霊に向かっ て発射された。直撃を受けて消滅する幽霊。それを見て、怒り心頭のパロ は机を殴り付けた。しかし、これで終わりでは無いと言うと、再びパネル を操作し始めた。 砂煙が晴れるとイリスの前に若い男女が現われた。それはロッドの両親を 名乗る。喜んだロッドは、リックの制止も聞かずにイリスから飛び出すと 2人の元に駆けて行く。リックはその2人がホテルの廊下にあった写真の 人物だと気が付いた。それを聞いて驚くファラァ。とにかくロッドの後を 追い掛けて行く事に。その頃、湖のほとりに砂漠のひまわり達の姿があっ た。服を絞りながら文句を言う部下。それを聞いて砂漠のひまわりが怒り 出した時に、ロッドの声が響いて来た。何事かと様子を伺う3人の前で、 先を行く男女の姿が消えた。それを見て驚く3人。リック達も驚いたが、 更に驚く事が。クリスタルの反応が近くなっているという。 姿の消えた2人を探すロッド。近くにあった家に入ろうとした時に靴が脱 げてしまい、拾い上げようとするが、声を掛けられ靴を放り出したまま中 に入って行くロッド。2人の声は奥の部屋から聞こえて来る。喜んで駆け 込んだロッドだったが、次の瞬間、あるものを見て悲鳴を上げた……。 ロッドを見失ってしまったリック。と、ファラァが家の前に落ちている靴 を見付けた。急いで家の中に駆け込むと、奥から男女の笑い声が。部屋に 入ると、そこには例の2人の姿が。宙に浮かんで滑るように移動して行く 2人を追うが、廊下で見失う。見れば廊下の奥に明かりの点いている部屋 が。慌てて走って行くと、そこにロッドが居た。壁の中程に張り付けにな った状態で怯えているロッドに驚くリック達。近付いていくと、目の前に 男女が現われて言った。「助けたいのならクリスタルを渡せ」と。 それを聞いて気が付いたリック。2人がアビスの手下という事を。正体を 現した2人の声が、楽しそうなパロの声に変わる。冥土の土産にジックリ と幽霊の正体を見ておけと言うパロ。一同の前で2体の幽霊が1つになり 地響きと共に家が崩れ始めた。壁と天井が崩れ去り、正体を見せた幽霊。 それはバルデルという名のコンバット・メタルだった。 ロッドを摘み上げて、クリスタルと交換だと取り引きを持ち掛けるパロ。 クリスタルは地球を救う為に必要な物、両親にも逢えたし自分はどうなっ ても構わないと言うロッド。クリスタルは湖の底だと言うリック。それを 聞いて一瞬の隙が出来たバルデルに銃で攻撃するリック。レーザーは手に 当り、その拍子にロッドを取り落とした。地面に落ちて行くロッドを助け たのはワルキュリエだった。(^^) ロッドが無事に戻り、イリスを取りに 行っていたソロンもやって来た。反撃開始だ!(^^)/ 陽炎のように見えていたバルデルの姿が消えた。レーダーにも映らない。 全く姿の見えないバルデルに攻撃されて驚くシェラザード。このままでは ワルキュリエが危ない。反撃だと言うリック。しかし、イリスはパワーダ ウンしたままだった。ここでウェーブ・キャノンを使ってしまうと動けな くなってしまう。一発で仕留めるしかない! イリスを停車させて照準を 合わせる。パロは逃げようともせず、撃ってみろと挑発する。照準ロック 発射準備完了……ウェーブ・キャノン発射! 命中してバルデルは爆発。 と思ったが、バルデルは健在。今撃ったのは実体では無く幻だった。 バルデルを傷付ける事は出来ないと笑うパロ、歯噛みするリック。イリス はエネルギー不足の為に動けないでいた。そんな事は知らないパロだが、 反撃とばかりにバルデルの拳をイリスに振り下ろさせた。が、その攻撃は ワルキュリエによって防がれた。邪魔をするなと怒ったパロは、バルデル の姿を消すとワルキュリエに攻撃を始めた。見えない敵に一方的に攻撃さ れて苦戦するシェラザード。その様子を見ていた砂漠のひまわり達は首を 傾げるばかり。(^^; そろそろ帰ろうと言う部下に、お前らの行いが悪い からこんな事が続くと怒り出した砂漠のひまわり。問い詰められた部下は 恋人にネックレスを買ったので飛行船の修理費をくすねた、無くなったと 思われた金の腕輪を母の金歯に作り替えたと告白した。(^^;; それを聞 いて「お前らは泥棒か!?」と怒鳴る砂漠のひまわりに「そうで〜す」と 答える部下達。(^^;;; いや、もう何も言うまい。(^^;;;;; かなりのダメージを受けたワルキュリエを見て、心の中で詫びるリック。 と、その時、ソロンの声が響いた。イリスのエネルギーが動作可能レベル にまで回復したのだ。待ってましたとばかりにパトロクロスを出動させる リック。海底基地ではイリスからの呼び出しを受けて発進準備が進んでい く。リックも転送の準備に掛かる。ソロンの操作でリックの乗ったポッド がパトロクロスの元に転送され、装填される。そして、合体が完了した。 湖のほとりに降り立ったパトロクロス。だが、そこにはワルキュリエの姿 しかなく、バルデルは幻すら見えない。辺りを見廻すリック。と、そこへ バルデルのビーム攻撃。それは何とか躱したが、次の直接攻撃は直撃を受 けて吹っ飛ばされてしまう。姿を現して正々堂々と戦えと怒鳴るリックに スポーツマンシップで戦えというのかと言って笑うパロ。悪は卑怯なりと ばかりに姿を消したままパトロクロスに攻撃をする。 状況を分析していたソロンがある事に気付いた。バルデルはビームを撃っ てくる。熱センサーなら姿を捉えられるかも知れない。立ち上ったところ にビーム攻撃を受けて、再び吹っ飛ばされるパトロクロス。もう限界だと 訴えるリックに、モニタのモードを熱センサに切り替えるよう指示を出す ソロン。言われた通りにすると、センサがバルデルのビーム発射口の熱を 感知して居所が分かった。一直線にバルデルに突撃していくと殴り付ける パトロクロス。その攻撃は強力で、バルデルの右腕を叩き落としていた。 リックにバルデルの位置が分かった事を驚くパロ。反撃をさせようとする が、ダメージが大きくて立ち上るのがやっとのバルデル。リックはトドメ を刺そうとボウガンのような武器を構えた。バルデルの手前に着弾したビ ームがエネルギー球になると、バルデルに向かって進んでいく。そして、 バルデルを包み込むと、一瞬でその機体を消し去った。自信作のバルデル を倒されてしまい怒りに燃えるパロ。意地でもクリスタルを奪ってみせる ついでにリック達の命も、と……。 ソロンの機転のお陰で助かったと礼を言うリック。自分の所為で危ない目 に遭った事を詫びるロッド。そんなロッドに、バルデルが幻を映していた のだから仕方が無いと言うリック。そう、ロッドの両親は幻だった……。 俯いて涙ぐむロッドに、親が居ないのは自分も同じ、姉弟になろうと言っ て慰めるファラァ。そんなファラァを見て微笑むリック。 クリスタルの事を思い出したリック。さっきの建物で反応があったと言う ソロン。さっそく戻って探す事に。瓦礫をよけてクリスタルを探す一同。 と、ロッドが地下に続く階段を見付けた。下に降りて行き、地下室に入る と、そこには2枚の写真と骨壷が安置されていた。その人物はリック達が 泊まったホテルの廊下に貼ってあった写真の男女だった。ロッドが部屋の 隅からクリスタルを見付けてきた。それを見て喜ぶ一同。ロッドが見付け たのはクリスタルだけでは無かった。男女と一緒に老人が写っている写真 も見付けていた。 湖のほとりで釣りをしている老人の所にやって来た一同。リックが老人に 声を掛け、見付けた写真を手渡す。それを見て驚く老人。向こう岸の空家 で見付けたと言うリックに、そんな筈は無いと言う老人。既に何度も探し ているという。地下室があったと聞かされて納得した老人は、立ち上ると 写真をポケットに大事そうにしまいながら湖に歩み寄って行った。今まで 無口で無愛想だった老人が話し始めた。この写真は息子夫婦と一緒に撮っ た最後の写真、この湖に宝があるという噂に惹かれた息子夫婦はここに住 むようになったが戦争で……。骨壷を渡され、肩を震わせる老人。せめて 遺品が1つでも無いかと思い、移り住んでいた老人。その手に2人の遺骨 が戻った。弔ってくれた人と見付けてくれたリック達にお礼を言う老人。 老人に逢えて息子夫婦も喜んでいると思うというロッドの言葉に、老人は 頷き、静かに涙を流した……。 ブルアイ山の秘密基地。リック達が手に入れたクリスタルは5つ、だが、 最後に全てを手に入れるのは自分だと言って笑うアビス。手にしているの は設計図。それはパトロクロス以上のコンバット・メタルを作り出す事が 出来る資料らしい。ヘリング博士が残した資料が、今、悪用されようとし ていた……。 -- 鈴木 順一 LOOKIN' FOR THE RAINBOW woodybell@mail.wbs.ne.jp (kanea-marigold@geocities.co.jp) http://www2.wbs.ne.jp/~woodybel/