1/22放送の第16話「楽園へのチケット・前編」 これまでのあらすじ 遠い昔に未知の星から地球に舞い下りた宇宙船。その船には惑星の環境を 作り替える事が出来るレインボー・システムが積まれていた。戦争が引き 起こした滅亡への地殻変動。この危機を救うにはレインボー・システムを 動かすしかない。リックはシステムを動かすクリスタルを探す旅に出た。 仲間はロッド、ソロン、ファラァ、そしてシェラザード。彼らは皆、何ら かの悲しみを背負っていた……。 破壊された街。その一角でリック達は6番目のクリスタルの場所を確認し ていた。R614地区は火山の被害が激しい所だった。重苦しい雰囲気の 中、ロッドが言った。リックがファラァに気を遣って休まなければ昨日の 内に着けたと。それを聞き、赤くなりながらギクッとするリック、どうい う意味かと怒り出すファラァ。(^^; とにかく行こう、と誤魔化すリック に、やっぱりファラァの為だと茶化すロッド。(^^;; リックは調子が狂 ったのか、梯子を踏み外してしまった。(^^;;; R614地区に向かうイリスをモニタで見ながら嬉しそうに笑うアビス。 クリスタル探しのお礼にプレゼントを用意していると言い、パネルを操作 した。映像が切り替わり、モニタにはパトロクロスの設計図を元に作られ ているコンバット・メタル「フェンリル」が映し出された。その勇姿に手 放しで喜ぶアビス。そんなアビスを、パロは部屋の入り口から冷ややかな 眼差しで見詰めていた。それを見咎められ、何でもないと誤魔化すと立ち 去るパロ。しかし、その顔には不敵な笑みが浮かんでいた……。 街に入って行くイリス。無残に破壊された街を見回すリックに、ソロンが 説明した。7年間の戦争の影響で地球には大きな地殻の変動が起こった。 この街の被害も地殻変動によるものだと。街への被害は戦火による直接的 なものだけでは無かったのだ。 街の横にある広場に一隻の宇宙船が着地していて、その周りに人だかりが 出来ていた。船の前には小さなチケット売り場。月の裏側にある宇宙都市 ボーグを「楽園」と呼び、そこへの移住を呼び掛け、1枚5万クローゼで チケットを売っていた。楽園に行くのに金が掛かるのは仕方ないとしても 本当にそこが「楽園」なのかと疑問視するファラァに、誰かのでっち上げ かも知れないと言うリック。「楽園はこの星に取り戻す」 リックが決意 を新たにした。(^^)/ その頃、我らが(?)砂漠のひまわりは街の中をバイクで走っていた。(^^) 活気ある街の様子に、金回りの良さそうな街だと喜ぶ部下。(^^; 鉄屑を拾ってリヤカーに積み込んでいる1人の少年。そこに車で通り掛か った少年が楽園行きのチケットを見せながら声を掛け、そして走り去る。 悔しそうな顔をする少年ジューン。物影に、そんな彼を見詰めているパロ の姿があった。ジューンは集めた鉄屑を工場に持ち込んだ。工場長は工場 を閉鎖すると言い出した。ここでは商売にならないから楽園に移住すると いう。金さえあれば自分だって……。後を付けてきたらパロが、悔しがる ジューンを見て薄ら笑った。 リックの特殊スパナを振り回して戦いの訓練をするロッド。(^^) しかし スパナは重く、振り回すというより振り回されている感じである。(^^;;; 引っくり返ったまま「武器が欲しい」と言うロッドに、ソロンがコマを差 し出した。秘密兵器だと言うソロン。そのコマは電流が組み込まれていて 触れた者の自由を奪う事ができ、更にボタンを押すと小型爆弾に早変わり すると聞いて目を輝かせて喜ぶロッド。(^^;;;;; 街を行く砂漠のひまわり御一行。と、そこへ「砂漠のひまわりだと!?」 という声が聞こえてきた。(^^; 怒るお頭、慌てて逃げる部下達。(^^;; 賞金額がたった100万クローゼとは見くびられたものだと再び怒り出す お頭を、公衆の面前だからと落ち着かせる部下。(^^;;; もう1人が良い 考えがあると言い出した。(^^; 我々が我々を捕まえて賞金を頂くは以前 ボツになった案だ、と殴り付けるお頭。(^^; それなら、と指を指したの はチケット売り場。儲かりそうだという事で、さっそく始めた3人。(^^; 御題は同じく宇宙都市移住。ボーグより快適なホークに1万クローゼで行 ける、と宣伝を始めたが……客は1人も来ない。(^^; いや、1人来た。 ハートマークを浮かべて喜ぶお頭に、客のジューンはホークは何処にある のかと聞いた。月の裏側の路地入った辺りと答えるお頭。(^^; 怪しんだ ジューンは、後ろにあるシャトルで行く積もりなのかと確認した。見掛け はボロいけど性能は抜群だとの答えに、あからさまに疑いだしたジューン は、やっぱり辞めとくと言うとその場を立ち去った。(^^; ボーグ行きのチケット売り場に来たジューン。その手には幾らかの紙幣が 握られているが5万クローゼには……。と、うな垂れるジューンの肩に手 が置かれた。振り返ると、そこにはニヤニヤと笑うパロが居た。路地裏に 連れて行かれたジューンは、パロにイリスの設計図を見せられた。この中 に組み込まれているクリスタルを盗み出した報酬は楽園行きのチケット。 引き受けたジューンを見送るパロの顔には不敵な笑みが浮かんでいた。 空缶を的にしてコマ投げの練習をするロッド。▽~~\(^^) なかなかの腕 前なのを誉めるリックとソロン。ファラァも何か貰えば良いのにと言った ロッドに、やめといた方が良い、間違ってこっちに向けられたら大変だか らと言うリック。(^^; それを聞いたファラァが怒り出した。自分も戦え ると。冷や汗をかきながら冗談だと言い訳するリック。(^^;;; しかし、 どうせ自分は役立たずだとファラァは怒ったまま走って行ってしまった。 またか、という表情をしたロッドが後を追い掛けて行く。(^^;;; 買い物をして気分転換をしているファラァ。と、宝石店から出た所で3人 のチンピラが行く手を阻んだ。慌てて逃げ出すが、追い付かれて囲まれて しまった。と、そこへファラァの声を聞き付けたジューンが現れた!(^^) カッコ良く登場したは良かったが1対3では不利。(^^; ほとんど一方的 にやられてしまう。(^^;;; と、そこへ今度はロッドがやって来た!(^^) ジューンを助けてとファラァに言われたロッド、秘密兵器のコマを構える と投げ付けた! コマは3人の前に着地すると爆発!(^^; 驚きながらも 大喜びのロッド。(^^;; 煙で咳き込んでいるチンピラを尻目に、ロッド とファラァはジューンを助け出した。(^^;;; ロッドの声に振り返ったリック。そこにはロッド達の他に見知らぬ少年も 居た。焚き火を囲んで食事しながら話をする一同。ファラァが妹のエリル にそっくりだと言うジューン。エリルは火山噴火で死んでしまった。形見 だと言うロケットに収められた妹の写真は、確かにファラァに似ていた。 エリルを宇宙に連れて行き、平和な所に葬ってやりたいと言うジューンに そこが平和だという保証は無いと言うリック。しかし、ジューンは自分に 言い聞かせるかのように答えた。地球よりはきっとマシさ……、と。 みんなが寝静まった頃に起き出したジューン。その目的はクリスタルを盗 む事。設計図を見たので格納部の蓋を開けるボタンは分かっている。一瞬 ためらったがボタンを押した。電子音がして蓋が開く。心の中でリックに 謝りながら、クリスタルを外すと袋に詰めるジューン。外に出ようと梯子 を上り始めた時に「後悔するぞ!」と声が掛かった。それはロッドの寝言 だった。(^^; 外に出たジューンは再び心の中でリックに詫びると何処へ とも無く駆け出して行った。翌朝、クリスタルが盗まれた事に気が付いて 慌てるソロン。外部からの侵入であれば気付いた筈だと言うソロンの言葉 にハッとしたリック。ロッドもジューンを疑った。ジューンはクリスタル を売ってチケットを買う積もりなのかも知れない。だとしたら……。 ボーグ行きのチケット売り場の前には多くの人が居た。一方、ホーク行き のチケットを売る砂漠のひまわり3人組の売り場は閑古鳥が居た。(^^;;; 何枚売れたか聞くお頭に、1枚も売れていないと答える部下。怒ったお頭 がメガホンで怒鳴りつけた。(^^; こんな変なチケットは売れなくて当然 そこで提案があるという部下。その提案とは、自分達も宇宙都市に行く、 チケットを買うのは金持ちだから向こうで盗賊稼業をする、だった。(^^; それを聞いて「現実」がまるで分かってないと怒るお頭。チケットを買う 金はどうするのかと部下を怒鳴り付けた。(^^;; おっしゃる通りと言う 部下にお目玉を食らわそうとしたお頭はコケて散々な目に。(^^;;; チケット売り場にやって来たジューン。パロは船の横に居た。近付いて行 くジューンの耳にキャタピラの音が。振り向くとイリスが来ていた。パロ は顔をしかめるとその場を立ち去った。逃げ出したジューンを追い掛ける イリス。と、街の中でジューンが2人の人物とぶつかった。それは砂漠の ひまわりの部下とお頭だった。(^^; そのまま走り去るジューンに怒鳴り つけるお頭に、そんな暇は無いと声を掛けた部下。見ればイリスが迫って 来ている。(^^; 慌てて避けた2人を無視して走り去るイリス。無視され 怒り出し、そっちがその気ならコッチから仕掛けると言うお頭に、商売は どうするのかと聞く部下。お頭曰く、これはプライドの問題だと。(^^;;; 逃げるジューンを双眼鏡で見詰めるシェラザード。続いてイリス、砂漠の ひまわりを確認したシェラザードは、これから起こるドタバタを楽しむか のように鼻で笑った。(^^; ジューンを追うイリスの前に砂漠のひまわり が現れた。リックは慌てず騒がず容赦無く主砲を発射。お邪魔虫を一撃で 蹴散らすと何事も無かったかのように追跡を続ける。(^^;;; 後ろを気に しながら必死に逃げるジューンの前に、局地探査用車両の特性を発揮して 悪路を先回りしたイリスが現われた。 クリスタルを返せと言うリックに、それは出来ないと答えたジューン。地 球を救う為に必要だという訴えも、妹と宇宙に行きたいというジューンに は届かなかった。それでエリルが喜ぶのかと問うリック。返事は、自分の 気持ちが分かる訳が無い。リックは「みんな同じ悲しみを背負っている」 と言って何とか説得しようとするが、ロッドは話し合いは無駄だから早く 捕まえようと言ってコマを取り出した。それは駄目だとロッドを制止した リックの隙を突いてジューンが再び逃げ出した。慌ててイリスから下りる と追い掛けるリック。と、そこへ爆弾が! 見上げると、そこには砂漠の ひまわりの飛行船が。(^^;;; 慌ててイリスに逃げ込むと、リックはソロンにイリスを出すように指示を 出した。ソロンは全アーマー・システムを作動させてイリスを守る。その 様子を見たシェラザードは、爆弾の無駄遣い、花火大会じゃあるまいしと 冷ややかな感想を漏らす。(^^; しかし、当のお頭は有りったけの爆弾を 落とせと打倒イリスに燃えていた。(^^;; パロも次元の低い争いだから クリスタルが無ければ付き合ってられないと馬鹿にした。(^^;;; ジューンは恐竜の骨が転がっている荒れ地にやって来た。そこにはパロの 戦闘機があった。パロの持つチケットとクリスタルを交換しようとした時 リックが追い付いた。クリスタルには地球の未来が掛かっている、みんな の未来が。大切な未来を売り渡す事になると説得するリック。パロも負け じとチケットを差し出しながら悪魔の誘惑をした。地球を楽園にする方が エリルも喜ぶ筈だとの説得も虚しく、エリルへの最後のプレゼントだと言 ってジューンはパロにクリスタルを差し出した……。 と、その時、レーザーが発射され、チケットが破れて宙に舞った。見れば 砂漠のひまわりが居た。(^^; お頭が銃を乱射し、慌てて逃げ出す3人。 しかし、狙いは1人。(^^; リックは一目散にイリスに逃げ込んだ。(^^; 取り引きを邪魔されて機嫌が悪いパロは、戦闘機に乗り込むと辺りに転が っている恐竜の骨に向けてビームを発射した。と、白骨が光に包まれ、元 の恐竜の姿になると動き出した!(^^;;; しかも目からレーザーを出して イリスを攻撃して来る!(^^;;; 反撃するイリス。しかし、びくともしな かった。混乱に乗じて逃げたジューンがパロの落としたチケットを見付け て拾い上げた。これで宇宙に行けると喜んだのも束の間、灰になっていた チケットは崩れ去った。こんな紙切れの為に自分は……。ジューンは自分 のした事を悔んだ。 もう逃げようと言う部下に、自分達は何者かを問うお頭。砂漠のひまわり だと答えた部下に、我が盗賊団で一番大切なのは何かを問うお頭。それは プライドだと答える部下達。そうだと肯くお頭。人間としてのプライド。 リック達が戦っているのに大の大人が逃げてどうする、という事で戦闘に 参加する事に。(^^; 爆弾の投下先を見て文句を言うお頭。狙うのは戦車 じゃ無くて恐竜だと。(^^) 必死に逃げるジューンに爆弾が迫る! 自分なんか爆死してしまえば良い んだと死を受け入れたが、爆弾はイリスの攻撃によって空中で爆発した。 自分を助け、更にイリスに乗れと言うリックの言葉に戸惑ったジューンだ が、意を決してイリスに飛び乗った。その時、袋が主砲に当り、袋が破れ てクリスタルが落ちてしまった……。 イリスの中に入って来たジューンを見て、クリスタルを盗んだ奴を乗せた リックを非難したロッド。それを窘めるファラァ。恐竜達の事をソロンに 聞くリック。パロのコンバット・メタルに違いは無いが詳しい事は分から ないらしい。と、その時、翼竜が翼から鱗を撃ち出した。それは弧を描い て飛んで来るとイリスに突き刺さった。そして、刃を出すと回転しながら イリスを切り始めた。それを見て喜ぶパロ。今度は負ける訳にはいかない と言うパロの秘密兵器らしい。 このままではイリスが危ない。パトロクロスを呼ぶしか無い。クリスタル を渡すように言うリック。しかし、ジューンの差し出した袋は破れていて クリスタルは1つも入っていなかった。(^^; 悔んでいたジューンが決断 した。クリスタルを取って来ると。イリスから飛び降りたジューンを追う リック。イリスから下りた2人を見て不思議がるパロ。リック達はビーム 攻撃の中をクリスタルを目指して直走る。それを見ていたシェラザードが リック達を助けるべくワルキュリエを呼び出した。 クリスタルの所に辿り着いたリック達。パロもそれに気が付いて、それは 自分が頂くと言うと、2人に向けてミサイルを投下した。リックを助けよ うと駆け出すシェラザード、為すすべも無く2人を見詰めるファラァ達。 ミサイルがリック達の目前に迫る! -- 鈴木 順一 LOOKIN' FOR THE RAINBOW woodybell@mail.wbs.ne.jp (kanea-marigold@geocities.co.jp) http://www2.wbs.ne.jp/~woodybel/