2/5放送の第18話「秘められたメッセージ」 前回のあらすじ 6番目のクリスタルのあるR614地区で、パロの操る恐竜型コンバット メタルに襲われたリック達。コンバット・メタルは火山の噴火を引き起こ し、リック達は街を救うべく戦った。そして、遂に6番目のクリスタルを 入手。しかし、地球に楽園を取り戻そうと必死になるリック達に残された 時間は20日も無かった……。 ブルアイ山にある秘密基地。地球滅亡までのカウントダウンが400時間 を切る……。海を行く大型客船。そのクルーが異変に気付いた。海底火山 の噴火だ。それによって起きた巨大な津波が客船を襲い、逃げる間も無く 海に飲み込まれていく乗客乗員達。その津波は沿岸の街にも押し寄せた。 巨大な波が、そして噴火によって発生した大地震が建物を破壊していく。 急激な地殻変動によって発生した地磁気の乱れの影響か、空を行く戦闘機 の操縦システムが異常を来たし、接触事故を起して爆発した。 異変はイリスにも襲い掛かっていた。大地震で発生した地割れで行く手を 遮られ、ギリギリの所で落ちずに済んだイリスだったが、あまりの揺れの 大きさに立ち往生。そこに新たな地割れが出来て、イリスは地割れに飲み 込まれてしまった。リックに聞かれ、状況説明をするソロン。最後の地殻 変動は一気に起こるのではなく、徐々に始まっている。このような大地震 がアチコチで頻繁に起こるようになると。急いでクリスタルを集めないと いけない。と、その時、再び地震が。まずは地割れから抜け出そうという 事で、ターボ・エンジンを始動して脱出を始めたが……自力で這い上がる 前に地盤が隆起して地上に戻されたようで。(^^;;; 地球が滅亡してしまっては支配者どころの話では無いという訳で、パロに 遊びの時間は無いと宣告したアビス。手荒な事をしても構わないが孫娘の ファラァだけは怪我の無いようにと釘を刺す。新しいアンドロイド隊の力 を見せろとパロに言った後、アビスは完成間近になったフェンリルを見て 楽しげに笑った。新しい地球の歴史を書き始めようと言って……。 屋外映画館にやって来たリック達。映画だと言って喜ぶロッド、20世紀 の古い映画だと解説するソロン。リックはスクリーンに地図を映した。が 何も映らない。丸い光がスクリーンに当るだけだった。地図が無いのか? 不思議がる一同の様子を見詰めているのは、何時もの如くシェラザードで あった。(^^; 砂漠に響くバイクのエンジン音。と来れば、我らが砂漠のひまわり。(^^; 今日も今日とてイリスの後を追い掛ける3人だったが、先を行く部下が急 ブレーキ。止まり切れずにぶつかってしまい、急に止まるなと怒り出した お頭に戦車の跡が消えたと言う部下。見ればキャタピラの跡が無い。(^^; あの戦車は空を飛べるのかと首を傾げるお頭に、もう諦めようと言い出す 部下。それを聞いてますます怒り出すお頭。(^^; アイツらの所為で足に 怪我をしたのだと。(^^;; もう片方の足も怪我しない内に諦めた方が良 いと進言する部下に、足を折られたという事はプライドを折られたという 事だと怒鳴るお頭。(^^;;; そんなお頭に、転んで足を折ったのはお頭の 所為だと独り言で突っ込む部下。(^^;;; それを聞きとがめられた部下は 慌ててバイクで逃げ出した。(^^; 追い掛けて歩き出したお頭は、お約束 と言わんばかりに怪我している足で石につまづいて転んだ……。(^^;;; どうして地図が映らないのかと考え込み、落ち込むリック。壊れたのかと 言うロッドに、それは考えられないと言うソロン。座り込んだリックの横 に座ると、何か訳がある筈だから諦めるなと言って励ますファラァ。 ズラリと並んだアンドロイド・チーム。パロの号令で格納庫のシャッター が開き、中から6本足のコンバット・メタルが現われた。そして、アビス の見ている前で戦闘が始まった。ジェット・バイクに乗ったアンドロイド チームはコンバット・メタルの攻撃を巧みに避けて、的確に攻撃をする。 その見事なチームワークの連続攻撃の前にコンバット・メタルは呆気なく 破壊された。爆発して破片が飛んで来て、思わず仰け反るアビスとパロ。 アンドロイド・チームの出来栄えに、アビスは満足そうに肯いた。 これまでのクリスタルの事を思い出すソロン達。最初のクリスタルを見付 けたのはシティ306のオークション会場。エリアナンバー:C121。 2番目がロボット・シティ。エリアナンバー:E278。3番目が赤道付 近なのに妙に寒かったエリアナンバー:N350。その頃、アビスも同じ 事を考えて、モニタに地図を出していた。4番目がT4327。5番目が E518。6番目がR614。7番目は何処に? ヘリング博士は手掛り を残している筈だというソロン。と、その時、大きな地震が起きた。この 場所に居るのは危険だという事で離れる事にした一同。 屋外映画館にやって来た砂漠のひまわり3人組。と、そこに地震が。(^^; 崩れてきた建物を見て、大慌てで逃げ出す3人。(^^;; そんなに急ぐと と部下が声を掛けたが間に合わず、お頭のバイクが石に乗り上げて転倒。 足が折れている筈のお頭、足より命が大事という事で、起き上がると走り 出して部下のバイクに飛び乗る。(^^; この恨みは千倍にして返すと怒る お頭に、恨みは良いから早く逃げようと言う部下。と、目の前に大きな地 割れが!(^^;; ギリギリの所で曲がって避けた一同の横手から再び地割 れが迫る!(^^;;; 何とかしろと叫びながらも、今度はジャンプして無事 に遣り過ごしたようで。(^^; 最後のクリスタルの場所は謎解きになっているらしい。ヘリングらしいと 感想を漏らし、アビスは席を立った。アビスが行ったのは網膜チェックに よって出入りを制限している場所。そこは岩肌が剥き出しになっていて、 中央にドームのような施設があった。それを見詰めながら昔の事を思い出 すアビス。――イリスで荒野を行くアビスとヘリング。目的地に着くと、 ヘリングはレーダーの様な物を取り出し、位置を確認すると走り出した。 後を追うアビス。ヘリングは崖の上で砂を退かし始め……バランスを崩し 下まで滑り落ちてしまう。が、それによって砂に埋もれていた物が2人の 前に姿を現した。レインボー・システムが眠る宇宙船が。調査を続ける2 人。アビスが問う。本当に地球の環境を作り変える事が出来るのか、と。 システムの発するエネルギーは人間の想像を超えていたのだ。ヘリングが 答えた。問題は制御方法。やれる事はやるが、結果は神のみぞ知る、と。 銃声が響き、ヘリングが倒れた。撃ったのはパロ。パロの部下が家捜しを するがクリスタルは見付からなかった。ヘリングはアビスの事を信用して いなかったのだ。それを知って歯噛むアビス――。今は亡きヘリング博士 に語り掛けるアビス。「神のみぞ知る」というのならば、自分がその神に なると……。ドームに見えたのは宇宙船か? 近くの街に到着したリック達。街では住人達が避難を始めていた。安全な 場所は何処にも無いのに、それを知らないのだ。この人達の為にも最後の クリスタルを見付けなくてはならない。とにかく落ち着いて考えようと言 うソロン。と、その時、ロッドが何かを見付けた。それは文字盤式の古い 時計だった。それを見たリックは何かを思い付いたようだ。イリスに戻り モニタに地図を出す。クリスタルの発見場所を線で結ぶと、時計の文字盤 の様な形になった。それを見たソロンが何処かで見た事があると言い出し た。が、ヘリング博士の残したデータに同一の物は無かった。答えはこの 中にある筈。でも、それは一体何なのか……。 その頃、アビスはヘリング博士の仕掛けた謎を解いたといって大笑いして いた。その様子をモニタで見ながら、喜ぶのはリック達の持つクリスタル を手に入れてからだと言って馬鹿にするパロ。パロはパネルを操作すると アンドロイド部隊チーム・ヘルに出動命令を出した。 最後のクリスタルの事を考える一同。最後の1つは祖父が持っているので はと考えたファラァ、クリスタルが見付かれば皆の所に帰れるのにと少々 ホームシックのロッド、車の映像もソロンの記憶も駄目、他に何か手掛り は無いかと考え続けるリック。と、ロッドがリックに聞いた。アビス達の 居るブルアイ山は手掛りにならないのかと。ファラァはその場所を知らな いと言っていると言うリック。それを聞いたファラァが、自分が嘘を付い ているとでもと言い出した。慌てて否定するリック。しかし、ファラァは 確かに自分はアビスの孫だが、隠している事は無いし、パロに記憶を消さ れて思い出せない事が沢山あるのにと泣き出して、走り出してしまった。 誤解しないでと慌てて追い掛けて行くリック。そんな2人の様子を微笑ま しげに見詰めているシェラザード。(^^; 一旦は追い付いたものの、手を振り払われてしまうリック。(^^; そこへ イリスに乗ったロッドが追い掛けて来た。大変だとロッドに言われ、上を 見ると、そこには空飛ぶアンドロイド部隊チーム・ヘルが。攻撃して来る チーム・ヘルに銃で反撃するリック。チーム・ヘルの攻撃で建物が崩れ、 ファラァが下敷きになってしまった。助けに行こうとするがチーム・ヘル の攻撃に阻まれて近付く事すら出来ないリック。シェラザードがリックを 助けようと動き出す。死なせる訳にはいかなかった、クリスタルを見付け るまでは。ファラァは足を挟まれているだけで無事だった。それを確認し たパロは、攻撃を再開した。ビーム攻撃は避けたリックだが、崩れてきた 建物に足を挟まれてしまう。何とか自力で抜け出す事は出来たが、1人で 歩けない。ロッドの肩を借り、何とかイリスに乗り込んだ。 チーム・ヘルは7人で輪になると回転を始めた。地獄の曲芸を見せてやる と言うパロ。パネルを操作すると輪が光り出した。それに向けてミサイル を発射するワルキュリエ。しかし、輪はミサイルを弾き返してしまった。 チーム・ヘルはイリスにビーム攻撃を仕掛けてきた。直撃こそしなかった ものの、エネルギー・タンクをやられて機能停止するイリス。予備動力に 切り替えてもエネルギー不足でパトロクロスを呼ぶ事が出来ない。それを 知ったシェラザードがワルキュリエのエネルギーをイリスに分け与えた。 無防備のワルキュリエの背後からビーム攻撃をするチーム・ヘル。直撃を 受けて倒れ込んだワルキュリエの肩の装甲板にヒビが。見掛けより攻撃力 があるらしい。衝撃でシェラザードが気を失ってしまった。が、おかげで エネルギーが回復。ソロンがパトロクロスを出動させる! パトロクロスと合体したリックは剣を装備した。チーム・ヘルにかなりの 自信を持っているのか、パロは余裕の表情で指示を出す。実際その通りで アンドロイド1人の攻撃力も相当なものだった。苦戦するリックに空中戦 に持ち込むようにアドバイスするソロン。プリズム・ウェーブで2人を倒 し、作戦は上手く行ったようだ。チーム・ヘルが再び輪になり、ビームを 撃ってきた。それを躱すパトロクロス。が、しかし、ビームはブーメラン のように曲がるとパトロクロスの背後から襲いかかってきた。 チーム・ヘルは連結する事で攻撃力を増している。倒すには輪を断ち切る しかない。ビームを発射したのを見て、奴等の動きを逆に利用しようと言 うソロン。パトロクロスはビームを避けると輪に向かって突撃を掛ける。 その後ろをビームが追い掛けて来る。プリズム・ウェーブを撃ち込むと、 チーム・ヘルは連結を解いて避けた。そして、立ち止ったパトロクロスの 後ろで再び輪になる。と、そこへ自分達の撃ったビームが!(^^; 見事に 自滅したチーム・ヘル。(^^;;; それを見て歯噛みするパロ。最後に笑う 者が勝利者だ、最後のクリスタルで決着を付けると決意をした。 砂漠に響くバイクのエンジン音! そう、我らが砂漠のひまわり。(^^;;; もう日が暮れたから帰ろうと言う部下に、リック達を見付けるまで今日は トコトン働くのだと言うお頭。(^^; たまには残業も良い物らしい。(^^; と、何か変だと言う部下。同じ所を回っているらしい。(^^;;; 地割れの 所為で戦車の跡が丸くくっ付いたのだと言う部下に、その程度の事は早く 気付けと怒鳴るお頭。(^^;;; 頑張れ、砂漠のひまわり3人組。(^^;/ ワルキュリエの修理をしているソロンを見ていたロッドがシェラザードに 疑問に思っていた事を聞いた。どうして何時も助けてくれるのかと。その 理由を言う事が出来ないシェラザードは、困った顔をするとロッドの頭を 撫でながら謝った。足の怪我の治療をしてくれているファラァに、さっき の事を謝るリック。自分こそと謝るファラァ。仲直りの印に何かプレゼン トしようかと考えたリックは、祖父の懐中時計をファラァに差し出した。 笑顔で受取るファラァ。(^^) と、それを見ていたリックがある事に気が 付いた。時計の裏に見た事のある模様が描かれていたのだ。それはモニタ に描かれた物と同じ形をしていた……。 モニタを見て笑うアビス。最後のクリスタルは「そこ」にあると言って。 発見した地区の頭文字、C、E、N、T、E、R。それを時計周りに繋げ れば "CENTER" という言葉になる。即ち、これまでのクリスタル発見場所 の中央に7番目のクリスタルがあると。リック達もその事に気が付いた。 これが最後の場所を示す秘められたメッセージだった。さっそく出発した リック達。これで地球を救えるという安堵感もあり、明るい笑いがイリス の中でこぼれた。(^^) -- 鈴木 順一 LOOKIN' FOR THE RAINBOW woodybell@mail.wbs.ne.jp (kanea-marigold@geocities.co.jp) http://www2.wbs.ne.jp/~woodybel/