チュニジア情報編
 

チュニジアは治安が良く、観光立国で旅は非常にしやすい。
歩き方などに詳しく書いてあるので、情報的に困ることはないと思う。
 
 

お金・物価(2001年1月)
 

通貨はディナール。1ディナールは1000ミル。

したがって、1,5ディナールは1500と書き表されることが多い。

1D(チュニジアンディナール)=88円
1USドル=1,360

あまり安いと言う印象はない。感覚的には日本の4分の1くらいか?
1ディナールが500円玉くらいの感覚だった。

サンドイッチ 1D
水1,5L    500
ミントティーまたはカフェオレ  200〜400
クスクス    3D

両替は空港では日本円もOK!!
USドルとフランスのフランが一般的。
 
 
 

乗り物・移動
 

小さい国なので国内移動がとてもしやすい。
いままでこんなに移動が楽な国ってあったかな、と思っちゃうほどスムースに移動できた。
どこに行くにもバスや乗り合いタクシー(ルアージュ)やミニバスが走っており、値段も安い。
チュニジアは、タクシーにしろルアージュにしろ、値段交渉が要らないのでとても楽ちん&安心。

ルアージュ

断然便利なのがルアージュと呼ばれる乗り合いタクシー。
運転者含み8人乗りのバンなのだが、チュニジアの場合、乗客5名が定員。したがって、ゆったりしていてとても楽。
カンタン、安い、 早い、快適で利用度NO.1ですね。
ミニバスというのもあり、同じ場所から同じように出発する。
ミニバスはルアージュに比べて乗れる人数が増えるだけで、乗り場も乗り方も値段もルアージュとは変わらない。

乗り方はカンタン。
街にあるルアージュ(&ミニバス)ステーションに行き、
行きたい街をそこら辺にいるドライバーに言うだけ。大抵は何処に行くんだ?と声をかけてもらえるので、らくちん。
そうすると、今から出発するルアージュ(ミニバスの場合もあるが、同じこと。)はこれ、と教えてくれるので、
それに乗り込み、乗客が定員数集まるまで少し待てばOK!
どこでもすぐに人は集まり、30分以上待つことは無かった。

どんなにびっくりするくらいルアージュがたくさんとまっていても、
しっかり出発する順番がきまっているらしく、イエメンのように、同じ行き先のルアージュ同士でお客を取り合ったりしないのもうれしい。
他の国だと車によって料金が違ったり、外国人だとふっかけられたりすることもあるので。
お金は目的地が近づくと、みんながお金をドライバーに払い始めるので、一緒の値段を払えばOK。

☆ルアージュステーションはチュニスなど大きい街だと南行き、北行き、など、目的地によって場所が違うので注意。
☆時間帯や、曜日によって、ルアージュが少なくてなかなか乗れない場合もある。移動は午前のうちに、が無難。
☆長距離や田舎町に行く時など、ダイレクトで走っていない場合も多々ある。そういうときは、どんどん乗り継いでいけばよい。ルートはドライバーが教えてくれる。
☆長距離移動の時はトイレ休憩もある。

時間と値段(全てルアージュまたはミニバス)

チュニス→ケロアン    2h     5D

ケロアン→ガベス     3h     8.5D

ガベス→タタウィン     2h     5.2D

タタウィン→メドニン   1h     2D
メドニン→ガベス       1h     2,7D
ガベス→ケビリ         1,5h 5D
ケビリ→ドゥーズ       0,5h  1.3D

ガベス→チュニス   4,5h 14,6D
 

バス

中、長距離バスはあらかじめチケットを買う。ルアージュとバスではそれほど値段は変わらない。
 

近距離バス

マトマタに行くときに使用した。

ガベス→マトマタ      1h     1、5D 
 

★ガベスは南の交通の要

マトマタ、ドゥーズ、ジェルバ、タタウィンなど、どこの南の街に行くにも大抵ガベスのルアージュステーションを経由する。
ルアージュ&ミニバスステーションはバスステーションと隣接。便利なことこの上ない。
 

夜行の長距離バス

南の街では毎日一本から2本、チュニス行きの夜行バスも出ている。(当然チュニスからの夜行バスも有り)
デラックスバスで、値段も高い。(ガベス→チュニス18D)
夕方になると、長距離を走るルアージュは無くなってしまうので、そんなときには利用価値あり。
バスステーションからでているから、あらかじめ時間や値段を確認しておく。(たいてい地元の人も時間を知ってる)
マトマタやタタウィン、ドゥーズ、など、どこからも夜行が出ていた。但し、チュニスに付くのは朝の4時頃だったりするが。
 

タクシー

黄色いタクシーがいっぱい走っている。
うれしいことに必ずメーターがついていて、(しかも壊れてない!)
ボラれることも無いので安心して利用できる。5分くらいまでなら1D位。
基本的には相乗りは無いが、混んでいる時には相乗りも可。
普通に手を挙げればよいが、街にはタクシー乗り場があるので、そこから乗るほうが早い場合もある。

チュニス空港から街までもメーターがついている黄色いタクシーに乗れば安心。チュニス駅あたりまで5Dくらい。
私は白タクを使ってしまったけど。(タクシーなんて料金交渉があたりまえ、と思っていた・・・。でもホテル探し手伝ってくれたし、そんなにぼられてもいないしなぁ)
 
 
 

宿

観光国だけあって、宿事情は悪くない。
安宿でもシーツが上下に付いているには感動!
断水も停電も無かったし。
チュニジアは非常に水道や電気といったものはしっかりしている国なようだ。
観光地のトイレもキレイだし。(うん。トイレは近隣アラブ諸国の中では一番清潔度が高いな。よいことだ。)
冬なのでどこの宿も空いていたので、あれこれ宿探しせず、歩き方に載っている宿に素直に泊まってしまったが、
探せば青いドアがついたりしてる、チュニジアンスタイルのかわいいプチホテルなんかもある。
たいてい3、4ベッドあるドミを一人で使っていた。(8Dくらい)
二人ならシャワー付きの部屋でも一人8Dくらいあれば充分。
安宿は暖房がないので冬は寒いのが難点。2人なら一部屋20Dくらいの暖かい部屋に泊まれたのになぁ。(寒ぅ。)
 

<おすすめホテル>

☆マトマタの穴蔵ホテル
HOTEL LES BERBERS (ベルベルホテル) 

食事付き(午前にチェックインしたので昼と夜と朝の3食)で13D。トイレ、シャワー別。
8、5D(朝食) 11D(夜&朝食)
超田舎なので、食堂探すの大変。素直に食事付きにする事をおすすめします。味もいける!

砂漠のまっただ中の辺鄙な村、マトマタには地面に直径10m、深さ5mくらいのどでかい穴を掘って、さらにいくつかの横穴を掘って部屋にしているという穴蔵住居の集落がある。期待を裏切らない程度にけっこうびっくりしちゃうスケールの穴の家なのだが、マトマタではその穴の家がそのままホテルになっているので、楽しい。
私が泊まったベルベルホテルはスターウォーズで有名なもう一つの穴蔵ホテルより観光客がどどっっっと押し寄せて来ない分、静かでキレイでスタッフもよい。
 

その他利用したホテル

歩き方に乗ってるけど。。。

<チュニス>  
ヌーベルホテル (チュニス駅そば) 一人8D (トイレ、シャワー別)
ラグリカルチャ  一人20D (暖房、トイレ、シャワー付き)             

<ケロアン>
サブラホテル (ショハダ門目の前) 朝食付きで13D。

タタウィンのホテルはハズレだったので記載なし。

☆クサールハッタダは以前はそのままホテルだったけど今はホテルやってませんので注意!
 
 
 

現地ツアー

クサールめぐりとか砂漠でキャンプなどの観光は、現地のツアーを利用。
他の国によくありそうな「客引き」がいないので、自力で旅行会社を探さなくちゃならない。
いつもはうざい客引きも、いないと結構不便なのだ。
 

砂漠でキャンプ(ドゥーズにて)

一人一頭のラクダに乗って見渡す限り白い砂のサハラ砂漠を2時間位歩き、そこにベドウィンテントをはり、キャンプするというもの。午後3時から朝10時くらいまでだったが、私は50D出したけど、30D位までなら絶対にディスカウント可能だと思う。(ちなみに言い値は75D)
ドゥーズのバスターミナルに客引きに来ていたおじさんの会社を使う。
ドゥーズの街には同じ様な旅行会社がいろいろあるので困ることは無いはず。

砂漠観光の旅行会社(ドウーズ)

Les Amis du Sahara Douz

Av. des Maryres Echouhada 4260 Douz
tel 05-472177  fax 05-472468
E-mail  lads@gnet.tn
 

クサールめぐり(タタウィンにて)

元旦で街の商店がしまっているところが多く、旅行会社を見つけられなかったので、タクシーでサンゴホテルに行きフロントで聞いてみたら、ホテルで働いているサミーさんという人が空き時間に連れていってくれた。3時間で45D。
最初かなりふっかけられたが、45Dというのもかなり高い。2,3人いれば安く行けたのにな。
サンゴホテルでツアーをやっている、と歩き方に書いてあるけど、突然行くと厳しい。事前に予約はやはり必要。
 

穴の家めぐり(マトマタ)

マトマタはとても小さな村なので、ぼこぼこ穴があいているところを勝手に歩いていれば、穴の家はいっぱい見られる。ここの人達は家とその生活を観光客に見せて収入を得ている人も多いので、そういう家に案内してもらったときはお金を渡すこと。いくらでもいいけど3D〜5Dくらいが適当らしい。
私は宿の人が空き時間に連れていってくれた。女一人はよく誘われるのだ。
 
 
 

食事
 

今回、一人だった為、あまりいろいろなものが食べられなくて残念だったけど、チュニジアの料理は美味しい!辛くもないし、香辛料ばしばしで・・・・なんてこともないし、だれでも抵抗無く食べられると思う。(但し、私の味覚にはすでに全く国境ってものが無いんだけどね)
 

クスクス

チュニジア料理といえばまずはクスクス!
パスタをこまか〜く粒状にしたようなもので、これを蒸して、ほぐして、肉と野菜がたっぷり入ったトマトスープをかけて食べる。
クスクスが盛られたお皿には20cmもあろうかという、巨大なししとう(色は赤だったり、青だったり)がでーんと載っていて、色的にもキレイ!
いかにもおいしそうでしょう・・・・。クスクスは食堂で2〜3D(250円)くらいで食べられます。
夜砂漠のキャンプで、私の懐中電灯を頼りに(!)作ったクスクス、うまかったなぁ。ちょっとサハラの砂が入ってたけど。
 

ブリック

揚げ春巻きのチュニジア版。直径30cmくらいのうすーいクレープみたいなブリックの皮の中に
タマネギ&挽肉を炒めてパセリをいっぱい混ぜたものと、卵を一個を割り入れて、からっと油で揚げる。
こいつはウマイ!パリパリの皮がたまらない!!!!
どこでも食べられるから、毎日食べてました。作り方もカンタンだし。
街の食堂でも定番で、小腹が空いたときも気軽に食べられる。ブリックは一個400ミル(35円)くらい。
 

サンドイッチ

チュニジアのパンは小ぶりのフランスパンで、とっても美味しいんだけど、
やはり安食堂の定番のチュニジア版サンドイッチはウマイ!!!
なにしろボリュームがあるし。
ピリ辛のソースを塗って、肉、またはコロッケみたいのと、野菜とオリーブとフライドポテトを
これでもか〜〜っ!ってくらいてんこもりにはさんでくれて、1D程度。
これひとつでお昼ごはんはOK!!ってくらい大満足!
あぁ、これ、食べたいな。。。。。。ウマイんだよほんとに!
 

お菓子屋さん

フランスの植民地だけあって、お菓子屋さんがやたらにおしゃれでお菓子のバリエーションも豊富!
もちろん、アラブ名物、パイのシロップ漬け、みたいなお菓子もあるけど(アラブのお菓子、甘いけど大好きなんだ。疲れがとれる。)
女の子なら、きゃーきゃー言っちゃいそうなおしゃれなお菓子がたくさん。ま、ヨーロッパほど洗練はされてないけど
ここはホントにアフリカ?アラブ!?って疑っちゃうほど美味しくておしゃれ。
 

お茶

マグレブ名物ミントティー!!
あの味、なつかしかった〜!久しぶりに飲んだらまさに歯磨き粉!のような「とんでもミント味。」甘いしねぇ。
私このミントティー、結構好きなんだよね。
 

コーヒー

カフェオレがおいしい!!
フランス風(といってもフランスはまだ行ったこと無いけど)だから、ミルクたっぷり。
もちろん、ミルクなしのも飲めますよ。
 
 
 

気候と服装

1月は寒い!
最高気温16度、最低気温8度くらい。
地元の人も日本と同じ厚みのコートを着ています。
日本の冬の服装でよい。
安宿の夜は寒いので(毛布2枚のみ)タイツをはいて寝ていたくらいだもの。
安宿の毛布って湿った感じで重いから何枚も重ねると重いんだよね・・・・。
冬に砂漠でキャンプしたい人は夜の防寒対策を万全に!吐く息が白くなるほど寒かったもん。
 
 

電気、電話、郵便

電気は220v ブタ鼻コンセントでOK。

電話事情はすこぶる良好!公衆電話はコイン式。壊れてたりしないからうれしい。

インターネットの店もたまに見かけます。チュニジアでも携帯&Eメールは当たり前。

郵便はポストカードなら大きいカードでも料金は一緒。600ミル。歩き方には700と書いてあったので心配だったが、2週間で無事に届いた。
ヨーロッパまでだと500ミルらしい。

田舎でも停電や断水はなし。チュニジアは他のアフリカとは別世界。
 
 
 

言葉

アラビア語(マグレブ方言)とフランス語。
国民全員がフランス語がしゃべれる。教育程度の高さに驚かされる。
英語を上手にしゃべれる人は少ないが、全く困ってしまうほどではないので旅は英語でも可能。
 
 
 

人々

非常にスマートで教養も高く、快適に旅が出来る。
お土産屋や、現地の観光ツアーの言い値などは最初はかなりふっかけられるが、
自分で妥当だと思う値段で交渉すれば、すんなり成立する。
 
 
 

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