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由比町寺尾にあります。ちょうど旧小池亭筋向いあたりです。引き戸を開けて中に入ると、館内は江戸から昭和の時代にかけての照明器具で一杯です。天井からも瀬戸物やガラス製の器具がつる下げられており、オレンジ色の光がとても優しく感じられます。こちらのご夫妻は静岡市におられご主人の仕事柄このような非常に珍しい照明器具を10年ほど掛けて収集されたそうです。そして、これらを展示する場所を探していたところここ寺尾の民家をご購入されたということです。大正7年に普通の民家として建てられて一辺が30センチほどもある大黒柱や天井の梁など自然木を何本も使ってありとても丈夫そうな造りです。
展示品はどれも興味深いものばかりで中でも「掻き立て」という器具、今でいう石油ランプで油皿の中の灯芯に金属製の装飾を施した飾りを付けてこれを手で持って灯芯を出し入れすることで、光量を調節する。さらにこの上から左下写真の覆いを被せ覆いの桟になっている模様を影絵にして写す、ということです。
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