アレジ・ライドオン・ベネトン 〜製作日記〜

 もしかして、ベネトン・ライドオン・アレジかも知れないタイトルですが、まあそんなことどうでも良いわけで、とにかく今回のボディ製作の目標は「コンクールデレガンス賞」を取ること。その為には妥協は許されず(あくまでも自分の中で)かなり気合いを入れて製作しました。今回は人形を作る関係上ボディは楽をして、F103用のB195を入手しステッカーなど流用することにしました。といってもこのステッカーはF103ボディ形状で寸法合わせしたステッカーなので、F201のAボディにはそのまま無加工では使用できません。そこでたいした色数ではないので、カラーリングはすべて塗りわけてロゴや文字などの部分のみ切り抜いて活用することにしました。使用した色はホワイト・イエロー・ブリリアントブルー・ライトブルー・ブルーの5色です。それではいつものようにボディを中性洗剤などで綺麗に洗ってから色塗りと行きましょう!おっと私の場合先に裏からドライバーを塗ります。

 ポリカーボーネイトの塗装は裏から基本的に暗い色から塗ります。但し面積が少ないとマスキングがめんどうなので、例外的に明るい色から塗装することもあります。その場合私は銀などで裏打ちし明るい色が透けるのを防ぎます。今回は面積が広いブルーから塗り始めました。この時塗装が乾く間、フロントウイングとリヤウイングの製作をしました。今回はサーキットでの走行も考えて、フロントウイングにはカッティングシートを利用しクラシュしても剥がれにくくしました。昔は塗装していて良く剥がれたものです。このシートは京商製のもので伸縮性に優れており重宝します。但しブルーが手に入らなくてちょっとがっかりでした。私はまだエアーブラシを持ってなくて(次回の製作からはぜひ導入したい)例えばボディ上部のインテーク奥なんか塗装にかなり苦労しました。それとF1ボディはフロントの形状などの加工上の問題なのか保護フィルムがボディ外面にありません。これはツーリングボディと違い塗料が表面に付着したらフィルムで保護されてないわけで要注意です。まあ昔のボディは(といってもバギーとか)みんななかったので(筆塗りが一般的だったの為?)私は別に平気でした。

 色塗りは最後に白を吹いて銀の裏打ちをし完成です。次はいよいよデカールの張り付け。大きな文字に関しては、めんどうでも一字一字切り抜いて貼ります。透明部分でも浮いて目立つしこの辺は手のかかるところ。今回再現した95’カナダグランプリのB195はリヤウイングのサイドや一部ステッカーを自作しなくてはなりません。私の場合Macでクラリスワークスやグラフィックコンバーター等のドロー機能を使って製作しました。プリンタはインクジェット式なので白が出ないのが不便。こういう場合は白のラベルシートに印刷して切り取り使用。そんなわけで白文字は苦手な作業です。あと本当はミニチャンプスから発売されていたミニカーを入手し精密に参考にしようと考えました。前回のFW21はそうして製作したからです、しかしこのモデル、人気商品でオークションではざらに2〜4万円の価格帯。ちょっと手が出せません。よってホームページなので同商品を紹介してるページを一生懸命見て参考にしました。だから本当は細かい所で違うでしょう。私のようなオヤジになると、何か参考になる見本がないと製作出来ないというか不安になってしまいます。幼少の頃はどんどん発想が浮かんでオリジナル作品を作っていたのに歳は取りたくないですねえ(しみじみ)

 さてさて、もう一人の主人公アレジの製作です。今回はこのモデルに「タミヤ1/12コンバットバギー」の人形を流用することにしました。スケールが若干小さいですがそんなに違和感なく使用出来ました。通常は乗車したドライビングポジションなので、右手はボディ上部を掴み、左手を高らかに上げるにはそれぞれ加工が必要でした。パテを使って修正してあります。ついでにシューマッハの右腕も作ってガッツポーズ(というか手を挙げているポーズのつもり)になってます。おっとさらにサイドミラーもパテで作ってあります。人形についてはもう少し余裕があれば腰辺りで切断し少しひねってあげればポーズがもっとしっくり来たかなと後で思いました。ヘルメットは私の18番である「オフロードバギーのヘルメット」を使いバイザーを開閉できるようにしてあります。アレジが乗った時、彼の右手が車体を掴み易いように、Aボディの上部にF103のエアインテーク部品を取り付けてあります。このアレジはレースの前日まで作っていました。今回はボディに1週間、人形に3日間かかりました。ということで、私は作っているうちにその作品に飽きてしまう性格なので、もう次回作のことを考えているのでありました。→完成品←


F201−GALALLY