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(ル)
1-2より、A11-2とH21-1との平均の傾きで、直線B12に対して線を引き、その交点をB1-3とする。そして線分H21-1を「H2がB1-3に一致する様に」平行移動する。その時、C1-1の移動点をC1-2とする。
 ここ(ル)で実は、線分H21-1を(H11-1と同様に)平行移動して、H2をB1-2に一致させる考えであった。しかし図IIの、波面Xの形状からするとA11,B12に類する直線は下方に行くに従がって、傾きが緩くなっていく為に直線B12が線分A11-2と交わらない。それからすると(線分H11-1をA11にそって平行移動したのと同様に)線分H21-1を直線B12にそって平行移動させていくと、点Aを基準とした第n次明線の波面が、つながった1つの曲線分とならなくなった。以上の点より上記(ル)の作業を行なって出来る限りに事実に則した第n次明線を作る様に努めた。
 ところでこの誤差がどこから生じたかというと、(ホ)及び(ヌ)で2つの弧に対する共通接線を引いた時にでたのである。実はこれは2つの弧のはるか後方に中心をもつ共通接円を引かなければならないのである。また後に出てくる(カ)についても同様である。

(ヲ)
次にD1PとXとの交点をG3とする。

(ワ)
点D1を中心とし、半径D1G3の弧D1を書く。尚、弧D1は点D1から出た光のA1と同位相な波面である。

(カ)
点C1を中心とし半径(C13+nλ)の弧を書く。その弧(C1)とする。この(C1)と弧D1の共通接線を引き、その接点をそれぞれ、H3,D1-1とする。(詳細は(ヌ)参照)

(ヨ)
1-2より、B1-31-2とH31-1との平均の傾きで、直線C13に対して線を引き、その交点をC1-3とする。そして線分H31-1を「H3がC1-3に一致する様に」平行移動する。その時のD1-1の移動点をD1-2とする。(詳細は(ル)参照)これらの操作((イ)〜(ヘ)、(ト)〜(ル)、(ヲ)〜(ヨ)、…)を次々に行なって
1━B1-2━B1-3━C1-2━C1-3━D1-2━D1-3━E1-2━・・・
となる。第n次明線の波面Yを仕上げる。同位相波面Xの形状(円)に由来する。この波面Yは波面Xと同様にある点を中心とする「円」と考えられる。そこでこの円の中心の位置と半径を求めよう。
 まず、Pを中心として回析格子に接する様な円を書く。その円の半径をLとし、回析格子との接点をOとする。この円の原点をP,POを軸、スクリーンを軸とした式に表わす。(少々記号の設定がおかしいが、御了承願いたい)

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