真理1_1_55     次頁  前頁  索引  ホームページ

+y=L …(I)

しかしここで必要なのは第3象限であるから下式となる。

y=−{√(L−x)}   (x>0)
これを微分する。

y/dx) = x / {√(L−x)} …(II)

また(イ)で設定したスリットA1・B1においては同位相波面Xと線分が一致していると見なす事ができる。故にB1−1とBとが同一点と考えられる。そこで以下B1−1をBとみなして話をすすめる。

前提義より
= d
= nλ となる
∴ Bの傾きは

{√(L−(nλ))} /(nλ)

ところで上記の円の接線の傾き(y/dx)が{−√(L−(nλ))} /(nλ)となる点とPと結んでその直線を回析格子の方に延長する。その交点の最近辺に1つのスリットをRとする。スリットRから出て第n次明線へ進む光線は光軸に粗、平行な直線であると考えられる。[理由;スリットRと隣り合う上方のスリットをTとする。ここでスリットRとスリットTとで、Tを通る同位相波面を考え、(イ)〜(ヘ)のスリットAとスリットBと同様の事を行なえば、自明である。]
 そしてこのRを通る直線と直線Aの交点をQとする。この点Qは第n次明線の波面(弧)の中心点であり、第n次明線が最も鮮明になる点である。

次にRの定義と(II)式より ORの距離を求める。

y/dx) = x /{√(L−x)} = {√(d−(nλ))}/(nλ)

両辺を平方して整理して x について解くと

=L{d−(nλ)}/d

これを(I)式に代入して y を求める。

真理1_1_55     次頁  前頁  索引  ホームページ