生物物理学という研究分野は、まだ聞きなれない方も多いと思う。今日まで我々高校生の研究分野として、生化学の研究が大きな比重をしめてきた。しかし、生化学だけでは未知なる部分が多く、生物学にはこれだけでは対処できない。現在の生物学は多くに細分化され、我々の研究しようとしている事は、量子生物学に含まれるかもしれない。我々がこんな未知なる分野に顔をつっ込んだ今となって後悔が先に立つこともしばしばある。結局、最大研究テーマであるクロロフィルの吸収特性は調べることができなかったが富士高式分光分析機は完成した。しかし、生物物理班には多くの人員が活動をしているので今年の夏休みには大きく飛躍することが予想される。読者の皆さんには今後を期待していただきたい。
未来がある生物物理学、定量的観察が困難な生物学、へと真理をみつめる物理学が接合された生物物理学、又研究していく過程で恋人との対話があるようなロマンあふれた生物物理学。昨年11月日経ホールで科学雑誌サイエンス主催、渡辺裕さん講演「ライフサイエンス」を講聴した我々は、それからというもの生物物理学には「ライフ・サイエンス」の概念が多く含まれていると感じ、時代の先端を歩む生物物理班と、自負してきた。
しかし生物物理班も多くの難問をかかえ、多くの課題を残している。我々は永遠不滅の科学にメスをいれて、科学を理解し、科学を利用していきたい。
著者しるす