ウェスタン乗馬豆知識


ウェスタン乗馬の起源
ウェスタン乗馬の起源

16世紀にスペイン人コルテスが軍隊を率いて、メキシコを占領したのをきっかけに、軍人たちは大量の馬と牛を引き連れ北へと向かった。
同時に馬具や様々な知識も導入され、スペインの影響は西部の乗馬に受け継がれた。
それを基本に牧畜業の必要に合わせて手が加えられ、現代に至るウェスタン乗馬(馬術)が形成された行った。


馬具
馬具

カウボーイの道具は、不毛の国で生き延び、馬と牛を扱う作業用として、あらゆる改良が重ねられてきた。
カウボーイを研究した初期の歴史家は、カウボーイは生まれつき馬の背に乗ること以外、何もできない男だったと述べている。


サドル(鞍)
サドル(鞍)

「西部のプライド」、「カウボーイの命」と言われたサドル。
サドルのデザインはオーダーメード作られることが多く新しいものを買うときにはデザインにこだわった。
基本的にウェスタン・スタイルのサドルは牧場作業用で、何日もかかる牛の移動作業の間、最も快適に過ごせるように作られている。
サドルの重量は30〜90ポンド(13〜40kg)で、カウボーイが乗るだけでなく道具も運べるように作られており、投げ縄を結び付けるためのホーンも付いている。


ビット
ビット(ハミ)

ビットのあたり具合によって、どのような行動をればよいのか、馬が理解できる。
カウボーイが好んで使ったビットには、てこの原理が利用され、軽い手さばきで乗り手の意志が馬に伝わるよう、工夫が施されいる。


スパー
スパー(拍車)

派手な装飾が施され、単なる飾りと思われがちだが、車輪をを馬の腹部で転がすことにより、人間が馬より上の立場にあることを示し、馬を意のままにコントロールするのがスパー用途である。


チャップス
チャップス

カウボーイ・レギングスとも呼ばれた。
チャップスは、スペイン語で脚の防具を意味する「チャパレッラ」を省略した呼び名である。
ひっかき傷や馬にかまれるといった、生傷が絶えなかったカウボーイにとって、チャップスはまさに防具と言える。


馬

馬はカウボーイにとって最も大切な要素だ。
「馬から降りた男は男じゃない」と言われたほどだ。
しかし馬はあくまでもカウボーイの仕事道具のひとつであった。
だから長距離移動のときには死ぬまで乗り続けて、その馬が死んだら次ぎの馬に乗った。
その平均寿命は7年ほどだったと言われる。



主要参考文献
ウェスタン物語(ワールドフォトプレス)
アルティメイトブック馬(緑書房)


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