はやし浩司
講演先 2011-5-24
 TOP   MENU   GUIDE 
はやし浩司
   
Lectures amd Speeches by Hiroshi Hayashi 
多くの幼稚園、保育園、小中学校で講演活動をさせていただきました。
   お招きくださいました方々に、心からお礼申しあげます。ありがとうございました。
講演の感想など……●
 Hiroshi's lectures and speeches, held at schools and on official occasions since Jan. 1999
upto the end of Dec. '04. Details are given to your request, for the sake of personal safety.

最近の講演記録より (May 2011)
2010年以後は、主だった講演会のみ、記載
************************以下、2010年より************************
浜北市少年育成会
湖西市岡崎幼稚園
富士市リズム幼稚園
埼玉県岩槻市リズム幼稚園
埼玉県川口市リズム幼稚舎
岐阜市教育委員会・少年団体指導者育成会
県西部教育委員会・幼稚園・小学校教諭三市七町合同指導研修会
浜松市豊西幼稚園
三ケ日尾奈小学校
舞阪幼稚園
浜松市市立幼稚園PTA連合会総会
テレビ寺子屋(計4回)
ヤマハ音楽教室講師指導会
引佐町田沢小学校
浜北市浜名中学校
雄踏保育所
雄踏町立幼稚園
湖西市岡崎中学校区小中学校合同講演会
白州賀小学校
上阿多古公民館
初生小学校
三ヶ日町平山保育園
豊田北部幼稚園
三ケ日保育園
大阪市第4区教育委員会私立幼稚園協会
浜北市中瀬青少年育成会
引佐町保育所連絡会
掛川市徳育保健センター
豊岡村教員研修会
普済寺幼稚園
雄踏小学校
浜松市乳幼児医療無料化運動の会
南庄内幼稚園
天竜市母親クラブ連絡協議会
大阪市育和学園幼稚園
佐鳴台中学校区・佐鳴台小学校小中学校合同講演会
佐鳴台公民館子育て教室
浜北市北部中学校
浜北市女性の会
豊岡北幼稚園
北庄内幼稚園
引佐町井伊谷小学校
豊岡村村役場親和会
有玉小学校
中日新聞・湖西市・講演会
佐賀県「教育ルネッサンス21」推進協議会、教員研修会
二俣小学校・中学校小中学校合同講演会
浜北青年会議所・父親の会
新居小学校PTA家庭教育学級
瑞雲保育園
開成中学校区小中学校合同講演会
南部中学校区小中学校合同講演会
磐田市市立幼稚園協会(7園小中学校合同)
静岡県教育委員会・西部(33市町村)家庭教育指導者研究協議会・基調講演
浅羽町立幼稚園協会
浜北市青年会議所主催・教育シンポジウム基調講演
浜松市女性教師の会「さつき会」
浜松市立蒲小学校
湖東中学校区小中学校合同講演会
篠ケ瀬幼稚園
天竜・竜川幼稚園
三ヶ日町教育委員会三ヶ日町校区講演会
蜆塚幼稚園
豊岡村南小学校
磐田市立中部中学校区小中学校合同講演会
竜洋町地区四園合同講演会
愛知万博名古屋市パビリオン懇談会メンバー
東部中学校区POB健全育成会
静岡市梨花幼稚園(2)
袋井市教育委員会
島田市青年会議所
浜松市市立幼稚園PTA連合会総会
三ヶ日町教育委員会子育て教室
大阪市育和学園幼稚園(2)
蒲幼稚園
浜松市立与進小学校
有玉幼稚園
都築保育園
大福寺保育園
浜松市南部公民館
浜北市北浜南小学校
浜北市内野小学校
国立身体障害者リハビリセンター(埼玉県所沢市)
伊平小学校
富士市・田子浦小学校(中学校)
蜆塚幼稚園(2)
愛知県豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
浜松医療センター内保育園
五島小学校
静岡市梨花幼稚園(2)
島田市立第四保育園
浜松市立砂丘小学校
愛知県尾張旭市教育委員会
静岡市役所
富塚学園湖東幼稚園
上島小学校
尾奈小学校・幼稚園
新居・舞阪・雄踏・公立保育園保育士会
静岡市梨花幼稚園(3)
川根小学校教職員研修会
浜松市東部公民館
浜松市南部公民館
富士市市立幼稚園PTA連合会(合同)
北浜東中学校区(小学校合同)
愛知県西枇杷島家庭教育推進協議会
三ヶ日町都筑保育園
浜北市・内野小学校
入野小学校
豊岡小学校
入野中学校区・健全育成会
金指小学校
湖西市教育委員会(家庭学級)
富塚中学校区(小学校)合同健全育成会
名古屋市・愛知県中小企業会館(全家研)
愛知県稲沢市・福祉会館(全家研)
江西中学校区(浅間小学校)健全育成会
静岡県教職員組合浜松支部
愛知県岩倉市(全家研)
浜北市公立幼稚園PTA連絡協議会
奥山小学校
天竜中学校区健全育成会(天竜中、中ノ町小、和田小、和田東小、合同)
三重県紀伊長島町PTA連絡協議会
愛知県立田村教育委員会
周智郡森町教育委員会
湖西市・鷲津小学校区教員研修会
細江町教育委員会「教育のつどい」
細江町中川小学校
篠が瀬幼稚園
遠鉄不動産
磐田郡豊岡北部小学校
鷲津小学校
菊川町・河城小学校
和田東小学校
浜北市立北浜南小学校
平和幼稚園
旭ヶ丘幼稚園
竜洋町・竜洋中学校
相良町・相良小学校
静岡市・清水庵原・健全育成会
静岡県教職員組合静岡支部
村櫛小学校
蜆塚幼稚園(3)
磐田市・田原小学校
和田東小学校(2)
掛川市・倉真小学校
愛知県・旭町・小渡小学校
湖西市・鷲津中学校
平和幼稚園(2)
旭ヶ丘幼稚園(2)
静岡市・梨花幼稚園
豊田町立豊田南小学校
新居町教育委員会
浜松学院大学附属幼稚園
上島小学校
浜松市中部中学校区・健全育成会
みどり保育園
鷲津幼稚園
有玉南小学校
中瀬小学校
古人見幼稚園
静岡市・南中学校区・健全育成会
浜北市・北浜小学校
磐田市・竜洋公民館(竜洋中学校にて)
新居町教育委員会事務局・生涯学習係
引佐町総合事務所健康福祉課健康推進グループ
静岡市清水区・健全育成会
平和幼稚園(3)
旭ヶ丘幼稚園(3)
袋井市教育委員会
湖東幼稚園(2)
静岡県教職員組合田方支部
蒲幼稚園
竜洋町教育委員会・家庭学級講座
細江町・寿大学
湖西市・白須賀幼稚園
引佐町・健全育成会
芳川小学校
湖西市・新所幼稚園
磐田市・公立幼稚園(24園)合同PTA連絡協議会
高台中学校区(4校)&北部中学校区・合同PTA連絡協議会+健全育成会
焼津市・焼津中学校区
井伊谷小学校
森町・泉陽中学校
島田市・大津小学校
花川小学校
焼津市・豊田地区・幼・小・中・PTA合同教育講演会
浜松市入野中学校区・4校合同・健全育成会
湖西市・岡崎幼稚園
緑ヶ丘幼稚園
磐田市・西貝公民館
富士市・リズム幼稚園・教員研修会
中瀬小学校
可美幼稚園
佐藤小学校
菊川町・六郷小学校
金指小学校(2)
浜松市・都田地区PTA連絡協議会
葵が丘小学校
袋井市立・山梨幼稚園
静岡県教職員組合・富士支部大会
静岡県教職員組合・志太支部大会
伊東市・南小学校
大平台小学校
掛川北中学校
有玉小学校(2)
掛川市保健予防課
新居町教育委員会・家庭学級
島田市・神座小学校
さざなみ保育士会(湖西市、新居町)
静岡県教職員組合・浜名支部
新津中学校・小学校合同講演会
袋井市・山梨幼稚園(2)
蒲小学校(3)
ラジオ日本・「生きることを考える」(法務省)
中瀬小学校
雄踏小中学校区・合同健全育成会
三ヶ日中学校
江南中学校区・合同講演会
静岡県教職員組合・磐田・周智郡支部
新居町教育委員会
下田市「子供の未来を語る会」(下田市・市民文化会館)
伊東市・東伊豆教職員組内(伊東市・観光会館)
静岡県教育委員会・健全育成会・総会(静岡市・アザレア大ホール)
静岡市・大里地域青少年健全育成会・総決起大会
掛川市・小笠地区・乳幼児保健会
掛川市・桜が丘中学校区合同講演会・健全育成会
浜松市・神久呂小学校PTA
秋田県・横手市・環境福祉部(主催・秋田県)
神奈川県・平塚市・幼稚園教師の集い(主催・SMBC)
沼津市・児童主任指導員・研修会
ニッポン放送・ピーカン子育て日和
湖西市・家庭教育学級生・放課後子ども教室スタッフ研修会
御前崎・菊川町・幼稚園合同PTA講演会
愛知県知立市・はなの木幼稚園
湖東中学校区(幼小中)教師合同研修会
掛川小笠(掛川・菊川・御前崎)保育所連合会総会
牧ノ原教育後援会・幼小中合同地区懇談会
富士川地区生涯学習推進委員会
静岡県教職員組合・沼津支部大会
静岡県国公立幼稚園PTA連絡協議会中部支部
伊目小学校(ワイフの母親の実家地区)
磐田市公立幼稚園総会
静岡県教職員組合・田方支部(韮山文化センター・時代劇場)
静岡県教職員組合・榛原支部
三島市立佐野小学校・PTA
掛川市役所・青少年健全育成会総会・記念講演
森町・森町公立幼稚園PTA連絡会(森町文化会館)
三島市PTA連絡協議会・指導者研修会
浜松市浜北区・健全育成会(浜北文化センター)
伊東市立幼稚園協会PTA連絡協議会(伊東市ひぐらし会館)
掛川市・佐束地区健全育成会
湖西市・岡崎小学校
駿東郡長泉町(3小学校5幼稚園)PTA合同講演会(長泉町文化センター)
東京都・B&G財団(東京・海洋船舶ビル)
沼津市・教育委員会(生涯学習課)
駿東地区「子どもの未来を考える会」(御殿場市民文化センター)
湖西市立鷲津幼稚園
曳馬小学校
東京都太田区公立保育園保育士の会
三方原地区・健全育成会
掛川市教育委員会・4小学校区健全育成会
NHK教育「テストの花道」
浜松市・南中学校区小学・中学合同・健全育成会
湖西中学校
三島市PTA連絡協議会
浜松市・城北工業高校
浜名校区・健全育成会
浜松市・入野中学校区・健全育成会(地元)

************************以上、2014年末まで************************
多忙により、掲載を停止しました。

講演の感想など……●
講演の依頼・連絡……●

ほか、各地でミニ座談会、懇談会、子育て教室、母親教室など
参加自由の講演については、そのつどマガジンで報告しています。
主催者の方と連絡を取りながら、ぜひ、おいでください。

05年1月以後〜の講演会については、
重要な講演会のみの記載とさせていただいています。
(かっこ)内の数字は、講演回数を示します。


2009年6月4日 静岡市・あざれあ大ホール・静岡県健全育成会・総会・基調講演




講演記……●


2011年12月8日




2007年11月10日 大井川町・文化会館・ミュージコ・大ホール


2009年8月・磐田市・ゆやホール


2007年・富士市・ロゼシアター・大ホール



講演の感想など
講演についての
感想が届いています。
HP・講演会
 中学生のみなさんへ 


演題について
今までしてきた演題より

非行を防ぐ、こんな簡単な方法(非行4段階論)
3人の子育て(失望と落胆、夢と希望)
子どもの心・基本的信頼関係
子育て、3つの柱
子どもの心の健康&抵抗力
親子の信頼関係VS断絶する親子
非行を防ぐ、3本の柱
思春期の子どもの心を伸ばす、18の物語
子どもの人格・EQ論
自我の確立と、「私」論
子育て4次元論

過保護・過干渉・でき愛論
子育て診断・ママ診断
子育ての常識・日本の非常識
子どもを伸ばす三つの鉄則、三つのタブー
精神の完成度(利己から利他へ)
断絶を防ぐ三つの鉄則
子どもの自立と依存心
おかしな時代のまともな子育て論
子育て、早期診断
親が変われば子どもも変わる
自分の中の自分でない自分さがし
子育て狂騒戦争
親子の断絶を防ぐ、こんな方法
最前線の子育て論
袋小路の子育て論
過保護、過干渉、溺愛論
混迷の時代の子育て論
子育て段階論
されど親意識、三つの方向性
「許して忘れる」の子育て論
伸びる子・伸びない子
日本の常識、世界の非常識
子育てはじめの一歩
おーい、子育て、どこへ行く!
子育て自由(自らに由る)論
家族主義
勉強ができる子・できない子
変わる、変えよう、日本の子育て
内面化と道徳・倫理・哲学
世にも不思議な留学記

子育て早期診断
あなたの断絶度検査
子育て、ここがあぶない、ほか


毎回、話の内容を変えるようにしています。

講演・講師の依頼について
公的機関の方については、静岡県教育委員会より
講師料の補助金が支給されます。詳しくは……
 補助金詳細 




万博単独館へ懇談会 名古屋市

フミヤさんら14人

 二〇〇五年日本国際博覧会(愛知万博)への名古屋市のパビリオン出展について、松原武久市長は一日の定例記者会見で、「単独館でつくらせていただけると思う」と話し、単独出展を前提に基本構想を検討する懇談会を十一日に設置することを明らかにした。

 懇談会のメンバーは、国際日本文化研究センター所長(哲学)の山折哲雄さん、国立民族学博物館長(文化人類学)の石毛直道さん、歌手の藤井フミヤさん、画家・タレントの城戸真亜子さんら各界の十四人。本年度中に計四回程度会合を開き、名古屋市館のテーマやコンセプト、おおまかな会場計画などを策定。〇二年度に実施計画や会場設計に入り、〇三−〇四年度で建設する予定。

 松原市長は「名古屋PRだけではなく、日本を代表するパビリオンとして世界にメッセージを発信したい」と語った。

 他のメンバーは次の皆さん。

 天野安喜子(宗家花火鍵屋十五代目)北原照久(トイズプランニング代表取締役、コレクター)草野満代(キャスター)国井美紀子(名古屋流行発信執行役員出版編集局長)千代久美子(平安閣常務取締役マリエール豊橋支配人)はやし浩司(教育評論家)松井孝典(東京大大学院教授=惑星物理学)安田喜憲(国際日本文化研究センター教授=環境考古学)柳田博明(名古屋工大学長=無機化学)養老孟司(北里大大学院教授=医学) 
 
(中日新聞・記事)




楽天・サイト
最新ニュース・日記など

ポスター

【参考資料】
ダウンロードに、しばらく時間がかかることがあります。Please be patient!

11年8月・M市講演会用レジュメ(当日配布用)

img284

img285

img286

img287

img288

img289

img290

img291

img292

img293

img294


12年05月N市教育委員会講演会用レジュメ(当日配布用)

img295

img296

img297

img298

img299

img300

img301

img302

img303

img304


06年12月2日地元入野中学校区(4校合同)での講演要旨より

img376

img377

img378

img379

img380

img381

img382

img383

img384

img385


05年6月25日静岡市M中学校での講演要旨より

img149

img150

img151

img152


05年10月21日浜松市浜松学院付属幼稚園での講演要旨より

img153

img154

img155

img156


そのほかのレジュメ(要旨)……

img251

img252

img253

img254

img255

img256

img257

img258

img259

img260

img261

img262


2009年6月6日
1999年・1月以後〜2004年12月末分


2011年後期・レジュメ・資料集より

●「子どもは人の父」(ワーズワース)
  子どもの心はいかに形成されていくか

"The Child is Father of the Man"
How the minds of children are formed in stages from the age of infancy to adolescence.

************************************

子どもを知ることによって、私たち自身を知ることができる。あのワーズワースは、『子どもは人の父』といった。私たち自身にも子ども時代があり、その時代に私という人間が作られていった。子どもの心の形成過程を、乳幼児期から思春期まで、段階的に追いかけてみた。自分発見の手がかりになればうれしい。

By knowing children, we can know ourselves better.
William Wordsworth once wrote, "The Child is Father of the Man".
Once we were all children and our minds were formed during this age of childhood.
In this article I have written about the process of how the minds of children are formed in stages from the age of infancy to adolescence.
I hope this article will be of some help to you in getting to know yourselves better.

************************************

【乳幼児期・信頼関係の構築期】(0歳〜2歳前後)

●基本的信頼関係

 幼児の心は、段階的に形成されていく。混然一体となり、一次曲線的に形成されていくのではない。たとえば0歳から2歳ごろまでの乳幼児期。エリクソン(※1)という学者は、この時期を「信頼関係の構築期」と位置づけている。信頼関係…つまり母子の間における信頼関係をいう。
 この信頼関係の構築に失敗すると、いわゆる心の開けない子どもになる。さらにひどくなると、情意(心)と表情が、一致しなくなる。指導する側から見ると、「何を考えているか、わからない子ども」ということになる。これは子どもにとっても、不幸なことである。良好な人間関係を結べなくなる。そのためいつも孤独感にさいなまれるようになる。
 そこでその子どもは、外の世界で友を求める。しかし心が閉じているから、外の世界になじめない。その分だけ精神疲労を起こしやすい。ときに傷つく。それを繰り返す。そうした心の状態を、ショーペンハウエルという心理学者は、『2匹のヤマアラシ』という言葉を使って説明した。
 2匹のヤマアラシ…ある寒い夜、2匹のヤマアラシは、たがいにくっついて暖を取ろうとした。が、くっつきすぎると、たがいの針が痛い。離れると寒い。だから2匹のヤマアラシは、一晩中、くっついたり離れたりを繰り返した。

●2匹の犬

 私はこのことを、2匹の犬を飼って知った。1匹は、保健所で処分される寸前の犬。これをA犬とする。人間でいうなら、育児拒否、冷淡、無視、虐待を経験した犬ということになる。
 もう一匹は、超の上に超がつく愛犬家の家で生まれ育った犬。私の家に来てからも、しばらくは、私は自分のふとんの中で抱いて寝た。これをB犬とする。
 2匹の犬は、性格がまったくちがった。A犬は、だれにも愛想がよく、シッポを振った。そのため番犬にはならなかった。おまけに少しでも目を離すと、家の外へ。道路で見つけても、叱られるのがこわいのか、私からサーッと逃げていった。
 一方B犬は、忠誠心が強く、他人が与えた餌には口をつけなかった。私の言いつけもよく守った。もちろん番犬になった。見知らぬ人が庭へ入ると、けたたたましく吠えた。
 A犬と私の間には、最後まで信頼関係は構築できなかった。一方、B犬と私は、最後まで深い信頼関係で結ばれていた。

●性格

 が、それだけではすまない。心は性格として定着する。「私」がない分だけ、自分を偽る。仮面をかぶる。おとなにへつらったり、相手の機嫌を取ったりする。おとなの前で、いい子ぶったりする。イプセンの『人形の家』の主人公を例にあげるまでもない。
 …ということで、この時期は、(絶対的なさらけ出し)と、(絶対的な受け入れ)を大切にする。「絶対的」というのは、「疑いをいだかない」という意味。つまり子どもの側からすれば、「どんなことをしても許される」という安心感。母親側からすれば、「どんなことをしても許す」という包容力。この2つがあいまって、はじめて母子の間の信頼関係が構築される。が、不幸にして不幸な家庭に育ち、信頼関係の構築に失敗すれば、基本的不信関係となり、生涯に渡ってその子どもは、重い十字架を背負うことになる。

●親子の絆

 親子の絆にしても、そうだ。最近の研究によれば、人間にも、刷り込み(インプリンティング)(※3)に似たようなものがあることがわかってきた。孵化してすぐ二足歩行を始める鳥類は、最初に見たものや聞いたものを親と思い込む。それを刷り込みというが、そのとき親子の絆は、本能に近い部分にまで刷り込まれる。
 人間のばあい、生後0か月から7か月前後までが、その時期とされる。この時期を「敏感期」と呼ぶ学者もいる。この時期における親子の絆作りがいかに重要かは、このひとつをとっても、わかる。

●子どもを愛せない母親

 その一方で、子どもを愛することができないと、人知れず悩んでいる母親も多い。東京都精神医学総合研究所の調査でも、自分の子どもを気が合わないと感じている母親は、7%もいることがわかっている。そして「その大半が、子どもを虐待していることがわかった」(同、総合研究所調査・有効回答500人・2000年)。
 私が同時期に浜松市で調査したところ、「10%」という数字が出てきた。程度の差もあるが、「兄は愛せないが、妹は愛せる」という母親も含めると、10%になる。
 また虐待についても、約40%弱の母親が、虐待もしくは虐待に近い行為をしているという。(妹尾栄一調査)。妹尾氏は、「食事を与えない」「ふろに入れたり、下着をかえたりしない」などの17項目を作成し、それぞれについて、「まったくない……0点」「ときどきある……1点」「しばしばある……2点」の3段階で親の回答を求め、虐待度を調べた。その結果、「虐待あり」が、有効回答(494人)のうちの9%、「虐待傾向」が、30%、「虐待なし」が、61%であったという。
 母親だから子どもを愛しているはずと決めつけて考えてはいけない。

●世代連鎖

 ついでながら、虐待について一言。『子育ては本能ではなく、学習である』。とくに人間のような高度な知能をもった動物ほどそうで、親に育てられたという経験が身にしみていてこそ、今度はその子どもが親になったとき、自然な形で子育てができるようになる。あるいは親から受けた子育てを、そのまま繰り返す。これを「世代連鎖」という。
 つまり子育てとは、子どもを育てることではない。子どもに子育ての仕方を見せる。見せるだけでは足りない。しみこませておく。「家族というのはこういうものですよ」「夫婦というのは、こういうものですよ」「親子というのはこういうものですよ」と。
 それがよい世代連鎖であれば、問題はない。が、そうでなければそうでない。たとえば昔から『離婚家庭で生まれ育った子どもは離婚しやすい』と言う。
 「離婚が悪い」と書いているのではない。離婚率も今や35%(平成19年)に達している。(25万件(離婚届数)を72万件(結婚届数)で割ってみた。)離婚そのものは、子どもの心にはほとんど影響を与えない。離婚に至る家庭騒動が、影響を与える。どうか誤解のないように!
 とくに世代連鎖しやすいのが虐待ということになる。親が子どもを虐待するのはしかたないとしても、今度はその子どもが自分の子ども(孫)を虐待するようになる。それを見て、そのとき親が、「しまった!」と気づいても遅い。つまり虐待はしない。

●心の病気の(種)も乳幼児期に

 さらに心の病気についても、その(種)は、乳幼児期に作られると説く学者もいる。たとえば九州大学の吉田敬子氏は、母子の間の基本的信頼関係の構築に失敗すると、子どもは、『母親から保護される価値のない、自信のない自己像』(※4)を形成すると説く。
 さらに、心の病気、たとえば慢性的な抑うつ感、強迫性障害、不安障害の(種)になることもあるという。それが成人してから、うつ病につながっていく(同氏)、とも。

●自己中心性

 この時期の幼児の特徴を一言で表現すれば、「自己中心性」ということになる。ものごとを、(自分)を中心にして考える。「自分の好きなものは、他人も好き」「自分が嫌いなものは、他人も嫌い」と。
 それがさらに進むと、すべての人やものは、自分と同じ考え方をしているはずと、思いこむ。自然の中の、花や鳥まで、自分の分身と思うこともある。これをピアジェは、「アニミズム」と名づけた。心理学の世界では、物活論、実念論、人工論という言葉を使って、この時期の子どもの心理を説明する。
 物活論というのは、ありとあらゆるものが、生きていると考える心理をいう。風にそよぐカーテン、電気、テレビなど。乳幼児は、こうしたものが、すべて生きていると考える。……というより、生物と、無生物の区別ができない。
 実念論というのは、心の中で、願いごとを強く念ずれば、すべて思いどおりになると考える心理をいう。ほしいものがあるとき、こうなってほしいと願うときなど。乳幼児は、心の中でそれを念ずることで、実現すると考える。……というより、心の中の世界と、外の世界の区別ができない。
 そして人工論。人工論というのは、身のまわりのありとあらゆるものが、親によってつくられたと考える心理である。人工論は、それだけ、親を絶対視していることを意味する。ある子どもは、母親に、月を指さしながら、「あのお月様を取って」と泣いたという。そういう心理は、乳幼児の人工論によって、説明される。
 こうした乳幼児の心理は、成長とともに、修正され、別の考え方によって、補正されていく。しかしばあいによっては、そうした修正や補正が未発達のまま、少年期、さらには青年期を迎えることがある。

●原始反射

 なお乳児と幼児は、必ずしも、連続的につながっているわけではない。たとえば、赤ちゃんには、赤ちゃん特有の、反射的運動がある。これを「原始反射」と呼ぶ。この原始反射の多くは、生後3〜4か月で、消失してしまうことが知られている。その原始反射には、つぎのようなものがある(心理学用語辞典より)。

(1)把握反射
(2)バビンスキー反射
(3)モロー反射
(4)口唇探索反射
(5)自動歩行反射
(6)マグネット反射

 把握反射というのは、手のひらを指などで押すと、その指を握ろうとする現象をいう。バビンスキー反射というのは、新生児の足の裏を、かかとからつま先にかけてこすると、親指がそりかえり、足の指が開く現象をいう。赤ちゃんの胸の前に何かをさし出すと、それに抱きつくようなしぐさを見せることをいう。ドイツのモローによって発見されたところから、モロー反射と呼ばれている。口唇探索反射というのは、赤ちゃんの口のまわりを指などで触れると、その指を口にくわえようとする現象をいう。自動歩行反射というのは、脇の下を支えながら、右足に重心をかけると、左足を前に出そうとする。これを繰りかえしていると、あたかも歩いているかのように見えることをいう。マグネット反射というのは、両脇を支えて立たせると、足が柱のようにまっすぐになる現象をいう(以上、同書より要約)。
 これらの現象は、短いので、生後2〜4週間で、長くても、8〜10か月で消失すると言われている。で、こうした現象から、つぎの2つのことが言える。
 ひとつは、乳児が成長して、そのまま幼児になるのではないということ。赤ちゃんには、赤ちゃん特有の成長過程があり、その期間があるということ。もうひとつは、いわゆるネオテニー進化論の問題である。要するに、人間は、未熟なまま誕生し、その未熟さが、こうした現象となって、現れるのではないかということ。本来なら、こうした原始反射といったものは、母親の胎内で経験し、誕生するまでに消失しているべきということになる。つまりわかりやすく言えば、人間は、その前の段階で、誕生してしまうということになる。
 ご存知の方も多いと思うが、人間は、(ほかの動物もそうだが)、母親の胎内で、原始の時代からの進化の過程を、一度すべて経験するという。初期のころには、魚のような形にもなるという。その一部が、誕生後も、こうした原始反射となって現れるとも考えられる。

【幼児期前期・自律期】(2〜4歳児)

●マシュマロテスト

 1960年代に、スタンフォード大学で、たいへん興味深いテストがなされた。「マシュマロテスト」というのが、それである。そのテストを、同大学のHPより、そのまま紹介させてもらう。

『…スタンフォード大学の附属幼稚園で、4歳児を対象に、マシュマロテストと題したつぎのような実験がおこなわれた。実験者が4歳児に向って、「ちょっとお使いに行ってくるからね、おじさんが戻ってくるまで待ってくれたら、ごほうびに、このマシュマロを2つあげる。でも、それまで待てなかったら、ここにあるマシュマロ1つだけだよ。そのかわり今すぐ食べてもいいけどね」と。
 その間、約20分。最後までガマンして、ごほうびにマシュマロ2個をもらった子どもと、そうでない子どもに分かれた。その4歳児を追跡調査した、興味ある結果が出てきた。
 マシュマロ2個の子どもは1個の子どもに比較して、高校において、学業面ではるかに優秀で、社会人になってからも高い社会性を身につけ、対人能力にも優れ、困難にも適切に対処できる人間になっていた…』(同サイト)と。

 ダニエル・ゴールマンは、自著「EMOTIONAL INTELLIGENCE」の中で、この実験をつぎのように結んでいる。いわく、「明日の利益のために、今の欲望を我慢する忍耐力は、あらゆる努力の基礎になっている。きたるべき報酬を予期することで、現在の満足を得ながら目標に向って長期にわたって努力しつづける持続力には、忍耐を要する」(同サイト)と。

●決定的な差

 この実験を少し補足する。この実験は、1960年代にスタンフォード大学の心理学者ウォルター・ミシェルが大学構内の付属幼稚園で始めたもので、その後も詳細な追跡調査がなされている。
 その結果、すぐマシュマロに手を出したグループと、がまんして2個受け取ったグループの間で、決定的な差が生じたことは先に書いたとおりだが、情動を自己規制できたグループは、たとえば、学業の面でも、SAT(大学進学適正試験)(※2)で、もう一方のグループに200点以上もの大差をつけたという(植島啓司著「天才とバカの境目」(宝島社)。

●忍耐力

 よく誤解されるが、この時期の子どもにとって、忍耐力というのは、「いやなことをがまんしてする力」のことをいう。一日中、サッカーをしているからといって、忍耐力のある子どもということにはならない。好きなことをしているだけである。ためしに子どもに、台所のシンクにたまった生ゴミを手で始末させてみるとよい。背が届かなければ、風呂場の排水口にたまった毛玉でもよい。そういった仕事を、何のためらいもなく、ハイと言ってできれば、その子どもはすばらしい子どもということになる。
 もちろんこのタイプの子どもは、学業面でも伸びる。というのも、もともと(勉強)には、ある種の苦痛がともなう。その苦痛を乗り越える力が、忍耐力ということになる。

●自律期

 エリクソンは、この時期を「自律期」と呼んだ。この時期を通して、幼児は、してよいことと、してはいけないこと、つまり自分の行動規範を決める。前回教えたこととちがったことを言うと、「ママは前にこう言ったじゃない」と抗議したりする。「幼稚園の先生はこう言った」と言って、親をたしなめるのも、この時期の子どもの特徴である。それが正義感へとつながっていく。
 そのためこの時期をとらえ、うまく指導すれば、あと片づけのしつけがたいへんうまくいく。花瓶の位置がずれていただけで、それが気になり、元の場所に戻そうとする。そうでなければそうでない。行動そのものが衝動的になり、生活態度そのものが、だらしなくなる。

●では、どうするか

 子どもの忍耐力を養うためには、「使う」。家庭の中に、ある種の緊張感をつくり、その緊張感の中に巻き込む。「自分がそれをしなければ、家族のみなが困る」という意識をもたせるようにする。親がゴロゴロと寝ころんでいて、子どもに向かって、「おい、新聞をもってこい」は、ない。
 ついでながら、この日本では、子どもに楽をさせること、あるいは楽しませることが、子どもへの愛の証であると誤解している人は多い。あるいはより高価なプレゼントをすればするほど、親子の絆は太くなると誤解している人も多い。しかし誤解は誤解。そんなことを繰り返せば、子どもはますますドラ息子、ドラ娘化する。やがて手がつけられなくなる。
 そこでイギリスでは、こう言う。『子どもの心をつかみたかったら、釣り竿を買ってやるより、いっしょに、釣りに行け』(イギリスの教育格言)と。

【幼児期後期・自立期】(4〜5・5歳児)

●暴言

 この時期の子どもの特徴は、生意気になること。親が「新聞を取ってきて!」と頼むと、「自分のことは自分でしなと言い返したりする。生意気になりながら、自立をめざす。
 で、子どもの自立を促す3種の神器、それが(1)ウソ、(2)暴言、(3)盗み。
 ウソについては、2歳前後から始まる。ウソ寝、ウソ泣きがそれである。
 つぎに暴言。自立期に入ると、親の優位性を打破しようと、子どもは親に向かって暴言を吐くようになる。「ババア」「ジジイ」「バカ」など。暴言を許せというのではない。暴言を言えないほどまで、子どもを抑えつけてはいけない。適当にあしらい、あとは無視する。私のばあい、つぎのような方法で、幼児を指導している。

私「……もっと悪い言葉を教えてやろうか」
子「うん、教えて!」
私「でも、この言葉は、使ってはいけないよ。園長先生とか、お父さんに言ってはだめだよ」
子「わかった。約束する」と。

 そこで私はおもむろに、こう言う。「ビダンシ(美男子)」と。それ以後幼児たちは、喜んでその言葉を使う。私に向かって、「ビダンシ、ビダンシ!」と。
 盗みについても、同じように考えるが、子どもの金銭感覚(ふえた、減った、得した、損した)は、年長児から小学2年生ごろまでに完成する。この時期に、欲望を金銭で満たす方法を覚えると、あとがたいへん。幼児期には100円で喜んでいた子どもでも、高校生になると1万円、さらに大学生になると10万円になる。
 さらに脳の中(線条体)に受容体ができると、条件反射的にものをほしがるようにになる。買い物依存症がその一例ということになる。必要だからそれを買うのではない。欲しいからそれを買うのでもない。(買いたい)という衝動を満たすために、それを買う。
 話しが脱線したが、盗みについては、それが悪いことということを、時間をかけ、ゆっくりと説明する。激しく叱ったり、怒鳴りつけたりすれば、子どもは、いわゆる「叱られじょうず」になるだけ。いかにも反省していますという様子だけを見せ、その場を逃れようとする。もちろん説教としての意味はない。

●引き出す(educe)

 が、ここでも誤解してはいけないことがある。この時期、「自立心」は、どの子どもにも平等に備わっている。そのため自立心は育てるものではなく、引き出すもの。が、かえってその自立心をつぶしてしまうことがある。親の過保護、過干渉、溺愛である。とくに過干渉が、こわい。
 親の威圧的、暴力的、権威主義的な育児姿勢が日常化すると、子どもはいわゆる「過干渉児」になる。子どもらしいハツラツとした伸びやかさを失い、暗く沈んだ子どもになる。発達心理学の世界には、「萎縮児」という言葉さえある。最悪のばあいは、精神そのものが萎縮してしまう。
 (その一方で、同じ家庭環境にありながら、粗放化する子どももいる。親の過干渉にやりこめられてしまった子どもが萎縮児とするなら、それをたくましくやり返した子どもが粗放児ということになる。兄が萎縮し、弟が粗放化するというケースは、よく見られる。)

●原因は母親

 原因のほとんどは、母親にある。子育ての不安が、母親をして過干渉に駆り立てる。が、簡単に見分けることができる。

私、(子どもに向かって)、「お正月にはどこかへ行ってきたの?」
子「……」
母、(それを横で見ていて)、「おじいちゃんの家に行ったでしょ。行ったら、行ったと言いなさい」
子「……」
私、(再び子どもに向かって)、「楽しかった?」
子「……」
母「楽しかったでしょ。楽しかったら、楽しかったと言いなさい」と。

 子どもの心の内容まで、母親が決めてしまう。典型的な過干渉ママの会話である。

●過保護と溺愛

 過保護といってもいろいろある。食事面の過保護、行動面の過保護など。何か心配の種があり、親は子どもを過保護にする。「アレルギー体質だから、食事面で気をつかう」など。
 しかし何が悪いかといって、精神面での過保護ほど、悪いものはない。「あの子は悪い子だから、あの子とは遊んではだめ」「公園にはいじめっ子がいるから、ひとりで行ってはだめ」など。
 子どもを、厚いカプセルで包んでしまう。で、その結果として、子どもは過保護児になる。いつも満足げで、おっとりしている。が、社会性がなく、ブランコを横取りされても、それに抗議することもできない。そのまま明け渡してしまう、など。だから昔からこう言う。『温室育ち、外ですぐ風邪をひく』と。
 また溺愛は、「愛」ではない。たいていは、親側に精神的欠陥、情緒的未熟性があって、親は子どもを溺愛するようになる。つまり自分の心のすき間を埋めるために、子どもを利用する。
 ある母親は、毎日幼稚園の塀の外で、子どもの様子をながめていた。また別のある母親は、私にこう言った。「先生、私、娘(年長児)が病気で幼稚園を休んでくれると、うれしいです。一日中、看病できると思うと、うれしいです」と。
 親の溺愛が度を越すと、子どもの精神の発育に大きな影響を与える。子どもはちょうど、飼い主の胸に抱かれた子犬のようになる。だから私はこのタイプの子どもを、「ペット児」(失礼!)と呼んでいる。飼い慣らされた子犬のように、野生臭が消える。

●臨界期

 それぞれの発達段階には、臨界期がある。言葉の発達、音感や美的感覚の発達などなど。それぞれの時期をはずすと、指導がたいへんむずかしくなる。あるいは努力の割には、効果があがらない。心についても、そうである。
 たとえば自立期に入った子どもに、「自律」を教えようとしても、たいてい失敗する。先に書いた、あと片づけのしつけも、そのひとつ。
 で、幼児期後期で、一度、精神が萎縮してしまうと、以後その改善は、きわめてむずかしい。『三つ子の魂、百まで』というが、それがそのままその子ども(=人)の人格の「核(コア)」になる。言い換えると、この時期を過ぎたら、子どもの心はいじらない。「この子はこういう子である」と認めた上で、教育を組み立てる。へたにいじると、自信なくしたり、自己評価力の低い子どもになってしまう。

【児童期・勤勉性の構築期】(5・5歳〜)

●日本人の勤勉性

 3・11大震災が起きたときのこと。栃木県にあるH自動車栃木工場の操業が不可能になってしまった。天井が落下した。その直後、この浜松市から250人もの応援部隊が、栃木工場に向かった。
 一方、栃木工場にいた設計士たちは、浜松近郊の関連会社へ来て、仕事をつづけた。また被災地においても、ほかの国であるような、略奪、暴動などは、起きなかった。日本人が培った勤勉性、つまり(組織的なまじめさ)は、災害時においても、いかんなく発揮された。
 こうした勤勉性は、言うまでもなく、学校教育によって育まれる。いろいろ問題点がないわけではない。世界のすう勢は、自由教育。EUでも、大学の単位は共通化された。アメリカでは、ホームスクーラー(日本でいうフリースクールに通う子ども)が、2000年には100万人を超えた。現在、推定で200万人はいるとされる。ドイツでは、午前中は学校で、午後はクラブでという教育形態が、ふつうになっている(中学生)。カナダでは、学校の設立さえ、自由である。
 日本もその方向に向かいつつはあるが、ともかくも、勤勉性の構築という点では、日本の学校教育には、すぐれた面も多い。この(まじめさ)をさして、ある欧米の特派員は、こう書いた。「これこそまさに日本人の美徳」と。この言葉に異論はない。

【青年期・同一性の確立期】(12歳〜)

●同一性の確立

 児童期のあと、子どもは思春期前夜(精神的に不安定になる)、思春期へと進んでいく。この時期の、言うまでもなく最大かつ最重要の課題は、「同一性の確立」である。

 「私はこうありたい」という(自己概念)。「現実に私はそれをしている」という(現実自己)。この両者が一致した状態を、「同一性」という。

 児童期の勤勉性と同一性の確立について、エリクソンは、別個のものと考えているようだが、実際には、両者の間には、連続性がある。子どもは自分のしたいことを発見し、それを夢中になって繰り返す。それを勤勉性といい、その(したいこと)と、(していること)を一致させながら、自我の同一性を確立していく。

 自我の同一性の確立している子どもは、強い。どっしりとした落ち着きがある。誘惑に対しても、強い抵抗力を示す。が、そうでない子どもは、いわゆる「宙ぶらりんの状態」になる。心理的にも、たいへん不安定となる。誘惑にも弱くなる。「タバコを吸ってみないか?」と声をかけられると、「うん」と言って、それに従ってしまう。断ることによって仲間はずれにされるより、そのほうがよいと考えてしまう。

 こうした傾向は、青年期までに一度身につくと、それ以後、修正されたり、訂正されたりということは、ほとんどない。

●同一性の3本柱

 私が「私」であるためには、3つの柱が必要である。

(1)(したいこと)を、現実に(している)という実感、つまりは自我の同一性。
(2)「いつも、私は、私でいられる」という連続性、つまり一貫性。
(3)他者との関係で、いつも良好な人間関係をもつことができるという社会性。

 「したいことをする」という姿勢の中から、夢や希望、それに目標が生まれる。自分の描いた自己概念と、現実の自分が一致している。それが「私」でいるための第一条件
ということになる。

 つぎに、どんなばあいも、私は、自分でいられる。動じない。それが「私」ということになる。

 また「私」は、いつも、社会というカガミの中で、映し出される。そもそも社会性をもたない「私」は、私ではないということになる。

 が、この自我の同一性は、成長過程において、さまざまな危険に立たされる。順にそれらを考えてみる。

●同一性の危機(1)

 万引き、自転車盗、薬物濫用、暴走、家庭内暴力、校内暴力、性非行、無断外泊、いじめを、非行という(会津若松警察書)。子どもは、(自分のしたいこと)と、(現実にしていること)の間に遊離感を覚えたとき、無意識のうちにも、その距離を、縮めようとする。子どもの耐性にもよるが、それが一定の限界(個人差は当然ある)を超えたとき、子どもの自我の同一性は、危機に立たされる。

●夢・希望・目的(2)

 夢・希望・目的は、子どもを伸ばす、三種の神器。これら夢・希望・目的は、(自分のしたいこと)と、(現実にしていること)が一致しているとき、あるいは、そこに一体感があるとき、そこから生まれる。「ぼくはサッカー選手になる」「私はケーキ屋さんになる」と。そしてサッカーの練習をしたり、ケーキを自分で焼いてみたりする。「プロの選手になる」とか、「パン屋さんになる」とかいう目的は、そこから生まれる。

 ただ残念なことにこんな調査結果もある。
子どもを伸ばす、三種の神器といえば、夢、目的、希望。しかし今、夢のない子どもがふえた。中学生だと、ほとんどが、夢をもっていない。また「明日は、きっといいことがある」と思って、一日を終える子どもは、男子で30%、女子で35%にすぎない(「日本社会子ども学会」、全国の小学生3226人を対象に、04年度調査)。

 が、これではいけない。自我の同一性どころではないということになる。子どもの夢を大切に、それを伸ばすのは、親の義務と、心得る。

●子どもの忍耐力(3)

 同一性が危機に立たされると、子どもは、それを修復しようとする。(自分のしたいこと)を、別のものに置きかえたり、(現実にしていること)を、修正しようとしたりする。あるいは「したくないが、がんばってやってみよう」と考えたりする。ここで登場するのが、忍耐力ということになる。子どもにとって、忍耐力とは、(いやなことをする力)をいう。この忍耐力は、幼児期までに、ほぼ完成される。

●同一性の崩壊(4)

 同一性を支えきれなくなると、そこで同一性の崩壊が始まる。子ども自身、自分が何をしたいか、わからなくなってしまう。また何をしてよいのか、わからなくなってしまう。「私は何だ」「私はだれだ」と。「私はどこへ行けばよいのか」「何をすればよいのか」と。それは「混乱」というような、なまやさしいものではない。まさに「自己の崩壊」とも言うべきもの。当然、子どもは、目的を見失う。

●顔のない自分(5)

 同一性が崩壊すると、いわゆる(顔のない自分)になる。で、このとき、子どもは、大きく分けて、二つの道へと進む。(1)自分の顔をつくるため、攻撃的かつ暴力的になる(攻撃型)。(2)顔のない自分のまま、引きこもったり、カラに閉じこもったりする(逃避型)。ほかに、同情型、依存型、服従型をとる子どももいる。顔のない自分は、最悪のケースでは、そのまま自己否定(=自殺)へとつながってしまう。

●校内暴力(6)

 暴力的な子どもに向かって、「そんなことをすれば、君がみなに嫌われるだけだよ」と諭(さと)しても、意味はない。その子どもは、みなに嫌われ、怖れられることで、(自分の顔)をつくろうとする。(顔のない自分)よりは、(顔のある自分)を選ぶ、。だからみなが、恐れれば、怖れるほど、その子どもにとっては、居心地のよい世界となる。攻撃型の子どもの心理的のメカニズムは、こうして説明される。

●子どもの自殺(7)

 おとなは、生きるのがいやになって、その結果として、自殺を選ぶ。しかし子どものばあいは、(顔のない自分)に耐えきれず、自殺を選ぶ。自殺することによって、(自分の顔)を主張する。近年ふえているリストカットも、同じように説明できる。リストカットすることで、自分を主張し、他人からの注目(同情、あわれみなど)を得ようとする。「贖罪(しょくざい)のために、リストカットする」と説く学者もいる(稲富正治氏ほか)。

●自虐的攻撃性(8)

 攻撃型といっても、2つのタイプがある。外に向って攻撃的になる(校内暴力)と、内に向って攻撃的になる(ガリ勉、猛練習)タイプ。「勉強しかしない」「勉強しかできない」「朝から寝るまで勉強」というタイプは、後者ということになる。決して、勉強を楽しんでいるのではない。「勉強」という場で、(自分の顔)をつくろうとしていると考えるとわかりやすい。近年、有名になったスポーツ選手の中には、このタイプの人は少なくない。

●自我の同一性(9)

 (子どもがしたがっている)ことに、静かに耳を傾ける。そしてそれができるように、子どもの環境を整えていく。そうすることで、子どもは、(自分のしたいこと)と、(自分がしていること)を一致させることができる。これを「自我の同一性」という。この両者が一致している子どもは、夢や希望もあり、当然、目的もあるから、見た目にも、落ちついていて、どっしりとしている。抵抗力もあるから、誘惑にも強い。

●心の抵抗力(10)

 「私は〜〜をしたい」「ぼくは〜〜する」と、目的と方向性をしっかりともっている子どもは、心の抵抗力も強い。外部からの誘惑があっても、それをはねのける。小学校の高学年から中学校にかけては、その誘惑が、激増する。そうした誘惑をはね返していく。が、同一性が崩壊している子どもは、生きザマが、せつな的、享楽的になるため、悪からの誘いがあると、スーッとその世界に入ってしまう。

●夢や希望を育てる(11)

 たとえば子どもが、「花屋さんになりたい」と言ったとする。そのとき重要なことは、親は、それに答えて、「そうね、花屋さんはすてきね」「明日、球根を買ってきて、育ててみましょうか」「お花の図鑑を買ってきましょうか」と、子どもの夢や希望を、育ててやること。が、たいていの親は、この段階で、子どもの夢や希望を、つぶしてしまう。そしてこう言う。「花屋さんも、いいけど、ちゃんと漢字も覚えてね」と。

●子どもを伸ばす三種の神器(12)

 子どもを伸ばす、三種の神器が、夢、目的、希望。しかし今、夢のない子どもがふえた。中学生だと、ほとんどが、夢をもっていない。また「明日は、きっといいことがある」と思って、一日を終える子どもは、男子30%、女子35%にすぎない(「日本社会子ども学会」、全国の小学生3226人を対象に、04年度調査)。子どもの夢を大切に、それを伸ばすのは、親の義務と、心得る。

●役割混乱(13)

 子どもは、成長するにつれて、心の充実をはかる。これを内面化というが、そのとき同時に、「自分らしさ」を形成していく。「花屋さんになりたい」と言った子どもは、いつの間にか、自分の周囲に、それらしさを作っていく。これを「役割形成」という。子どもを伸ばすコツは、その役割形成を、じょうずに育てていく。それを破壊すると、子どもは、「役割混乱」を起こし、精神的にも、情緒的にも、たいへん不安定になり、混乱する。

●思考プロセス(回路)(14)

 しかし重要なのは、「思考プロセス」。幼いときは、「花屋さんになりたい」と思ってがんばっていた子どもが、年齢とともに、今度は、「看護婦さんになりたい」と言うかもしれない。しかし幼いときに、花屋さんになりたいと思ってがんばっていた道筋、あるいは思考プロセスは、そのまま残る。その道筋に、花屋さんにかわって、今度は、看護婦が、そこへ入る。中身はかわるかもしれないが、今度は、子どもは、看護婦さんになるために、がんばり始める。

●進学校と受験勉強(15)

 たいへんよく誤解されるが、「いい高校」「いい大学」へ入ることは、一昔前までは、目的になりえたが、今は、そういう時代ではない。学歴の権威を支える、権威主義社会そのものが崩壊してしまった。親は、旧態依然の考え方で、「いい大学へ入ることが目的」と考えやすいが、子どもにとっては、それは、ここでいう目的ではない。「受験が近いから、(好きな)サッカーをやめて、受験塾へ行きなさい」と子どもを追うことで、親は子どもの夢をつぶす。「つぶしている」という意識すらないまま……。

●これからはプロの時代(16)

 これからはプロが生き残る時代。オールマイティなジェネラリストより、一芸にひいでたプロのほうが、尊重される。大手のT自動車の面接試験でも、学歴不問。そのかわり、「君は何ができるか?」と聞かれる時代になってきている。大切なことは、子どもが、生き生きと、自分の人生を歩んでいくこと。そのためにも、子どもの一芸を大切にする。「これだけは、だれにも負けない」というものを、子どもの中につくる。それが将来、子どもを伸ばす。

●大学生の問題(17)

 現在、ほとんどの高校生は、入れる大学の入れる学部という視点で、大学や学部を選んでいる。もともと、勉強する目的すらもっていない。そのため、入学すると同時に、無気力になってしまったり、遊びに夢中になってしまう大学生が多い。燃え尽きてしまったり、荷おろし症候群といって、いわゆる心が宙ぶらりんになってしまう子どもも多い。当然、誘惑にも弱くなる。

●自我の同一性と役割形成(18)

 子どもをまっすぐ伸ばすためには、(子どもがしたがっていること)を、(現在していること)に一致させていく。そしてそれを励まし、伸ばす。親の価値観だけで、「それはつまらない仕事」「そんなことは意味がない」などと、言ってはいけない。繰りかえすが、子どもが、「お花屋さんになりたい」と言ったら、すかさず、「それはすてきね」と言ってあげる。こういう育児姿勢が、子どもを、まっすぐ伸ばす基礎をつくる。

【終わりに……】

●『子どもは人の父』(ワーズワース)

 このように現在、幼児教育が、教育の分野のみならず、医学(大脳生理学)、心理学の3方向から、見直され始めている。「幼児だから幼稚」「子どもだから幼稚」という偏見と誤解が、いまだにのさばっているのは、残念としか言いようがない。むしろ事実は逆。
 幼児時代を「幹」とするなら、それにつづくもろもろの時代は、その「枝葉」にすぎない。かつてイギリスの詩人、ワーズワース(1770〜1850)は、こう歌った。

 空に虹を見るとき、私の心ははずむ。
 私が子どものころも、そうだった。
 人となった、今もそうだ。
 願わくば、私は歳をとって、死ぬときもそうでありたい。
 子どもは人の父。
 自然の恵みを受けて、それぞれの日が
 そうであることを、私は願う。

 つまり『子どもは、人の父(A Child is Father of the Man)」と。この言葉のもつ重みを、もう一度、心にしっかりと刻みたい。



注※1 エリクソン…エリク・ホーンブルガー・エリクソン(1902−1994)は、発達心理学者、精神分析家。「アイデンティティ(自我の同一性)」の概念を提唱したことで知られる。ここではエリクソンの心理発達段階論を取りあげた。エリクソンは、心理社会発達段階について、幼児期から少年期までを、つぎのように区分した。(1)乳児期(信頼関係の構築)(2)幼児期前期(自律性の構築)(3)幼児期後期(自主性の構築)(4)児童期(勤勉性の構築)(5)青年期(同一性の確立)
注※2 SAT…Critical Reading、Writing、Math が、それぞれ200点から800点の表示、合計2400点満点で評価される。
注※3 インプリンティング…(すりこみ imprinting)とは、刻印づけのこと。コンラート・ローレンツの研究で世界に知られるようになった。
注※4 九州大学・吉田敬子・母子保健情報54・06年11月)


浜北市少年育成会(1999・1月)
湖西市岡崎幼稚園
富士市リズム幼稚園
埼玉県岩槻市リズム幼稚園
埼玉県川口市リズム幼稚舎
岐阜市教育委員会・少年団体指導者育成会(99年)
県西部教育委員会・幼稚園・小学校教諭三市七町合同指導研修会(99年)
浜松市豊西幼稚園
三ケ日尾奈小学校
舞阪幼稚園
浜松市市立幼稚園PTA連合会総会(99年)
テレビ寺子屋(計4回)
ヤマハ音楽教室講師指導会
引佐町田沢小学校
浜北市浜名中学校
雄踏保育所
雄踏町立幼稚園
湖西市岡崎中学校区小中学校合同講演会
白州賀小学校
上阿多古公民館
初生小学校
三ヶ日町平山保育園
豊田北部幼稚園
三ケ日保育園
大阪市第4区教育委員会私立幼稚園協会
浜北市中瀬青少年育成会
引佐町保育所連絡会
掛川市徳育保健センター
豊岡村教員研修会
普済寺幼稚園
雄踏小学校
浜松市乳幼児医療無料化運動の会
南庄内幼稚園
天竜市母親クラブ連絡協議会
大阪市育和学園幼稚園
佐鳴台中学校区・佐鳴台小学校小中学校合同講演会
佐鳴台公民館子育て教室
浜北市北部中学校
浜北市女性の会
豊岡北幼稚園
北庄内幼稚園
引佐町井伊谷小学校
豊岡村村役場親和会
有玉小学校
中日新聞・湖西市・講演会
佐賀県「教育ルネッサンス21」推進協議会、教員研修会
二俣小学校・中学校小中学校合同講演会
浜北青年会議所・父親の会
新居小学校PTA家庭教育学級
瑞雲保育園
開成中学校区小中学校合同講演会
南部中学校区小中学校合同講演会
磐田市市立幼稚園協会(7園小中学校合同)
静岡県教育委員会・西部(33市町村)家庭教育指導者研究協議会・基調講演
浅羽町立幼稚園協会
浜北市青年会議所主催・教育シンポジウム基調講演
浜松市女性教師の会「さつき会」
浜松市立蒲小学校
湖東中学校区小中学校合同講演会
篠ケ瀬幼稚園
天竜・竜川幼稚園
三ヶ日町教育委員会三ヶ日町校区講演会
蜆塚幼稚園
豊岡村南小学校
磐田市立中部中学校区小中学校合同講演会
竜洋町地区四園合同講演会
愛知万博名古屋市パビリオン懇談会メンバー
東部中学校区POB健全育成会
静岡市梨花幼稚園(01年)
袋井市教育委員会
島田市青年会議所
浜松市市立幼稚園PTA連合会総会
三ヶ日町教育委員会子育て教室
大阪市育和学園幼稚園(02年)
蒲幼稚園
浜松市立与進小学校
有玉幼稚園
都築保育園
大福寺保育園
浜松市南部公民館
浜北市北浜南小学校
浜北市内野小学校
国立身体障害者リハビリセンター(埼玉県所沢市)
伊平小学校
富士市・田子浦小学校(中学校)
蜆塚幼稚園(02)
愛知県豊田市立幼稚園PTA連絡協議会
浜松医療センター内保育園
五島小学校
静岡市梨花幼稚園(02年)
島田市立第四保育園
浜松市立砂丘小学校
愛知県尾張旭市教育委員会
静岡市役所
富塚学園湖東幼稚園
上島小学校
尾奈小学校・幼稚園
新居・舞阪・雄踏・公立保育園保育士会
静岡市梨花幼稚園(03年度)
川根小学校教職員研修会
浜松市東部公民館(03)
浜松市南部公民館(03)
富士市市立幼稚園PTA連合会(合同)
北浜東中学校区(小学校合同)
愛知県西枇杷島家庭教育推進協議会
三ヶ日町都筑保育園(03)
浜北市・内野小学校(03)
入野小学校
豊岡小学校
入野中学校区健全育成会
金指小学校
湖西市教育委員会(家庭学級)
富塚中学校区(小学校)合同健全育成会
名古屋市・愛知県中小企業会館(全家研)
愛知県稲沢市・福祉会館(全家研)
江西中学校区(浅間小学校)健全育成会
静岡県教職員組合浜松支部
愛知県岩倉市(全家研)
浜北市公立幼稚園PTA連絡協議会
奥山小学校
天竜中学校区健全育成会(天竜中、中ノ町小、和田小、和田東小、合同)
三重県紀伊長島町PTA連絡協議会
愛知県立田村教育委員会
周智郡森町教育委員会
湖西市・鷲津小学校区教員研修会
細江町教育委員会「教育のつどい」
細江町中川小学校
篠が瀬幼稚園(04)
遠鉄不動産
磐田郡豊岡北部小学校
鷲津小学校(04)
菊川町・河城小学校
和田東小学校
浜北市立北浜南小学校
平和幼稚園
旭ヶ丘幼稚園
竜洋町・竜洋中学校
相良町・相良小学校
静岡市・清水庵原・健全育成会
静岡県教職員組合静岡支部
村櫛小学校
蜆塚幼稚園(04)
磐田市・田原小学校
和田東小学校(2)
掛川市・倉真小学校
愛知県・旭町・小渡小学校
湖西市・鷲津中学校
平和幼稚園(2)
旭ヶ丘幼稚園(2)
静岡市・梨花幼稚園(05)
豊田町立豊田南小学校
新居町教育委員会
浜松学院大学附属幼稚園
上島小学校(05)
浜松市中部中学校区・健全育成会
みどり保育園
鷲津幼稚園
有玉南小学校
中瀬小学校
古人見幼稚園
静岡市・南中学校区健全育成会
浜北市・北浜小学校
磐田市・竜洋公民館(竜洋中学校にて)
新居町教育委員会事務局・生涯学習係
引佐町総合事務所健康福祉課健康推進グループ
静岡市清水区(健全育成会)
平和幼稚園(3)
旭ヶ丘幼稚園(3)
袋井市教育委員会
湖東幼稚園(2)
静岡県教職員組合田方支部
蒲幼稚園
竜洋町教育委員会・家庭学級講座
引佐町・寿大学
湖西市白須賀幼稚園
引佐町・健全育成会
芳川小学校
磐田市・公立幼稚園(24園)合同PTA連絡協議会
高台中学校区(4校)&北部中学校区・合同PTA連絡協議会+健全育成会
焼津市・焼津中学校区
井伊谷小学校
森町・泉陽中学校

はやし浩司 講演活動 はやし浩司 講演 はやし浩司 プロフィール はやし浩司 講演記録 はやし浩司 紹介 はやし浩司 講演 は
やし浩司 自己紹介 はやし浩司 講演 講演 公演 はやし浩司 作品 講演評価 講演 評価 はやし浩司 講演 口コミ 評判 自己
紹介 はやし浩司とは はやし浩司の記録 幼児教育 教育評論 はやし浩司 教育論 はやし浩司 講演内容 講演評価 講演記録 は
やし浩司 講演実績 はやし浩司 実績