はやし浩司

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こんなふうに、考えたらどうかな?
はやし浩司



皆さんへ、
困ったり、いやなことがあったら、
このページを開いて、読んでみてください。
きっと、何かのヒントになりますよ。


たった一度の人生だから

たった一度しかない人生だから、思う存分、生きてみようよ。
海は広いんだ、空は広いんだ、宇宙は、もっと広いんだ。
だれにも遠慮することは、ない。何も恐れることはない。
心を解き放(はな)とうよ。
海に向かって、空に向かって、宇宙に向かって。
体はあとからついてくる。

でもね、自由に生きるということは、そんなに楽なことではないよ。
「自由」というのはね、もともと「自らに由(よ)る」という意味だよ。
自分で考えて、自分で行動して、そして自分で責任をとるということ。
だから自由でいるということは、とってもきびしいことだよ。

ちっぽけな肩書きや地位に満足してはいけないよ。
名誉や名声を先に求めてはいけないよ。
そんなことをすれば、君の人生は、見苦しくなるだけ。
つまらなくなるだけ。
今やるべきことを、懸命にやろう。
それでいいのさ。
人がどう思うと、そんなこと気にしてはいけない。
君の人生は、どこまでいっても、君のもの。
だれのものでもない。だから思う存分、生きてみようよ。

君を判断するのは、君自身だよ。ほかのだれでもない。君自身だよ。
そういう意味でもね、自由に生きるということは、孤独なことだよ。
勇気がいることだよ。
でもね、結局はそのほうが、自分の人生を生きることになるんだよ。



成績

成績が悪かった、て?
そう……。いやなもんだね、成績って。
でもね、成績は、あくまでも勉強について、だよ。
君の価値とはまったく関係ないよ。
だから大切なことは、
成績が悪いからといって、
自分の価値まで否定してはいけないということ。
君は君だしね。
まあ、また、やってみようよ。
まだまだ次があるからね。
めげないでさ。
いちいち気にしていたら、
人生、つまらないよね。
……そう、ぼくなんか、
今、成績つけられたら、
ひどい成績だと思うよ。
老人度……82点
ボケ度……90点
嫌われ度……98点
……なんてね。笑った?
笑って、先へ進もうよ。



悩み

悩みにも、二種類あるよ。
どうしようもない悩みと、
何とかなる悩みだよ。
どうしようもない悩みは、
あきらめようよ。しかたないもん、ね。
でもね、何とかなる悩みは、
……むずかしいね。
ぼくにも、わからない。
だってね、ぼくはね、
そういう悩みを、山のように
もっているからね。
ありすぎて、
どうしたらいいか、
わからないでいる。



810年後

君がいつか、おとなになり、結婚したとするだろ。
そして二人の子どもをもったとするだろ。
そしてその二人の子どもが、
またおとなになって、結婚したとするだろ。
そしてまた二人ずつの子どもをもったとするだろ。
そうすると、ね、27代目には、君の子孫は、
1億3000万人を超えるんだよ。
今の日本の人口とほぼ、同じになるというわけ。
わかるかな。そしてね、一世代を30年で
計算するとね、つまり30かける27で、
810年後には、そうなるんだよ。
たった810年後には、日本中が君の子孫になるというわけ。
すごいことだね。
……こう考えると、「自分だけは」とか、
「自分の子どもだけでも」と考えることが、
いかにつまらないことか、わかるよね。
ときどきは、そういうふうに考えてみてごらん。
世界が、ぐんと広くなるよ。



正直に言ってみようよ

言いたくないことも、あるさ。
かくしたいことも、あるさ。
だまっていたいことも、あるさ。
ウソをつきたいことも、 あるさ。
知られたくないことも、あるさ。
でもね……。
正直に、言ってみようよ。
勇気がいることだけれど、
思い切って、言ってみようよ。
つらいし、苦しいし、いやかもしれないけれど、
正直に、言ってみようよ。
するすると、ね。
……
ずっと、ずっと、心が軽くなるよ。



いやだったら……

いやだったら、「いやだ」って、
言えばいんだよ。
無理することないよ。
でもね、一つだけ、
こんなことに注意してよ。
君の「いや」は、わがままではないか、と。
もし、そうなら、君の「いや」には、
意味がないよ。
その「いや」は、よくないよ。



なくすもの

おとなになるにつれてね、
なくすものも、あるんだよ。
何だと思う?
それはね、
、感動と、純粋な心だよ。
たとえば虹を見たときね、
君は、ワーッて、歓声をあげるよね。
でもね、おとなになると、
そういうふうに感動しなくなるよ。
とってもさみしいことだけれどね。
それにね、
純粋な心もなくなるよ。
とってもさみしいことだけれどね。
でもね、
君たちは、大切にしようね。
いいか、よく「子どもっぽい」と
笑う人がいるだろ。
しかしね、
子どもっぽいということは、
とてもすてきなことなんだよ。
すばらしいことなんだよ。
だから恥ずかしく思うことはなんだよ。
いつまでも、いつまでも、
感動と、純粋な心を大切にしようね。
おとなにんるとき、
なくしちゃあ、だめだよ。
ワーズワースという人は、
こんな詩を書いているよ。

子どもは人の父

空に虹を見るとき、
心ははずむ。
私が子どものころもそうだった。
おとなとなった、今もそうだ。

願わくば私は、
歳をとって、死ぬときも、
そうでありたい。
子どもは人の父。
自然の恵みを受けて
それぞれの日々が、
そうであることを、
私は願う。



君の価値

君の価値は君が一番よく知っている。
だから、ね。だれも認めてくれなくても、
気にしてはだめだよ。
大切なことは、だれも認めてくれなくても、
自分をそまつにしないこと。
ぼくたちは、いつでも、どこでも、
気高(けだか)く生きようよ。
ぼくは世界中で、ただ一人。
君は世界中で、ただ一人。
ぼくは世界中で、最高の人間。
君は世界中で、最高の人間。
これは事実だよ。



希望

人は、悪いこともするけれど、
努力によって、
神様のような人にもなれる。
それが「希望」だってさ。
みんな天使のような人に
なってしまったら、
この世界、つまらないよね。
いろんな人が
いろんなドラマを展開するから、
この世界、おもしろいんだよ。
聖書の中の説話だけど、
ぼくの好きな説話だよ。



バカな人

バカな人は、賢い人にかみつくよ。
しかしね、賢い人は、バカな人を
相手にしないよ。無視するよ
それがバカな人と、賢い人の違いだよ。



荷物をもってあげようよ

お母さんが、買い物から帰ってきたよ、ね。
お母さんは、重い荷物をもって いるよね。
そういうとき、君はどうしてる?
だまって見ている?
知らないフリをする?
いけないよね。
そういうときはね、お母さんの荷物を
もってあげようよ。
きっとね、君はね、あとで、胸の中が
スーッとするのを感ずるよ。
ウソじゃないよ。本当だよ。
一度、ためしてみてごらん。
本当に、胸の中が、スーッとするよ。



将来

10年後の君は、どうなっているかな?
20年後の君は、どうなっているかな?
そんなことを考えると、いろいろ不安になるかもしれないね。
でも、心配、いらないよ。
きのうがあって、今日があるように、
必ず明日があるよ。
そして明日があるように、
10年後の君はいるよ。
20年後の君はいるよ。
だからそんな先のことは心配しないこと。
今できること。今しなければならないこと。
それを一生けんめいに、しようよ。
それでいいんだよ。
明日になれば、明日のことはわかるから、ね。
今日一生けんめいしておけばね、
明日のことが楽しみになるよ。



自分の力で生きようよ

神様や仏様に祈って、
それで自分の願いをかなえようという人がいるよね。
それぞれの人が、それぞれの思いをもって、
真剣にそう願っているのだから、
ぼくには、何とも言えないけど、
君たちは、自分の力で生きようね。
だれかに助けてもらうとね、
何かを成しとげたとき、
喜びが半分になってしまうよ。
「神様のおかげで、1等賞をとりました」と言うのは、
どこか、さみしいね。
失敗しても、1等賞がとれなくても、
君は君。いいじゃない。
それで……。



願い事

ぼくもね、実のところ、子どものころ、
よく神様に願いごとをしたよ。
でもね、「原爆の少女、偵子(さだこ)」を
読んでから、考え方が変わったよ。
「ぼくより、ずっと真剣に祈った人がいる」
「ぼくよりずっと、神様の力を必要としている人がいる」って、
そんなふうに考えたら、
もう神様や仏様に向かって、
「〜〜してください」などとは、
祈れなくなってしまった。
そのかわり、
「ぼくよりずっとあなたの力を必要としている人がいる。
もしあなたに力があるなら、ぼくはいいから、
そういう人のために、あなたの力を使ってください」と
思うようになった。つまりね、
それからは、神様や仏様には、
願いごとをしなくなったというわけ。
これはぼくの個人的な意見だよ。
君は君で、考えればいいよ。



地球

知っているかな。
太陽を直径15センチのボールにたとえるとね、
地球はそこから10メートル離れたところにある、
直径0・5ミリ(1ミリの半分)の大きさの玉なんだよ。
宇宙船で太陽系を飛んでいてもね、
地球に気がつく人はいないかもしれない。
地球はそれほど小さい……?
目の前には、砂丘の砂の数ほどの太陽があるからね。
ぼくは「人間」を考えるとき、
いつもこのことを頭におくよ。
でもね、だからといって、
「人間はつまらない」と言っているのではないよ。
誤解しないでね。
ときどき、そういうふうに、
ものごとは宇宙からみた視点でかんがえるといいということ。
そうするとね、人間のことがよくわかるよ。



時の流れ

時の流れは風のようなものだよ。
どこからともなく吹いてきて、
またどこかへ去っていく。
つかもうとしても、つかめないよ。
そしてね、
風は時に強く、
また時に弱く、止まるときもあるよ。
そういうときはね、
また風が吹き始めるのを待つんだよ。
あせってもしかたないもん、ね。
時の流れは、そういうものだよ。



友だち

無理して、みんなと仲よくしようなどと、
思わなくてもいいんだよ。
英語のことわざにもね、
「二人の人に、同時によい顔はできない」
というのがあるよ。
気楽にいこうよ。
気楽に考えようよ。
無理して、いい子ぶることはないよ。
そんなことをしていると、
疲れるもんね。
でもね、一つだけ、お願いがあるんだ。
それはね、君のまわりに、
友だちがいなくて、
さみしそうにしている人はいないかな?
もし、いたらね、その人とは
仲よくしてあげてね。
「こんにちは」とか、「遊ぼうよ」と
声をかけてみてあげてね。
それはとっても、大切なことだよ。
それは、とっても楽しいことだよ。
このお願いだけ聞いてくれるなら、
あとは、無理しなくてもいいよ。



男と女

「男だから」とか、「女だから」とかいう言葉は、
まちがっているよ。
「男のくせに」とか、「女のくせに」とかいう言葉も、
まちがっているよ。
そんなふうに考えている人がいたら、
「それはおかしい」と、言ってあげよう。
これからは、もう、そういう時代ではないよ。



チャレンジ精神

何にでも、チャレンジしていこうよ。
それでいい。結果はあとからついてくる。
ついてこないかもしれない。
気にすることはないよ。
まず、チャレンジ。
それでいい。



相手のこと

イギリスのことわざに、ね、
「相手は、自分が相手を思うように、自分を思う」というのが、あるよ。
つまりね、
君が、AさんならAさんを、「いい人だ」と思っていると、
Aさんも、君のことを、「いい人だ」と思っているということ。
君が、AさんならAさんを、「いやな人だ」と思っていると、
Aさんも、君のことを、「いやな人だ」と思っているということ。
そういう意味でね、人間の心は、カガミのようなものだね。

だからね、みんなと仲よくしたかったら、みんなのことを「いい人だ」と
思うようにするといいよ。そうするとね、みんなも、君のことを
「いい人だ」と思うようになるよ。やってみたら?



家族

家族を大切に、ね。
家族は、一緒に住むんだよ。
家族は、みんな、助け合うよ。
家族は、守りあうんだよ。
あのね、幸せは、ね。
そんなに遠くにあるんじゃ、ないよ。
君のそばにあって、
君に、見つけてもらうのを、息をひそめて、
そっと待っているんだよ。
君の、すぐそば、でね。
ほら、知っているかな?
ボームという人が書いた、
「オズの魔法使い」さ。
あの中でね、ドロシーという女の子と、
トトという犬が、虹の向こうにあるという
幸せを求めて、旅をするだろ。
そしてエメラルド・タウンをめざすんだ。
しかし、ね。
本当の幸せは、カンザスのいなかの、
自分の家の中にあることを
知るんだよ。
幸せっていうのは、
そういうもの。
わかった?
わかったら、家族を
大切にしようね。



偉い人

偉い人なんて、いないよ。
人間は、皆、平等だよ。
でもね、尊敬できる人はいるよ。
地位や、肩書きには関係なく、ね。
君のすぐそばにいるよ。
そういう人をさがしてみてごらん。
君だけが知っている、
君が尊敬できる人だよ。
必ず、君のすぐそばにいるよ。



仕事

人間に上下はないよ。
仕事にも上下はないよ。
君がしたい仕事。
君がしなければならない仕事。
君ができる仕事。
それをさがせばいい。
そして、ね。
一度それを見つけたら、
それを一生かかってするんだよ。
人が何と言おうが、
気にすることはない。
気にしてはだめだ。
君は君の道を信じて、
まっすぐ前に
進めばいい。



勉強部屋

勉強はね、一番したいところですればいい。
勉強部屋の机に向かってするなんて、
だれが決めたのかな?
そんなルールはないよ。
オーストラリアのぼくの友人は、
いつもベッドにねそべって、勉強していたよ。
そのほうが、よく考えられるからだって、さ。
つまりね、勉強には「形」はないの。
わかる?
だからしたいところで、したいようにすればいいんだよ。



消しゴム

ぼくは、よく「消しゴムは使わないほうがいい」と言うだろ。
それはね、まず、君たちに、
考えてから書く習慣を、身につけてほしいからだよ。
消しゴムと仲よしになるとね、
書いてから考えるようになるよ。
そうするとね、考えがまとまらなくなる。
それだけではないんだよ。
消しゴムと仲よしになるとね、
時間がうんと、ムダになるよ。
消しゴムばかり使っていてね。
まちがえたら、一本、線を引いて、
それで消したことにすればいい。
それにね、
消せばなおるという人生観、
いやだね。
人生というのは、
一度過ごしたら、
消せないんだよ。
だから、「いつか消そう」などというふうに、
思って生きてはいけないよ。
「いつか消せる」と思っても、
いけないのだよ。
いつも真剣勝負だよ。
だから、消しゴムとは、
仲よしにならないほうが、いいよ。



迷信

うらないや、まじないっていうのがあるね。
ああいうのは、みんなウソだよ。インチキだよ。
信じちゃ、だめだよ。ああいうのを信ずるとね、
自分が自分でなくなってしまうよ。
いつの間にか、ね、
自分で考えられなくなってしまうよ。

ぼくが神様ならね。
あるいは仏様でもいい。
いちいちみんなのことを、
そこまでこまかく、気にしないよ。
めんどうだもん。

自分の未来や運命は、自分で決めるものだよ。
だれでもない、自分自身が決めるんだよ。わかった?



大切なもの

生きるときに大切なものは、
自由と、平等と、正義さ。
この三つは、守ろうね。



やさしさ

ほかの人を喜ばすことが、
自然な形で、できる人を、
やさしい人と、言うんだよ。
君はどうかな?
それができるかな?
方法は簡単だよ。
何かを買うときでもね、
「これがあったら、
パパが喜ぶだろう」
「これがあったら、
ママが喜ぶだろう」と、
考えて、買えばいいんだよ。
そうすれば、
君も、そのやさしい人に
なれるよ。

 

邪悪なもの

心がゆがんでくるとね、
邪悪なものに、興味をもつようになるよ。
「殺す」「命」「悪魔」「戦争」とか、
そういう言葉にひかれるようになるよ。
それは病気のようなものさ。
心の、ね。
だから、もし君が、そういうものに、
ぐんぐんと心がひかれたら、ね、
それは君の心が、病気になり始めたということ。
風邪をひいて、熱を出すように、ね。
そういうときは、心を休めよう、よ。
無理をすることはないよ。
そして、ね。
少しは自分と戦って、
そういうものから、遠ざかるようにしようね。
でないと、心というのは、
もっと、もっとゆがんでくるよ。
病気は、どんどんと重くなるよ。



悲しくなったら……

悲しくなったら、
空を見て、
星を見て、
大声で泣けばいい。
ぼくは、いつも
そうしてきた。
広い空はね、
きっと
君の
悲しみを、
なぐさめてくれるよ。



家庭

君は、どこで心を休めているのかな?
家の中。そう家の中だよね。
でも、その家の中のどこかな?
居間かな? 台所かな?
「トイレの中」と言った人もいたよ。
「お風呂の中」と言った人もいたよ。
あるいは「ふとんの中」と言った人もいたよ。

でもね、もし君が、家族のいる、
みんなの中が、一番安心できるとしたら、
それはすばらしいことだよ。
君は、すばらしい家族をもっているということ。
うらやましい、ね。
もしそうなら、君は、君の家族を、
大切にしたらいいよ。
自信をもって、ね。



まじめな人

言われたことを、しっかりとする人のことを、
まじめな人と思っている人がいるよね。
しかしそれは誤解だよ。
まじめな人というのはね、自分で決めたことを、
しっかりと守れる人のことをいうよ。
他人に言われたことをするのではない。
自分で決めたことを、だよ。
人が見ていようが、見ていまいが、
そういうことは関係ないよ。
あくまでも自分の問題だよ。
まじめか、どうかということは、ね。
だから、まじめな人になるというのは、
実は、とってもきびしいことなんだ。

ぼくはどんな寒い日でも、風が強い日でも、
自転車で仕事に通っているよ。
健康のためだけど、ね。
そういう意味では、ぼくも、結構、まじめな人だよね。
多分……?



約束

簡単に約束はしないこと。
そのかわり、
約束をしたら、必ず守ること。
どんなことでも、ね。
約束って、本当のところ、
とても重いものだよ。
苦しいものだよ。
だから、
簡単に約束はしないこと。
  




心を解き放とうよ!
空に向かってね。
モヤモヤしたら……。
重苦しく感じたら……。
行きづまりを覚えたら……。
体はあとから、ついてくるって、
昔、ぼくの友人が、
いつも、そう言っていたよ。



考えること

考えることは、もともと苦しいことだよ。
だからたいていの人は、考えることを
無意識のうちにも、避けようとする。
めんどうだし、ね。
しかし考えるから、人間の、人間としての
価値が、生まれるのだよ。
昔、パスカルという人も、
「考えるところに、人間の偉大さがある」
と、言ったよ。

そうそう、ペラペラと調子のよいことを、
しゃべる人がいるよね。
ああいう人は、本当は何も考えていないよ。
ただ頭の中の情報を、適当に加工して、
それを言葉にして、しゃべっているだけ。
考えているんじゃ、ないんだよ。

いいかな、考えるということと、
情報を加工して外に出すということは、
まったく別のことだよ。
わかった? 



本物を、ね

本物を見ようね。
本物を聞こうね。
絵でも、音楽でも、何でも、だ。
ニセモノばかり見たり、聞いたりしているとね、
君自身まで、ニセモノになってしまうよ。
美術館へ行こうよ。
コンサートに行こうよ。
でもね、もっと大切なことは、
図書館へ行くことだよ。
図書館にはね、
本物が、山のように、あるよ。
だから、「本」というのかな?
これは、シャレかな?



正直に生きようよ

いやだったら、いやだと言おうよ。
できなかったら、できないと言おうよ。
飾ることはないよ、ね。
ウソをつくことはないよ、ね。

自分を飾れば飾るほど、疲れるよ。
ウソをつけばつくほど、疲れるよ。
でも、それだけでは、すまないよ。

飾れば飾るほど、見苦しくなるよ。
ウソをつけばつくほど、見苦しくなるよ。

英語にも、「正直こそ、最善」ということわざが、あるよ。
何でもね、正直であることが、一番いいということさ。
だから、
……飾ろうかとか、ウソをつこうかと迷ったら、
この言葉を思い出してよ。
そうすれば、おのずと答えが出てくるよ。
そして、ね。
思い切って正直に、自分を表現してみてごらん。
思い切って正直に、話してみてごらん。
そうするとね、
心の中を、スーッと風が通るのを感ずるよ。
とっても気持ちのよい風が、ね。



バカなおとなたち

電車の中で騒ぐおとな
車の外にゴミを捨てるおとな
ツバを道路にはくおとな
排気ガスを平気で出すおとな
赤信号をつっ走るおとな
大声でどなりあうおとな
バカなおとなは、いくらでもいるね。
今、そういうおとなたちを、
しっかりと見ておくといいよ。
そういうおとなが、バカだとわかればわかるほど、
君は、賢い人になるということさ。

……そう、おとなになればなるほど、
バカになっていく人はいくらでもいるよ。
君はどうかな?



その人の価値

その人の価値は、友だちの数で決まるんだってさ。
友だちが多ければ多いほど、その人の価値があがるということだって。
アメリカ人の友人が、ぼくにいつもそう言っていた。

でもね、友だちを作るって、むずかしいね。
本当に、むずかしいね。
君はどうかな?



前に進もう

学校というところはね、ただ勉強するだけじゃ、ないんだよ。
学校というところには、友だちがいっぱい いるだろ。
そういう友だちを見ながらね、「人」の勉強をするところだよ。
どんな「人」がいて、どんなことをしているか、見てごらん。
たとえば、ね。

前に進んでいる人は、輝いているよ。
何でもいいんだ。どんなことでもいいんだ。
前に向かって努力している人は、すてきだよ。

君はね、そういう人を目標にするといいよ。
つまり、ね、「人」を見るときは、
前の人ばかり見ていけば、いいんだよ。
うしろの人を見ないこと。うしろを気にしないこと。
そして、ね。その人と一緒に、前に進めばいいんだよ。
学校というところは、そういうことも勉強するところだよ。



許して、忘れな

友だちとのことでね、
いやなことがあったら、
許しちゃいな。
忘れちゃいな。
あとは気にしない。

人間ってね。
同じレベルの人のことで、悩むものさ。
もしいやな人がいて、その人のことで悩んだら、
君自身も、その人と同じレベルということ。
わかるかな?

だったら、ね。その人を超えればいい。
そうすると、ね。その人との問題は、
解決するよ。

だって、ね。
君のほうが、その人の上になるんだもん。
動物園のサルが、君に向かって、
アッカンベーしても、君は気にしないだろ。
それと同じことだよ。

君が上になればなるほど、
相手のことが気にならなくなるよ。
そのためにも、ね。
許しちゃいな。
忘れちゃいな。
あとは気にしない。



勉強で苦しんでいる君へ

勉強って、いやなものだよ。
だから勉強が嫌いな、君は、ちっともおかしくない。
あんな勉強、好きな人のほうが、どうかしている。

それにね、
勉強ができるから、頭のいい人ということにはならない。
勉強ができないから、頭の悪い人ということにはならない。
勉強ができるから、すぐれた人ということにはならない。
勉強ができないから、劣った人ということにはならない。
勉強と君の価値は、まったく関係ないよ。
君は君だ。君の価値は、君が一番よく知っている。

だからね、
自分を信じて、自分の道を進むんだよ。
君にも、したいことがあるだろ。
君にも、できることがあるだろ。
それが君の価値になる。

今はまだ石に包まれて、光っていないかもしれないが、
いつか光り出す。宝石のように光り出す。
そういうときが必ずくるから、その日を信じて、
今は、その準備のとき。今は、勉強を通して、
じっくりと自分をさがしたらいい。
自分の中の宝石をさがしたらいい。

勉強ができないからといって、あせってはだめだよ。
失望したりしたりしてはだめだよ。
もともと勉強というのは、そういうものだから、ね。
ぼくらは、気楽に行こうよ。気楽に、ね。

そうそう英語ではね、こう言うよ。
テイク・イッツ・イージィってね。
「Take it easy!」と書くよ。
「気楽にしなさいよ」という意味さ。
いい言葉だね。



文を書こうよ

「考える」ということは、「文にまとめる」ということだよ。
だから、いつもどこかで、文を書いてみようよ。
文を書くことのいい点はね、同じことでは、悩まなくなることだ。
つまりね、一つの問題にぶつかったら、文を書く。
書いて、結論を出す。そうするとね、その問題では
もう悩まなくてすむようになる。つまり、ね。
時間をムダにしなくて、すむということさ。
これをしないとね、いつまでも同じ問題で
悩むことになるよ。

そうそう「考える」ということはね、
ちょうど、だれも歩いたことがない荒野を、一人で歩くようなものだよ。
いくら先へ進んでも、その前にまた別の道がある……。
でもね、それは、とってもスリリングなことだよ。
いつも新しい景色が、そこで待っていてくれる。
それはいわば、頭の中の冒険のようなものだよ。
ひょっとしたら、頭の中は、この宇宙よりも広いかもしれない。
君も、その冒険に乗り出してみてごらん。
おもしろいよ。



好きな人ができたらね……

好きだったら、「好き」って
言えばいいよ。
絶対に後悔しないよ。
言わないほうが、後悔するよ。
だけどね、一つだけルールがある。
相手の人が、「ノー」と言ったときはね、
さっと、引きさがること。
相手の人が、一番いいようにしてあげるのが、
恋なのさ。それが「本当に好き」という意味なのさ。
相手の迷惑になるようなことはしてはいけないよ。
いくら、フラれてもね。
……そういう気持ちでいるとね、
次には、もっとすてきな人が現れるよ。
そしてね、そのときは、うまくいくよ。



意地悪(いじわる)

ぼくも、いつも意地悪をされているよ。
何かを話しかけても、口をきいてくれない人もいるよ。
かわいそうな人だね。自分では、一人前のつもりでいるから。
そういう人に限って。ぼくはね、おもしろいから、その人に 
わざと あいさつをしてやるよ。そうするとね、ますます
ぼくを無視するよ。それがおもしろいのさ。
だって、そういうことをする人は、かわいそうな人だもんね。
心がせまいというか、住む世界がせまいというか。
ぼくは全然そういう人を相手にしてないのにね……。

もしいじめにあったら、そのときこそ、
自分が大きくなるときだと思えばいいよ。
大きくなって、大きくなって、その人を
乗り越えるのさ。それは簡単にできるよ。
だってね、意地悪する人というのはね、
もともとちっぽけな人間だから、ね。
ちっぽけな人間だから、人に意地悪をして喜んでいるのさ。



友だち

君を、前にひっぱっていく友だちがいるよ。
しかしね、君を、うしろへ、ひっぱっていく友だちも、いるよ。
君に、夢や希望を話し、君と一緒に歩こうとうする友だちが、いるよ。
しかしね、君に悪いことを教え、君と一緒に逃げようとする友だちも、いるよ。
賢い君は、もうわかるね。どちらの友だちが、本当の友だちか?
あとは、君自身の判断に従えばいい。

それからね。ここが大切なところだけれど、
君は、君の友だちを、前にひっぱっていく人になるんだよ。
そうするとね、君のまわりには、すてきな人が集まってくる。
それはとっても、すばらしいことだよ。



知恵

考えるから人間だよね。
しかしね、その考えることを、
悪いことに使う人がいるよ。
せっかく、すばらしい知恵をもちながら、ね。
そういう人は、知恵のゴミを、
社会にまき散らしているのさ。
かわいそうな人たちだけど、
自分では、それに気づいていない……
君にも知恵はあるだろ。
その知恵はね、
みんなのために使おうね。
せっかく、この宇宙に、
人間として生まれたんだから、ね。
たった一度の人生だから、ね。
大切に、その知恵を使おうね。



流行

マーク・ツウェィンという人を知っているかな?
「トム・ソーヤの冒険」という本を書いた人だよ。
彼がね、こんなことを言っているよ。
「皆と同じことをしていると感じたら、
そのときは自分が変わるべきとき」とね。
皆と同じことをするということは、
ぞれだけでも時間のムダだよ。

君は君の時間を、君のものとして生きる。
いいかな、皆と同じことをするというのは、
とても楽な生き方かもしれないけど、
本当はずるい生き方なんだよ。
自分に対して、ずるい生き方なんだよ。
だからね、流行には、できるだけ抵抗すること。
少したいへんかもしれないけど、
がんばってみてごらん。
「私は違う」「ぼくは違う」という生き方のほうが、
ずっとすてきだよ。



ごみは捨てない

毎日の積み重ねが、月になるよ。
月々の積み重ねが、年になるよ。
そしてね、その年が積み重なって
その人の人格になるよ。
むずかしいことではない。
簡単なことだよ。日々の積み重ねというのは、ね。
たとえばゴミを捨てない。
ツバをはかない。
人にウソをつかない。
お金やものを借りない、などね。
そういうことで人格が決まるよ。
ウソだと思ったらね、
車の窓から、タバコの吸いがらを
外へ捨てる人の顔をみてごらん。
ツバをはく人の顔を見てごらん。
その程度の顔しかしてないよ。
君たちも、ああいう人になりたくなかったら、
ゴミを捨てないこと。
たったそれだけのことだけど、
長い時間をかけて、「私」という君が
できるよ。



目標

したいことは、いっぱいもっていたほうがいいよ。
君にもあるだろ。したいことが……。
そのしたいことを懸命にすればいい。
結果はあとからついてくる。

それから目標はもったほうがいいよ。
君にもあるだろ、目標が……。
その目標に向かって、努力する。
それはとても大切なことだ。

ぼくにも、子どものころ、一つの大きな目標があった。
それはね、外国へ行くことだった。
今から思うと、ちっぽけな目標だったかもしれないけどね。
でも、ぼくが子どものころは、飛行機に乗ることすら、
夢のような話だった。本当だよ。だから外国へ行くということは、
たいへんなことだった。
でもね、ぼくはその目標を達成したよ。
ぼくが最初に、外国へ行ったのは、韓国だった。
あのときは、うれしかったよ。
本当にうれしかったよ。
今でもそのときの感激を忘れないよ。
目標というのは、そういうものだよ。
君の人生に、大きな喜びを与えてくれるよ。
それはとっても、すばらしいことだよ。



死後のこと

死んだあとも、
あの世があると
言う人がいるけど、
ぼくは、知らない。
見たことないもんね。
でもね、
あれば、楽しい、ね。
死んだあとも、またみんなに
会えるからね。
でも、本当に
あるのかな?
君は、どう思う?
それとも、
本当にだれか、
あの世を見たことが
あるのかな?



めざせ、プロ!

君はプロになる。
プロだ。
いいか、どんな道のプロでもいい。
「これだけは絶対、人に負けない」というのが、
プロ、だ。
そのプロをめざせ。

ぼくもね、幼児教育については、
自信があるよ。
ぼくはね、この道では、
絶対に、人に負けないよ。
だから、ね。
この世界では、いつも優越感を覚えるよ。
何というか、ずっと先を、走っているような優越感さ。
これは実に、楽しいことだよ。
人に認められるとか、認められないとか、
そういうことは全然、気にならないよ。
ぼくはぼくだし、ね。
プロというのは、そういうものではないのかな。

プロになるんだよ。
どんな道でもいい。
それは本当に楽しいことだから。



低俗な番組は見ないほうがいいよ

夜になると、低俗な人たちがテレビで騒いでいるね。
バラエティ番組という名前がついている、あれだよ。
意味もないことを、ギャーギャーと言ったり、騒いだりしている。
ああいう人たちはね、実際には頭の中はカラッポ。
自分の知っている情報を、右から左へと、適当に流しているだけ。
思いついたことを、ペラペラと話しているだけ。
ときどきもっともらしいことを言うけどね、たいていは、人の受け売り。
だからいくらああいう人の意見を聞いても、君たちのためにはならないよ。
時間をムダにするよ。人生をムダにするよ。

いやね、それだけではない。
ああいう番組を見れば見るほど、君たちも、愚かになるよ。
言い方や、しぐさまで、似てくるよ。

今度ね、ゆっくりと、ああいう番組に出てくる人を観察してみてごらん。
ぼくには、どう見ても、スーツを着たサルにしか見えない。
ぼくがおかしいのかな。それともテレビがおかしいのかな。
でも、少しだけ、冷静に考えて見てごらん。
君たちは、本当にああいうおとなになりたいかい。
本当にああいうおとなが、理想のおとなと思うかい。
できれば、一度、音を切って、見てみてごらん。
顔や口の動きだけを見てごらん。
ぼくの言っている意味がわかるはずだよ。



幸せの目標

幸福なんてものはね、
そんなに遠くにあるんじゃ、
ないんだよ。
君たちのすぐそばにあって、
君たちに見つけてもらうのを、
息をひそめて
静かに待っているんだよ。
「早く見つけてくれ」ってね。

何だと思う?
幸福って。
それはね、
「家族」だよ。
家族が、一番大切なものだよ。

家族にはね、
三つの役目がある。

(1)家族は助けあう。
(2)家族は守りあう。
(3)家族は理解しあう。

今日からね、大声で
こう言おうよ。
「私にとって、一番、大切なものは
家族です!」って。
「家族を一番大切にします!」って。
家族を大切にするということは、
とってもすばらしいことなんだよ。
そしてね、
それが結局は、
幸福の原点なんだよ。



賢明な人、愚(おろ)かな人

賢明な人はね、なくす前に、その価値に気づくんだよ。
しかしね、愚かな人は、なくしてから、その価値に気づくんだよ。
たとえば健康。たとえば時間。たとえば家族。

それからね、愚かな人とは、つきあってはダメだよ。
愚かな人とつきあっていると、君たちまで、愚かになるよ。
いいかな。
自分よりすぐれている人を見つけて、
その人をいつも目標にするといいよ。

賢明な人はね、いつも自分より、より賢明な人をみつけて、
自分の力のないことを、嘆くのさ。
愚かな人はね、いつも自分より、より愚かな人をみつけて、
それで自分をなぐさめるのさ。
 
それからね、賢明な人は、愚かな人を相手にしない。
でもね愚かな人は、賢明な人に、あれこれ文句を言ってくる。
自分が愚かだとわかっていないからね。

だからちょうど、図書館で本を選ぶように、
君たちも、友や仲間を選ぶんだよ。
これはとても大切なことだよ。



バカな人

ついでにね、

「フォレスト・ガンプ」という映画の中で、
フォレストのお母さんが、こう言うよ。
「バカなことをする人を、バカと言うのよ。頭じゃ、ないのよ」と、ね。
いい映画だから、一度は見てごらん。

いいかな。バカなことをする人を、バカというんだよ。
勉強ができないとか、成績が悪いとか、そういうことではないよ。
バカなことをする人を、バカというんだよ。
タバコを吸ったり、バイクで夜中に騒いだり、
ゴミを平気で捨てたり、道路にツバをはいたり、
人をキズつけるようなことを平気で言う人を
バカって、いうんだよ。
人をいじめたり、いやがらせをしたり、仲間ハズレをしたりして
おもしろがっている人を、バカっていうんだよ。

君は、そのバカな人ではないんだよ。
だってね、
この文を読んでね、バカの本当の意味がわかったからね。



懸命に生きようね

「今」を、懸命に生きようね。
あとのことは、考えなくてもいい。
「今」を懸命に生きて、あとのことはあとに任せようよ。
結果はいつも、あとから、勝手についてくる。
気にしなくていい。心配しなくていい。
ぼくもね、この文を、今、懸命に書いているよ。
だれかが読んでくれるかどうか、わからないけれど、
懸命に書いているよ。でもね、大切なことは、
だれかに読んでもらえるかどうかなどということではないよ。
気にしないことだ。ぼくはぼくだし、君は君だ。
でもね、君は、ここまで読んでくれた。
心から「ありがとう」と言うよ。
本当に、ありがとう。
君のことを、心から愛しているよ。
君はね、決して、ひとりぼっちじゃ、ないよ。
心から愛しているよ!
ではね。
またいつか、このページを読んでね!

バ〜イ!

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