はやし浩司

チェックシート
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子どもチェックシート(調整中、いましばらく、お待ちください)

チェックポイント
   by はやし浩司

あなたのお子さんに、あてはまる項目をチェックしてみてください。

4〜5個はあてはまる……そのタイプの子どもとみます。
2〜3個あてはまる……ほぼそのタイプの子どもとみます。

なおこのコーナーは、「実例集」と合わせて、読んでいただくと、
よりお役にたてると、思います。


過干渉児
□性格が内閉し、自信喪失ぎみ。どこかオドオドしている。
□はきはきしたところがなく、心因性の下痢、腹痛、脱毛症を訴える。
□行動は消極的で、他人について行く感じ。生活力が弱い(以上、内閉型)。
□言動が粗放(ガサツ)で、乱暴。静かな落ちつきがない。
□他人に対して無頓着、無遠慮。時にめちゃめちゃな積極性を示す(以上、粗放型)。

拒否症
□なにかの作業をさせようとすると、かたくなにそれを拒む。
□無理にさせようとすると、体をかたくし、視線をそらす。
□ため息をはく、ささいなことにこだわるなど、気うつ症状もある。
□もともと暗示に弱く、神経質で繊細な面がある。
□どちらかというと、融通がきかないタイプだと思う。

集中力のない子ども
□注意力が散漫で集中力がなく、すべてにあきっぽい。
□瞬間的な興奮性や集中力はみ見せるものの、持続性がない。 
□注意しても効果なく、ぼんやりと空をみつめたり、うつろな目つきをする。
□体をダラダラとさせ、作業をさせても時間つぶしばかりをする。
□全体に伸び悩んでいる。時間をかけている割に成果がでない。

ひ弱な子ども
□外の世界ではすぐいじけ、くじけやすい。依存心が強く、すぐ助けを求める。
□決断力に欠け、意思がはっきりしない。友だちにいじめられる。
□特に友人関係でたくましさに欠け、抗議したり、喧嘩ができない。
□反面、家の中では内弁慶になり、暴言をはいたり乱暴をすることが多い。
□社会に適応しにくい性格だと思う。
                                        
おばあちゃん子
□おばあちゃんの過保護下にあり、おばあちゃんに溺愛されている。
□一人ではほとんどなにもできず、依頼心が強く、根性がない。
□いつも柔和な表情を浮かべ、甘えん坊で、生活力がない。
□人格の核形成が遅れ、全体に幼稚っぽい。年齢に比して幼く見える。
□判断力が弱く、指示がないと行動に移れない。

自慰をする子ども
□性交類似行為をし、快感を求める(男児)。
□陰部を刺激し、快感を求める(女児)。
□行為にうしろめたさを感じているようで、隠れてする(男児)。
□行為そのものがあけっぴろげなことが多く、公然とする(女児)。
□お医者さんごっこなどの性的遊戯を友だちとしているようだ。

意地っ張りな子ども
□なにごとにつけても負けず嫌いで、それを主張してやまない。
□自分のしたいことに向かって、積極的に行動する。根性がある。
□意思が明確で、いやなことはいやだと、はっきりと言う。
□口答えが旺盛で、ああ言えばこう言う式の反抗を繰り返す。
□一度こうだと決めたら、なかなかそれを譲らない。

登園拒否児
□当日の朝になると、理由もなく、別人のようにかたくなに拒否する。
□異常な叫び声をあげたり、ものにしがみつくなどの行為を繰り返す(うつ型)。   
□何を考えているかわからない面があり、ネチネチとぐずったりする。
□日ごろからあれこれ不平、不満を口にすることが多い(情緒不安定型)。
□時々、不定期にずる休みを繰り返す(わがまま型)。

遅進傾向のある子ども
□その年齢にふさわしい知恵の発達がみられず、なにごとにつけ遅れぎみ。
□ものごとにあきっぽく、集中力がなく、反応が鈍い。
□表情に愚鈍性がみられる(ぼんやり型)。                    
□表情はむしろ活発だが、無遠慮、無警戒、無頓着性がみられる(活発型)。
□全体に発育が不良で、弱々しい印象を与える(ひ弱型)。
                                        
異常なものに興味をもつ子ども
□長期に渡って、異常なものに興味をもっている。
□「死」そのものを、もて遊ぶようなところがある。
□他人の不幸や、悲しみに対して鈍感で、無感動なところがある。
□命・血・悪魔・戦争・戦闘・殺人という言葉に、強く反応する。
□ぞっとするような絵をかいたり、その種のマンガを好んで読む。

ツッパル子ども
□言動が粗野になり、流し目で人を見たり、首を落として歩く。
□不服そうな表情をしたり、ものごとに反抗的だ。
□突発的に大声をあげたり、怒鳴ったりして、静かな落ちつきがない。
□心のおおらかさが消え、極端なものの考え方をする。
□行動が暴力的で、嫌いなものに対しては、容赦しない。

乱暴な子ども
□近所の人や幼稚園の先生から、乱暴だという苦情をよく受ける。
□乱暴の内容が陰湿で、執拗である(嫉妬型)。
□乱暴が攻撃的で、見さかいがない(家庭崩壊型)。
□乱暴がきわめて突発的で、異常(かんしゃく発作型)。
□乱暴が習慣的で、あいさつがわりにキックしたりする(習慣型)。

施設児
□〇〜一歳の乳幼児のころから、託児所や施設で育てられた。
□誰にも愛想がよく、自己主張が弱い。
□感情の動きが平坦で、自慰的な行為(体をゆすったりする)が見られる。
□知恵の発達が遅れぎみで、表情が乏しい。
□自分をよく見せようとする嘘が多く、見栄、体裁を気にするほうだ。

気うつ症の子ども
□慢性的に顔色がどんよりと曇り、表情は暗く、生彩がない。
□大声で笑ったり、騒いだりすることができない。
□動作もノロノロしていて、機敏な行動ができない。
□口をとがらせる、眉をしかめるなどの特有の表情が見られる。
□慢性的な病気(下痢、頭痛、腹痛など)を訴える。

ストレス児
□幼いときから、同年齢の子どもと遊んだり、喧嘩した経験がほとんどない。
□外の世界では従順で、静かで、おとなしい。競争心や闘争心がない。
□神経疲れを起こしやすく、神経疲れを起こすと、ぐったりしてしまう。
□家の中では、あたかも別人のように大声を出したり、乱暴を繰りかえす。
□他人と接するときは、いつも緊張状態にある。あるいは気を抜かない。

鈍感な子ども
□周囲の動きや人の心に鈍感で、とんちんかんな行為をしやすい。
□万事マイペースで、独善的な行為を繰り返す。
□繊細な感覚や心くばりが苦手で、すべてがおおざっぱ。
□叱られてもヘラヘラと笑って、やりすごすことが多い。親分肌。
□全体としてガサツな印象を与え、言動がおおげさ。存在感がある。 

奇声を発する子ども
□会話能力が遅れ、言葉にならない奇声でそれを表現する。
□奇声といっても、奇声一つ一つに、意味があることが多い。
□正しい言葉が話せない。話させようとすると、照れてしまう。           
□使う言葉の数が少ない。「うん」「まあまあ」などのあいまいな言い方を好む。
□本を読まない。読んであげても、あまり理解していないようだ。

敏感児
□神経質で感覚が繊細。周囲の者に痛々しいほど反応する。
□あれこれに神経をはりめぐらしていて、気を抜かない。
□表情もはりつめたようなところがあり、線が細い印象を与える。
□いつも内にこもったようなところがあり、何を考えているかわからない。
□こまかいことを気にするタイプで、クヨクヨと悩むことが多い。

放任児
□背景に家庭崩壊、親子関係の崩壊がある。
□愛情への欲求不満が強く、屈折したものの考え方をする。
□静かな落ちつきがなく、心の平衡感覚がなく、極端なものの考え方をする。
□性格が粗放化していて、乱暴。他人の心に鈍感でズケズケとものを言う。
□道理や常識の発達に欠け、ひねくれたものの考え方をしやすい。

虚言癖のある子ども
□嘘を嘘と意識しないまま、嘘をつく。
□嘘を問いつめると、どこまでも辻つま合わせをしようとする。
□空想と現実を、ときにごちゃまぜにして、話すことがある。
□嘘がばれても、罪の意識がなく、平然としている。
□過干渉児ぎみで、ふだんは柔和で、やさしい表情をし、いい子ぶる。

陰湿ないじめをする子ども
□親や人前ではきわめていい子ぶる。いわゆる「ぶりっ子」。
□親や人が見ていないところで、陰湿かつ執拗ないじめを繰り返す。
□いじめの内容に際限がなく、きわめて悪質。
□いじめられる側が、おびえることが多い。
□嫉妬深く、子どもらしいはつらつとしたところがない。

自閉傾向のある子ども
□単一の遊びを、平気でなん時間も繰り返す。
□こちらから働きかけをしても反応を示さず、勝手な行為を続ける。
□オウム返しの返事をするなど、独特の話し方をする。
□何を考えているか、わかりにくい。心にモヤがかかっているよう。
□特異な分野に、特別の関心や興味を示す。

過保護児
□表面的には柔和で満足げな表情をしている。
□人格の核形成が遅れ、全体に幼稚っぽく、年齢に比して幼い感じがする。
□いい子という印象は与えても、どこか頼りなく、ひ弱。
□精神的にもろく、くじけやすく、生活力がない。
□一人遊び的な行動が目立つ。依存心が強く、いわゆる温室育ち風。

学習意欲のない子ども
□「勉強」と聞いただけで、意欲をなくし、逃げ腰になる。
□無理にさせても、時間ばかりかかり、先へ進まない。
□言われたことしかしない。しても最小限ですまそうとする。
□横でうるさく言わないとせず、目を離したとたん、勉強をやめてしまう。
□学習能率がたいへん悪く、時間をかける割には量が少ない。

ゲーム中毒
□夢中になっているゲームがあって、そのことばかりを考えている。
□そのゲームの関連グッズをほしがり、またそれがあると喜ぶ。
□ゲーム用語や、それに関連した言葉が日常生活の中によく出てくる。
□ゲームのできふできが、子どもの機嫌に大きな影響を与えている。
□心霊、超能力、オカルト的なものにあこがれを抱いているようだ。

睡眠不足児
□生活が不規則で、就寝時刻や起床時刻がバラバラ。
□学習中、居眠り、あくびを繰り返す。姿勢が崩れやすい。             
□顔色に生彩がなく、どんよりと曇っている。
□集中力がなく、学習効果があまりない。時間ばかりかかる。
□体の線を保つことができず、すぐダラダラする。特に反復性のある学習が苦手。

情緒が不安定な子ども
□短時間のうちに、気分をそこねたりして、別人のように変化しやすい。
□親から見て、何を考えているのかわからない。つかみどころがない。
□心にモヤがかかってるような印象を与え、子どもらしいはつらつさがない。
□ぐずったり、ふさぎこんだり、理由もなくイライラしたりする。
□突発的に暴力をふるったり、怒鳴ったりする。

左利きの子ども
□生まれたときから、左手を使う。
□文字やお絵描きのときも、好んで左手を使う。
□無理に右手を使わせようとすると、神経質になる。
□文字は右、絵は左というように、注意すれば両手をうまく使い分ける。
□本当は左利きだと思うが、人が見ているところでは右手を使う。

凶暴性のある子ども
□突然、歯止めなく興奮し、突発的な暴力をふるう。
□その瞬間、目つきがすごみ、表情は異常に冷たくなる。
□乱暴に手かげんがなく、スパッスパッと、動作が鋭い。
□たいてい短時間で収束するが、収束したあとも感情の高ぶりを見せる。
□静かなときとの落差がはげしく、別人のように変化する。

ぐずる子ども
□わけのわからないことを口にして、ぐずる。心がつかみにくい。
□注意したり、叱っても逆効果で、かえって気むずかしくなる。
□ネチネチと同じことを繰り返したり、グチを言ったりする。
□定期的にぐずる。たとえばピアノのレッスンの日になるとぐずる、など。
□ぐずりたいだけぐずらせると、そのあとは静かに落ちつくことが多い。

神経症の子ども
□心因性の下痢、嘔吐、腹痛、頭痛、円形脱毛症、チック、アレルギー症状を示す。
□神経質な感じがし、いつもピリピリしているようなところがある。
□夜尿症、夜驚症、頻尿症などの症状がある。
□奇異な行為(手洗い癖、爪かみ、髪いじりなど)をする。
□集団の中ではたいへん気をつかうようだ。また人づきあいが、うまくない。

幼稚発音をする子ども
□スズメをシュジュメと言うなど、発音障害がある。
□不得意な音がはっきりしている。たとえばカキクケコをタチチュテトと言うなど。
□年中児を過ぎても幼稚発音をし、いくら注意してもなおらない。
□言い方がおかしいと、園などで友だちにからかわれているようだ。
□ダミ声、かすれ声などの症状がある。

器用でない子ども
□こまかい手作業ができない。無理にさせると混乱状態になる。
□手先の感覚が鈍く、動きがぎこちない。スムーズな動きができない。        
□勝手に手先がギクッギクッと動いてしまうようだ。
□筆圧にむらがあり、鉛筆の先をすぐ折ってしまう。
□たいへんな悪筆である。こまかいぬり絵が、特に苦手のようだ。

横を見る子ども
□学習中、横ばかり見て作業をする。
□悪いことをしているという意識がなく、それが習慣的な行為となっている。
□たいていは隣の子どものを、丸写しにしているようだ。
□遅進傾向があり、知育面での遅れが特に目立つ。他人のあとをついていく感じ。
□めんどうみがよく、隣の子どもが気になってしかたないようだ。

落ち着きのない子ども
□静かな落ちつきがなく、学習中もソワソワしている。
□言動は活発だが、表面的で直観的。抑えがきかない(多動性)。
□全体にガサガサした印象を与え、存在感があり、よく暴れる(粗雑型)。
□ちょっとしたことで興奮しやすく、大笑いしたり、反対に叫んだりする。
□ふさぎこんで、自分の殻に入ってしまうこともある(情緒不安定型)。
 
ぐずな子ども
□行動、動作がぐずぐずしている。機敏な行動ができない。
□精神的にもろく、気分をそこねやすい。
□性格が内閉していて、思ったことを言わない。
□何を考えているかわからないところがあり、がんこ。
□万事に迷いやすく、優柔不断。決断力が弱い。

すぐ泣く子ども
□少し緊張状態が続くと、すぐポロポロ涙をこぼす。
□ふだんは静かで、柔和でやさしい印象を与える。
□涙をこぼしながら、相手になにかを訴えようとする。
□精神的にもろく、強引さや、たくましい生活力がない。
□泣くとき、自分を取り乱すなどの混乱状態になる。

ペットのような子ども
□ひざに抱かれたペットのようにおとなしく、やさしい。
□いつも満足げで、覇気がなく、根性やたくましさに欠ける。
□集団の中では、他の子どものあとを、ついていく感じ。目立たない。
□他人に対してやさしい面と、いじわるな面が同居している。
□母親がいないとなにも進まないといったふうで、依存心が強い。

わがままな子ども
□他人が喜ぶのを好まず、自分の損になることをしない。
□好き嫌いがはっきりとしていて、人と妥協できない。
□自分につごうのよい論理をふりかざし、自己中心性が強い。
□忍耐力が低下し、短気で、ものの考え方が衝動的。ルールが守れない。
□ものの考え方がぜいたくで、自分は大切にされるべきだと考える。         
                                        
仲間に入れない子ども
□集団生活になじめず、いつも一人ぼっちのようだ。
□他人に追従する様子を見せ、集団の中では目立たず、おとなしい。
□表情は柔和でやさしい。外では遠慮がちで覇気がない。
□反対に自分がわがままを言えるような人には、乱暴を働く。
□集団の中ではいつも緊張し、神経をたいへんつかうようだ。

指しゃぶりをする子ども
□緊張したときや、反対に気がゆるんだ時、習慣的に指しゃぶりをする。
□なんでも口の中に入れるくせが、今でも残っているようだ。
□指しゃぶりをするとき、気持ちよさそうに、それに陶酔する。
□叱っても効果なく、本人が忘れたようなとき、また指しゃぶりを始める。
□強く制止すると、落ちつかないそぶりを見せる。

過剰行動児
□突発的に興奮し、キーと耳をつんざくような声を出すことがある。
□イライラしやすく、静かな落ちつきがない。
□突然暴力行為に出ることがあり、一度そういう状態になると、歯止めがきかない。
□感情の表現が過剰になりやすく、ちょっとしたことで興奮状態になる。
□日常的に甘い物やスナック菓子、ジュースを口にする機会が多い。

伸びる子ども
□ものごとに積極的で、好奇心が旺盛。
□生活力があり、あらゆることに挑戦的。
□集中力があり、静かな落ちつきがある。
□ものの考え方が柔軟で、臨機応変に対処できる。
□いやなことでも、よく手伝ってくれる。がまんする力がある。

かん黙児
□家の中ではふつうだが、ある特定の場面になると、まったくしゃべらなくなる。
□しゃべらないときは、かたくなな態度をとり、視線を相手に合わせない。
□家の中と外とでは、まるで別人のようになることがある。
□注意したり叱っても逆効果で、かえって体をこわばらせてしまう。
□表情は柔和なままで、特に抵抗しているようには見えない。

活発型遅進児
□動きが活発で節度がなく、抑えがきかない。
□騒々しい印象を与え、病院やはじめての場所でも遠慮がない。
□相手の気持ちの動きに鈍感で、言っていいことと悪いことの判断がつかない。
□知恵の発達が遅れがちで、静かな学習指導になじまない。             
□乳児期からいつも叱ってばかりいたように思う。叱っても効果がない。

チックのある子ども
□首から上にかけて、異常な動作を繰り返す。
□喉をならしたり、顔の一部をけいれんのように不自然に動かす。
□緊張したときだけでなく、テレビを見て遊んでいるようなときにも出る。
□叱ったり注意しても効果なく、本人が忘れたようなとき、すぐまた始める。
□神経質な面があり、繊細な感覚をもっている。はつらつとしたところがない。

夜尿症の子ども
□おねしょを繰り返す。いろいろやってはいるが、なおらない。
□昼間はむしろ活発で、とてもおねしょをするようには見えない。
□精神的に疲労しやすく、集団の中ではいろいろと気をつかっているようだ。
□頻繁にトイレへ行きたがる(頻尿症)などの、排尿異常がある。
□神経質で繊細な面があり、情緒も不安定のようだ。

頭のかたい子ども
□がんこで融通がきかない。一度がんこになると、手がつけられない。
□一度決めたことには忠実だが、それに固執する傾向が強い。
□時にちぐはぐな行動をしやすい。冗談が通じず、冗談を真に受ける。
□知能の発達に鈍化傾向が見られる。
□遊びや趣味が一定しやすい。あるいは単一のことしかしない。

赤ちゃんがえりする子ども
□下の弟や妹が生まれたのをきっかけに、言葉や動作が赤ちゃんぽくなった。
□ネチネチとした話し方をし、おもらしを始めたり、体をすり寄せたりする。
□お母さんのおっぱいを求めたり、ぐずったりしやすい。
□叱っても効果なく、叱れば叱るほど、症状がひどくなるようだ。
□下の子に執拗ないじわるをしたり、親の目を盗んでいじめているようだ。

孤立恐怖症
□幼稚園やおけいこ塾などで、お母さんから離れることができない。
□お母さんがそっと離れたりすると、ギャーと叫んで追いかける。
□お母さんが近くにいると、柔和な表情をし、静かに落ちつく。
□情緒が不安定で、時に気むずかしくなることが多い。
□親の心の変化を敏感に感じ取り、おおげさに反応する。

よくしゃべる子ども
□無意味なことを、ペラペラと始終話し続ける。
□よくしゃべる割には、内容が浅く、繰り返しが多い。
□近くにいるとうるさく感ずることが多く、注意しても効果がない。
□しゃべりながら考えるといった様子を見せる。
□一見利発に見えるが、知育面での遅れが目立つ。

夜驚症の子ども
□たいていは真夜中に突然、大声をあげて騒ぎだす。
□発作を起こしたとき、顔面は蒼白、目は血走っている。
□はげしい恐怖心をあらわにし、口をワナワナと震わせる。
□発作が起きている間は、周囲の者の区別ができず、一方的におびえる。
□夢といってもその夢には実体がなく、抽象的な模様が多い。失禁しやすい。

 
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子どもの心(親子の断絶度)を知る、5つのテスト
                (中学生版)(試作版)

子どもは無意識のうちにも、心の中の状態を、行動で示すことがあります。そういう行動を手が
かりに、子どもの心の中を知ろうというのが、このテストです。ぜひご家庭で、活用してみてくだ
さい。

@学校から帰ってきたときの、あなたの子どもの表情を観察してみてください。ふだん、何もな
い日の様子です。

「ただいま!」と明るい声で帰ってくる。 0点
明るいというふうでもないが、暗いというふうでもない。 1点
黙って帰ってきて、そのまま自分の部屋に入っていく。 2点
帰宅時刻が遅く、ゆううつそうな表情で帰ってくる。 3点


A学校から帰ってきたとき、あなたの子どもはどこで体を休めていますか。それを観察してみ
てください。
親の姿の見えるところで平気で体を休めている。 0点
あまり親を気にしないで休めているようだ。 1点
親のいるところをいやがるようだ。 2点
親のいないところを求める。親の姿が見えると逃げる。 3点


B「最近、学校で、何か変わったことがある?」と聞いてみてください。そのときあなたの子ども
は……。
学校で起きた事件や、その内容を話してくれる。 0点
少しは話すが、めんどうくさそうな表情をする。 1点
ほとんど話してくれない。 2点
即座に、回答を拒否し、「うるさい!」と逃げる。 3点


C何か荷物運びのような仕事を、あなたの子どもに頼んでみてください。そのときあなたの心
の様子はどうですか。
いつもやってくれるので、平気で頼むことができる。 0点
心のどこかで、やってくれるかなという心配はある……。 1点
親のほうが遠慮し、恐る恐る……といった感じになる。 2点
拒否されるのがわかっているから、とても言えない。 3点


D休みの旅行の計画を話してみてください。「家族でどこかへ行こうか」というような話でよいで
す。そのときあなたの子どもは……。

ふつうの会話の一つとして、話に乗ってくる。 0点
しぶしぶ話にのってくるといった雰囲気。 1点
「行きたくない」と、たいてい拒否される。 2点
家族旅行など、もう問題外といった雰囲気だ。 3点


                                          
★結果はいかがでしたか。
点数が15〜12点目下、断絶状態ですね。
   11〜 9点危険な状態ですから、注意してください。
    8〜 6点 日本の中学生としては平均的です。
    5〜 0点良好な関係です。
調査結果:     

★ある程度の「断絶」は、この時期、問題はありません。子どもは小学三〜四年生を境として、
少しずつ親離れを始めます。そして「親から独立したい」という意欲は、思春期にピークに達し
ます。
★断絶が断絶になるのは、@互いの意思の疎通がなくなること。A互いの会話が消える。そ
のためB家族が家族としての機能を果たさなくなるときをいいます。ここでいう「家族の機能」と
いうのは、「家族は守りあい、助けあい、理解しあい、教えあう」という機能のことです。
★原因はいろいろありますが、もしあなたの親子関係が、危険な状態であるなら、「なおそう」と
か、「よくしよう」と考えるのではなく、「今の状態を、これ以上悪くしないこと」だけを考えて、子
どもの様子を、一年単位で見守るようにします。この種の問題は、親があせって何かをしようと
すればするほど、逆効果で、かえって断絶のアリ地獄に落ちてしまいます。





子どもの心(子どものドラ息子度)を知る、5つのテスト(小・中学生版)(試作版)

子どもは無意識のうちにも、心の中の状態を、行動で示すことがあります。そういう行動を手が
かりに、子どもの心の中を知ろうというのが、このテストです。ぜひご家庭で、活用してみてくだ
さい。

@子どもにある程度まとまったお小遣いを渡したとします。小学生で1000円、中学生で500
0円程度とします。そのときあなたの子どもは……。

大切に貯金しておこうといった様子を見せる。 0点
すぐには使わないで、あれこれ楽しみにするようだ。 1点
前からほしかったものを見つけて、買ってくる。 2点
意味もないものを、即座に買ってきて、それを楽しむ。 3点


A子どもが自分の部屋から出たあと、子どもの部屋を観察してみてください。特に電気製品な
どの使い方をみてください。

こまめに電気を消し、節約している。 0点
たいていは消すが、ときどきつけっぱなし。1 1点
たいていつけっぱなしだが、消すこともある。 2点
電気、コタツ、クーラー、テレビなどは、つけっぱなし。 3点


B日ごろの子どもの様子をみたとき、あなたの子どもは、家族とのかかわりかたをどのように
していますか。

犠牲的精神が強く、家族を喜ばせようとする行動が多い。 0点
まあまあ積極的に家族のことを喜んだり、祝ったりする。 1点
言いつければ家族のことをするが、あまりやりたがらない。 2点
自分の誕生日には敏感だが、ほかの家族の誕生日には関心がない。 3点


C何もすることがない休み(日曜日)に、あなたの子どもは、どのような様子を見せますか。子
どもの行動を観察してみてください。

好んで家族の仕事をする。仕事をいとわない。 0点
言いつければ、それなりに仕事を分担してやってくれる。 1点
ほとんど自分のことだけ。頼めば、何とかしてくれる。 2点
自分のことだけ。家族のことはまったくしない。 3点


D子どもが好んで食べる食べ物、友人関係を観察してみてください。ある程度の好き嫌いは、
だれにでもつきものですが……。

好き嫌いはなく、だれとも仲よくできるようだ。 0点
不平、不満は少なく、がまん強いほうだと思う。 1点
たいてい好き嫌いがあって、それをよく口にする。 2点
好き嫌いがきわめてはっきりしていて、扱いにくい。 3点
                                         
★結果はいかがでしたか。
点数が15〜12点かなりのドラ息子(娘)とみます。
   11〜 9点ドラ息子の一歩手前とみます。
    8〜 6点 日本の子どもとしては平均的です。
    5〜 0点忍耐強く、すばらしい子どもです。


調査結果:   
★ドラ息子(娘)の特徴は、自分勝手でわがまま。享楽的(その場だけの楽しみを喜ぶ)などが
あります。ものごとの許容範囲が狭くなり、特に人間関係が小さくなります。「あいつはいやだ」
とか、「あいつは嫌いだ」とかいう発言が多くなり、嫌った相手は徹底的に嫌うという様子を見せ
ます。一方で、「自分は大切にされるべきだ」という態度が多くなり、そうでないと、不平や不満
をタラタラと言ったりします。俗に言う、「何とかしてくれ言葉」(食事を求めるときも、「腹がへっ
たア〜(だから何とかしろ)」と言うなど)や、「何かない言葉」(「何とかしろ」と相手に求める言い
方。「何かナ〜イ」「何かおもしろいものナ〜イ」と言うなど)が多くなります。


★子どもがドラ息子化すれば、将来それで損をするのは子ども自信であることを忘れてはなり
ません。そのためにも、子どものかわいさに溺れないこと。「使えば使うほど子どもはよくなる」
と考え、日常的に家事の分担をさせます。「子どもに楽な思いをさせるのが親の愛」とか、「い
やなことをさせないのが親の愛」と考えているなら、そういうまちがった子育て観は今すぐ、改
めます。

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参考

子どもがドラ息子になるとき

●ドラ息子・ドラ娘

 教育の世界には、誤解がまん延している。その一つが「忍耐力」。ある日一人の母親が私の
ところにやってきて、こう言った。「うちの子はサッカーだと、一日中している。忍耐力はあるは
ずだ。そういう力を、勉強のほうに向けさせたいが、どうしたらいいか」と。しかしそういう力は、
忍耐力とは言わない。その子どもは好きなことをしているだけ。子どもにとって忍耐力とは、い
やなことをする力のことをいう。試しにあなたの子どもにこう言ってみてほしい。「台所の生ゴミ
を始末して!」と。風呂場の排水口にたまった、毛玉でもよい。そのときあなたの子どもが、「ハ
ーイ」と言って、それを手で始末できれば、よし。あなたの子どもは忍耐力のある子どもというこ
とになる。このタイプの子どもは、学習面でも伸びる。理由は簡単だ。もともと学習には、ある
程度の苦痛がともなう。その苦痛を乗り越える力が、ここでいう忍耐力だから、である。

 子どもは使えば使うほど、すばらしい子になる。忍耐力もそこから生まれる。が、今の子ども
たちは、家の手伝いをしない。……というより、させることが、ない。ある母親はこう言った。「掃
除は掃除機で、ものの一〇分ですんでしまう。洗濯も全自動、料理も電子レンジ、食器も食器
洗い機に任せている。何をさせるのですか」と。「料理のときキッチンの前でウロウロされると、
かえってじゃま。テレビでも見ていてくれたほうがいい」と言った母親すらいた。しかしこういうス
キをねらって、子どもはドラ息子、ドラ娘になる。その症状は、

@自己中心的(自分勝手でわがまま)、
A退行的(目標や規則が守れない。生活習慣がだらしなくなり、無礼、無作法。依存心が強い
割に、無責任になる)、
Bものの考え方が消費的(一時的な楽しみに走りやすい)になり、
Cバランス感覚(ものごとを静かに考えて、正しく判断する感覚)が消える、など。
 
 子どもは自分で苦労をして、はじめて他人の苦労が理解できるようになる。これも試しに、子
どもの前で重い荷物をもって歩いてみてほしい。そのとき「ママ、手伝ってあげる」と走り寄って
くれば、よし。しかしそういうあなたの姿を、見て見ぬフリをしたり、ゲームに夢中になっている
ようであれば、あなたの子どもはかなりのドラ息子、ドラ娘と見てよい。今は、体も小さく、あな
たの支配下で、おとなしくしているかもしれないが、やがてあなたの手に負えなくなる。

●バランス感覚を大切に
 子どもをドラ息子、ドラ娘にしないためには、次の点に注意する。@生活感のある生活に心
がける。ふつうの寝起きをするだけでも、それにはある程度の苦労がともなうことをわからせ
る。あるいは子どもに「あなたが家事を手伝わなければ、家族のみんなが困るのだ」という意
識をもたせる。A質素な生活を旨とし、子ども中心の生活を改める。B忍耐力をつけさせるた
め、家事の分担をさせる。C生活のルールを守らせる。D不自由であることが、生活の基本で
あることをわからせる。そしてここが重要だが、Eバランスのある生活に心がける。ここでいう
「バランスのある生活」というのは、きびしさとやさしさが、ほどよく調和した生活をいう。ガミガミ
と子どもにきびしい反面、結局は子どもの言いなりになってしまうような甘い生活。あるいは極
端にきびしい父親と、極端に甘い母親が、それぞれ子どもの接し方でチグハグになっている生
活は、子どもにとっては、決して好ましい環境とは言えない。チグハグになればなるほど、子ど
もは、先に書いたバランス感覚をなくす。

 もし今、あなたが「子どもに楽をさせるのが、親の愛」などと誤解しているようなら、今すぐ、そ
ういうまちがった子育て観は改めたほうがよい。子どもがドラ息子やドラ娘になればなったで、
将来苦労するのは、結局は子ども自身ということを忘れてはならない。