はやし浩司
子どもチェックシート(調整中、いましばらく、お待ちください) by はやし浩司
過干渉児
□性格が内閉し、自信喪失ぎみ。どこかオドオドしている。 □はきはきしたところがなく、心因性の下痢、腹痛、脱毛症を訴える。 □行動は消極的で、他人について行く感じ。生活力が弱い(以上、内閉型)。 □言動が粗放(ガサツ)で、乱暴。静かな落ちつきがない。 □他人に対して無頓着、無遠慮。時にめちゃめちゃな積極性を示す(以上、粗放型)。 拒否症 □なにかの作業をさせようとすると、かたくなにそれを拒む。 □無理にさせようとすると、体をかたくし、視線をそらす。 □ため息をはく、ささいなことにこだわるなど、気うつ症状もある。 □もともと暗示に弱く、神経質で繊細な面がある。 □どちらかというと、融通がきかないタイプだと思う。 集中力のない子ども □注意力が散漫で集中力がなく、すべてにあきっぽい。 □瞬間的な興奮性や集中力はみ見せるものの、持続性がない。 □注意しても効果なく、ぼんやりと空をみつめたり、うつろな目つきをする。 □体をダラダラとさせ、作業をさせても時間つぶしばかりをする。 □全体に伸び悩んでいる。時間をかけている割に成果がでない。 ひ弱な子ども □外の世界ではすぐいじけ、くじけやすい。依存心が強く、すぐ助けを求める。 □決断力に欠け、意思がはっきりしない。友だちにいじめられる。 □特に友人関係でたくましさに欠け、抗議したり、喧嘩ができない。 □反面、家の中では内弁慶になり、暴言をはいたり乱暴をすることが多い。 □社会に適応しにくい性格だと思う。 おばあちゃん子 □おばあちゃんの過保護下にあり、おばあちゃんに溺愛されている。 □一人ではほとんどなにもできず、依頼心が強く、根性がない。 □いつも柔和な表情を浮かべ、甘えん坊で、生活力がない。 □人格の核形成が遅れ、全体に幼稚っぽい。年齢に比して幼く見える。 □判断力が弱く、指示がないと行動に移れない。 自慰をする子ども □性交類似行為をし、快感を求める(男児)。 □陰部を刺激し、快感を求める(女児)。 □行為にうしろめたさを感じているようで、隠れてする(男児)。 □行為そのものがあけっぴろげなことが多く、公然とする(女児)。 □お医者さんごっこなどの性的遊戯を友だちとしているようだ。 意地っ張りな子ども □なにごとにつけても負けず嫌いで、それを主張してやまない。 □自分のしたいことに向かって、積極的に行動する。根性がある。 □意思が明確で、いやなことはいやだと、はっきりと言う。 □口答えが旺盛で、ああ言えばこう言う式の反抗を繰り返す。 □一度こうだと決めたら、なかなかそれを譲らない。 登園拒否児 □当日の朝になると、理由もなく、別人のようにかたくなに拒否する。 □異常な叫び声をあげたり、ものにしがみつくなどの行為を繰り返す(うつ型)。 □何を考えているかわからない面があり、ネチネチとぐずったりする。 □日ごろからあれこれ不平、不満を口にすることが多い(情緒不安定型)。 □時々、不定期にずる休みを繰り返す(わがまま型)。 遅進傾向のある子ども □その年齢にふさわしい知恵の発達がみられず、なにごとにつけ遅れぎみ。 □ものごとにあきっぽく、集中力がなく、反応が鈍い。 □表情に愚鈍性がみられる(ぼんやり型)。 □表情はむしろ活発だが、無遠慮、無警戒、無頓着性がみられる(活発型)。 □全体に発育が不良で、弱々しい印象を与える(ひ弱型)。 異常なものに興味をもつ子ども □長期に渡って、異常なものに興味をもっている。 □「死」そのものを、もて遊ぶようなところがある。 □他人の不幸や、悲しみに対して鈍感で、無感動なところがある。 □命・血・悪魔・戦争・戦闘・殺人という言葉に、強く反応する。 □ぞっとするような絵をかいたり、その種のマンガを好んで読む。 ツッパル子ども □言動が粗野になり、流し目で人を見たり、首を落として歩く。 □不服そうな表情をしたり、ものごとに反抗的だ。 □突発的に大声をあげたり、怒鳴ったりして、静かな落ちつきがない。 □心のおおらかさが消え、極端なものの考え方をする。 □行動が暴力的で、嫌いなものに対しては、容赦しない。 乱暴な子ども □近所の人や幼稚園の先生から、乱暴だという苦情をよく受ける。 □乱暴の内容が陰湿で、執拗である(嫉妬型)。 □乱暴が攻撃的で、見さかいがない(家庭崩壊型)。 □乱暴がきわめて突発的で、異常(かんしゃく発作型)。 □乱暴が習慣的で、あいさつがわりにキックしたりする(習慣型)。 施設児 □〇〜一歳の乳幼児のころから、託児所や施設で育てられた。 □誰にも愛想がよく、自己主張が弱い。 □感情の動きが平坦で、自慰的な行為(体をゆすったりする)が見られる。 □知恵の発達が遅れぎみで、表情が乏しい。 □自分をよく見せようとする嘘が多く、見栄、体裁を気にするほうだ。 気うつ症の子ども □慢性的に顔色がどんよりと曇り、表情は暗く、生彩がない。 □大声で笑ったり、騒いだりすることができない。 □動作もノロノロしていて、機敏な行動ができない。 □口をとがらせる、眉をしかめるなどの特有の表情が見られる。 □慢性的な病気(下痢、頭痛、腹痛など)を訴える。 ストレス児 □幼いときから、同年齢の子どもと遊んだり、喧嘩した経験がほとんどない。 □外の世界では従順で、静かで、おとなしい。競争心や闘争心がない。 □神経疲れを起こしやすく、神経疲れを起こすと、ぐったりしてしまう。 □家の中では、あたかも別人のように大声を出したり、乱暴を繰りかえす。 □他人と接するときは、いつも緊張状態にある。あるいは気を抜かない。 鈍感な子ども □周囲の動きや人の心に鈍感で、とんちんかんな行為をしやすい。 □万事マイペースで、独善的な行為を繰り返す。 □繊細な感覚や心くばりが苦手で、すべてがおおざっぱ。 □叱られてもヘラヘラと笑って、やりすごすことが多い。親分肌。 □全体としてガサツな印象を与え、言動がおおげさ。存在感がある。 奇声を発する子ども □会話能力が遅れ、言葉にならない奇声でそれを表現する。 □奇声といっても、奇声一つ一つに、意味があることが多い。 □正しい言葉が話せない。話させようとすると、照れてしまう。 □使う言葉の数が少ない。「うん」「まあまあ」などのあいまいな言い方を好む。 □本を読まない。読んであげても、あまり理解していないようだ。 敏感児 □神経質で感覚が繊細。周囲の者に痛々しいほど反応する。 □あれこれに神経をはりめぐらしていて、気を抜かない。 □表情もはりつめたようなところがあり、線が細い印象を与える。 □いつも内にこもったようなところがあり、何を考えているかわからない。 □こまかいことを気にするタイプで、クヨクヨと悩むことが多い。 放任児 □背景に家庭崩壊、親子関係の崩壊がある。 □愛情への欲求不満が強く、屈折したものの考え方をする。 □静かな落ちつきがなく、心の平衡感覚がなく、極端なものの考え方をする。 □性格が粗放化していて、乱暴。他人の心に鈍感でズケズケとものを言う。 □道理や常識の発達に欠け、ひねくれたものの考え方をしやすい。 虚言癖のある子ども □嘘を嘘と意識しないまま、嘘をつく。 □嘘を問いつめると、どこまでも辻つま合わせをしようとする。 □空想と現実を、ときにごちゃまぜにして、話すことがある。 □嘘がばれても、罪の意識がなく、平然としている。 □過干渉児ぎみで、ふだんは柔和で、やさしい表情をし、いい子ぶる。 陰湿ないじめをする子ども □親や人前ではきわめていい子ぶる。いわゆる「ぶりっ子」。 □親や人が見ていないところで、陰湿かつ執拗ないじめを繰り返す。 □いじめの内容に際限がなく、きわめて悪質。 □いじめられる側が、おびえることが多い。 □嫉妬深く、子どもらしいはつらつとしたところがない。 自閉傾向のある子ども □単一の遊びを、平気でなん時間も繰り返す。 □こちらから働きかけをしても反応を示さず、勝手な行為を続ける。 □オウム返しの返事をするなど、独特の話し方をする。 □何を考えているか、わかりにくい。心にモヤがかかっているよう。 □特異な分野に、特別の関心や興味を示す。 過保護児 □表面的には柔和で満足げな表情をしている。 □人格の核形成が遅れ、全体に幼稚っぽく、年齢に比して幼い感じがする。 □いい子という印象は与えても、どこか頼りなく、ひ弱。 □精神的にもろく、くじけやすく、生活力がない。 □一人遊び的な行動が目立つ。依存心が強く、いわゆる温室育ち風。 学習意欲のない子ども □「勉強」と聞いただけで、意欲をなくし、逃げ腰になる。 □無理にさせても、時間ばかりかかり、先へ進まない。 □言われたことしかしない。しても最小限ですまそうとする。 □横でうるさく言わないとせず、目を離したとたん、勉強をやめてしまう。 □学習能率がたいへん悪く、時間をかける割には量が少ない。 ゲーム中毒 □夢中になっているゲームがあって、そのことばかりを考えている。 □そのゲームの関連グッズをほしがり、またそれがあると喜ぶ。 □ゲーム用語や、それに関連した言葉が日常生活の中によく出てくる。 □ゲームのできふできが、子どもの機嫌に大きな影響を与えている。 □心霊、超能力、オカルト的なものにあこがれを抱いているようだ。 睡眠不足児 □生活が不規則で、就寝時刻や起床時刻がバラバラ。 □学習中、居眠り、あくびを繰り返す。姿勢が崩れやすい。 □顔色に生彩がなく、どんよりと曇っている。 □集中力がなく、学習効果があまりない。時間ばかりかかる。 □体の線を保つことができず、すぐダラダラする。特に反復性のある学習が苦手。 情緒が不安定な子ども □短時間のうちに、気分をそこねたりして、別人のように変化しやすい。 □親から見て、何を考えているのかわからない。つかみどころがない。 □心にモヤがかかってるような印象を与え、子どもらしいはつらつさがない。 □ぐずったり、ふさぎこんだり、理由もなくイライラしたりする。 □突発的に暴力をふるったり、怒鳴ったりする。 左利きの子ども □生まれたときから、左手を使う。 □文字やお絵描きのときも、好んで左手を使う。 □無理に右手を使わせようとすると、神経質になる。 □文字は右、絵は左というように、注意すれば両手をうまく使い分ける。 □本当は左利きだと思うが、人が見ているところでは右手を使う。 凶暴性のある子ども □突然、歯止めなく興奮し、突発的な暴力をふるう。 □その瞬間、目つきがすごみ、表情は異常に冷たくなる。 □乱暴に手かげんがなく、スパッスパッと、動作が鋭い。 □たいてい短時間で収束するが、収束したあとも感情の高ぶりを見せる。 □静かなときとの落差がはげしく、別人のように変化する。 ぐずる子ども □わけのわからないことを口にして、ぐずる。心がつかみにくい。 □注意したり、叱っても逆効果で、かえって気むずかしくなる。 □ネチネチと同じことを繰り返したり、グチを言ったりする。 □定期的にぐずる。たとえばピアノのレッスンの日になるとぐずる、など。 □ぐずりたいだけぐずらせると、そのあとは静かに落ちつくことが多い。 神経症の子ども □心因性の下痢、嘔吐、腹痛、頭痛、円形脱毛症、チック、アレルギー症状を示す。 □神経質な感じがし、いつもピリピリしているようなところがある。 □夜尿症、夜驚症、頻尿症などの症状がある。 □奇異な行為(手洗い癖、爪かみ、髪いじりなど)をする。 □集団の中ではたいへん気をつかうようだ。また人づきあいが、うまくない。 幼稚発音をする子ども □スズメをシュジュメと言うなど、発音障害がある。 □不得意な音がはっきりしている。たとえばカキクケコをタチチュテトと言うなど。 □年中児を過ぎても幼稚発音をし、いくら注意してもなおらない。 □言い方がおかしいと、園などで友だちにからかわれているようだ。 □ダミ声、かすれ声などの症状がある。 器用でない子ども □こまかい手作業ができない。無理にさせると混乱状態になる。 □手先の感覚が鈍く、動きがぎこちない。スムーズな動きができない。 □勝手に手先がギクッギクッと動いてしまうようだ。 □筆圧にむらがあり、鉛筆の先をすぐ折ってしまう。 □たいへんな悪筆である。こまかいぬり絵が、特に苦手のようだ。 横を見る子ども □学習中、横ばかり見て作業をする。 □悪いことをしているという意識がなく、それが習慣的な行為となっている。 □たいていは隣の子どものを、丸写しにしているようだ。 □遅進傾向があり、知育面での遅れが特に目立つ。他人のあとをついていく感じ。 □めんどうみがよく、隣の子どもが気になってしかたないようだ。 落ち着きのない子ども □静かな落ちつきがなく、学習中もソワソワしている。 □言動は活発だが、表面的で直観的。抑えがきかない(多動性)。 □全体にガサガサした印象を与え、存在感があり、よく暴れる(粗雑型)。 □ちょっとしたことで興奮しやすく、大笑いしたり、反対に叫んだりする。 □ふさぎこんで、自分の殻に入ってしまうこともある(情緒不安定型)。 ぐずな子ども □行動、動作がぐずぐずしている。機敏な行動ができない。 □精神的にもろく、気分をそこねやすい。 □性格が内閉していて、思ったことを言わない。 □何を考えているかわからないところがあり、がんこ。 □万事に迷いやすく、優柔不断。決断力が弱い。 すぐ泣く子ども □少し緊張状態が続くと、すぐポロポロ涙をこぼす。 □ふだんは静かで、柔和でやさしい印象を与える。 □涙をこぼしながら、相手になにかを訴えようとする。 □精神的にもろく、強引さや、たくましい生活力がない。 □泣くとき、自分を取り乱すなどの混乱状態になる。 ペットのような子ども □ひざに抱かれたペットのようにおとなしく、やさしい。 □いつも満足げで、覇気がなく、根性やたくましさに欠ける。 □集団の中では、他の子どものあとを、ついていく感じ。目立たない。 □他人に対してやさしい面と、いじわるな面が同居している。 □母親がいないとなにも進まないといったふうで、依存心が強い。 わがままな子ども □他人が喜ぶのを好まず、自分の損になることをしない。 □好き嫌いがはっきりとしていて、人と妥協できない。 □自分につごうのよい論理をふりかざし、自己中心性が強い。 □忍耐力が低下し、短気で、ものの考え方が衝動的。ルールが守れない。 □ものの考え方がぜいたくで、自分は大切にされるべきだと考える。 仲間に入れない子ども □集団生活になじめず、いつも一人ぼっちのようだ。 □他人に追従する様子を見せ、集団の中では目立たず、おとなしい。 □表情は柔和でやさしい。外では遠慮がちで覇気がない。 □反対に自分がわがままを言えるような人には、乱暴を働く。 □集団の中ではいつも緊張し、神経をたいへんつかうようだ。 指しゃぶりをする子ども □緊張したときや、反対に気がゆるんだ時、習慣的に指しゃぶりをする。 □なんでも口の中に入れるくせが、今でも残っているようだ。 □指しゃぶりをするとき、気持ちよさそうに、それに陶酔する。 □叱っても効果なく、本人が忘れたようなとき、また指しゃぶりを始める。 □強く制止すると、落ちつかないそぶりを見せる。 過剰行動児 □突発的に興奮し、キーと耳をつんざくような声を出すことがある。 □イライラしやすく、静かな落ちつきがない。 □突然暴力行為に出ることがあり、一度そういう状態になると、歯止めがきかない。 □感情の表現が過剰になりやすく、ちょっとしたことで興奮状態になる。 □日常的に甘い物やスナック菓子、ジュースを口にする機会が多い。 伸びる子ども □ものごとに積極的で、好奇心が旺盛。 □生活力があり、あらゆることに挑戦的。 □集中力があり、静かな落ちつきがある。 □ものの考え方が柔軟で、臨機応変に対処できる。 □いやなことでも、よく手伝ってくれる。がまんする力がある。 かん黙児 □家の中ではふつうだが、ある特定の場面になると、まったくしゃべらなくなる。 □しゃべらないときは、かたくなな態度をとり、視線を相手に合わせない。 □家の中と外とでは、まるで別人のようになることがある。 □注意したり叱っても逆効果で、かえって体をこわばらせてしまう。 □表情は柔和なままで、特に抵抗しているようには見えない。 活発型遅進児 □動きが活発で節度がなく、抑えがきかない。 □騒々しい印象を与え、病院やはじめての場所でも遠慮がない。 □相手の気持ちの動きに鈍感で、言っていいことと悪いことの判断がつかない。 □知恵の発達が遅れがちで、静かな学習指導になじまない。 □乳児期からいつも叱ってばかりいたように思う。叱っても効果がない。 チックのある子ども □首から上にかけて、異常な動作を繰り返す。 □喉をならしたり、顔の一部をけいれんのように不自然に動かす。 □緊張したときだけでなく、テレビを見て遊んでいるようなときにも出る。 □叱ったり注意しても効果なく、本人が忘れたようなとき、すぐまた始める。 □神経質な面があり、繊細な感覚をもっている。はつらつとしたところがない。 夜尿症の子ども □おねしょを繰り返す。いろいろやってはいるが、なおらない。 □昼間はむしろ活発で、とてもおねしょをするようには見えない。 □精神的に疲労しやすく、集団の中ではいろいろと気をつかっているようだ。 □頻繁にトイレへ行きたがる(頻尿症)などの、排尿異常がある。 □神経質で繊細な面があり、情緒も不安定のようだ。 頭のかたい子ども □がんこで融通がきかない。一度がんこになると、手がつけられない。 □一度決めたことには忠実だが、それに固執する傾向が強い。 □時にちぐはぐな行動をしやすい。冗談が通じず、冗談を真に受ける。 □知能の発達に鈍化傾向が見られる。 □遊びや趣味が一定しやすい。あるいは単一のことしかしない。 赤ちゃんがえりする子ども □下の弟や妹が生まれたのをきっかけに、言葉や動作が赤ちゃんぽくなった。 □ネチネチとした話し方をし、おもらしを始めたり、体をすり寄せたりする。 □お母さんのおっぱいを求めたり、ぐずったりしやすい。 □叱っても効果なく、叱れば叱るほど、症状がひどくなるようだ。 □下の子に執拗ないじわるをしたり、親の目を盗んでいじめているようだ。 孤立恐怖症 □幼稚園やおけいこ塾などで、お母さんから離れることができない。 □お母さんがそっと離れたりすると、ギャーと叫んで追いかける。 □お母さんが近くにいると、柔和な表情をし、静かに落ちつく。 □情緒が不安定で、時に気むずかしくなることが多い。 □親の心の変化を敏感に感じ取り、おおげさに反応する。 よくしゃべる子ども □無意味なことを、ペラペラと始終話し続ける。 □よくしゃべる割には、内容が浅く、繰り返しが多い。 □近くにいるとうるさく感ずることが多く、注意しても効果がない。 □しゃべりながら考えるといった様子を見せる。 □一見利発に見えるが、知育面での遅れが目立つ。 夜驚症の子ども □たいていは真夜中に突然、大声をあげて騒ぎだす。 □発作を起こしたとき、顔面は蒼白、目は血走っている。 □はげしい恐怖心をあらわにし、口をワナワナと震わせる。 □発作が起きている間は、周囲の者の区別ができず、一方的におびえる。 □夢といってもその夢には実体がなく、抽象的な模様が多い。失禁しやすい。
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子どもの心(親子の断絶度)を知る、5つのテスト
(中学生版)(試作版)
子どもは無意識のうちにも、心の中の状態を、行動で示すことがあります。そういう行動を手が かりに、子どもの心の中を知ろうというのが、このテストです。ぜひご家庭で、活用してみてくだ さい。 @学校から帰ってきたときの、あなたの子どもの表情を観察してみてください。ふだん、何もな い日の様子です。
A学校から帰ってきたとき、あなたの子どもはどこで体を休めていますか。それを観察してみ てください。
B「最近、学校で、何か変わったことがある?」と聞いてみてください。そのときあなたの子ども は……。
C何か荷物運びのような仕事を、あなたの子どもに頼んでみてください。そのときあなたの心 の様子はどうですか。
D休みの旅行の計画を話してみてください。「家族でどこかへ行こうか」というような話でよいで す。そのときあなたの子どもは……。
★結果はいかがでしたか。 点数が15〜12点目下、断絶状態ですね。 11〜 9点危険な状態ですから、注意してください。 8〜 6点 日本の中学生としては平均的です。 5〜 0点良好な関係です。 調査結果: ★ある程度の「断絶」は、この時期、問題はありません。子どもは小学三〜四年生を境として、 少しずつ親離れを始めます。そして「親から独立したい」という意欲は、思春期にピークに達し ます。 ★断絶が断絶になるのは、@互いの意思の疎通がなくなること。A互いの会話が消える。そ のためB家族が家族としての機能を果たさなくなるときをいいます。ここでいう「家族の機能」と いうのは、「家族は守りあい、助けあい、理解しあい、教えあう」という機能のことです。 ★原因はいろいろありますが、もしあなたの親子関係が、危険な状態であるなら、「なおそう」と か、「よくしよう」と考えるのではなく、「今の状態を、これ以上悪くしないこと」だけを考えて、子 どもの様子を、一年単位で見守るようにします。この種の問題は、親があせって何かをしようと すればするほど、逆効果で、かえって断絶のアリ地獄に落ちてしまいます。
子どもの心(子どものドラ息子度)を知る、5つのテスト(小・中学生版)(試作版)
子どもは無意識のうちにも、心の中の状態を、行動で示すことがあります。そういう行動を手が かりに、子どもの心の中を知ろうというのが、このテストです。ぜひご家庭で、活用してみてくだ さい。 @子どもにある程度まとまったお小遣いを渡したとします。小学生で1000円、中学生で500 0円程度とします。そのときあなたの子どもは……。
A子どもが自分の部屋から出たあと、子どもの部屋を観察してみてください。特に電気製品な どの使い方をみてください。
B日ごろの子どもの様子をみたとき、あなたの子どもは、家族とのかかわりかたをどのように していますか。
C何もすることがない休み(日曜日)に、あなたの子どもは、どのような様子を見せますか。子 どもの行動を観察してみてください。
D子どもが好んで食べる食べ物、友人関係を観察してみてください。ある程度の好き嫌いは、 だれにでもつきものですが……。
★結果はいかがでしたか。 点数が15〜12点かなりのドラ息子(娘)とみます。 11〜 9点ドラ息子の一歩手前とみます。 8〜 6点 日本の子どもとしては平均的です。 5〜 0点忍耐強く、すばらしい子どもです。 調査結果: ★ドラ息子(娘)の特徴は、自分勝手でわがまま。享楽的(その場だけの楽しみを喜ぶ)などが あります。ものごとの許容範囲が狭くなり、特に人間関係が小さくなります。「あいつはいやだ」 とか、「あいつは嫌いだ」とかいう発言が多くなり、嫌った相手は徹底的に嫌うという様子を見せ ます。一方で、「自分は大切にされるべきだ」という態度が多くなり、そうでないと、不平や不満 をタラタラと言ったりします。俗に言う、「何とかしてくれ言葉」(食事を求めるときも、「腹がへっ たア〜(だから何とかしろ)」と言うなど)や、「何かない言葉」(「何とかしろ」と相手に求める言い 方。「何かナ〜イ」「何かおもしろいものナ〜イ」と言うなど)が多くなります。 ★子どもがドラ息子化すれば、将来それで損をするのは子ども自信であることを忘れてはなり ません。そのためにも、子どものかわいさに溺れないこと。「使えば使うほど子どもはよくなる」 と考え、日常的に家事の分担をさせます。「子どもに楽な思いをさせるのが親の愛」とか、「い やなことをさせないのが親の愛」と考えているなら、そういうまちがった子育て観は今すぐ、改 めます。
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参考
子どもがドラ息子になるとき
●ドラ息子・ドラ娘 教育の世界には、誤解がまん延している。その一つが「忍耐力」。ある日一人の母親が私の ところにやってきて、こう言った。「うちの子はサッカーだと、一日中している。忍耐力はあるは ずだ。そういう力を、勉強のほうに向けさせたいが、どうしたらいいか」と。しかしそういう力は、 忍耐力とは言わない。その子どもは好きなことをしているだけ。子どもにとって忍耐力とは、い やなことをする力のことをいう。試しにあなたの子どもにこう言ってみてほしい。「台所の生ゴミ を始末して!」と。風呂場の排水口にたまった、毛玉でもよい。そのときあなたの子どもが、「ハ ーイ」と言って、それを手で始末できれば、よし。あなたの子どもは忍耐力のある子どもというこ とになる。このタイプの子どもは、学習面でも伸びる。理由は簡単だ。もともと学習には、ある 程度の苦痛がともなう。その苦痛を乗り越える力が、ここでいう忍耐力だから、である。 子どもは使えば使うほど、すばらしい子になる。忍耐力もそこから生まれる。が、今の子ども たちは、家の手伝いをしない。……というより、させることが、ない。ある母親はこう言った。「掃 除は掃除機で、ものの一〇分ですんでしまう。洗濯も全自動、料理も電子レンジ、食器も食器 洗い機に任せている。何をさせるのですか」と。「料理のときキッチンの前でウロウロされると、 かえってじゃま。テレビでも見ていてくれたほうがいい」と言った母親すらいた。しかしこういうス キをねらって、子どもはドラ息子、ドラ娘になる。その症状は、
@自己中心的(自分勝手でわがまま)、
A退行的(目標や規則が守れない。生活習慣がだらしなくなり、無礼、無作法。依存心が強い
割に、無責任になる)、
Bものの考え方が消費的(一時的な楽しみに走りやすい)になり、
Cバランス感覚(ものごとを静かに考えて、正しく判断する感覚)が消える、など。
子どもは自分で苦労をして、はじめて他人の苦労が理解できるようになる。これも試しに、子
どもの前で重い荷物をもって歩いてみてほしい。そのとき「ママ、手伝ってあげる」と走り寄って くれば、よし。しかしそういうあなたの姿を、見て見ぬフリをしたり、ゲームに夢中になっている ようであれば、あなたの子どもはかなりのドラ息子、ドラ娘と見てよい。今は、体も小さく、あな たの支配下で、おとなしくしているかもしれないが、やがてあなたの手に負えなくなる。 ●バランス感覚を大切に 子どもをドラ息子、ドラ娘にしないためには、次の点に注意する。@生活感のある生活に心 がける。ふつうの寝起きをするだけでも、それにはある程度の苦労がともなうことをわからせ る。あるいは子どもに「あなたが家事を手伝わなければ、家族のみんなが困るのだ」という意 識をもたせる。A質素な生活を旨とし、子ども中心の生活を改める。B忍耐力をつけさせるた め、家事の分担をさせる。C生活のルールを守らせる。D不自由であることが、生活の基本で あることをわからせる。そしてここが重要だが、Eバランスのある生活に心がける。ここでいう 「バランスのある生活」というのは、きびしさとやさしさが、ほどよく調和した生活をいう。ガミガミ と子どもにきびしい反面、結局は子どもの言いなりになってしまうような甘い生活。あるいは極 端にきびしい父親と、極端に甘い母親が、それぞれ子どもの接し方でチグハグになっている生 活は、子どもにとっては、決して好ましい環境とは言えない。チグハグになればなるほど、子ど もは、先に書いたバランス感覚をなくす。 もし今、あなたが「子どもに楽をさせるのが、親の愛」などと誤解しているようなら、今すぐ、そ ういうまちがった子育て観は改めたほうがよい。子どもがドラ息子やドラ娘になればなったで、 将来苦労するのは、結局は子ども自身ということを忘れてはならない。 |