はやし浩司

Q&A-6
トップへ戻る   メニューへ Q&Aへ戻る

そのほかの問題
はやし浩司


Q:離婚を考えているが、子どもに与える影響は……?

A:離婚そのものが子どもに与える影響は少ないです。離婚が問題となるのは、その離婚に至
る過程で、騒動が起きるからです。この騒動が子どもに深刻な影響を与えます。子どもに見せ
る騒動は最小限に。なお子どもは、自分が愛されているというきずなさえ大切にすれば、荒れ
るということはありません。

Q:はやし先生はじめまして。 私は掛川市内に住むYと申します。2歳3ヶ月になる息子がいま
す。
 
先生の中日新聞でのコラムを毎回興味深く拝読しております。本も買わせていただきました。
先生のご意見を伺うにつけ「こういう考え方があったんだ!」と目からウロコをハラハラとさせて
喜んだり、反省したりしています。育児の壁にぶち当たると、こういうときはやし先生は何ておっ
しゃるのかな?」と思ったりもしています。
 
実は今も息子のことで気に病んでいることがあり眠れずに悶々とネットサーフィンしていたとこ
ろ先生のHPを拝見し、ご迷惑とは思いつつ「どうぞ遠慮なく・・・」とある先生のお言葉に甘えて
こうしてメールを送らせていただきます。
 
相談についてですが内容は息子の性格についてです。ちなみに私は専業主婦で天気が良け
れば 毎日近所の公園で母子ともども顔見知りになった友達親子と遊んでいます。
 
息子は赤ちゃんの頃はまったく人見知りしない子供だったのですが1歳半ぐらいから家族以外
の人に話し掛けられると固まるようになってしまいました。
 
知らない人の集団に入っても泣いたりすることはなく楽しく遊びます。 相手が大人でも子供でも
自分から話かけることも あります。「けんちゃん(自分のこと)○○行ったきたの。」とか 「今何
してるの?」とか。 早いうちから単語が出て言葉は決して遅くはないと思いますが外にいる時
よりは家の中の方が口数が増え楽しそうにしゃべります。
 
でも初めて会う人にはもちろん、毎日のように遊んでいる子供たちや親御さんに挨拶され、面
と向かって話し掛けられると ちょっと笑いながらだったり、時には下を向いて 黙ってしまいま
す。 でもその人たちと一緒に居ることは大好きで「公園に行く」「○○ちゃんと遊びたい」と訴え
てきますし楽しそうに一緒に遊んでいます。 公園で遊ぶ同じ月齢やそれ以下の子供たちはほ
とんど「おはよう」ばいばい」「ありがとう」など息子に対して言ってくれます。自分から言えない
子も親に促されれば言えます。私もせめて話しかけられたらお返事できるようになって欲しいと
思うのですが息子は全く言えません。
 
家の中で挨拶の絵本を読んだり、ゲーム感覚で例えば「朝起きた時の挨拶は?」などと聞くと
「おはよう!」と正しい返事があるので どんな場面で何て挨拶するのかは理解しているようで
す。 主人を玄関で見送る時は「ばいばい!」などと自分からしています。家族には「ありがとう」
も言います。昨日は主人に「公園で○○ちゃんママにお菓子もらった。でもアリガトウって言え
なかった。」と自分で言っていました。
 
他人と比べてはいけないと思いつつ「どうして家の子は言えないんだろう」という思いが募って
います。周りの友達も「いつかは言えるから」と 言ってくれますがそのお子さん達は上手にご挨
拶ができるので情けないのですが何だか素直に聞き入れることができません。
 
これは単に照れていると思っていいのでしょうか?息子の変わりに私が返事したり挨拶してい
るのですが それでいいのでしょうか?親が言っていればいつかは言うようになると 言われま
すが本当でしょうか?最近カンモク症をいう症状を知り息子もそれに近い状態なのかと不安で
す。
 
また性格はどちらかというとおっとりしており公園などでおもちゃを取られたり転ばされてもワー
ッと怒ることがなく涙をためてじっとしています。痛い時はもちろん泣きますが イライラとして癇
癪を起こすようなこともありません。遊具なども順番に使うことを教えたら それを守りますが強
引な子に横取りされくやしいようですが小声で「ダメ」と言うだけです。
 
「お菓子がもっと食べたい」などと家族に自分の気持ちを主張して 泣くこともありますが「ご飯
前だから」とか「食べ過ぎだから」と 理由を何度か説明するとそれ以上は訴えてきません。おも
ちゃなども使う意志がなくなると自分で片付け始めます。
 
今まで私も取りたてて大声でガーッと怒ったことがなく、 家族からも友達からも息子は「育てや
すくおっとりした話せばわかる子」という目で見られています。
 
こういう息子は育てやすい物分かりのいい子供と喜ぶべきなのでしょうか? いいかえれば自
己主張が足らない、気が弱い子ということではないですか?私は今の息子の状態がとっても不
安です。もっと子供らしくイヤだったら もっと泣いて訴えればくれればいいと思うし、手をだされ
たらやり返すくらいのくやしさを表現したらいいのにと親の私が歯がゆく思ってしまいます。 息
子にも2歳児なりのストレスが溜まっているのでは、と心配するのですが それは親馬鹿な思い
でしょうか?
 
そこで私はついつい息子に教えるつもりもあって、他の子供とのやり取りに口を出してしまいま
す。おもちゃを取られそうになると、「いま健ちゃん(息子の名前です)が使ってるから待ってて
ね。」とかたたかれたら 「痛いからやめてね。」とか。やっと息子もここ2,3週間前から取られ
そうになると「今、健ちゃんが使ってるから!」と 言葉で抵抗したりおもちゃをギュと強く抱え込
むようになりました。自分で言えない時は相手の子のところまで私の手を引っ張っておかあさ
んが(言って)!」と言うようになりました。私が口を出すことで真似するようになった、とうれしく
思っていました。
 
でも今日初めて公園でその様子を見た主人に指摘されたんです。「過保護すぎる。赤ちゃんじ
ゃないもう子供なんだから子供同士で 好きにさせるべき。特に男なんだし取られたら取られた
で ほっておけばいい。自分で解決する」と。 なんだか頭を殴られた気分でした。そういうものな
のかと。 たしかに私は息子のためではなく自分の気が済まないから 口出ししていたのかも。
 
挨拶の時でも取り合いの時でも、自己主張が苦手な部分をフォローしてやりたい気持ちと そ
れも個性と認め、できなくでもいいじゃないと受け入れてやりたい気持ちが 私の態度を混乱さ
せています。
 
息子にとってどうすることがいいのでしょうか。他人とのコミュニケーションが苦手な息子に親と
してこれからどのように接すれば良いのでしょうか。
 
私は母に言葉による暴力を受けて育ちました。 母は思い通りに行かないイライラやつらさを子
供に当たり散らす人でした。私は小学生の時からうちに帰りたくないと悩み、中学生の時は必
要以上に母と会話をしませんでした。 常に母親の顔色を見て過ごしてきました。大学生になり
親元を離れることで関係は修復し今も時々子供を連れて帰ると喜んでくれます。でも未だに母
の前に行くと緊張し、素直に自分の気持ちを話すことができません。母に触れる時も体がこわ
ばります。母に認めてもらいたい一心で色々と自分に無理なこともしてきました。でも受け入れ
てもらったと思うことは ありません。今でさえ親子ごっこのように息子と3人で出かけたりします
が母を心の底からは信頼していません。母は今でも33歳になった私に「あんたはやればでき
る子だったのに」と愚痴をいうような人です。
 
独身の頃から「絶対こんな親にはなりたくない!」と自分の心に言い聞かせてきました。 息子
が生まれてからできるだけ息子の気持ちを理解してやりたいと思ってきました。でもそう思うこ
とで常に「私の育児が間違っていないか、息子を苦しめていないか」が気になってしまうので
す。 育児の正解が何なのかわかりませんし これで良かったなんて死ぬ間際しかわからないと
思いながら、です。もっと肝っ玉母さんのようにどーーーん!としていたいのに そうできませ
ん。2人目3人目と経験を重ねていく上で 「こんなことで悩んでいた」と笑える日が来るのでしょ
うか。 こんなに細かいことで悩んでいたら、息子のためにと理由をつけながら、いつか母と同じ
ように 「あの子ができてなんであんたが出来ないの」と言う親になってしまいそうで自分が情け
ない気持ちでいっぱいです。
 
なんだか愚痴のような相談で、しかもとんでもない長文になってしまいお忙しいところお手をわ
ずらわせて申し訳ございません。 厳しいお言葉、お叱りで結構ですので先生のお考えやアドバ
イスなど頂けましたら 大変うれしいです。
 
季節の変わり目ですのでお体にお気をつけください。 これからもご活躍楽しみにしておりま
す。 講演会にもぜひ一度伺いたいと思っております。 稚拙な文章で失礼の多々、お許しくださ
い。 メール、ありがとうございました。(掛川市・Yより)
 
A:まず第一に、Yさん自身の中に、「母親像」がないことが気になります。母親像が混乱してい
ると言ってよいかもしれません。あなたのお母さんに対する態度、姿勢に、あなたの母親像の
乱れをみるわけです。もっと言えばあなたのお母さん自身も、何らかの理由で、あなたという娘
を心底、愛することができなかった……? それが、因果応報のように(これを世代伝播とい
う)、あなたへと伝わっているとみます。あなたの子育てがどこかぎこちないのは、そのためで
す。つまりあなた自身が、「親像」を定めることができないでいるわけです。
 
しかしこの問題は、ほぼ解決しつつあるとみます。今、あなたが「修復」という言葉を使えるの
が、その理由ですが、それ以上に、あなた自身が、自分のそういう「面」に気がついている。あ
なたはそういう意味で、すばらしい母親です。(たいていの親はそれに気づかないまま、日常生
活の中で振り回されています。)この問題だけは、自分自身の中の「わだかまり」に気づくだけ
で、少し時間はかかりますが、やがて解決します。(気づかないといつまでも振り回されることに
なります。)
 
あなたは対母親との関係の中で、心のキズをもっています。いえ、だからと言って、あなたのお
母さんを責めてはいけません。だれだって、一つや二つ、そんなキズはもっているものです。恐
らく、あなたのお母さんも、戦後の混乱期の中で、落ち着いた家庭生活をもてなかったのかもし
れません。一度、娘の立場で、あなたの両親の関係、あるいは昔の生活環境を観察してみる
とよいでしょう。「なぜ、お母さんはそういう人になったのか」と。そうすることによって、さらに自
分の姿が見えてきます。つまりそれが「わだかまり」と戦う方法の一つだということです。
 
こうしてあなた自身の「親像」を、根底から修復します。(今の修復方法はいわば対症療法のよ
うなもので、基本的な解決方法にはなりません。あなた自身が、親像をもてないため、あるい
は脳の中にインプットされていないため、ご自身の子育てで混乱するのです。昔、こんなことを
言う父親がいました。「子どもの抱き方がわからない」と。その父親は、母子家庭で育てられた
人でした。つまりその人には、「父親像」が入っていなかったのです。親は、自分が育てられた
という経験があって、はじめて自分の子育てができます。そうでなければ、頭の中だけで子育
てをしようとしますから、どこかぎこちなくなるわけです。前提として、今のあなたの子育ては、
そういうものだと考えてください。繰り返しますが、そういうふうに自分を正直にながめること
が、この問題の最良の解決策だということです。つまり、「何だ、私には親像がないのだ」「だか
ら親像をつくればいいのだ」「無理をすることはないのだ」と居直るのです。
 
あなたは今、「よい親になろう」「よい親であるためにはどうすればいいのだ」というように、心の
どこかで無理を重ねている。そういう無理が、回りまわって、あなたの子育ての不安へと姿を変
えているのです。無理をしてはいけません。先に書いたように、心豊かで、親の愛情をたっぷり
と受けて、何一つ不自由なく育った人のほうが少ないのですから……。居直るのです。「私は
私」と。そういう居直りがあなたの心に風穴をあけ、子育てを気楽なものにします。「よい母親」
を演じないことです。もっとわkかりやすく言えば、「親ではなく、友として、あなたの子どもに接
すること」です。
 
あなたのようなタイプの親を、気負いママと言います。「よい親であろう」という気負いまかりが
強くて、疲れてしまうのです。つまりあなた自身が、自分の心の緊張から解き放つことができな
いのです。心理学的には、情緒不安定ということになります。(もともと情緒不安定というのは、
この緊張感から解放されないことをいいます。心はいつも緊張してますから、何ごとにつけ、不
安発作に襲われるのです。これは私の意見ではなく、心理学の世界では常識です。)
 
いいですか、だれだってそうなのです。あなただけが特別ではないし、あなただけが不幸でもな
いのです。みんなそうなのです。みんな、外から見るとうまくいっているように見えますが、それ
は「見せかけ」。日本人はもともと、親像をもつのがへたな国民です。権威主義で、まあ、世界
的にみても、へたなんですね。封建時代の後遺症というか、いまだに封建時代の遺物を引き
ずっているというか……。あなたもその一人に過ぎないということです。「私は子育てはへた。
親が親だからしかたないでしょ。だからあんた(あなたの子どものこと)も、すばらしい母親を求
めないでね。期待しても無理よ」と、まあ、居直ればいいのです。あなた自身が言うように、優
等生を自分に求めないこと。
 
ではどうするか?
あなたの子どもを「友」として受け入れます。これには時間がかかりますが、というのも、あなた
自身の「親意識」が強すぎるので(自然な形での親像がないのが、そのまた原因)、その親意
識との戦いになるから、しかし努力してみてください。あなたはあなたの子どものことを心配して
いるようで、結局は、自分の子どもを自分の思い通りにしたいだけです。(これもよくある例で、
これを代償的愛、あるいは代償的過保護といいます。)もっと言えば、あなたは自分の子ども
を、受け入れていない。あるいはまだまだ、「子どもを愛する」ということがわかっていない。失
礼なことを言いますが、愛することは、苦しいことであり、まさに「許して忘れる」の連続です。そ
れはというのも、不幸にして、あなた自身が、そういうをあなたの母親から受けていないからで
す。(はっきり言い過ぎるかもしれませんが、許してくださいね。あなたにはたいへんショックな
ことばかり書きますが、あなたにすばらしい母親になってほしいからです。)
 
あなたは子どもを育てているのではない。将来のすばらしい友を育てているのです。そういう視
点で、あなたのお子さんを一度見てみてください。そうすると、あなたのお子さんの苦しみや悲
しみがもっと見えてきます。あなたのお子さんはお子さんなりに、懸命に「いい子であろう」とし
ているのです。それをあなたが、「ふつうでない」「もっと……」と思えば、結局は、あなたがあな
たの母親との間で感じた苦しみを、あなたの子どもに与えることになるのです。あなたは今、無
意識のうちにも、自分が感じた苦しみ(あなたは「言葉の暴力」と言いましたが)を、再び繰り返
しているだけです。わかりますか? あなたの子どももいつか、おとなになったとき、今のあな
たと同じことを言いますよ。「ぼくの母は、ぼくを信じてくれなかった。いつも、世間の目を気にし
ていた。ぼくはいい子でいることばかり考えていた」と、です。これが世代伝播です。わかります
か?
 
あなたのお母さんは、あなたに対してぎこちない子育てをした。今もしている。そして今度は、あ
なたも今、ぎこちない子育てをしている。そしてさらに、あなたの子どももおとなになり、親になっ
たとき、またぎこちない子育てをする。あなたの子どももいつかあなたという人に接するとき、今
のあなたのように緊張する……。ああ、もうこういう因縁は、ここで断ち切らねばなりません。で
はどうするか?簡単です。ウソでもいいから、たった今から、あなたの子どもに向っては、「あな
たいい子」「すばらしい子」「自慢の息子」と、言えばいいのです。あなたはお子さんのマイナス
な面ばかりを気にしていませんか。もしそうなら、そうではなく、よい面だけを見るようにするの
です。(あなたのお母さんはきっと、あなたのマイナスな面ばかりを見ていたのではありません
か?)いつか(3ヶ月後とか、半年後に)あなたが自然な形で、「あなたはいい子ね」と言えるよ
うになったとき、あなたのお子さんも、そのいい子になっていますよ。つまりこうして子どもをな
おすのではなく、あなた自身の心を修復するのです。(たいていの親は、子どもに問題があると
子どもをなおそうとします。しかしなおすべきは、自分自身なのです。)
 
さて本論。

お子さんの問題ですが、緘黙症というのは確かにあります。そうであるかないかは、今回のメ
ールだけでは判断しかねます。が、同じような症状は、がんこな子どもや、かんしゃく発作(ふて
くされ、無視)の子ども、敏感児、過敏児、対人恐怖症の子どもにも見られます。また緘黙症と
いうのは、まさに「貝殻を閉ざしたように固まります」ので、症状が極端な形ででてきます。詳しく
はサイトの「子どもの見方」で書いておきましたので、参考にしてください。もしそうであるなら、
これ以上、症状を悪化させないことだけを考えて、無理をしないことです。(心を許した人なら、
抱かれますが、緘黙症の子どもは、他人に心を許しません。許さない分だけ、まず他人に抱か
れません。あいさつをするとかしなとかいうような簡単な問題ではありません。かん黙児の子ど
もは、まずあいさつすらしません。)

いただいたメールの範囲では、私は対人恐怖症ではないかと思いますが、はっきりしたことは
言えません。緊張性の恐怖症です。(私も実のところそうでして、たとえば今は飛行機恐怖症で
す。一度、飛行機事故に遭遇していますし、今度のNYのテロ事件でそれがまたまた倍化してし
まいました。)そういう恐怖症は理屈では処理できないものです。あくまでもお子さんの立場で、
お子さんの視点で考えるようにしてください。無理をしてもなおるものではありません。かん黙
児は、ふつう家の中では、ワーワーともっと無防備に自己主張しますが……。メールによれ
ば、あなたの前でもどこか内閉しているような印象を受けます。かん黙児というのは、1000人
に2〜3人の出現率ですから、私は考えないほうがよいと思いますが……。もし心配なら、もう
少し大きくなったら、保健所の窓口か、児童相談所で相談なさるといいでしょう。私でも診断は
できませんが、「そうでない」という判断はできます。(立場上、かん黙児ですという診断はでき
ませんが、かん黙児ではないという診断ならできるということです。4歳ぐらいになったら、一度
また連絡をとってみてください。まず、その心配はないと思いますし、仮にそうであってもなおす
方法はいくらでもありますから。夜尿症と同じ脳の機能障害ですから、おおげさに考えることも
ないのです。もともとは……。)
 
なお1歳半のとき、「固まる」ということでしたが、これは固まるのではなく、むしろ正常な反応で
す。ちょうどそのころは、「人見知り」する時期にあたります。むしろそれがない子ども(ホスピタ
リズム)のほうが心配なのです。で、今は2歳半ということでですが、この時期の対処のしかた
が、今の対人恐怖症の原因になっているのではないでしょうか。これもよくあるケースで、珍しく
ありませんので、深刻に考えないでくださいね。もしどうしても心配なら、もう一度、4・5歳から
5・5歳にかけて、修復する時期がありますので、そのときの対処方法をいつかお教えします。
(子どもが乳幼児から、少年期へと移行する中間反抗期の時期です。)
 
順に考えていきます。
 
「知らない人の集団に入っても泣いたりすることはなく楽しく遊びます。 相手が大人でも
子供でも自分から話かけることも あります。「けんちゃん(自分のこと)○○行ったきた
の。」とか 「今何してるの?」とか。 早いうちから単語が出て言葉は決して遅くはないと
思いますが外にいる時よりは家の中の方が口数が増え楽しそうにしゃべります。」
 
やはりかん黙児の心配はないですね。かん黙児は安易にはおとなには
決して話しかけませんから……。
 
「でも初めて会う人にはもちろん、毎日のように遊んでいる子供たちや親御さんに挨拶さ
れたり面と向かって話し掛けられると ちょっと笑いながらだったり、時には下を向いて
黙ってしまいます。 でもその人たちと一緒に居ることは大好きで「公園に行く」「○○ちゃ
んと遊びたい」と訴えてきますし楽しそうに一緒に遊んでいます。 公園で遊ぶ同じ月齢や
それ以下の子供たちはほとんど「おはよう」ばいばい」「ありがとう」など息子に対して言
ってくれます。自分から言えない子も親に促されれば言えます。私もせめて話し掛けられ
たらお返事できるようになって欲しいと思うのですが息子は全く言えません。」
 
あなたがあなたの母親に接したとき緊張するように、
あなたの子どももあなたに接すると緊張するのです。
わかりますか? そのときのあなたの子どもの心理は
実はあなた自身が、一番よく知っているはずです。
 
家の中で挨拶の絵本を読んだり、ゲーム感覚で例えば「朝起きた時の挨拶は?」などと
聞くと 「おはよう!」と正しい返事があるので どんな場面で何て挨拶するのかは理解し
ているようです。 主人を玄関で見送る時は「ばいばい!」などと自分からしています。家
族には「ありがとう」も言います。昨日は主人に「公園で○○ちゃんママにお菓子もらっ
た。でもアリガトウって言えなかった。」と自分で言っていました。
 
もう少し肩の力を抜いたらどうでしょうか。
あいさつなんてものは、したければすればいい。したくなければ
しなくてもいい。目と目だけでもあいさつはできますよね。
アメリカのように「ほほえむだけであいさつ」を交わす国もありますよ。
 
他人と比べてはいけないと思いつつ「どうして家の子は言えないんだろう」という思いが
募っています。周りの友達も「いつかは言えるから」と 言ってくれますがそのお子さん達
は上手にご挨拶ができるので情けないのですが何だか素直に聞き入れることができま
せん。
 
比較は一度クセになると、ずっと子育ての基本になりますから
しないように。あなたのお子さんの心も、あなたから離れます。
ご注意!
 
これは単に照れていると思っていいのでしょうか?息子のかわりに私が返事したり挨拶
しているのですが それでいいのでしょうか?親が言っていればいつかは言うようになる
と 言われますが本当でしょうか?最近カンモク症をいう症状を知り息子もそれに近い状
態なのかと不安です。
 
まず、緘黙症ではないと思います。基本的には、不安先行型の
子育てをなさっているように思います。なぜ、あなたは自分の
子どもを信じられないのですか。ひょっとしたら、あなたとあなたの
夫の間にも、何らかのわだかまりがあるのでは……? あなたは
電撃に打たれるような恋をして、相思相愛で結婚し、まちこがれて
今のお子さんをもうけましたか? そうであるなら、わだかまりは
ないはずですが……?
 
また性格はどちらかというとおっとりしており公園などでおもちゃを取られたり転ばされて
もワーッと怒ることがなく涙をためてじっとしています。痛い時はもちろん泣きますが、 イ
ライラとして癇癪を起こすようなこともありません。遊具なども順番に使うことを教えたら
それを守りますが強引な子に横取りされくやしいようですが小声で「ダメ」と言うだけで
す。
 
かなりお子さんは無理をしています。乳児期からあなたと一対一の
狭い世界で子育てをしたのが原因です。今ではふつうのことですから、
ここは居直りなさい。「うちの子は、こんなもんだ」とです。
オールマイティな子どもは求めないこと。子どもというのは、
得意な分野を伸ばし、不得意な分野には目をつむるようにして
育てます。要するにあきらめることはあきらめる。もうその時期に
きていますよ。
 
「お菓子がもっと食べたい」などと家族に自分の気持ちを主張して 泣くこともありますが
「ご飯前だから」とか「食べ過ぎだから」と 理由を何度か説明するとそれ以上は訴えてき
ません。おもちゃなども使う意志がなくなると自分で片付け始めます。
 
やはりいい子ぶっています。ご注意。
 
今まで私も取りたてて大声でガーッと怒ったことがなく、 家族からも友達からも息子は
「育てやすくおっとりした話せばわかる子」という目で見られています。
 
育てやすいのではなく、あなたの過関心が、お子さんをしてそう演じさせて
いるだけでは……?
一度、サイトの「ママ診断」を受けてみてください。多分「過干渉ママ」と
診断されるはずです。
 
こういう息子は育てやすい物分かりのいい子供と喜ぶべきなのでしょうか? いいかえれ
ば自己主張が足らない、気が弱い子ということではないですか?私は今の息子の状態
がとっても不安です。もっと子供らしくイヤだったら もっと泣いて訴えればくれればいいと
思うし、手をだされたらやり返すくらいのくやしさを表現したらいいのにと親の私が歯がゆ
く思ってしまいます。 息子にも2歳児なりのストレスが溜まっているのでは、と心配する
のですが それは親馬鹿な思いでしょうか?
 
上と同じ。
 
そこで私はついつい息子に教えるつもりもあって、他の子供とのやり取りに口を出してし
まいます。おもちゃを取られそうになると「いま健ちゃん(息子の名前です)が使ってるか
ら待っててね。」とかたたかれたら 「痛いからやめてね。」とか。やっと息子もここ2,3週
間前から取られそうになると「今、けんちゃんが使ってるから!」と 言葉で抵抗したりお
もちゃをギュと強く抱え込むようになりました。自分で言えない時は相手の子のところま
で私の手を引っ張って「おかあさんが(言って)!」と言うようになりました。私が口を出す
ことで真似するようになった、とうれしく思っていました。
 
上と同じ。
 
でも今日初めて公園でその様子を見た主人に指摘されたんです。「過保護すぎる。赤ち
ゃんじゃないもう子供なんだから子供同士で 好きにさせるべき。特に男なんだし取られ
たら取られたで ほっておけばいい。自分で解決する」と。 なんだか頭を殴られた気分で
した。そういうものなのかと。 たしかに私は息子のためではなく自分の気が済まないか
ら 口出ししていたのかも。
 
ご主人の意見に同感です。
 
挨拶の時でも取り合いの時でも、自己主張が苦手な部分をフォローしてやりたい気持ち
と それも個性と認め、できなくでもいいじゃないと受け入れてやりたい気持ちが 私の態
度を混乱させています。
 
これも過干渉ママの典型です。
 
息子にとってどうすることがいいのでしょうか。他人とのコミュニケーションが苦手な息子
に親としてこれからどのように接すれば良いのでしょうか。
 
子どものリズムで考えます。あなたはいつも子どもの前に立って、子どもの手を引いている。
それではいけない。
 
「私は子どもの前を歩く。子どものガイドとして。
 私は子どもうしろを歩く。子どもの保護者として。
 私は子どもの横を歩く。子どもの友として。」
 
あなたはすばらしい母親ですが、三番目の「友」の意識がないのが気になります。どうかあなた
のお子さんのよき友になってあげてください。子どもの横に立つのですよ。あなたのお子さん
は、まちがいなくすばらしい子どもになります。こうしてあなたが考え、そして私も含めて、いろ
いろな意見を学ぼうとしている。そういう姿勢のある母親からは、決してゆがんだ子どもは生ま
れません。こうしてメールを私にくださったということが、あなたがすばらしい母親だという証拠
です。
 
これからもいろいろな山や谷があるでしょうが、こうして考え、悩み、苦しむからあなたはすばら
しい母親になるのです。今は、その第一歩。自分をもっと信じて前向きに進んでください。あな
たが「心配だ」「不安だ」と思っていると、それがそのままあなたのお子さんの心となります。イ
ギリスの格言にも、「相手は、あなたが相手のことを思うように、あなたのことを思う」というのが
あります。その意味は、あなた自身がお考えください。