Q:祖父母と、子どもの教育問題で対立することが多いが、どうしたらよいか。祖父母は何ごとにつけ、子どもの教育に対して口をはさむ。
A:もう20年近く前ですが、調査をしてみました。その結果わかったことは、つぎのようなことです。まず祖父母と同居するなら、結婚当初、もしくは子どもが生まれる前にします。こういうケースでは、ほとんどの母親(嫁)は、「祖父母と同居してよかった」と答えています。問題は、途中からの同居です。特に子どもがある程度大きくなってからの同居は、何かと問題が起きるようです。その中でも一番多いのが(母親からの回答)、祖父母が子どもの教育に口を出して困る、というもの。子ども(祖父母からみれば孫)を取り合って、壮絶な家庭内戦争を繰り返す人はいくらでもいます。
相談の方のケースはどちらかわかりませんが、多分、途中からの同居ではないかと思います。夫婦として、親子として、ある程度「形」ができたところに、祖父母が入ってくるため、どうしてもそこで摩擦が生じます。この摩擦が、家庭内騒動の原因というわけです。実際、この種の騒動は、母親も妥協しないため、深刻になるケースがほとんどです。最終的には、別居か、さもなくば離婚というところまで発展してしまいます。
そこでこう考えます。(1)別居か離婚かという段階まで進んでいないようだったら、祖父母に子どもの教育を分担してもらいます。その分、母親は自分で好き勝手なことをすればよいのです。こうした割り切りが、家庭に風を通します。祖父母には、「おじいちゃん、おばあちゃんがいてくださるから、私は助かります」と言えばいいのです。よく「祖父母の甘やかし」を心配する母親がいますが、全体としてみれば、マイナーな問題です。(あなたのご主人よりは、あなたの子どもはよい子どもになるはずです。)まずいのは、祖父母と父母の教育姿勢がちぐはぐになるときです。子どもが船頭をなくした状態になりますので、ご注意ください。
(2)別居か、離婚かというレベルなら、あとはあなたがご判断ください。 |