3学期の授業録


第1回

太陽の沈まぬ帝国@〜黄金時代のスペイン〜

絶対主義について、2回にわたって概観する。特にスペインについて注目する。15世紀後半に成立したばかりのスペインが、なぜ16世紀に全盛期を迎えられたのか?地図の作業を行ない、ヨーロッパの国々について確認。
第2回 太陽の沈まぬ帝国A〜黄金時代のスペイン〜
フェリペ2世の政治姿勢は、宗教改革後、スペインこそがローマ・カトリック世界のリーダーたるべきというものであった。17世紀前半にアメリカ植民地の銀が枯渇する中で、かれの政治姿勢が、スペインの没落をまねいた。
第3回

国王を倒せ!〜17世紀のイギリス革命〜

イギリスにおいて絶対王政が打倒され、立憲君主制の基礎が確立する過程を概観。市民は国王のわがまま(勝手な戦争・勝手な増税)にもう我慢できない。国王を打倒するにはどんな方法があったのだろうか?
第4回 大西洋の両岸で@〜環大西洋革命〜
18世紀後半から19世紀初めにかけて大西洋の両岸で市民革命が相次いでおこった。なぜ連鎖反応をおこすように大西洋の両岸で市民革命がおこったのか?を、2回にわたって考える。今回はアメリカ独立革命を扱った。これからしばらく続く市民革命の授業の導入として設定した。
第5回 大西洋の両岸でA〜環大西洋革命〜
フランス革命、ハイティ革命を扱う。ハイティ革命は黒人奴隷がおこしたという点でも、その後のラテン・アメリカの独立運動とは少々異なる。が、中南アメリカ独立の先駆けとなったことは間違いない。アメリカ独立革命、フランス革命、ハイティ革命、それに続く中南アメリカの独立運動がどのようにつながっているのか?を概観した。
第6回 アメリカは誰のものか?@〜アメリカ独立革命〜
ネイティヴ・アメリカンが西部へ逃げていく。なぜ自分たちが住んでいたところを追われなければならなかったのだろうか?独立宣言・合衆国憲法はネイティヴ・アメリカンの目から見たらどのようにうつったのだろうか?を考えた。
第7回 アメリカは誰のものか?A〜アメリカ独立革命〜
独立宣言や合衆国憲法がうたう権利を享受できたのは、一部の限られた大金持ちであった。女性たち、黒人奴隷、ネイティヴ・アメリカンはカヤの外。アメリカ独立革命はそこに限界があった。とくにネイティヴ・アメリカンに注目し、かれらのその後を追う。1960年代に入ってようやく、権利回復へと動き出す。
第8回 バスティーユを攻撃せよ!〜フランス革命〜
フランス革命がおこった背景とバスティーユ牢獄襲撃事件までを概観。今回はテーマがないので、普通の歴史の授業になってしまった。
第9回 「パンをよこせ!」@〜フランス革命と女性〜
人権宣言からナポレオンの台頭までの流れを概観する。とくに人権宣言の内容に注目した。
第10回 「パンをよこせ!」A〜フランス革命と女性〜
フランス人権宣言がうたう「人間」とは、男性に限定されていた。その意味で、性的限界がフランス革命にはあったといえるだろう。なぜ男性だけなのか?その後、現在に至るまでの女性たちの権利を求めての運動を、大雑把に概観する。3学期も残り少なく、20世紀までたどりつかないから。
第11回 悲運の発明家たち〜産業革命〜
ジョン・ケイ、ハーグリーヴズ、アークライト、カーライトなど産業革命期の代表的な発明家である。しかし、彼らは苦しみ・悩みのうちに死んでいった。なぜだろうか?彼らが発明した機械によって職を奪われる人たちがでてきたからだ。機械でつくったものと同じ程度のものしかつくれない人びとはラダイト運動をおこしたり、のちには労働組合を結成したりする。この問題は、実は現代にも通じるところがありはしないだろうか?みなさんは機械に職を奪われる前にしなくてはならないことがある。
第12回 地底で働く子どもたち〜産業革命と子ども〜
産業革命の進行にともなって、機械が導入され、子どもや女性が労働するようになった。今回は子どもの労働に注目し、かれらの労働状況を学び、その後どのように改善されていったのかを学習した。果たして、資本主義社会は自由と平等を実現したのだろうか?
第13回 I have a dream!(by キング牧師)@〜南北戦争と黒人奴隷〜
キング牧師がいう「dream」ということばには、どのような意味が含まれているのだろうか?黒人奴隷の日常生活を追い、南北戦争の過程を概観した。南北戦争のさなか出された「奴隷解放宣言」によって、黒人奴隷の生活は変わったのだろうか?リンカーン自身の考え方を見た。
第14回 I have a dream!(by キング牧師)A〜南北戦争と黒人奴隷〜
前回の残りをやる。黒人がどのように権利を獲得しつつあるのかを概観した。のち自習。
(第15回) I have a dream!(by キング牧師)〜南北戦争〜(1時間バージョン)
内容は、第13回とほぼ同じ。第15回は、授業が1時間だけ残ったJ科のみで行なった。

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