2学期の授業録


第1回 文明が滅亡するとき〜メソポタミア文明〜
「四大文明」が発生したところは、現在ではほとんどが沙漠地帯である。メソポタミア文明が発生したあたりもかつてはレバノン杉が生い茂っていた。いったいだれが森林を伐採したのだろうか。レバノン杉がなくなったことは、メソポタミア文明が滅ぶ一つの原因でした。
第2回 変革を求めたファラオ@〜エジプト文明〜
古代エジプト史を概観。特に、少年王ツタンカーメンに注目。
第3回 変革を求めたファラオA〜エジプト文明〜
少年王ツタンカーメンはなぜ注目されるのか?ツタンカーメンが登場した時のエジプトの政治・宗教の状況を概観した。
第4回 変革を求めたファラオB〜エジプト文明〜
NHK教育で放送された「知への旅・ツタンカーメン」(45分)というVTRを鑑賞する。これは、ハワードカーターがツタンカーメンの黄金のマスクを発見するまでのドラマ仕立ての作品。
第5回 「文明の衝突」から「文明の共存」へ@〜イスラームの誕生〜
この授業を行なう直前の9月11日、アメリカで同時多発テロが起こった。そもそもイスラームとは何か?イスラーム原理主義とは何か?これを2回で概観した。1回目はイスラーム誕生の歴史を説明した。
第6回 「文明の衝突」から「文明の共存」へ@〜イスラームの誕生〜
前回の続き。ムスリム(イスラームを信仰する人びと)は日常どのようなことをしているのか?そして原理主義とは何か?、なぜそのように考える人たちがでてきたのか?を概観。授業では、なぜアメリカがテロの対象となったのか?、共存の道はあるのか?というところまで進めたかったが、時間切れとなってしまった。
第7回 平和と繁栄のなかで@〜ローマ帝国と地中海世界〜
ローマ建国から西ローマ帝国のまで滅亡までの古代ローマ史の基礎的な事項を概観した。
第8回 平和と繁栄のなかでA〜ローマ帝国と地中海世界〜
長い古代ローマ史の中で、「人類が最も幸福であった時代」(by ギボン)といわれた五賢帝時代に注目し、なぜ五賢帝時代のわずか200年後にローマ帝国が分裂するにいたったのか?を検証した。五賢帝時代の「パンとサーカス」の政策は、道路や空港をつくり、財政難をまねいた現代の日本の姿と重なる。
第9回 なぜイエスは処刑されたのか〜キリスト教の誕生〜
なぜイエスは処刑されたのか?NHK教育で放送された「」というVTRの一部を見ながら、イエスの教えの基礎的な事項を概観した。VTRではイエスの顔をコンピュータグラフィックスで再現していた。
第10回 教皇は太陽、皇帝は月@〜西ヨーロッパ封建社会〜
ゲルマン人が侵入する中で、西ローマ帝国は滅亡していった。ゲルマン人はどのような国をつくっていったのか?フランク王国を中心として見た。
第11回 教皇は太陽、皇帝は月A〜西ヨーロッパ封建社会〜
教皇と皇帝・国王、どっちが「エライ」?をテーマに、教皇グレゴリウス7世と神聖ローマ皇帝ハインリヒ4世との抗争(聖職者任命権闘争)について概観。
第12回 「聖戦」という美名にかくれて@〜西ヨーロッパ世界の変化〜
2001年5月5日付『静岡新聞』をみるとローマ教皇が謝罪をしている。なぜローマ教皇は謝罪したのか?ローマ教皇(カトリック)の罪について2回にわたって見る。1回目はキリスト教の分裂についてである。あわせてビザンツ帝国についても簡単に紹介。
第13回 「聖戦」という美名にかくれてA〜西ヨーロッパ世界の変化〜
聖地イェルサレムをイスラーム勢力から奪い返すために派遣された十字軍。しかしイスラームにとってもイェルサレムは聖地である。イスラームの側から十字軍を見るとどううつるのか?「聖戦」ということばはいつの時代も疑わなくてはならないことばである。
第14回 孤立から接触へ〜ラテンアメリカの古代文明〜
「コロンブスがアメリカ大陸を発見した」という言い方は正確だろうか?コロンブス以前、アメリカ大陸はまったく無人の地であったのか?コロンブス以前のアメリカ大陸の文明について、アステカ王国を中心に概観した。
第15回 砂糖にかくされた悲しい歴史@〜大航海時代〜
大航海時代について、スペイン・ポルトガルを中心に、基本的な事項を確認した。
第16回 砂糖にかくされた悲しい歴史A〜大航海時代〜
砂糖によってヨーロッパ・アフリカ・アメリカ大陸が一つになった。これはどういうことか?アメリカ大陸でインディオが砂糖生産などにこき使われてどんどん減っていく中で、スペイン人宣教師ラス・カサスは国王にこの状況を訴えた。しかし、このラス・カサスの告発によって、アフリカ大陸から黒人奴隷がアメリカ大陸に連れてこられるようになったのだ。
第17回 アフリカの光と影〜忘れられた歴史〜
「暗黒大陸」といわれたアフリカ。アフリカには本当に歴史がないのか?マリ王国をとりあげた。後半は、アフリカが「世界史」の外に置かれた理由を概観した。モンテスキューも『法の精神』のなかで、黒人に対する差別意識を披露した。
第18回 それでも地球は動く〜ルネサンス〜
中世ヨーロッパはキリスト教が絶大なる力を持っていた。それに対抗するのはなかなか困難なことである。地動説を唱えたコペルニクス、ブルーノ、ガリレイを取り上げ、かれらがどのような運命をたどっていったのか?を概観した。
第19回 聖書か、免罪符か〜宗教改革〜
ガリレイは自分の考えを曲げ、キリスト教には対抗し切れなかった。しかし、ドイツのルターは違った。授業では、とくにルターに注目し、宗教改革を概観した。なぜルターはガリレイと違って、キリスト教に対抗しきれたのか?
第20回 キムチと大航海時代〜朝鮮半島の歴史〜
誕生したばかりのキムチは赤くはなかった。いつからキムチは赤くなったのか?大航海時代と日朝間の歴史を概観した。進度のはやい機械科2組と情報技術科との2クラスのみで行なった授業。

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