掛塚祭りの見所(平成22年版

このコーナーは、掛塚祭りの屋台の運行と見所を紹介します。

注意事項
○ 屋台には触らないようにしましょう。
○ 動いている屋台には決して近づかないようにしましょう。
○ 年番町(赤提灯)や各町の責任者の指示に従ってください。
宵祭
10/16
(土)
午後4時30分 貴船神社へ屋台曳き込み@A
5時50分 貴船神社へ全屋台集合A
6時00分 宵祭祭典(浦安の舞奉納)A
7時15分〜 屋台解散A
本祭
10/17
(日)
午前10時10分 貴船神社へ屋台曳き込みA
午後12時10分 貴船神社へ全屋台集合A
12時20分 大祭祭典(浦安の舞奉納)A
1時15分 御神楽到着A
1時45分 御輿渡御A
1時55分 屋台貴船神社出発AB
5時34分 屋台御仮宮へ全部集合C
6時20分 屋台御仮宮出発C
8時15分 屋台解散(五久前)D

   本祭り(日曜日)の屋台運行コース

宵祭り(土曜日)
 朝、8時頃になると屋台小屋の前に法被姿の若者達が集まりはじめます。なんとなくダルそうな者は、前の晩、前夜祭で頑張りすぎたのでしょうか。
 屋台小屋の扉を開き、出発の準備が整うと、世話係責任者は自治会長を呼びに行きます。
 よ組の場合、自治会長さんに屋台を清めて貰った後、乾杯を行い、朝9時頃に屋台を小屋から引き出し、町内回りへ出発します。
 この時間帯は、見物人は誰もいないし、子供たちの数もまばらで、静かなものです。じっくりと屋台を見たり、写真を撮るには最適の時間帯です。
 ただし、各町の屋台があちこちに散らばっている上、細い路地に屋台が入っていて周りで若衆が酒盛りをやっていたりして、ちょっと屋台に近寄りがたいかもしれません。まあ、真っ昼間から道ばたに座り込んで酒盛りができるのは祭りの時だけですから、大目に見てください。
 土曜日の日中、屋台は各町内にいます。
 貴船神社も露天商の人たちが準備をしているぐらいで、賑わいはありませんし、観光のお客さんもほとんどいません。
 ですから、この時間帯に各町の屋台を見学するためには、少し歩いて貰うことになります。

○屋台の見つけ方
・お囃子の音を目指す(動いている屋台は必ずお囃子を演奏しています。)
・道路に付いた車輪の跡を見て屋台がどっちへ行ったか推測する。
・法被を着て歩いている者の後をつける。
・人に聞く。
 どこの祭りも似たようなものでしょうが、掛塚でも屋台を曳いていくとあちこちで酒や料理が出てきます。
 実際、土曜日の日中にやっていることは、屋台をちょっと曳く、止まる、酒を飲む、よっこらしょと立ち上がり、また屋台を曳く、止まる、酒を飲む・・・・この繰り返しなんですね。
 午後になると、人が多くなり、屋台の回りも賑やかになってきます。
 見物人の数も増えてきて、だんだんとお祭りの雰囲気が盛り上がりはじめます。
 「年番町」は各町の責任者に屋台を貴船神社へ向けるよう要請します。
 午後1時頃になると、町内回りを終えた屋台が、ぼちぼち「五久前(ごきゅうまえ)」Dへ集まり始めます。
集まった屋台は、順番に国道150号線を北へ渡り、「本町通り」@へ集合を始めます。 
 この頃は、全屋台が通りに一列に並びますので、見学するには最適です。屋台は次々と通りへ集まってきますし、決められた時間どおりに国道150号線を渡らなくてはならないので、常に動いている屋台を見ることができるのです。
 動いている屋台を見ることができるということは、「屋台囃子」を聞くことができるということです。同じお囃子でも町ごとに微妙な違いがありますので、お好きな方は注意して聞き比べてみてらいかがでしょうか。
 国道150号線を北へ渡って本町通りを進む時は、屋台はバックで進みます。ですので「五久前」Dの手前(港屋の角か木村屋の角)で屋台の向きを変えることになります。
 屋台は国道150号線を渡ると本町通りを北へ向けてどんどん進みます。
 そして定位置までやってくると、しばしの休憩時間。道ばたへ座り込んで酒盛りとなります。
 よ組の場合、ここで出るのは、「さしみ」「フライ」「漬け物」「おむすび」などです。
 ここではすべての屋台が一列に並びますので、各屋台をじっくりと見ることができます。彫刻などの屋台の細かなところは夜になると見えにくくなりますから、明るい内に見ておきましょう。というのは、掛塚の屋台は決して電球による照明は使わないからです。屋台の提灯はすべてローソクの灯ですから、夜の屋台は「暗い」のです。
 この頃、各町の年番は、提灯の準備に忙しくなります。
 日暮れとともに、各屋台は提灯のローソクに火を灯し、午後4時頃から、いよいよ「貴船神社」Aへの引き込みが始まります。
 4時30分頃から5時50分頃にかけて、続々と屋台が神社に引き込まれ、宵祭りは最高潮を迎えます。言うまでもなく、宵祭りの一番の見所です。
 屋台は本町通りを北から南へ進み、貴船神社入り口で一気に東向きに向きを変え、参道に並ぶ露天商の間を通って神社本殿へ向かって進みます。
 屋台に近づくと非常に危険ですから、十分に距離をとって見学しましょう。
 7時15分頃までは、全屋台が神社に勢揃いしています。
この間、神社本殿では御祈祷、浦安の舞の奉納があり、神社境内は人でいっぱいの状態となります。
7時過ぎになると、屋台は順番に神社から引き出され、9時前には全屋台が神社を出発し、町内へ向かって帰っていきます。
日曜日(本祭り)
日曜日の朝は辛い・・(^^ゞ
さしあたって町内回りに出発しますが、なかなか調子が出てこないものです。
しかし、いよいよ本祭り、みんな気合を込めて屋台を曳きます。
午前10時過ぎには町内回りを終えた屋台が国道150号線を越えて集まり始め、10時15分頃から貴船神社へ引き込まれ、午後12時10分頃までに全部の屋台が神社内に集合します。
神社内で屋台は西と東に向かい合って二列に並んでいます。
各屋台の前には屋台の由来が書かれた看板が立てられているので、参考にしてください。
屋台集合後、東町の天狗が神社に到着すると、いよいよ本祭りも最高潮に達してきます。
お渡りの行列が神社を出発するときには、全屋台が一斉にお囃子を演奏するところを聞くことができます。
午後1時45分頃、御輿の行列が神社を出発した後、各屋台も神社を出発し、御仮宮(おかりや)Cへ向かいます。
 ここで屋台が神社を出てしまうと、もう貴船神社へ屋台は戻ってきません。
 御仮宮(おかりや)への道中、掛塚の町中は細い路地Bが続きますが、そこを屋台が直角に曲がって行くところも見所です。
屋台は休憩を繰り返しながら進んでいきますが、道幅が狭いところを行きますから、見学する方は充分注意して下さい。

御仮宮への途中で日暮れとともに提灯に火を灯し午後5時40分頃には全屋台が御仮宮へ到着。その後、蟹町の通りCに屋台が並びます。ただし、蟹町の通りは周辺が住宅ばかりであまり明るくありません。屋台は提灯のぼんやりとした灯で照らされているだけです。非常に風情があって何ともいえない情緒がある風景なのですが、屋台はよく見えません。午後6時20分頃になると、屋台は御仮宮(おかりや)を出発します。
 新町の通りを通って、横町の通りを通って、五久前Dに屋台の行列が到着するのは、だいたい午後8時頃になります。
 ここの通りは周辺が明るいので、屋台はよく見えます。
 屋台の周りには、疲れたり酔っぱらったりした若衆がごろごろしていますので、屋台の横を通るときは踏まないように気を付けてください。
 午後8時15分頃、屋台は解散し、本祭り終了となります。
月曜日(片づけ)
月曜日の朝から片づけが始まります。
屋台は柱の一本一本まで完全に解体された後、それぞれの部分ごとに箱に詰められ、倉に入れられます。
マニアの方はどうぞ見学していってください。
 なお、屋台の組立ですが、ほとんどの町は祭りの一週間前の日曜日に行っていますので、こちらも興味のある方は見学してみてください。

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