横町屋台 天幕修復記念式典 平成11年10月11日
平成11年10月11日、横町屋台の天幕修復記念式典が行われました。
大正時代に作られた天幕が、約75年振りに大修理され、お披露目されました。
費用840万円をかけて修繕された天幕は、大きな刺繍は原型のままですが、周りの刺繍は新調当時の色の糸で見事に復元されています。
10日に組立てられた屋台に付けられた天幕は、見事なものでした。
式典の後、屋台上でお囃子が演奏され、日が暮れてから、町内曳き回しが行われました。
式典会場風景。司会者は関英泰氏 | 縫虎さんへ感謝状贈呈。実行委員長松山氏 | |
雲や波の刺繍は新調、鶴は旧天幕から移植された | 後は、祭典本番を待つのみ | |
色褪せている部分が移植されたところ。 | 式典の後、お囃子が演奏された。笛の鈴木氏 |
・横町屋台のあゆみ(加藤正敏氏の資料より)
1907年(明治40年) | 現在の屋台再建 | 棟梁 | 平野勘蔵 |
1918年(大正7年) | 彫刻新調 | 彫刻師 | 伊藤松次郎(彫松) 大村善太郎 |
1926年(大正15年) | 天幕新調 | 縫師 | 永井 実 |
1931年(昭和6年) | 彫刻新調(太平鰭) | 彫刻師 | 大村善太郎 |
1935年(昭和10年) | 第一回塗装 破風金具取り付け |
塗師 | 鳥井善七 |
1943年(昭和18年) | 大太鼓新調 脇障子彫刻新調 |
彫刻師 | 伊藤松次郎 |
1944年(昭和19年) | 脇障子彫刻新調 | 彫刻師 | 伊藤松次郎 |
1946年(昭和21年) | 引舞台再建 | 棟梁 | 平野 孝 |
1953年(昭和28年) | 見送り幕新調 | 寄贈 | 長谷川藤七 |
1954年(昭和29年) | 第二回塗装 軒金具取り付け |
塗師 | 和田喜作 |
1981年(昭和56年) | 綱新調 | 浜松 | |
1988年(昭和63年) | 中土台取替え | 棟梁 | 平野道男 |
1989年(平成元年) | 軒金箔張替え | 塗師 | 傅林長一 |
1992年(平成4年) | 外土台取替え | 棟梁 | 平野道男 |
1999年(平成11年) | 天幕修復 | 縫師 | 縫虎(小林明博) |
2006年(平成18年) | 100年祭 |