カメハメハ王国憲法

前 文

 『海と緑にかこまれた伝統の息吹く町』相良町において、アカウミガメの上陸が確認されたのは、はるか昔の事であり、『亀塚』や古老の話の中にも、しばしばその存在を表すことが知られています。特に、昔から漁師が珍重したという『亀枕』など、その神秘のベールに包まれたアカウミガメの生態は、私たちに海に対する憧れや畏敬の念を与え続けてやみません。
 現在、相良町近隣の地域では、御前崎や浜松のサンクチュアリ・ジャパンなど、アカウミガメの保護活動を行っているボランティア団体がいくつかあり、観察会や子ガメの放流会など積極的な自然保護、啓蒙活動を展開しております。
 しかし、相良海岸では、現在でも多くのアカウミガメの上陸が確認されていますが、その事実を知る人々も少なく、文字通り「ひっそりとした産卵から孵化へのドラマ」が毎年くりかえされてきました。
 しかし、近年の開発やレジャーの多様化により、この素晴らしいドラマの存続の危機を感ぜざるを得ない状況となり、有志ボランティアによりこの王国を建国致します。王国名は『カメハメハ』。ハワイの偉大な大王の名からいただきました。また、この地で産卵を終えたアカウミガメは孵化後、幾多の試練を乗り越えて南下して、ハワイ諸島などのある熱帯の海で育ちます。私たちの王国の海からカメハメハ大王の生まれた海を結ぶ遙かな思いを託してこの王国が生まれました。
 そして、アカウミガメの保護活動をとおして、自然保護のありかたや、開発と自然の調和などを考え、次の世代を担う子供達とも語り合うことのできる王国であり、家族を愛し、楽しくまた、有意義に町の未来にかかわってゆく事を目的といたします。

(名 称)
第1条     この王国の名称は『カメハメハ王国』と称する。

(目 的)
第2条     この王国は、以下のことを行う。

         1、相良海岸に産卵の為上陸するアカウミガメの調査、保護活動。
         2、開発と自然との調和についての研究活動。
         3、王国内の家族及び他国等との親睦活動。
         4、王国内の子供達の育成活動。
         5、それら活動をインターネットで世界中に発信及び情報交換。

(王国国民資格)
第3条     カメと友達になれる人。

(王国運営費)
第4条     王国運営費(通常『税金』とも言う)として、印刷物や行事案内等の啓蒙通信費や保護柵、看板等の         制作をする為の費用を御賛助願う。

         学生王国民(どんな学生でも可)     無料
         家族王国民(一家族何人でも可)     3、000円/年間
         個人王国民(王国民1名あたり)      3、000円/年間

(王国の組織)
第5条     王国の運営組織としては、
         名誉大王、大王、女王、大臣、執事 数名をおく。

(王国祭)
第6条     王国祭は年1回とし、王様がとりおこなう。

    この憲法は、王国誕生の日より施行する。

アカウミガメの産卵を見よう!

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