私的には7年ぶりの観察となった月食、今回の月食は全国的に天気が悪くまともに観察できたのは北海道や九州の一部となったが私が住む静岡市は運良く雲の切れ間に入りうす曇の中から観察することが出来た。
今回は月が欠けた状態で地平線から昇る月出帯食、食の最大は19:37、本影食の終了が21:23となります。次回日本で見られる月食は2008年8月17日だがこれは皆既にはならない部分月食の上に月が地平線に沈む直前に始まるのでほとんど見ることができない、その次は2010年の元旦だが10%しか欠けない部分月食、次は同年6月26日で60%が欠ける部分月食だが全行程が観察可能、その次に同年12月21日に皆既月食があるが皆既中に地平線から月が昇るので途中からの観察となる、次は2011年6月16日の皆既月食だが皆既になる前に地平線に沈んでしまう、次は同年12月10日の皆既月食で深夜に皆既最大となり久しぶりに月食の始まりから終わりまで全行程が観察できるここ数十年では最高の条件である。
撮影はスカイキャンサーにハイビジョンカメラを装着して撮影、うす曇の間からの撮影で各画像の明るさは比較はできません。
20:00と20:05、19:00頃までは静岡も厚い雲に覆われ観察は諦めていたがその後雲が切れてきたため急遽撮影機材を組みたてて撮影を開始、すでに皆既最大の時間は過ぎていたがまだ皆既中である、今回はハイビジョンカメラで撮影、ビデオカメラでは残念ながら皆既中の映像の明るさはこれが限界。
20:06と20:10、左は明るく撮影するため一旦ズームアウトさせた、画像右側が北になっている、地球の大気を通過した一部の太陽の光が月に当たるので月はうっすらと赤くなっている、赤いのは太陽の光が地球の大気で青い波長が吸収されてしまうからである。
両方とも20:15、うす雲の中からの撮影なので単純に明るさの比較は出来ないが皆既終了が近づき上の画像より少し明るくなりだした。
20:20と20:23、皆既終了の頃、20:23には上から明るくなることがハッキリわかる。
20:25と20:30、左の20:25は雲が少し出てきて暗くなってしまったがすでに皆既は終わっている、皆既がおわって5分もすると食が終わった部分はかなり明るくなってくる。
20:34と20:40、静岡の上空は空路になっているので望遠鏡の視野を通ることはよくあるが偶然とは言えそれを撮影したのは始めてだ。
ビデオには月食中に月に隠されていた「みずがめ座σ星」も写っているのだがキャプチャー画像では分からない。
両方とも20:40、月がだいぶ明るくなってきたのでカメラの露出を変えた。
20:50と20:55、20:50はちょっと雲が影響が出ている。
21:00と21:05。
21:05と21:07、左は雲がだいぶ薄くなってきたのでさらに露出を下げた、右は食の部分を写すため逆に露出を上げた、食の部分は肉眼でもうっすら見える。
21:10と21:15。
両方とも21:17、露出を変えて食の部分を撮影、これだけ食が終わっても食の部分はまだうっすら見える。
21:20と21:25、そろそろ食が終わりに近づいてきた、右上がちょっと暗いのはカメラの絞り羽根の影響。
21:30と21:32、すでに食は終わっているが半影食の影響でまだ少し暗い部分が残っている、この直後に再び雲が覆い始め月食の時間だけ観察が出来たのは大変運が良かった。