火星は約2年2か月ごとに地球に接近します、軌道がいびつな楕円をしているため接近距離は毎回異なり約15年の周期で変化します、最大接近時には5500万kmにまで近づくが最小接近時には1億kmを越える、そのため接近時の視直径も25秒角から14秒角と大きな差がある。表面には模様が見えます、暗い模様は海や湖の名まえがつけられており、明るい赤褐色の部分は大陸や高原の名まえで呼ばれています。火星表面が赤いのは表面が酸化鉄に覆われているためである。2003年の画像は火星2003年のページへ。
撮影にはSSC−12に8oビデオを装着して撮影、2012年以降はハイビジョンカメラを使用。
近年流行の画像処理ソフトによる美化はしていないので、生で望遠鏡で見た姿になっています。
2018年は15年ぶりの火星大接近だったにもかかわらず、火星全体を覆うほどの大砂嵐に火星表面が覆われ、大シルチスですらほとんど見ることが出来なかった…、撮影はしたが表面はただオレンジ色に覆われているだけでつまらなく2018年の掲載はとばすことにした。
2020年は幸い2018年の接近と比べてもそれほど地球とは離れておらず、比較的シーイングにも恵まれ沢山の撮影ができた。
2016年5月28日
23:58
2016年6月2日
20:01
2016年6月2日
23:05
2016年6月5日
20:43
次回の大接近2018年8月の前となる2016年の接近、中接近とはいえ結構大きく見えるがシーイングには恵まれなかった。大きさはいつものようにカメラのズーム倍率が適当なのでまちまちになっている。
2012年3月21日
約6年ぶりに火星を観察、この間に2回地球と接近しているが冬なので寒くシーイングも悪くおまけに小接近なので見ても全く面白くないので観察していなかった。2012年もどちらかといえば小接近であまり大きくは見えないが久しぶりに火星を観察した。
画像上が南極冠、その下の黒い部分が大シルチス、下側が北極冠である。ハイビジョンカメラで撮影したものを静止画でトリミングした。
子午線湾(サバ人の湾)付近を撮影したのですが、シーイングが悪すぎて模様が何も写りませんでした、最接近からひと月経ったので少し見かけの大きさが小さくなりました、下の6月24日の写真より少し小さくなっているのが分かります、左の写真は露出オーバーで色が変になりました。
ちょうど地球に最接近している頃の火星、あいかわらずシーイングは悪い、いつものように大シルチス付近(中央の一番濃い部分)を撮影。
2001年6月11日撮影、地球との最接近は6月20日過ぎですが見かけの大きさはこれ以上ほとんど変わりません、これから1カ月が丁度火星の見頃ですがちょうど梅雨時なので残念です、今回はいつも撮影する大シルチス付近ではなく真珠湾付近を撮影してみました、大シルチスは子午線湾の裏あたりにあります。この日もシーイングが良いとは言えませんが比較的良く見えました。
このころ最も大きさの変化が大きい時期です、最接近は6月の中旬ですのでその時はこの写真よりもう少し大きく見えます、相変わらず大シルチス付近を撮影しています、シーイングも相変わらす悪く下の4月14日よりさらに見栄えが悪いです。
下の3月10日より地球との距離が接近しているので少し大きく見えます(左の画像はズーミングの倍率が下の写真と少し違うので小さくなっていますが、右の画像は同じ倍率です)、中央の黒い部分はいつも通りの大シルチスです、他の模様はもっと地球に接近してから撮影したいと思います。相変わらずシーイングは良くありません。
2001年3月10日に撮影、まだ今年6月の最接近より倍近い距離があるので、見かけの大きさも小さいですがこれから6月中旬にかけてみるみる大きくなってきます、この日は大気の状態が悪いため画像も鮮明ではありません、右側の高倍率の写真の中央の黒い部分が大シルチス、下でも説明していますが大シルチスは火星で一番見え易い模様なので、なるべく大シルチスが地球を向いている時間を狙って撮影しています。
21:23前後に撮影した火星、火星はこのころ地球に最接近している、倍率を上げたからと言って細かいところが見えるという訳ではない、むやみに倍率を上げるよりはその望遠鏡にあった倍率で眺めた方が見易い。
左に見える暗い部分は「大シルチス」と言われる地域で、火星で最も色が濃い場所、その上の小さな白い地域は「ヘラス平原」と言われる地域で、火星の北極に当たる、白いのは水と二酸化炭素の氷のせいである。
23:58前後に撮影したもの、火星の自転周期は約24時間なので、上の写真から約2時間半でこれだけ向きが変わった、「大シルチス」は左下の縁に移動してしまった、変わって21:23の写真では左上にちょこっと顔を出していた「サバ人の湾」や「アキダリア平原」が大きく顔を出した。
2:00頃撮影したもの、この日は比較的シーイング(大気の揺れによる天体の見栄え)が安定していたので結構綺麗に撮影できた、中央上の濃い部分は「大シルチス」、一番上の白い部分は「ヘラス平原」の北極の地域。
火星の左側の縁が白く写っているが、この辺は赤道付近なので氷であるはずが無く、私にも分からない。
22:00頃撮影したもの、残念ながら火星は地球から離れているので、少し小さくなりだした、縦長に楕円に写っているが、右側の縁は日が当たっていなく夜になっているため。
上の濃い部分は「サバ人の湾」、下が「アキダリア平原」」である。
99年7月15日に撮影、もはやこんなに小さくなってしまった、中央上の黒っぽい部分は大シルチス。8月の末頃まで午後8時頃南西の方角で赤く輝いているが、大きな望遠鏡を使わないと表面の様子は分かりづらい、右側は夜なので暗いため、地球から見ると今の火星はまん丸に見えない。
99年11月5日に撮影、久しぶりに撮影した、5月8日の頃の大シルチスくらいの大きさになってしまった、小さくなりすぎて普通の望遠鏡では表面の模様を見るのは不可能、SSC−12でもよほどシーイングの安定した日でないと模様を見るのは無理、この日は幸いシーイングが良かったので倍率を上げてもうっすらと模様が写った、中央はキンメリア湾付近、右隅に大シルチスがあるが夜の部分なので見えない。