2002年3月20日に月と土星が見かけ上接近する現象がありました、東北地方では月の裏に隠れて見えなくなる土星食となりました、1月には逆に関東以西で土星食が見られましたが私は見ることが出来ませんでした、月の縁を移動する接近現象も見ると面白いですが、撮影するなら食になった方が面白いです。
月と土星が接近する前の様子を約10分おきにビデオで撮影、ビデオにテレコンバーターを装着して撮影してあります。
月の左下にぽつんと写っているのが土星です。月の左半分は太陽の日が当たっていないので暗くなっていますが、実際に肉眼で見ると地球からの反射光で薄く輝いています(これを地球照と言います)、ビデオでは露出オーバーにしてもあまりよく写りません、パソコンにキャプチャーしてしまうと余計に分からないので、地球照が写っている露出オーバーの画像は載せませんでした。
両者がかなり接近してきたのでここから望遠鏡による撮影に切り替えです、FC−76に or12.5mm の接眼レンズを付けてビデオ撮影、右側の7:53:58PMは一番接近している頃です、かなりすれすれを通過しています、東北以北では完全に月の裏側に隠れて土星食となっています。
この日は大気の気流の影響でシーイングが悪くビデオキャプチャーした静止画では余計に綺麗に写りませんが、実際に生で見るととてもシャープで綺麗です、FC−76の実力はこんなモノではありません!
この2枚の写真は1分の時間の開きがあるので、1分に移動する移動量を比べることが出来ます。
さて、そろそろ両者はお別れです!
終わってしまいました、次にまともに見れる土星食は2024年12月8日になります。