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●タカハシ TS式76oフローライトアポクロマート屈折望遠鏡●


通   称:FC−76
口   径:76o
焦点距離:600o(450o)
明 る さ:F7.9(F5.9)
光学方式:2枚玉フローライト・アポクロマート屈折望遠鏡
ファインダー :7倍50o
 ※()内はレデューサー使用時

この写真のオプション:
 鏡筒アクセサリーバンド、カメラ取り付け金具

 こちらもタカハシの往年の名機、この2枚玉フローライト・アポクロマートレンズは最高の逸品!!普通のアクロマートレンズでは屈折望遠鏡の特徴である「色のにじみ」(光は波長(色)によってレンズを屈折する割合が違うので、望遠鏡のようにレンズの性能の限界まで必要な光学機器では、ピントを合わせると星の周りに紫色などの色のにじみが出来てしまう)が生じるが、この望遠鏡は全くない!!それに加え屈折望遠鏡独特のきちっとシャープな画像、イメージサークル(見える視野)の広さは、裸視で眺めても写真撮影に使っても、もはやひとクラス上の反射望遠鏡も顔負けの素晴らしい眺めである。

 よく一般の方は反射望遠鏡の方が高価だと思っている方が多いが、同じスペックの望遠鏡なら屈折望遠鏡の方が遥かに高価なのである、屈折式で大型の望遠鏡を作るとあまりにコストがかかってしまうので、一般に大きな望遠鏡では反射式になってしまうため誤解が生じてしまう、ちなみにこのFC−76はレンズ素材にフローライトを使用しているため、FC−76鏡筒のみでも「10p1型反射赤道儀全て」より値段が高いのだ!!しかしそれなりの価値は十分にある。
 アクロマートとは上で述べた「色のにじみ」を低減させる為、凸レンズと色消し(にじみ消し)用の凹レンズの2枚のレンズを使った構成のこと、アポクロマートはさらにそれを発展させた構成、フローライトはレンズの材質のことで普通のガラスレンズに比べ、波長による屈折率が均一に近く上で述べた「色のにじみ」が少ない、このタイプのレンズを低分散レンズと言うが、カメラレンズでも良く聞くEDレンズもこの低分散レンズである、素材が高価な上加工も難しいので値段も高価になってしまうが、やはりそれなりの価値は十分ある。アポクロマートにフローライトやEDの素材を使えばもはや無敵である!!

 1985年に購入した物で、とにかくフローライト・アポクロマートの優秀さを自分の物にしたかった!現在は主に写真撮影用に使っている。


《FC−76とBORG65》

 10p1型用の赤道儀に載せたFC−76(左)とBORG65(右)、その他にも色々なオプションを付けてあります。天体写真を撮るときは主にこの形で行う、BORG65はもっぱらガイド用(望遠鏡が目標の天体、または日周運動による星の動きにしっかり合っているかチェックするもの)。形はサマになっているが私の天体写真の腕はまだご覧の通りである…(^^;
 カメラには「Nikon FM2」のページで紹介しているアングルファインダーが付いている、これは楽な姿勢でカメラのファインダーを覗くことが出来るので便利だが、微光な天体写真の場合、若干暗くなるのが気になる、ちなみにこの写真は天体撮影用に使っている「Nikomat FT2」が装着されています。

●トミー BORG65oアクロマート屈折望遠鏡●

 上の写真の右側の鏡筒、口径65o、焦点距離450ミリの2枚玉アクロマートレンズを使っている、アクロマートとはいえ、ごく普通のレンズなのでやはり「色のにじみ」が目立つ、「トミー」は玩具でお馴染みのメーカーだ、’80年代後半に望遠鏡の分野に進出した、当初はプラスティックボディの安っぽい望遠鏡だったが、金属鏡筒に変更してからは接眼部も高精度なヘリコイドになったり、EDレンズもラインナップするなど、かなり本格的な望遠鏡メーカーの一員になった、この金属鏡筒のBORG65も、ガイド用ではもったいないくらい立派な作りだ、鏡筒自体がシステムになっているので、対物レンズの交換でEDレンズにしたり、他社の赤道儀に載せることが出来たり、豊富なアクセサリーがあり、汎用性の高い望遠鏡だ。
 BORG65はSSC−12と共に1993年に購入。


《自作マッチプレート》

 1型赤道儀に使っているマッチプレートは自作で、マッチプレート自体が分割できるようになっています、あらゆる所に色々な穴が開いていて、タカハシのアクセサリーの規格に準じているので、アイデア次第で色々な物を載せたり、工夫することが出来ます、もちろん1型赤道儀以外のマウントにも使えるようにしてあります、マッチプレート自体も数種類作ってあります。



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