4サイクル多気筒エンジンのシミュレーション・性能予測に
EGSIM 11.3
エンジン1次元シミュレーション(1D解析)ソフト
対応OS:
Windows/95/98/Me/Xp/2000/VISTA/Windows7 推奨メモリ:2GMB以上 HDD空き容量:10MB以上
−4サイクルエンジンの性能予測・シミュレーション解析ができます。−
−エンジン設計や実験の支援ツールとして幅広く利用できます。−
最近のアップグレード履歴
What's
New @11.3
◆ バルブ流量係数テーブルの作成サポート機能が追加されました.
リフト−流量係数テーブルの入力・作成時のサポート機能を使用することができます.
バルブリフト時のスカート面積Asがポートスロート面積Atに等しくなるリフト比SLcにおける流量係数Cdcと、リフトゼロからSLc間のCd変化を近似した時の
近似式の次数の2つのパラメータを入力するとリフト比SL−流量係数Cdのテーブルが作成されます.
<流量係数テーブル作成サポート>
<バルブリフトと開口面積・流量係数>
補足)
下図はバルブリフトや開口面積の変化に対し吸入(排出)空気量がどのように変化するかを示しています. これによると吸気バルブでは最大開口面積(無次元開口面積=1)の間に
全空気量の60%が, 排気バルブでは55%程度が流入(流出)しています. したがって吸入空気量量予測においては最大開口面積(ポート開放状態)での流量係数Cdcが重要となります.
また低リフトでの流量係数は1.0に近いという計測例が報告されており、リフト量が大きくなるに従い流量係数は1.0からCdcに向かって低下することになります.
<無次元流量・リフト・開口面積>
◆
エンジンロス要因分析ができます.
<ロス要因分析画面>
◆
バルブタイミング入力方法の追加
バルブタイミングの入力において吸排気バルブ最大リフトタイミングを排気上死点からの角度偏差で表した「イベント角」方式を追加しました.
<イベント角の定義> <イベント角入力画面>
What's
New @11.2
◆バルブリフトカーブのパラメータ入力が可能になりました。
パラメータ入力によるバルブリフトデータ作成
バルブ最大リフトや作用角のデータは入手できるものの詳細なバルブリフトカーブは不明な場合や現リフトカーブは入手できるものの最大リフトや作用角を変更した仕様の適切なリフトカーブを予測し
クランク角(カム角)対リフトのテーブルデータを作成するには一般に別のツールを要します。Ver.11.2ではいくつかの設計パラメータを入力するだけで多項式近似したリフトカーブを作成することができます.
またテーブルデータを用いる場合リフト、速度、加速度ともにテーブルポイント間は補間を行うのでポイント間隔が大きいと誤差が生じますが多項式近似のリフトカーブを用いる場合は補間による誤差が生じないという利点があります.
◆クランク角変化の出力項目にトルクが追加されました。
動弁系諸元入力画面 出力項目選択
動弁系諸元を入力してからシミュレーション計算を実行するとトルクのクランク角変化が出力できます。トルク変動と要因分析に使用できます。
トルクのクランク角変化(変化するトルクの全成分)
トルクのクランク角変化(変化するトルクの中の小成分)
◆エンジン内のガスダイナミクス(ガス流量、圧力、温度等の変化)のより詳細なアニメーション表示が可能となりました。
EGSIMによるアニメーションのYouTube動画
What's
New @11.1
◆過渡性能計算機能向上
2種類の過渡性能計算が可能となり計算モードが合計4になりました。
なお旧バージョンでは定常計算以外は単気筒エンジンのみの対応でしたがVer.11.1では多気筒エンジンにも対応しています。
モード名 |
計算条件 |
目的・想定する試験 |
エンジン |
定常計算 |
回転数一定・負荷(スロットル開度)一定・熱発生率サイクル変動なし |
通常のエンジン台上試験 |
単気筒・多気筒 |
サイクル変動計算 |
回転数一定・負荷(スロットル開度)一定・熱発生率サイクル変動あり |
燃焼変動とエンジン性能変動に関する燃焼圧解析 |
単気筒・多気筒(新) |
過渡性能計算 |
負荷(スロットル開度)変化・回転数変化・熱発生率サイクル変動なし |
自動車の加速性能試験 |
単気筒・多気筒(新) |
定速過渡性能計算 |
負荷(スロットル開度)変化・回転数一定・熱発生率サイクル変動なし |
調速機構付エンジンの負荷変化応答試験 |
単気筒・多気筒(新) |
◆クランク室過給4サイクルエンジンの計算機能向上
旧バージョンでは特殊形態として単気筒のクランク室過給4サイクルエンジンの計算が可能でしたがクランク角に対するクランク室容積変化をテーブル入力可能とすることで多気筒モデルにも対応しました。(Fig-1、2、3)
Fig.-1過給_1チャンバ方式 Fig-2過給_2チャンバ方式 Fig.-3 エンジン吸気系モデル
【 特徴 】
●エジンの性能予測や内部現象解析ができるパソコン版ソフトウェアです.
操作画面、マニュアル、オンラインヘルプともすべて日本語環境で使用できます.
<設計用途に>
・4サイクルエンジンの設計においてエンジン基本設計や バルブ・カム・吸排気系各部設計まで様々な開発ステップで利用できます.
・CFD(3次元流体解析)の初期値や境界条件設定に利用できます.
<実験・研究用途に>
エンジン台上試験や計測データとの相互検証・補間によりエンジン内部現象を解明し性能開発における問題解決や新技術の研究開発に利用できます.
<教育用途に>
アニメーションや熱力解析機能を用いて内燃機関の教育用ツールとしても利用できます.
●エンジンの吸気クリーナから排気サイレンサまでのエンジン全体でモデル構成.
<エンジン形態>
・多気筒4サイクルエンジン. バルブ数制限なし(吸-排 1-1, 2-1, 2-2, 3-2など)
・特殊形態としてクランク室過給式4サイクルエンジンも可能.
<管内流れ計算>
・1次元非定常流れを差分法で解いており慣性効果、脈動効果を含めた性能解析ができます.
・吸排気バルブ部では流量係数を入力. 定常流試験機による流量係数データがない場合でもデフォルト値が使用できます.
<燃焼・熱流計算>
・燃焼モデルはガソリンおよびディーゼルの多段燃焼も含めWiebeの燃焼関数を使用. 燃焼パラメータが不明な場合も入力ガイドにより簡単に入力できます.
・燃焼室での熱伝達率式はWoschniの式と
Eichelbergの式を選択、 管内熱伝達率は乱流熱伝達率の式の係数を変更可 (Heatranオプション使用時)
●計算機能
<定常性能計算>
与えられたエンジン回転数、スロットル開度におけるエンジン性能、エンジン内状態量を予測計算します。・多気筒エンジンは定常性能計算のみとなります.
<過渡性能計算>
定常性能計算の結果を初期値としクランク角毎のエンジントルクと負荷トルクや駆動系の慣性モーメントから加速度を計算しエンジン回転数を求めます.
<サイクル変動計算>
燃焼関連係数(着火遅れ、燃焼期間、熱発生率カーブ係数)の発生頻度がγ分布特性を持つよう変動を与えPmax、Pmeの変動の予測を行います。
燃焼変動と体積効率等との相互関係の解析等にも応用できます。
【 定常性能計算例 】
下図はバルブ流量係数による性能のシミュレーション値および性能実測値との比較を示します.
黒:実測性能値
赤:定常流量試験によるバルブ流量係数を使用したシミュレーション性能値
青:EGSIMデフォルトのバルブ流量係数を使用したシミュレーション性能値
・詳細はプレゼンテーション(PowerPiont)にてご覧ください.
●ライセンス
▼ノードロック(NL)ライセンス(年間、買取)
登録されたHDDシリアルをもつPCで使用できます。 ライセンス後シリアルを更新することは可能でまた更新回数に制限はありません。
シリアル変更は申請することなくユーザご自身で行うことができます。
▼フローティングライセンス(年間、買取)
不特定の複数のPCにインストールできますがワイブキー(USBスティック方式)を差し込んだPCでのみ起動できます。
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