遥か昔、小学2年のころ(71年頃)の夏休み。同じ社宅内の子供である兄貴分の「よしくん」に潜水艦のプラモが完成したので走らせようと誘われ風呂場へ向うことになった。社宅といっても土木業界では「飯場」とよばれるプレハブの宿舎で、風呂場も土木作業員が大勢で入るので、銭湯くらい大きな湯舟だったのだ。潜水艦で遊ぶにはうってつけの場所なのである。「よしくん」の自信作はなんと自動で潜って浮き上がる潜水艦だった。手からはなれた潜水艦は確かに潜っては、また浮上してきた。どんなメカがこの潜水艦に組み込まれているか想像もつかなく、そんなすごいプラモを組み立ててしまう「よしくん」を僕はまたまた尊敬してしまうのだった。
いつも模型店でなにげに見かけるUボートやイ号潜水艦はきっと、「よしくん」が組み立てた潜水艦ではないかと思いました。何十年も前からいつか作ってみたかった潜水艦。そこで童友社から発売されているUボートを組み立ててみることにした。
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