遥か昔、小学2年のころ(71年頃)の夏休み。同じ社宅内の子供である兄貴分の「よしくん」に潜水艦のプラモが完成したので走らせようと誘われ風呂場へ向うことになった。社宅といっても土木業界では「飯場」とよばれるプレハブの宿舎で、風呂場も土木作業員が大勢で入るので、銭湯くらい大きな湯舟だったのだ。潜水艦で遊ぶにはうってつけの場所なのである。「よしくん」の自信作はなんと自動で潜って浮き上がる潜水艦だった。手からはなれた潜水艦は確かに潜っては、また浮上してきた。どんなメカがこの潜水艦に組み込まれているか想像もつかなく、そんなすごいプラモを組み立ててしまう「よしくん」を僕はまたまた尊敬してしまうのだった。

いつも模型店でなにげに見かけるUボートやイ号潜水艦はきっと、「よしくん」が組み立てた潜水艦ではないかと思いました。何十年も前からいつか作ってみたかった潜水艦。そこで童友社から発売されているUボートを組み立ててみることにした。

このようなパッケージも珍しくなりましたね。この童友社のキットは元は山田模型の金型であるらしい。

いきなり難関。モーターのコードを延長するためにハンダ付けです。別売モーターのコードの根元はカシメだったので、元のコードを切断して、キットのコードをハンダ付けしました。ついでにコードの端を説明書通りに輪にしてハンダで固めました。

船体後部のモーター機関室部分を組み立て。とにかく水密が必要なので接着剤を塗りたくって隙間をうめました。スクリューシャフトの防水は黒いゴムパッキンのみです。

浮上などの操作を行う後舵です。ここも接着剤を念入りに付けて組み立て。取りあえず電池をつなげてテストを行いましたが、軸の平行が出ていないせいか摩擦音がすごいです。セラミックグリスを塗布しました。

船体の中央上部です。モーターの動力室をまず取り付けです。ここも水密が必要ですので接着剤を十分塗って接着しました。モーターとスクリューのゴムジョイントがいつか劣化しないか心配です。

セロテープで接着剤がしみ出てくるくらい強力に固定しました。乾燥まで一晩十分に固定しました。艦首は水が入ってバランスをとる部屋となっているようなので水密の必要はないようです。

艦首上部は張り合阿せてから、ペーパーで艦底との摺り合わせをして接着。でもなぜか明らかに中央部と段差ができてしまいました。ほどほどに削ってから接着。艦尾もおなじく接着。だんだん船体が出来上がってきました。

真鍮製の電気部品。ちいさなクランクハンドルはナットを締め付けるレンチです。このような部品が組立の気分を盛り上げて楽しいですね。

船体中央の電池室の固定用のナットを埋め込んでいるところです。ここも水密が必要なのでセメントを流し込んで隙間をなくしました。

つぎのページへ

ごあんない