■ ジオラマベースの工作 地面をつくる (ミラコンを下地に使ってつくる方法)
 ■ ベースをマスキングする
 

完成したベースが汚れないようにしっかりマスキングします。ニスが乾ききっていないうちにマスキングテープなどをはると塗装面とテープの糊が解け合ってしまう場合があるので注意します。塗装面は新聞紙でマスキングし、裏からテープで止めるようにします。枠は補強のために中に桟をとりつけてあります。

ここでつくる地面は、ミラコンを下地に使う方法を説明していきます。発泡スチロールで土台を作りますが、ベースとしっかり固定するためベースにベニヤ板を接着しておきます。ベニヤ板と発泡スチロールは木工ボンドを使用します。ホットメルツなどで部分的に接着してゆくと作業がはかどります。

 地面のデコボコを表現するため、ヘラで押さえたりして下地をていねいにつくります。土手や丘など立体的になる所は発泡スチロールを積み重ねてつくります。接着は発泡スチロール専用の接着剤が強力に接着できます。発泡スチロールで表現できない部分や出来た隙間などは紙粘土を盛って作り込みます。紙粘土を盛るときは木工ボンドを塗りながら盛ります。厚く盛ると乾燥時間がかかり、乾いてもひび割れをおこします。薄く盛るくらいで済むように下地をつくっておきます。ドライヤーで熱風を当てると乾燥時間が早まります。一度乾燥させて、縮んで隙間ができた部分にもう一度盛っておきます。完全に乾燥したら、リキテックスのモデリングペーストやレジンサンドをペンティングないふやヘラで薄く塗ってゆきます。厚塗りすると乾燥時間がかかります。厚く盛って下地を作るときは、何度も薄塗りし乾燥させながら盛り付けて重ねます。十分時間をおいて乾燥させるか、ドライヤーの熱風で乾燥させます。大きな岩などがある場合はこの時点でしっかり作っておき、地面と自然とつながるように仕上げておきます。

■ ミラコンを水で溶きます

ミラコンをゴム容器(画材店で購入)に入れ水で溶きます。ペンティングナイフでベースに盛り付けます。

地面の地形やワダチの跡なども表現します。

しばらくすると、水との反応で固まってゆきます。

 ■ 砂、どろ、草を表現します

ミラコンに砂やシーナリーバラス(鉄道模型用砂)をいっしょに混ぜて盛り付ける方法もあります。ここでは、ミラコンガ乾いてから砂などをまいて地面をつくっています。リキテックスマットメディウムは(アクリル画材=画材店で購入できる)パレットないふでよくかき混ぜて、紙コップなどにとりだし、ベースに塗ってゆきます。筆は油絵用の豚毛の物がよいでしょう。 砂やシェルマチエール(貝殻を砂状にしたもの=画材店で購入できる)をまいてゆきます。完全に乾燥させ、塗装にはいります。塗装は水性アクリルか油性アクリルで吹き付けか筆塗りします。アクリルガッシュ絵の具でもOKです。

 塗装が完全に乾いたら、エアブラシで陰影を書き込んだり、ドライブラシで地面に立体感をつけます。小石や砂を付け足すときはマットメディウムで取り付けます。埃や泥などは砥の粉やピグメント(絵の具の顔料)を調色して塗ってゆきます。

 ■ 草木の配置

 

マットメディウムを塗ってシーナリーパイルをおいてゆきます。一日おいて完全に乾燥させ、筆ではらいながら余分な草をとりのぞきます。必要があれば、エアブラシなどで塗装します。

シーナリーパイルは鉄道模型用の草類です。

 

● シーナリーパイルについて

 

木などを配置して、汚れ防止マスキングテープをはがします。ベースと地面に隙間などがあったら修正完成です。

● 木を作る 針葉樹 1/72〜1/48サイズ

● 木を作る 広葉樹

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