レジンでパーツを量産 シリコンゴムとレジン樹脂

ご注意 有機溶剤のとりあつかいや、有毒ガスが発生する作業があります。また火気に注意が必要な作業があります。かならず大人が同伴して作業してください。

シリコンゴム

型取りの型をつくるためのシリコンゴムです。はじめは流動性のある液体ですが硬化剤をまぜることによって柔軟性のあるゴムに変質します。市販されているものはメーカーが色々あります。模型店で手に入れやすいのはウエーブの物でしょう。価格も低くてよいと思います。他にまぜる時の容器が必要です。プリンやゼリーのポリ容器が向いています。

型取りの概念図です。

上の図
最初に型をとるモデルを油ネンドに半分くらい埋め込みます。モデルが傾いているのはレジンを流し込んだ時になるべく空気が型から出やすいようにするためです。

下の図
シリコン(1)が固まったら油ネンドの部分を取り除きさかさにしてシリコン(2)を流し込みます。

粘土に原形の半分を埋め込みます。型合わせのための穴も粘土に彫っておきます。

秘密兵器!コーヒー用の真空保存容器です。長細いものが手動式ピストンです。
シリコンを適量カップに移して硬化剤を加え良く混ぜます。ここで一度減圧してシリコンの中の気泡を抜いてしまいます。減圧してゆくと沸騰したように気泡が出て来ます。

減圧が完了したら原型にシリコンを少しだけ流し込みます。空気が残らないように向きをかえてよくなじませます。それから残りを流し込み、もう一度減圧します。

シリコンが硬化するまでそっとしておき、完全に硬化したら粘土をきれいに取り除き台所洗剤でシリコン型を良く洗っておきます。

出来上がったシリコン型を底にして原型を型にもどします。離型剤をシリコンに塗りこんで後から流すシリコンとくっついてしまわないようにします。離型剤はカリ石鹸やポリビニールアルコールなどを使用します。画材屋さんで注文出来ます。同じようにシリコンを流し込みます。

二つの型が出来上がりました。

完全に硬化したらレジンを流し込む部分をナイフで作ります。この部分を湯口と言われます。

これでシリコン型の完成です。

レジンで複製をつくる