静岡の身近な昆虫たち バッタ (カマドウマ 2)
カマドウマの一種 Rhaphidophoridae gen.
いわゆる便所コオロギで、昔の木造家の便所や台所などによくいた。古い木造家が減っていく中で身近な所からいなくなってしまった。暗く湿った所を好むようで、乾燥して人工物が多くなった市街地は適さないだろう。
この仲間は山地の林床や樹洞、洞窟、木造の建造物の周り等でよくみかける。市街地でも樹木が多くて古くて大きい公園で見ることがある。
昔の”便所コオロギ”を知っているヒトはこの虫を嫌うことが多い。知らなくとも姿形から好かれる虫ではないだろうなあ。
クチキウマの一種 Anoplophilus sp.
一見カマドウマ類の幼虫かなと見える、何となく様子が違い、よく見れば脚短い。
比較的高標高にいるといわれるカマドウマの仲間である。脚が短く、比べて猫背でない。
よく跳ねてじっとしていないカマドウマ類と比べて、おとなしく身を伏せるような格好をする。脚が短い体形ゆえだろう。これは、クビキリギスに対するシブイロカヤキリモドキ、あるいはスズムシに対するクマスズムシのようである。直翅類は面白い虫だ。
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