静岡の身近な昆虫たち  バッタ (カマドウマ 2)

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カマドウマの一種  Rhaphidophoridae gen. 


 いわゆる便所コオロギで、昔の木造家の便所や台所などによくいた。古い木造家が減っていく中で身近な所からいなくなってしまった。暗く湿った所を好むようで、乾燥して人工物が多くなった市街地は適さないだろう。
 この仲間は山地の林床や樹洞、洞窟、木造の建造物の周り等でよくみかける。市街地でも樹木が多くて古くて大きい公園で見ることがある。
 昔の”便所コオロギ”を知っているヒトはこの虫を嫌うことが多い。知らなくとも姿形から好かれる虫ではないだろうなあ。

 
1997/11 焼津市 1999/7 藤枝市



クチキウマの一種  Anoplophilus sp. 


 一見カマドウマ類の幼虫かなと見える、何となく様子が違い、よく見れば脚短い。
 比較的高標高にいるといわれるカマドウマの仲間である。脚が短く、比べて猫背でない。
 よく跳ねてじっとしていないカマドウマ類と比べて、おとなしく身を伏せるような格好をする。脚が短い体形ゆえだろう。これは、クビキリギスに対するシブイロカヤキリモドキ、あるいはスズムシに対するクマスズムシのようである。直翅類は面白い虫だ。

   
2003/11 藤枝市 2003/11 藤枝市

 
2006/11 藤枝市


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