静岡の身近な昆虫たち  カメムシ(カメムシ Pentatomidae 2)

戻る RETURN 前へ BACK 次へ NEXT




オオクロカメムシ  Scotinophara horvathi Distant

 アシ原など湿地で根際や落葉中にいる。ツヤ無しの黒褐色で土にまみれていて目立たなく冴えない。だがよく見ると胸部前縁部(首の後ろへん肩のあたり、前足のへん)に意味不明の突起がある。
 海浜のイネ科植物の根際からも見つかる。
 大きさがほぼ同じくらいでそっくりだが比べるとやや細長いクロカメムシ(イネクロカメムシ)がやや乾燥したイネ科植物が多い草原にいる。突起の形が違う。

   
2000/2 焼津市 瀬戸川 2000/4 藤枝市高田

   
幼虫
2002/9 藤枝市
2005/2 藤枝市高田



クロカメムシ(イネクロカメムシ)  Scotinophara lurida (Burmeister)

 田んぼの畦道にいた。オオクロと似ているが、体形はより細長く胸部側縁の突起の形が違う。やや乾燥したイネ科植物が優占した草原に見つかる。比べると見ることは少ない。

   
2006/3 大井川町産
左はヒメクロカメムシ
似たもの3種共演。上ヒメクロ、右オオクロ、下イネクロ
2006/3 大井川町産(オオクロのみ岡部町産)

 
2008/4 磐田市



ヒメクロカメムシ  Scotinophara scotti Horvath

 河川敷や農耕地周辺の草地にいる。オオクロと似ているが小さい。胸部前縁部に突起がある。山地の芝地にもいた。
 草取りをしていると根際によく転がっているが、知らなければ普通気付くことはないだろう。たいてい脚を縮めて身体を固めてしまい何処にいるのだか判らなくなってしまう。

   
2002/11 藤枝市 2001/11 藤枝市 市民の森

 
2000/4 富士川町 富士川


戻る RETURN 前へ BACK 次へ NEXT

Copyright(C)Sugiyama Takashi. All Rights Reserved.