静岡の身近な昆虫たち　カメムシ（サシガメ　７）

静岡の身近な昆虫たち　　カメムシ（サシガメ　７）

トビイロサシガメ　　Oncocephalus　assimilis　Reuter

　モモブトと似ているが、前脚腿節がそれほど太くなく、胸部側後端部が尖っている。平野部に多いモモブトに対して山間地に多いようだ。ススキ草原などの地表部にいる。


オス 2006/6　藤枝市		メス（短翅型） 2006/6　藤枝市


羽化（飼育） 2006/6　藤枝市		幼虫 2007/3　藤枝市


メス 2011/6　藤枝市高田		メス 2011/5　掛川市

クロトビイロサシガメ（クロトビサシガメ）　　Oncocephalus　breviscutum　Renter

　ススキの根元でコオロギを吸っていたでかいサシガメ。２０ｍｍもある。しばらくしてコオロギから離れると、そのコオロギはぺしゃんこであった。おそらくコオロギ類を好んで捕食するようである。
　モモブトと比べると、大きく幅広い。身体と前脚はツヤ無しの黒色だが、中脚と後脚は淡紅橙色である。
　休耕田の湿地でも見つかっている。
　オオトビよりは小さいが、いい勝負になりそう。動きや見た目から、このクロトビもかなり怖い。


メス 2006/11　藤枝市		オス 2002/11　藤枝市瀬戸ノ谷


メス 2001/9　島田市産		メス 2001/9　島田市産


オス 2005/11　焼津市　高草山		オス 2005/11　焼津市　高草山産

モモブトトビイロサシガメ　　Oncocephalus　femoratus　Reuter

　海浜や沿岸地域の乾燥した草原にいるサシガメ。石の下や草木の根際、枯草屑の中にいる。石の隙間で幼虫、成虫混じって群れで越冬していた。そこらに溜まる落ち葉や枯草ととても色が似ていて保護色になり目の前にいても気付かないことがある。


2000/2　焼津市　石津浜		2005/2　焼津市　石津浜


2009/2　岡部町　朝比奈川		2010/7　静岡市

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