静岡の身近な昆虫たち  ハサミムシ(1)

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オオハサミムシ  Labidura riparia japonica (de Haan)

 川原や海浜など砂地の草原によくいる赤味の大きいハサミムシ。大きめの石や流木、流れ着いたゴミの固まりの下に隙間をつくって巣にしている。畑や田んぼにいることもある。
 ハマベやヒゲジロなどに比べて動きがとてもせわしない。

   
1997/5 焼津市 瀬戸川 威嚇している
1996/9 焼津市 瀬戸川

 
2004/3 焼津市 石津浜




ハマベハサミムシ(ハサミムシ)  Anisolabis maritima (Bonelli)

 人家の周辺や、畑、街路の植え込み、低山地の車道沿いなどで、枯れ草やゴミの下、大き目の石や瓦礫の下、落葉中から見つかる。川原や海浜の砂地にもいて、浜名湖の湖畔のアシの茂みなどにも多い。比較的に乾燥に強いようである。市街地ではいろんな所で普通にいるのだが、いざ探すとなかなか見つからない。
 ツヤがある真っ黒で脚が黄橙色である。成虫は3cmくらいで腹部が幅広く、どっしりとしたいでたち。幼虫は脚の色が薄くて体はほっそりとしている。オスでも幼虫の時はハサミの形はメスのよう。
 雑食性で、枝豆、かつお節、蚊、ハエ、レタス、最中の皮を食べた。そして成虫になった。親虫は卵をガードする習性がある。

   
メス
1999/1 焼津市産
オス
1999/1 焼津市産

   
メス
2004/3 焼津市 石津浜
オス
2000/11 静岡市 安倍川河口


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