静岡の身近な昆虫たち  ホタル(3)

戻る RETURN 前へ BACK 次へ NEXT




クロマドボタル  Lychnuris fumosa (Gorham)

 山地にいる昼間活動するホタル。一応尾端に小さな発光器がある。成虫は日陰の草上に見かけるが滅多に見ない。しかし、そのわりに幼虫は多く見かける。なんだか謎めいた虫。
 成虫メスは幼虫と同じような形をしていて紅色を帯びた肌色をしている。だからメスは飛べない。
 幼虫は、特に夜間地表や草上、時には2mくらいの高さで竹や低木の枝をまるでシャクトリムシのように徘徊する。幼虫はそのようなところにいる陸生貝類を捕食する。夜、山林の暗闇のとても小さな緑色の連続光はこのクロマドの幼虫であることが多い。

   
オス
2002/6 焼津市
幼虫
2008/10 富士宮市



ムネクリイロボタル  Cyphonocerus ruficollis Kiesenwetter

 山地や山間の河畔林にいる昼間活動するホタル。小さいし地味だし、ホタルには見えない。日陰の草上にとまっているのを見かけるが、すぐに身体を固めてしまい、落下してしまう事が多い。
 幼虫は、黒くツヤがあり、たいてい丸かって落葉中や石や朽木の下にいる。たわいのないところにいることが多く、ミカン畑の農道脇の落ち葉の下や、土手に捨てられた丸太の下に見つかった事がある。夜間小さな緑色の連続光を放ち地表を徘徊する。陸生貝類を捕食する。

   
2002/6 焼津市 幼虫
2000/ 焼津市



カタモンミナミボタル  Drilaster axillaris Kiesenwetter

 6月から7月頃、開けた山林や山間の河畔林の陰った林縁の草上や樹葉上にとまっていることが多い。
 全体黒くて、肩の部分が赤い。

 
2005/6 藤枝市 市民の森


戻る RETURN 前へ BACK 次へ NEXT

Copyright(C)Sugiyama Takashi 1997-2010. All Rights Reserved.