静岡の身近な昆虫たち  テントウムシ(2)

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ヒメカメノコテントウ  Propylea japonica (Thunberg)

 ナナホシテントウやナミテントウと同じようにアブラムシを食べる。その他小型のヨコバイやウンカを食べていることもある。一度動き出すと忙しく歩き回りなかなか止まらない。小さくとても敏感なので見逃してしまうことが多い。イネ科の野草の葉の付け根の隙間に入り込んで休んでいることがよくある。川原や公園の草原、庭先でもよくいる。
 普通は模様があるが、ときどき模様がなく全体が薄オレンジ色のものや逆に模様がにじんだように濃くほとんど真っ黒のようなのもいる。それらは別の種類のように見えてしまう。

   
1997/4 焼津市 瀬戸川 1997/9 川根町 大井川

   
2001/7 藤枝市 幼虫
1996/9 藤枝市平島

 
2008/4 藤枝市 瀬戸川



ダンダラテントウ  Menochilus sexmaculatus (Fabricius)

 ナミテントウのようだが、やや小さい。図鑑によるといろいろな紋様があるらしいが、この近辺では、肩の部分に赤い模様があり、その他が真っ黒か後ろにもう一対赤紋があるものばかりである。
 土手や川原などの草地でよく見かけるが、ナミやナナホシほどは多くいない。ある1株の草に多くが集まっている事がある。

   
2001/10 焼津市 瀬戸川 幼虫
2001/10 焼津市 瀬戸川

 

2001/10 焼津市 瀬戸川



ジュウサンホシテントウ  Hippodamia tredecimpunctata (Linne)

 このテントウムシも小さくヒメカメノコテントウより少し大きいくらいである。まん丸でなく縦に少し長いのでハムシのように見えるが動きはテントウムシそのものである。
 湿地のテントウムシとして文献には記されているように、川原のツルヨシに多くて、ヒメカメノコテントウやナミテントウと混じっていた。同じようにアブラムシ類やウンカ類などの小昆虫を食しているのではないかと思われる。

   
1997/9 焼津市 瀬戸川 1997/9 焼津市 瀬戸川


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