静岡の身近な昆虫たち  カマキリ (2)

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ハラビロカマキリ  Hierodula patellifera Serville

 珍しいようでわりと普通に見られるカマキリ。山にも街の公園にもそして庭先でもよく見かける。草地ではなく樹上にいる。道沿いの樹木から落ちたのか道路で車に轢かれているのが多い。
 保護色で隠れているつもりでも、何故かいつも私の目線の高さにいるのでよく目についてしまう。緑色のものと紫褐色のものがいる。

   
1996/9 静岡市 日本平 1996/10 金谷町

   
幼虫
1998/8 焼津市
卵鞘
1997/3 藤枝市

 
1996/9 藤枝市 蓮華寺池公園
その後セミは逃げた。



ヒナカマキリ  Amantis nawai Shiraki

 山地の林床にいるとされている20mm程の小さいカマキリ。翅は退化して小さいので幼虫のようである。
 写真左は農道の脇に積もった落ち葉にいた。いじめると体を固めて死んだふりをする。写真右は車道脇に転がった根っこにくっついていた。
 卵鞘は、林内に転がった枯木の下側や重なった落葉の裏側にくっついている。

   
1997/12 焼津市 1998/10 焼津市

 
卵鞘
2001/11 焼津市



ヒメカマキリ  Acromantis japonica Westwood

 山地の林縁のカラスウリやヤマノイモが繁っているような藪にいる。見上げた樹木の枝をちょこまかと歩き回っている事もある。
 気配を感じるとピタっと動きを止めて身体を伏せてこっちを向く。中には体を固めて落下してしまうのもいる。
 同じ藪で1mも離れていないところでオオカマキリがいたりするが、出会った時どうなるのだろう。
 卵鞘は林内にころがる倒木や丸太、石の下側、または樹木の根元付近の幹に見つかる。

   
オス
1996/9 焼津市
メス
1996/9 焼津市

   
警戒が解けると身体を立ち上げて
左右に揺らし踊りだしたメス
2001/9 焼津市
幼虫
1997/8 焼津市

   
卵鞘
2000/5 焼津市
幼虫
2006/8 焼津市 高草山

   
2007/7 静岡市産 2012/10 焼津市 高草山


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