その1
1日目
到着したのはローマ、フィウミチーノ空港。当たり前のように入国手続きに迷いつつ、かなり不安な気持ちで空港に併設された駅へ向かいます。ここからローマの中心部までは30分ほど。そして列車の名前はレオナルドエクスプレス!いかにもな名前をしています。いくつものエスカレーターを使い、がらがらスーツケースを押して歩くこと6〜7分。ようやく駅に到着。しかもたった今列車が出発したばかりというすばらしいタイミングです。しょうがないので30分後の次の列車を待ちます。窓口で切符を買い、だらだらと待っていました。あまり寒くはなかった。空港ロビーまでは日本人がたくさんいて安心だったけれど、駅にはほとんどいませんでした。不安。そしてしばらく待つとローマ・テルミニ駅からのレオナルドエクスプレスが到着。さっさと乗り込み個室をゲット。しかし混んでないので急ぐ必要は、なかった。しばらくして列車は動き出し、ホームを離れてゆきました。外の風景を見てみました。暗くて何も見えませんでした。なので、本を読みました。特に遅れることもなく列車はローマ・テルミニ駅に到着。降ります。親切な人がスーツケースを列車から降ろすのを手伝ってくれたりしました。そしてスーツケースをがらがら押して歩いてゆくと、出口はあちらだよと教えてくれる人がいたので、それに従い階段を下りてゆきます。あまり大きくない出入り口から道路に出ると、そこはただの道路です。つまり、ここは裏口でした。おいおいどうすんだよ、って思っていると、近寄ってくるおっさんがいました。その人はおれが見ている地図を手にし、「どこのホテルに行くんだい?」と聞いてきたので、「ここっす。」と指をさすと、少し遠いけどこのガード沿いに歩いてゆくとホテルの方向だと教えてくれました。スーツケースを押してゆくには遠い距離である、タクシーを使うべきである、との助言はありがたく辞退し、がらがらとあるいてゆきました。横断歩道のない道を渡るのは少し大変でした。しばらく歩くと、テルミニ駅のメインコンコースの入り口に到着。ここまでくれば地図を見てあっさりホテルを見つけ出せそうです。コンコースを反対側まで通り抜け、それから3分ほど歩くと予約してあるホテルを発見。歩を速めます。ホテルに入り、フロントに向かうといきなりおっさんは「○○さんこんばんわー。」とおれの名前を呼びます。なぜわかったのですか?びっくりしましたが、話が早くて都合がよいとも思いました。そして部屋へ。まあまあ満足のゆくお部屋です。あの値段でこの部屋ならかなりいい感じです。シーズンオフってすばらしいです。部屋を把握したところで外へ出ます。理由は空腹を感じたからです。先ほどテルミニ駅のコンコースを通ったときにマクドナルドを発見していたのです。行かざるを得ません。ナゲットセットを購入し、あっさりとホテルへ戻りました。コーラがかなりでかいです。しかし氷が入ってないのが残念。食べ終わり、すぐに寝ました。
2日目
今日は市内観光。ローマの名所をくまなく巡りまくるのです。気合も入ります。その前に朝食を食べなくては、と思いブレックファストしに行きます。おれはスクランブルエッグが好きなので、無いと露骨にがっかりしますが、スクランブルエッグありました。いい気分です。そしていよいよ街へ。まずはテルミニ駅に向かいます。気合を入れた割にはまだどこへ行くかを決めていません。「ちきゅある(地球の歩き方)」を駅のコンコースで開き、コロッセオが近いかな、と思いました。まずは歩いて向かいます。初めて歩くローマの街並みはローマっぽくていい感じに感じました。ピッツェリアがたくさんありますね。それに比べてパスタ屋はそんなにごろごろそこら中にあるわけではなかった。地図を見ると、コロッセオはかなり近づいてきているような気がします。しかしまだ見えません。微妙に道を間違え気味であることに気がつきました。しかし多少遠回りっぽくはあるものの、この道でもコロッセオに繋がることがわかったのでとことこ歩きました。そして見えてきたのですコロッセオが。コロッセオは太陽を背にしていたので黒く見えます。しかしあの形は写真で見たものとまさに同じ。ローマすごいです。街中にいきなりこんなもんある。歩くごとにどんどん大きくなり、そして到着。周囲には変な格好した者がたくさんいます。記念写真を有料で撮らせるタイプの人々かと推測。いよいよコロッセオへ。変な格好した人たちに話しかけられながら入り口へ向かいます。チケットを購入し、いよいよ中へ。ぐるっと一回りして階段で上段部にもあがってみました。とてもいい天気でした。右目のコンタクトレンズがこのとき外れました。左右のアンバランスに少し困りつつ、外へ出ました。喉が渇いたので売店でコーラを購入し、コロッセオのすぐ横にあるコンスタンティヌスの凱旋門をちらっと見ながら、そのままフォロ・ロマーノへ向かいました。フォロ・ロマーノとは古代ローマの政治の中枢だった場所らしいです。カエサルがブルートゥスに殺された場所もここにあります。すごいですね。まさにこの辺りなのですな、とか思いながら見ていましたよ。次はあの有名な真実の口を見てやろうと思います。真実の口はサンタ・マリア・イン・コスメディン教会にあるそうです。けっこうここから近いはず。軽い気持ちで歩きます。しかし、少し迷ってしまいました。しかし、なんとか到着。あんまりわかりやすくなかった。とにかく見物。そして特に口に手を入れるわけもなくその場を後にしてみました。次はどこに向かうか。ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂方面へ向かうことにします。10分ほどで到着。白くて大きな建物です。ただ、どんな意味合いの建物かはわかりません。広くて中で迷いました。そのあと、一旦フォロ・ロマーノに戻り、ヴェネツィア広場を通り抜けてパンテオンに向かいます。細い路地を歩いていると、雰囲気よさげなパスタ屋さんを発見。ここでお昼を食べようと決めました。ドアを開けられずに困っていたら店員が中から開けてくれました。どうやら引き扉ではなかったようだ。カルボナーラを食べました。とてもおいしかったです。安かったし。パスタ屋を出て、ローマ大学付近を通り抜け、パンテオン神殿のある広場へと出ました。中央には噴水があり、おびただしい数の鳩さんがそれに群がっていました。パンテオン神殿を1分ほど見物し、その場をあとにします。次の目的地は賑やかだという噂のナヴォーナ広場です。パンテオン神殿からナヴォーナ広場へはすぐでした。賑やかな空気が漂ってきます。出店がたくさんあります。ミサンガを勝手に指に巻き付けて金を取ろうとする者もいます。広場の中央にはあまり楽しくなさげなメリーゴーランドも。そんなナヴォーナ広場を東から西へ通り抜け、バチカンを目指します。かなり狭い路地などに迷い込みつつも、テヴェレ川まで辿りつきました。そしてテヴェレ川にかかる橋を渡ります。橋の上では怪しい感じのブランド品が売られていました。橋を渡った正面はサンタンジェロ城というお城。左に曲がりずっとまっすぐ歩いてゆきます。そして見えてきたのですサン・ピエトロ広場が。サン・ピエトロ寺院も見えました。雨が降ってきたのはこの頃です。雨のぱらつくサン・ピエトロ広場に3分ほど滞在し、地下鉄のオッタヴィアーノ駅に向かいます。街路樹がライトアップされていていました。オッタヴィアーノ駅に到着し、切符を買い、テルミニ駅まで戻りました。そのままホテルに帰り、夕食をとらずに眠りました。
ただの街角ですね
唐突に見えてきました
コロッセオ外部!!
コロッセオ内部
走るねこ。コロッセオ内部へ一直線
ちっこい凱旋門ですね
フォロ・ロマーノです。発掘されたって感じ
ゆうめいなあれ
パンテオン神殿全体は写りきりませんでしたよ
ナヴォーナ広場です。ミサンガ売り多発
テヴェレ川沿いの道から
バチカン
3日目
2時に起きた。かなりの早起きさんだ。外は雨。ちきゅあるを読みつつ、今日行きたい場所を考えました。ある程度見当をつけ、シャワーを浴び、あとはだらだらと朝になるのを待ちました。ブレックファスト(スクランブルエッグ無し)を済ませ、外へ出ます。ホテルの出口のところに傘売りさん。5ユーロで1本購入。歩き出します。イタリア大蔵省前を通り、モーゼの噴水、トリトーネの噴水を抜けてシスティーナ通りへ。登り道です。そして噂のスペイン階段に到着。広場じゃなく、階段の上に到着。降りて、ゆきます。そして下から見上げるとそれは、まさに写真などで見たことのあるスペイン階段です。しかしアイスは売っていません。人もあまりいません。天気も悪い。早急に立ち去ってみました。立ち去って次に行く場所はピンチョの丘。ローマ市内を見下ろせる静かな丘であるとのこと。丘というだけあって高いところにありました。でも気温が低かったのでここちよい散歩となりました。丘の上には広場にベンチなどがあり、本来はとても静かそうなところでした。しかしこの日は高さ数メートルのクリスマスツリーをたてる工事をしていたため、チェーンソーの音がけたたましく響き渡りまったく静かでは、なかった。クリスマスツリーを設置しようとしてるところから逃れて、来た方向とは反対側の道から降りてゆこうとしました。数分歩くとチェーンソーの音も聞こえなくなり、静かな丘の上の小道をゆったり歩くことができました。どんぐりがたくさんでした。あと、謎の偉人像もありました。しかもたくさん。丘を降りるとそこはポポロ広場。とても大きいです。というかだだっ広いです。丘の上に設置されているクリスマスツリーはここから見る用だと思われました。ポポロ広場にはライオン噴水がありました。そこからコルソ通りを歩き、スピッツィコというピザのファーストフード店で昼食をとり、コロンナ広場にある、マルクス・アウレリウス・アントニヌスの記念柱(そばにASローマのオフィシャルショップ有り)を見上げたのち、トレヴィの泉(コインは投げ入れず)を通り抜け、イタリア大統領官邸の前を抜けて、いくつかの噴水(「4つの噴水(びっくりするほどちょこんと)」「モーゼの噴水(二度目)」「ナイアディの噴水」)見て歩き、ローマ三越の入り口を覗きながら、オペラ座に着きました。駆け足気味でした。もちろんオペラは見ないので、テルミニ駅の方へ歩きます。そしてテルミニ駅そばのマッシモ宮にある博物館に入りました。入らなければよかったという感想をもちました。ローマをただ観光するのに飽きてきた感じが否定できませんね。ホテルへ戻ります。2時間ほど部屋でだらだらしていたら、飽きてきた感じが否定できてきました。雨の中ふたたび外へ。意味もなく何もないただのホテル街を散歩。2時間近く散歩しておりました。そして夕食をテルミニ駅のセルフレストランで済ませ、またもうちょっとぶらぶら歩いて、ホテルに帰って眠りました。明日はフィレンツェに向かいます。
スペイン広場!雨上がりで光り気味
ピンチョの丘の公園
ポポロ広場のライオン噴水
トレビ
4日目前半
フィレンツェに向かう列車はテルミニ駅を8:47に出る。早めに目を覚まし、スーツケースをまとめ移動の準備をします。そしてブレックファスト(今回もスクランブルエッグ無し、激怒してミルクティーだけで済ます)を終え、チェックアウト。スーツケースを石畳の上でがたがた言わせながらテルミニ駅に向かいます。そして今日から鉄道移動を始めるので、ユーレイルパスのヴァリデーションを行わなければなりません。ヴァリデーションとは使用期限をユーレイルパスに記入してもらうことですね。適当に並んでみた窓口で、「ここじゃないよあっちだよ。12番へ。12だよ。」と教えてくれたので、別の切符売り場の12の列に並んでみます。自分の番が来たので、「ここでいいですか?」と聞いたら、「ここですぞ」との返事だったので日付を入れてもらいました。これでローマを発つ準備は完了。列車の入線を待つのみ。乗り込む列車はナポリ発ミラノ中央行きインターシティ(IC)!しかしナポリからの列車はなかなか来ません。どうも遅れているようです。10分ほど遅れて到着した列車は、10分ほど遅れて発車して行きました。フィレンツェまでは2時間半程の道のりです。
ローマ・テルミニ駅コンコース
ナポリ発ローマ経由フィレンツェ経由ミラノ行。10分遅れ
(4日目はその2へ続きます)