その6
12日目後半
列車は程なくシュトゥットガルトに到着。この駅で乗換えを行う。乗り換える列車はICE。言わずと知れてるかもしれないドイツ新幹線だ。目的の街まであと1時間。どうにか空席をみつけることができた。しばらくすると車掌がやってきた。ユーレイルパスをチェック後、何か飲み物はいかがかな?と言われたので、「この列車はドリンクサービスがあるのだな。さすがはドイツ新幹線だ」と思い、コーラを頼んだ。3ユーロくらいとられた。そして列車は今夜の目的地、ウルムに到着。もうすっかり暗くなっている。いつものようにメイン通りをがらがらとスーツケースを押して歩く。石畳なので疲れます。道に迷っていたわけではないのだけど、親切なドイツ人の女性が道を教えてくれた。あと、ピックポケットにたいへん注意と助言を貰った。そんなこんなで目途をつけていたホテルに到着。宿泊交渉。余裕でチェックイン。シーズンオフはいいね。部屋は可もなく不可もなく。値段もふつう。窓から見える建物はドイツ的な感じがします。そして夕食をホテルのレストランでとり、すやすやと寝ました。明日はいよいよあそこへ。
この列車(ICE)でウルムに到着
13日目
ドイツで初めての朝を迎えました。まずは朝食を。スクランブルエッグがあって嬉しく思う。しかし残りはわずかなので全てをおれのものとした。若干早めにチェックアウト。昨夜歩いてきた道を駅に向かって歩きます。夜と朝では全然雰囲気が違いますね。そしてウルムの駅に到着。今日のメイン目的はこのウルムの街ではないのです。ここからローカル列車で35分ほどのところにある、ギーンゲンというところに行くのです。ウルムの駅でコインロッカーを探します。そして発見し、スーツケースを入れます。そこで「ツヴァイ!ツヴァイ!」と見知らぬおじさんに叫ばれました。どうやら2ユーロだよと教えてくれてた模様。そして短い列車に乗り込み、ギーンゲンへ。
ホテルの窓から
のどかな景色をしばらく走り、列車はギーンゲンの駅に到着。ギーンゲンの街に降り立ちます。駅前にはほとんど店などは無く、寂しい感じすらします。模型店が一軒あったけれども、お休みでした。しかしこの街にはあれがある。テディベア製造の総本山シュタイフ社が!ここに来ることを夢としている日本の人も多いと聞きます。地図を片手に急ぎシュタイフ社へ。間もなく到着。駅からは徒歩5分ほど。大きな敷地に工場等が見えます。観光客が入れるのは、アウトレットショップとテディベアミュージュアム。まずはアウトレットショップへ。熊たちがたくさんいました。そして店に入って5分後、日本人ツアーのバスが到着。30人ほどの日本人のおばさんたちで店は埋め尽くされました。少しだけおじさんもいて、「こんな熊のどこがいいんだ」とつぶやいていました。15分ほどでツアーバスは去ってゆきました。ポイントからポイントへ直行できるツアーバス旅行も悪くないなあとも思いました。このあと、テディベアミュージアムを見物し、駅に戻り、ウルム行きの列車に乗り込みました。
アウトレットショップの売り物 ゴマちゃんと呼ばれていた
テディベアミュージアム
ウルムに戻り、まずは次の街に向かうための切符を手配。発券係の人が多少苦戦するも、なんとかゲット。安心してウルムの街歩きを。この街は、ギーンゲンのテディベアショップに立ち寄るために立ち寄った街なので明確な目的はない。なので、だらだらと気の向くままに歩く。街の中心部の大聖堂を歩き見て、川沿いのほうへ。この川はじつはドナウ川だった。川岸に降りることもできたので降りました。犬の散歩をしてる人がいたり、鳥ががんがん着水していたり。再び街に戻り、もう少しふらふらと。そしてマクドナルドで昼夜兼用ごはんを食べ、駅へ戻ります。しかしそこでちょっとした事件が。コインロッカーが開かない。大ピンチだ。しかし何とか開いた。ICEでシュトゥットガルトへ。今回もシュトゥットガルトで乗換えなので。
ウルムの街の中心の大聖堂
大聖堂広場にはヤギスペースがあった
このようなモニュメントが多数
ICEは1時間ほどでシュトゥットガルトに到着。乗換え時間は30分ほど。ちょっとだけ駅の外に出てみたりする。しばらくして乗る列車がホームに入ってきました。デンマークのコペンハーゲン行きのナイトツーク(寝台特急)。こいつに乗ってしまえば朝目覚めたらデンマークというわけですよ。颯爽と乗り込みます。そして列車は動き出しました。さようならドイツ。
シュトゥットガルト駅コンコースをふらつく
(その7に続きます)