その7
14日目前半
目覚めるとそこはやはりデンマーク。車窓から街などは見えない。田園地帯を走っているようだ。しばらくぼけーっと見ていると列車は突如海の上を。地図で確かめたところ、デンマークという国はドイツと地続きのユトランド半島と、オーデンセのあるフュン島、そしてコペンハーゲンのあるシェラン島と、あと無数の大小の島々で構成されているようだ。先ほどオーデンセの駅に止まっていたような気がしたので、いま渡ってる橋の向こうはコペンハーゲンのあるシェラン島ということになる。ということは目覚めたときにはすでにヨーロッパ大陸を離れて、フュン島にいたということですね。それにしてもかなり長い橋ですね。ちょうど橋を渡ってるときに朝日がのぼってきた。きれいな感じがしました。しばらくすると列車は陸地に。コペンハーゲンのあるシェラン島に上陸した様子。車掌が寝台個室のドアをノック。開けてみると、隣の寝台個室にブレックファストが用意してあった。空いているのでこちらで食べちゃいなよということらしい。素晴らしい配慮だ。前の晩、文句を言ってすまなかった。それからも列車は走り続け、コペンハーゲン中央駅へと到着した。
橋から望む朝日ですな
コペンハーゲン到着!言わずと知れたデンマークの首都だ。しかし残念ながら時間はそれほどない。なぜなら、乗換えのために降りただけだからです。しかしだらだらしていたらスウェーデンのマルメ行の列車が出発してしまいました。この列車は座席指定券なしで乗れるものだったのに。しかし逃してしまったので座席指定券が必要な列車に乗る必要が生じた。しかしユーロは使えない。デンマークの通貨を手に入れる必要が生じた。10,000円ほどを駅の両替所で両替し、切符売り場へ。なんと激烈に混んでいる。乗ろうとしていたスウェーデン・ヨテボリ行の列車にも間に合わない気配に…。じつはストックホルムに行く前に、ノルウェーのオスロに寄って行こうという計画があり、そのためにはヨテボリ行に乗る必要があったのですが、ここで断念。スウェーデン・ストックホルム行の列車の座席指定券を購入することに。喫煙席にされたので、禁煙席で発行しなおしてもらったりもした。そしてストックホルム行の出発までは4時間ほどある。予定外ながらコペンハーゲンの街を散策する時間が生まれました。手荷物預かり所にスーツケースを預け、駅を出ます。待ちゆく人はなんとなく背の高い人が多い気がします。また、セブンイレブンがあります。ストロイエというヨーロッパ屈指と呼ばれる歩行者天国をかすめて歩いたりもしました。そしてクリスチャンボー城へ。ここは現在国会議事堂などにも使われているらしい。シーズンオフのためか、観光客の姿もまばら。世界3大がっかり名所と言われる「人魚像」は少し遠かったため、行くことはできませんでした。そのあと、チボリ公園という遊園地の裏を通り、コペンハーゲン中央駅に戻ってきました。ちなみに岡山にもチボリ公園ってあるそうですね。ストックホルム行の出発時間が近づいてきたので、スーツケースを取りに行き、駅構内のマクドナルドでセットをテイクアウトし、ストックホルム行に乗り込みました。
コペンハーゲン中央駅に到着だ!
クリスチャンボー城かもしれない
チボリ公園を見る もちろん外から
乗り込んだ列車はX2000と呼ばれるスウェーデンの最新電車。かなりのスピードでストックホルムへ向かうのでしょう。列車は動き出して程なく、スウェーデンとの海峡にかかる橋を走行しはじめます。そして橋は終わり再び陸地に。いよいよスウェーデンに入国したのですね。
(14日目はその8に続きます)