フランス♪V

15日目

 TGVは激走を続ける。今日の目的地はモン・サン・ミッシェルのあるポントルソンの街。TGVは定刻どおりレンヌに到着し、乗り換えのホームへ移動する。しかしそこで一つ困ったことが判明した。乗ろうとしていたローカル列車はその日は運休らしい。よく見たらその旨トーマスクック時刻表にも書いてあるじゃん。とにかく激怒。そしてその日走る次の列車は3時間くらいあと。しかたがないのでその日のうちにモン・サン・ミッシェルに着くことはあきらめ、サン・マロという街で宿をとり、バスでモン・サン・ミッシェル日帰りを敢行することにした。というわけでサン・マロ行きの二両編成のローカル列車に乗車。1時間ほどでサン・マロに到着。駅のそばにホテルをとり、まだかなり日も残っていたのでサン・マロ旧市街へ歩いて行った。駅のある辺りから旧市街までは徒歩20分ほど。次第に塩の香りが漂ってきた。海が近いのだろう。当たり前か。そして城壁ですっかり囲まれた旧市街が見えてきた。海に少し突き出た地域を防御のために城壁で覆ったらしい。背の高い建物は城壁の外側からも見ることができた。そしていよいよ城門をくぐり旧市街へ入って行った。ドイツのローテンブルクも城壁に覆われた古い街並を残してるけど、ここもかなりよい雰囲気。そして、ローテンブルクにくらべれば観光地な感じが多少薄いのもよさげ。足の向くままに石畳の道を歩いていると、反対側の城壁部分まで来た。階段があって登ることができるようなので、行ってみた。それはすばらしい眺めでした。南仏の海とは違った寂しげな海の色。かもめ。そして冷たい風。ずいぶん遠くまで来たんだなあと当たり前な感傷に浸ってみたりした。城壁を海側に降りても、すぐ海ではないため降りて歩いてみた。海までは100メートルほど。子供たちが遊んでいる。少し丘になってる場所とかもあったので登ってみたりした。こちら側からの旧市街の眺めもまたよかった。しばらくの時間をそこで過ごし、ふたたび旧市街の城壁内に入り、歩きつづけた。そして城門まで戻り、カフェでコーヒーを飲んだ。当初予定になかったこの街だけど、来てよかった。その後ホテルに戻り、ホテルの横のイタリア料理店でスパゲッティボロネーゼを食べ、眠りについた。


サン・マロ旧市街



城門


教会、外からもてっぺん部分が見えていた


城壁の上から海方向を見やる


海の手前から旧市街を


誰?

16日目

 いよいよ今日はモン・サン・ミッシェルへ向かう日だ。旧市街の近くのバスセンターまで歩く。とちゅう橋がはねているのを発見。船が通るための稼動橋だったのだ。初めて見たよ。そしてバスセンターでチケットを買い、バスの到着を待ってついに出発。モン・サン・ミッシェルまでの道のり、道路脇には石造りの家がたくさんあった。このへんの建築の特徴なのだろうか。バスはポントルソンの市街に到着、モン・サン・ミッシェルはもうすぐだ。そして車窓の左手にぼんやりと見えた。海に浮かぶようだ。これが修道院や要塞として使われてきたというモン・サン・ミッシェル。現在ではモン・サン・ミッシェルまで舗装道路が作られているが、むかしは浅瀬や干上がった部分を歩いて渉っていたという。しかし、この辺りは潮の満ち引きがものすごく、歩いてるとちゅうに満ちが始まり、潮に飲みこまれてしまった人も多数だとか。バスはモン・サン・ミッシェル脇の駐車場に止まった。さっそく中に入る。下の方はお土産屋やレストランなどが並んでいて昔の雰囲気はうかがえない。道や階段を昇ってゆくと次第に雰囲気は変わってゆく。中腹からは建物の中に入り、これが頂上部分まで続くようだ。ようやく頂上まで到着。とても静かで、不思議な気持ちになったりもしたが気のせいか。しばらくそこにいて、昇るときとは違う部屋を通り下へ降りた。そして噂のでかいオムレツを食うのだ!!よくわからないのでいくつかあるレストランの中の一つに入ってみた。メニューにジャンボオムレツあり。注文する。しばらくたって出てきた。でかいオムレツだ。あれ?と思う。これはオムレツだ。ん?そーだ、自分はなぜかオムレツをオムライスと勘違いしていたことに気付く。なぜか自分はオムライスを食べる気でいっぱいだったのだ。そんなわけでモン・サン・ミッシェルのでかいオムレツはがっかりな思い出となりました。しかし自分が悪いのだろう、きっと。食べ終わり、外からモン・サン・ミッシェルを見るため少し歩いてみた。風の強い草原からモン・サン・ミッシェルを見つめ続けていた。そしてバスの時間になり、サン・マロに帰った。夕食はピザにした。


橋がはねて船が通った


見えてきたぜ


不気味かも


こういう道好き、佐世保行きたい


やっぱ不気味でいい


てっぺんかな


不気味じゃなかった


一番高いあたりにある中庭


歩く音が響く


下りる途中


全景


かなり離れたところから、たくさん歩いたよ

17日目

 サン・マロの街を離れ、再びレンヌへ。駅でパンを買い、TGVでパリに戻る。到着したのはモンパルナス駅。メトロで東駅へと移動。そこからドイツに再び向かうのだ。フランス国内の移動はTGVだったのでEC(ユーロシティ)に乗るのは久しぶりな感じ。ほどなくEC出発の時刻を迎え、パリをあとにする。フランクフルトまで6時間の長旅だ。


フランス東部を行く

(17日目は再ドイツに続きます)

BACK