中国報告
 

1 北京
 

<女三人お気軽旅>

「シルクロードのブドウが食べたい・・・・。」

ときおり私は無性にシルクロードのブドウが食べたくなる。
さくさくと肉がしっかりした、皮ごと食べられる甘くてさわやかな種なし白ブドウ。8年前、初めてトルファンでこのブドウを食べて以来、シルクロードのブドウが大好きになった。水が少ない地域で育つ果実は、甘くて本当に美味しいのだ。

「夏だ!中央アジアだ!ブドウだ!ビールだ屋台メシだ!」

・・・・てなわけで8年ぶりにウイグル自治区に訪れました。
「シルクロードで美味しいブドウと屋台のラグメンを食べる!」これが今回の旅の目的。だって、中央アジアの料理って本当に美味しいんだもん。

前回とルートはほぼ同じだけど、前回は一人旅、今回は、私と旅の相棒K子と、K子の友達でとても穏やかな性格で、アジア&バックパックデビューのYさんの3人旅。
3人だとケチらなくても安上がりだし、なにかと心強い。無茶せず快適な旅行になりました。
 

<北京に到着>

中国は近いが新疆は遠い。
今回は北京で一泊、観光して次の日にウルムチに向かう予定になっている。
余り日本人が利用しないCA中国国際航空で定刻北京着。

降りたとたん、
「ひょえ〜〜〜〜〜っ!なにこれ!ここはどこ?!」
びっくりして瞳孔が開きっぱなし。
北京空港がぴっかぴかの超近代的快適空港に変貌してる!

8年前、着いた瞬間から私をどんより暗い気分にさせた、あの腐りそうなベニヤ板にお香のニオイが染みついたような暗くて汚い空港は何処へ?!!
通路には招致が決まったばかりのオリンピックのおしゃれなPRフラッグ。
どうやらこの空港、去年新しくなったらしい。
いつの間に・・・・。どうした中国!

荷物を取って両替しようとしてまたびっくり。そこかしこに最新型の自動両替機が。
にゅるにゅるっと万札を挿入すると、あっと言う間に元の札束が。
おもしろ〜い!両替機の前で思わず記念撮影。
21世紀という未来に居合わせてしまった新鮮な驚きを早くも体感。

ゲートを出ると、迎えに来ている筈のホテルの人が見つからない。
「中国人大嫌い!」と言い切っていた私は、なるべく漢民族との交渉事は避けたい、とめずらしく事前にインターネットでホテルを予約していたのだ。
やはりいないので、電話をしようとしたけど空港の電話は全てカード電話で、しかもカードは100元!
困っていると、タクシーの運ちゃんが声をかけてきて、自分の携帯で電話をしてくれる。
「この番号、北京じゃないな・・・・・」とつぶやきながら。

つながらない。
いろいろ助けてくれたタクシーの運ちゃんが私たちをタクシーにのせようとするのを断り、仕方なくリムジンバスで市内に向かうことに。

北京空港リムジンバス 出口正面より。約40分 16元

市内に入るといろいろなところで客を降ろしていくので、行きたいホテルの場所から一番近い「東四十条駅」というところで降り、そこからタクシーを拾ってホテルへ。(タクシー市内10元。)

宿は外国人に人気がある割には地元では知られてないようで、タクシーの運転手も迷って迷って・・・・。
そしたら運転手さん、メーターを早々に止めてホテルを探してくれる。
スゴイ親切!いい人じゃん。

ホテルは細い路地を入っていったところにあった。しかも間口が狭い。見つかりにくいはずだわ。

中にはいると、ステキ!伝統的な中国の建築で・・・・
インターネットで一目で気に入り、予約したのだ。

フロントに予約したときのメールをみせ、確認してみると、
なんと、予約が入ってない!しかも、あいにく、満室だ、という!

なんとなんと、私が予約したのは遙か遠い大連のホテルだったのだ。
ホテルのHPの構成のミスで、申し込みするアイコンが、他のホテルのアドレスにつながってしまっているのに気が付かなかったのだ!
メールで3回もやりとりしたのに!!!
インターネットって怖い・・・・・。

「のりこちゃ〜ん・・・・・・」とK子の一言がずっしり。

いいホテルだし、部屋はないといわれるし、外は真っ暗だし、がっくり。他のホテルを紹介してくれないか、と交渉している間に、なんと、一部屋用意くれたのだ!

部屋は調度とてもステキだが、地下だったので湿度が多くじめじめしている。でも、うれしくて・・・・・!
ホテルの中庭を散歩。本当にステキ。

このホテル、中国古典王府式の四合建築という様式の建物で、くつろいでお茶が飲める四角い中庭を囲む造りになっている。
朱塗りで瓦屋根のこのステキなホテルは外国人に人気でガイドにも載っている。

 

美しい伝統建築の中庭。
廊下。雰囲気のある宿。

侶松園賓館 (LuSong Yuan Hotel)

住所 No22.Banchang Lane Kuanjie dongcheng 北京
TEL 64040436 FAX 64030418
e-mail LSYHOTEL@263.NET

公安の看板と市民が運動できるジム道具があるマンション一角の角を入っていくとある。

3人で580元

中庭で食事ができ、
インターネット室もあり。いかにも外国人が好きそうな宿・・・・・!
 

<安くて美味しい中華料理>

安心したところでご飯を食べに外へ。
大通りにでて正面にきれいな食堂が!
大喜びで入り、メニューを見る。

まずはビール!大瓶一本5元!(75円)
ビールの安さに感激しながらお姉さんたちにいろいろ聞いて選んだメニューは

エビの唐揚げ 28元
チンゲン菜としいたけのスープ炒め 8元
回鍋肉辣(牛肉とタマネギとキクラゲとニンニクの芽のピリ辛炒め)8元
米飯 1元
燕京ビール 2本

どれもこれも美味しい〜〜〜〜〜〜!!!!
感激感激。

しめて55元。 一人270円で本格中華!!!
もう、大満足で、宿に帰る。

北京、いいじゃん!認識変わったよ。
 

<2日目 万里の長城>

2日目。今日は万里の長城にいってから夕方いよいよウルムチへのフライト。

朝、ご飯を食べに外にでる。大通りを右にいった角にある食堂は地元の人で大にぎわい。
ニラまん、あんまん、揚げパン、豆入りお粥・・・・! どれも1元くらいだし。

おいしく食べて宿を出て、天安門前から出る長城へのツアーバスにのろうか、と
タクシーを拾って 走り出したんだけど、大渋滞で全く動かない!!!
30分くらい同じところにストップしたままだったので、天安門を見るのはあきらめて
タクシーでそのまま一日観光してもらうことに。

タクシー貸し切り 一日350元 (高速代別)

高速代は長城行き帰り+空港までの高速代で全部で70元。

長城までは、快適な高速道路ができている。
渋滞抜けて、走り出して1時間くらいで長城に到着。
途中の景色がとてもきれい。

ついてみると、ドびっくり!
広大な駐車場が満杯で、全然話にならないのだ。
さすが世界的超有名観光地なだけある。
月曜日の午前中なのに・・・・

ロープウェイ乗り場前に車を停めて私たちはいよいよ長城へ。

ロープウェイ往復50元 入場料45元

このロープウエイ値段は高いけど、長城が見えるわけではないんだよね。
まぁ、しんどい思いはしたくないからいいけどさ。

入場券はなんと磁気のカード!
で、機械にピッとさしこんで入場するのかと思ったら、
バチン!と切符切りで穴を開けられて入場!おいおい。
記念に紐でもつけて首にかけろってことかい?

さて!長城だ〜!
じゃーん!と見てみると
なんだかもう、スゴイ人数。遙か向こうまで人、人、人・・・・。
天気も薄曇りで長城も遠くのほうはかすんで見えないんだもん。

疲れない程度にテキトーに歩き、人の少ないほうに行って涼しい風に吹かれ、日記など書いて気持ちよく過ごす。
標高850m。山の上だから、気温がさわやかなんだ。

とにかく長城にはさほど感激するわけでもなかったが(ははは)気持ちよく過ごせた。
月からでも見える建築物は6000km。日本からインドまでと同じ距離だぁ。
これでまた訪れた世界遺産の数が一つ増えたことになる。世界遺産もいっぱいみたからなぁ。

 

1 万里の長城。薄曇りで遠くがみえなかったのが残念。
2 北京名物のしゃぶしゃぶ。スープが絶品!!!

お腹がすいたので、タクシーの兄ちゃんに食事に連れていってもらう。
車はずんずん走り出す。おいおい、どこまで行くんだ?兄ちゃん。
30分ほど走って到着した運ちゃんおすすめレストランは、「中国風しゃぶしゃぶ屋!」

いやー!これがおいしかったんよ!

牛しゃぶ、ごまだれで食べるんだけど。
スープが絶品!!!!

朝鮮人参とショウガ、干したナツメヤシの実、ニンニク、干しエビなどでとったスープに
しゃぶしゃぶする牛のエキスや香菜の香りが溶け込んでもう、ほんっとに美味しい!!!

わさび醤油で食べるで牛刺しもおいしくってさぁ。
牛刺し、傷まないようにちゃんとラップで包んだ氷に盛りつけられてるし。

出てきた時はこんな量、食べられるか!と思うくらいたくさん出てきたけど、食べちゃったもんね。

大、大満足!!!

なにげにタクシーの兄ちゃんが食べていた分もおごらされて、一人800円くらい。
高かったけど本当〜〜〜〜〜に美味しかったから、OKなのさ。

北京はとにかく美味しい街、ということで一件落着・・・・・・めでたしめでたし・・・・・。
 

<ウルムチ到着>

そのままタクシーで空港まで行く。フライトまで2時間以上余裕が。
この時間に全てのリコンファームを済ませたい。

せっかく空港にいるのだから、と電話ではなく直接各航空会社のオフィスへ。
北京空港は国内線と国際線のフロアが仲良く並んでいて行き来ができる。

国内線の南方航空、新疆航空は、国内線ターミナルの3階にオフィスが。
行ってみると、やったー!人がいる!
航空券をみせ、めでたくリコンファーム完了。
国際線の中国国際航空は国際線のほうに行き、2階の国際線チケット売場、ポストオフィスの先にある65番窓口にて完了!
すばらしい!こんなにカンタンにリコンファームが終わるなんて。

出発までは切手を買ったり豪華できれいなトイレに行ったり。
チェックインして搭乗口へ。ゲートが変更になっていて、あやうく乗り損ないそうになったけどOKだった。

4時間のフライトの後、懐かしいウルムチ空港着。
あぁ、ウルムチ!帰ってきたよ。

ゲートをでた正面に待っているリムジンバスに乗り、市内へ。
約20分、8元で市内へ。
到着場所の隣にある、孔雀ホテルにチェックイン。
なかなかよいホテル。安いエアコンなしの部屋でも扇風機がついてるし、快適だった。

孔雀賓館 
(Peafowl Hotel )

エアコン付き
シングル 268元
ツイン  260元
トリプル 280元

エアコン無し
シングル 58元
ツイン  70元
トリプル 135元

(ディポジットで200元預ける。)

ウルムチ友好南路71号
TEL 4522988
FAX 4522943

人民公園の北、リムジンバスの降り口のところにある。
市街からはずれているようだが、バスがたくさん通っているのでどこにでも行ける。
夜になるとホテルの向かい側に屋台が出たり、朝食がおいしい食堂も隣にあるのでとても便利。
 
 
 

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