11 市場
エチオピアの地方では、週に一回、村の広場で大きな市が立つ。
朝早くからありとあらゆる品々をロバの背にのせて運んできて、地面に店を広げる青空市場。広場一杯、足の踏み場がないほど。日差しを避ける為カラフルな傘をさして陣取る売り子。買い物にくる人、人、人。それは壮観だ。
ラリベラの市は楽しかった。
週一回の青空市場としてはかなり大規模で、ロバやヤギなどの家畜から食料、衣類、安全ピンなどの小間物まで、日用品が揃っている。大抵同じ商品は同じ場所に終結していて、見比べて買えるのも楽しい。
広場の外側は家畜市場。
いっぱいいるいる、よりどりみどり。
ひしめきひしめき、牛さんの間をすり抜けて、羊さんのモコモコなでなでして。毛の長いロバちゃんと目が合って、かわい〜。
牛一頭15000円。ロバ7500円、羊1500〜2200円、ヤギ900円。
う〜む。安い。ヤギが900円だって。日本じゃカブトムシ買ってもそのくらいするぞ。
コーヒー豆は品質別にグリーン、レッド、ホワイトと3種類あって薄緑のグリーンが一番高い。
豆は生豆。生豆は常温で半年も保存がきくそうだ。どの色の豆も淡い色彩がすごくきれい。
たまげた!ってのが蜂蜜。
蜂蜜はひょうたんの器に入っていて、品質順に白、黄色、茶色。不純物が多い茶色は塊もいっぱいでドロドロ。お掃除のワックスみたいに硬い。
見た目もかなりグロテスクなのだが、汚いオヤジやおばちゃんが、とっても汚い手をひょうたん壷に突っ込んで、べろ〜んと指ですすくうのだ。
それを客がもってきたカップに入れて・・・・。
んで、そのベタベタの手をどうするんだ?????拭くものなんて周りにないぞ。
一日中蜂蜜パック状態。手肌すべすべになりそう☆
せめて・・・・せめて若いおねぇちゃんの手ですくってくれたなら。
蜂蜜売り。親父の右手がテカテカ。手ですくわないでくれ〜。
塩。
エチオピアの塩は岩塩だ。最初、何これ? って聞いてしまった。
人間用のは岩塩といっても塩の結晶同士が固まったようなきれいな白い色をしているが、家畜用ってのがあって、そっちは本当に岩をブロック状に切った(割った?)もの。見た目も汚れた灰色。
薪。
二宮金次郎ばりに焚き木をいっぱい背中にしょった人々がたむろしてる場所は焚き木市場。
細い乾木で、山で拾い集めてくるようだが、なんか、元手がかからないだけあって、焚き木売りたちはワイルドな感じでなんか、迫力・・・・。
化粧品。
イマドキこんなもの売ってるかなぁ?っていうものがいっぱい。
アボガドのヘアクリームなんか、かな〜り不気味。
ラベルもキッチュでねぇ。顔のクリームもただのワセリンにインド姉ちゃんの写真のラベルがついてたり。
石鹸も、ブンナベットの食堂なんかにおいてある安いものは青か赤の石みたいなブロックで、ざらざら。子供のころに食べたラムネ菓子、カバヤの「ジューC」みたい。
ところ変われば品変わる。
世界にはまだまだ私を驚かすものがいっぱいあるな。
とにかく市場は楽しい! とくにラリベラの市場は必見だ〜!
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