5 コニチャ!


私がエチオピアに行く時に、一番恐れていたのは南京虫である。
他のことはいくらハードだ、と聞いていても、これっぽっちも恐くなかった。
バスがトロいとか、水シャワーとか、人がウザイとか、乞食が多いとか、
・・・・・そんなことには慣れっこだと思っていたから。

私は実は南京虫をまだ見たことがない。
ゴマ粒くらいの大きさで、噛まれるととにかく痒くて痒くて、知らず知らずのうちにかきむしってしまい、そこからバイキンが入り、化膿して大きく腫れて・・・・・病院にいく人だっている。
しかも跡がいつまでたっても消えないのだ、と。
エチオピアに行ってきた人が、例外なくその南京虫に噛まれて苦しむのだ、という。

そして、もうひとつ、もっと高い確率で一晩で何十箇所も噛まれる、というのがダニ。
このダニもつらい。日本のダニなら虫刺されの薬を塗ればかゆみも止まり、腫れもすぐ引っ込むが、エチオピアのダニはそうはいかない。
虫刺されの薬なんて・・・・たいてい塗りきらないくらいたくさん噛まれてしまうし、かゆみも腫れもひどく、何日も苦しむことになるという。
しかも、雨季明けの緑豊かな10月は、虫たちも喜んで元気に繁殖するらしい・・・・。

そして奴らの住みかと言えば・・・・
宿のベッドはもちろん、バスの座席、人の服、家畜の毛、遺跡や教会の中、レストラン等に敷いてある草の中・・・・
ありとあらゆるところにくっついているからもう、たまらない。「常に恐怖!」なのだ。

エチオピアではこの南京虫やダニのことを「コニチャ」と呼ぶ。
なんともかわいい名前じゃないか。 「こんちは〜!」って挨拶してるみたい。

ちなみにこのコニチャたち、高い宿に泊まれば大丈夫、というわけでもない。
宿泊者自身が服に虫をつけて運びまわるからだ。
ヒマな田舎の宿ほど洗濯が追いつきマットレスも干したりしてるし。選ぶ部屋やベッドによっても当たり外れがある。
ラリベラで会った長期旅行者はコニチャにおびえ、寝袋に寝たら寝袋にコニチャが進入、とんでもないことになった。何日か耐えたあと、彼等は寝袋を洗ったそうだ。腫れもひどくなり病院に行ってきた、と。
恐いでしょう〜〜〜!!!

前フリが長くなったが、 そのコニチャたちをどうやって防ぐか、というのが私のエチオピア旅行の大きな課題であった。

そして、私は勝利した!
2週間の旅行中、なんと一箇所も、刺されなかったのであ〜〜〜る!!!!(ふんぞりっ!)

呆れるほどコニチャ対策グッズを持っていった。そしてまた、呆れるほど気を使った。
そんな私のコニチャとの戦い方をご披露しよう。


<用意した虫対策グッズ>


1) マイシーツ 
ダブルのシーツを半分に折り、折り返す部分約70cmは切り込みを入れて上下にそれぞれ折り返せるようにしておき、残りの部分は袋状に縫う。

2) ビニールシーツ 
100均で買ったテーブルクロス。やわらかいビニールコーティングの不織布でマットレス全体を覆う。

3) 先述のナイロン製薄手のウインドブレーカー(撥水・防汚)とシャカシャカパンツ。
ダニの持ち運びを防ぐ為。汚れたらすぐに洗えるし、ダニなどがつきにくい。
ちなみに南京虫は衣類の縫い目のところにくっついていることが多い。 

4) ビニールシート 
100均で買った薄いビニールの風呂敷のようなもの。枕は必ずこれで包んでからマイシーツを掛けた。毛布がいかにも・・・の場合にはマイシーツの上にも使用。但し、蒸れて暑い。

5) 電池式蚊取り
「効き目に疑問」、という人もいるが、小さくて臭わないところが良い。夜行性のハマダラ蚊(マラリア)対策として。

6) 防虫シート
これも100均で見つけたタンスや押入れ用の防虫シート。薄い不織布なので柔らかくて良い。バスの座席などで使用。

7) 虫除けスプレー 
小さい物を常にバックに入れていた。 あまり好きではないので最小限にしか使わなかったが。

8) 虫刺されの薬
成分的に「ムヒα」が断然効く。(私は薬局のおねぇさん)実際刺された人がそう言ってた。
現地の薬は軟膏でべたつき、しかもあまり効かないらしい・・・

9)化膿止めの塗り薬
「ゲンタシン」という抗生物質の塗り薬。掻き傷などに。傷はほおっておくとバイキンが入り大変なことになる。

10) マラリアの薬
マラリアは高地(2000m以上)では心配ないらしい。南部に行く人やアフリカを旅行する人は必携。
持っていったものは 1クロロキン 2アモキン 3パルドリン
アフリカに行ってきた友人から譲り受けたもの。 他にはメフロキンなどがある。 (詳しくはメールで)

11) 殺虫剤
スプレー缶は飛行機に乗せられないので現地調達。
殺虫剤は現地語では「フルート」という。売店で売っている。


<宿にて>

1)シーツをはがし、殺虫剤をかけてからシーツを戻し、その上にビニールシーツをかける。

2)その上に袋状のマイシーツを敷き、ビニールシートで包んだ枕をマイシーツの下側で包む。

3)毛布と上掛けにあらかじめ殺虫剤をかけ、マイシーツの上に載せ、マイシーツ上側を折り返す。

4)あまりに汚いベッドでは、マイシーツの上にもビニールをかける。(←しかし、上下ビニールだと蒸れて、朝、上のビニールには水滴がびっしり!)実際は上の毛布は結構干すので殺虫剤とマイシーツで多分大丈夫。

5)枕もとに電池式蚊取りをセット。 (これはマラリアの原虫、ハマダラ蚊を防ぐ為でもある)

6)上は長袖のシャツにトレーナー、その上にナイロンの薄いウインドブレーカーを着こむ。下はナイロンの、今年流行シャカシャカパンツを着て寝る。(つるつるのナイロンの服を着るのは、虫が服につくのを防ぐ為。)あまりにも汚い宿では靴下もはいてズボンのすそを靴下に入れ、足先から虫が進入するのを防ぐ。

7)手と顔に虫除けスプレー。(←さすがにここまでしたのは最初のうちだけ)


<バスにて>

1)必ず長袖、長ズボン。サンダルを避け、靴下と靴をしっかり履く。

2)シートが破けている場合はできれば殺虫剤をかける。(外国人は先にバスに乗れるので可能です)

3)殺虫剤が使えない時は、シートが破けていれば防虫シートを敷き、その上に座る。

4)靴から這い上がって靴下のゴム付近がいちばん噛まれやすいとのことなので、その付近に虫除けスプレー。

5)隣の親父の汚い服から虫をもらうのを防ぐ為、ナイロンのウインドブレーカーを着る。


<屋外で>

1)外出時は長袖、長ズボン、靴下と靴を履く。

2)エチオピアの文化で、土間に藁のような草を敷くのだが、それにダニがいることが多いので、そういう場所でくつろぐ時は注意する。

3)かわいい子羊や小ヤギを見ても、抱っこしない。


あぁ・・・・・・書いていてちょっとうんざりしてしまった。
毎晩ベッドメイクに15分くらいかけてたからな・・・・。(苦笑)
殺虫剤を使うのは当然として、一番効果があったのはマットレス全体を覆う「ビニールシーツ」だと思います!!!
快適さをアップするには断然「マイシーツ」ですね。

次にエチオピアにいかれる方・・・・おおいに参考になさってください。(苦笑)

次のページへ   エチオピアのTOP   TOPに戻る