7 ビール


エチオピアの楽しみといったら、何をさしおいてもビール!である。

どんなにハードな一日だって、夜飲む一本のビールが全て洗い流してくれる。
エチオピアのビールはエチオピアの明るい人々の笑顔のようにさわやかで軽く、そして繊細だ。
そして何種類ものビールがそれぞれの個性を放ち、それぞれに一人旅の私に話しかけてくる。「今日はどんな旅だった?」と。

「全て」と「・・・・・のように」はウソだが、あとはホントである。
おいしいのだよ。しかも一本約50円!
しかも、どこの宿でだって飲める。だからビールを買いにいかなくてもよい。これがポイント。
しかも生ビールだってあるんだよね〜。ちゃ〜んと生中ジョッキに入っててさぁ。
これが瓶ビールより軽くてさわやかでおいしくてね。するする飲める。エチオピアで濃くないのはこの生ビールだけかも。(爆)
インジェラ&ワットが油っぽくてしかも辛いから、どうしてもビールが合うのだよ。私は飲むとすぐ赤くなるから昼間はコーラやミリンダでがまんしても、夜は絶対にビール! 

エチオピアのビールは中瓶330ml入り。現地語ではビッレ。
地域によって自慢のビールがあって、日本のアサヒ・キリン・サッポロのようにエチオピア人もビールの好みは譲れないらしく、(私は絶対アサヒ!) ひとつの店に何種かのビールが置いてある。だからビールと頼むと「ギョルギス?ハラレ?タジン?」などと銘柄を聞かれる。
最初はどのビールが美味いかはわからないからいろんなビールを試すことになる。
しかも私はビールのラベルを集めているからなおさらだ。いろんなビールを飲んでみた。
どれも「さわやかで軽く、繊細」なのは変わらないが、しっかりと味が違う。 エチオピア、あなどれん!

ちなみになぜか「ドラフト(生)?」と聞かれることはない。生がおいてあるにもかかわらず、だ。
生は瓶ビールより安いのだ。だがするする飲めるのでついついおかわりしてしまうので高くつく。
んで、生を飲む人が案外少なかったりする。 軽いからかなぁ。
だから生を飲みたいときには自分から堂々と「生!」と言おう☆ 幸せがあなたを待っている〜♪

ちなみに、エチオピアのビールのポスターやカレンダーにも注目!だ。
日本のビール姉ちゃんみたいに(アサヒの水着姉ちゃんやキリンの中山美穂・・・・。)エチオピアビールのポスターにもエチオピア美人がセクシーポーズで登場してるから見逃せない。(特にタジンビールのカレンダーは注目)

エチオピアってのは美人が多いわりに、あまりエチオピア美人姉ちゃんポスター、ってのを見かけない。
エチオピアはテレビも1チャンネルしかないし、地元スターってのがあまりいないのかな。
ガイジン、しかもインドからの輸入ピンナップが多いのだ。
インドの美人スターのポスターってさぁ、キレイだけど爆裂ボディにゲジゲジ眉毛じゃん。暑苦しいんだよね。
エチオピア女性ってのはスレンダーで手足が長くてお尻や胸がきゅっと上がって、ほっそり顔でほんとに美しい。
さすがソロモンが愛したシバの女王の末裔だけのことはある。

で、私、もらっちゃったもんね〜。ビールのカレンダー!しかも2種類も!
ひとつはビールだけがかっこよく撮影されてるもので、
ひとつは美人姉ちゃんがビール飲んでるセクシーカレンダー。
「欲しい欲しい!」って言ったら現地の兄ちゃんが店に交渉してくれた。どっちもステキなのだ〜。
あ〜。お見せできないのが残念だわぁ。ふっふっふ。

以下、各ビールの銘柄と味の印象を紹介しよう。ご参考まで。

<セント・ギョルギスビール>
聖人ギョルギスの勇姿をエンブレムに黄色いラベルもかっこいい、エチオピアを代表するビール。 くせの無い素直な味だが何度飲んでもいまひとつ印象が残らない、可もなく不可もなく、といった味。 ALC 4.5%

<ダシンビール> 
歴史と文化の街ゴンダールが誇る地元ビール。麦とエチオピアの風景をエンブレムにした赤いきれいなラベル。くせの無い、それでいてしっかりした味。 私は一番好き。 ALC4.5%

<カステルビール>
ゴールドでかっこいい英語のラベル。味はあまり特徴が無く覚えていない。ギョルギスよりはおいしい、と日記にかいてある。ALC4.8%

<ハラレビール>
なぜかイスラムの聖地ハラレで作られている。城塞に陽が昇るレトロっぽいラベル。なんとなく酸っぱくてインジェラ風味?ちょっと強い印象。 根強いファンを持つ。 ALC4.25%

<ベデレビール>
ベデレは南西にある街の名前。尾長ザルの絵がチープでアフリカっぽい。ちょっと苦くて通好みかも。 ALC4.25%

<メタビール>
普通はラベル無し。たまにラベル付きのもあり、黒と赤の丸で一番シンプルなデザインだが味は複雑。ちょっと苦めのオトナの味?・・・でもないか。苦いんだけど軽いような・・・やっぱオトナの味? アルコール度不明。



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